「人質法 第2条」

                     赤星直也:作
第4話 排出と痒み
 
 テープを戻し終わると同時に、正文が食事を運んできた。
「食事です」正文は低めのテーブルに食事を並べていき「あの~、手を解いて欲しい
のですが…」美香が頼んでも「それは、人質の間はできません」正文はきっぱりと断
った。

 「でも、このままでは食べられませんが…」
「それでしたら、他の人がどのようにしているか見て下さい」正文は美香を部屋から
連れ出して他の部屋を見せた。
そこでは、両手を後ろ手に手錠を掛けられたまま、犬や猫のように口を使って食べて
いる人質の姿があった。

 「あれじゃ、犬や猫と一緒よ!」
「そうです。あなたは人質ですから、今は犬や猫と同じです」正文が言い放つと(こ
んな思いをするなら人質になるんじゃなかった…)自分のしたことを後悔している。
「後悔していますね。でも遅いですよ。3千万と利息を払わない限り人質ですからね」
正文は美香の腕を引いて部屋まで連れ戻った。

 「わかりましたね。そのまま食べるんですよ」美香を部屋に押し込んでから正文は
戻り「仕方ない。食べないわけもいかないし…」美香も手を使わず、お尻を持ち上げ
て食べた。
「あつい!」スープが頬に掛かり「もっと工夫しないとダメだわ」美香はそれでも空
腹ではいられず、何とか食べ終えたが、上から入ると自然に前の物が下がっていく。
 
 (トイレにいきたい!)美香は急に便意を感じてきた。
「トイレがあるけど後始末はどうしよう?」美香は考えた末にベルを押し、暫くして
正文が現れた。
「どうなさいました?」
「と、トイレです…」

 「大ですか、小ですか?」顔を赤らめて「大です!」と美香が言う。
「ああ、ウンチがしたいのですか。こっちです」
美香は(トイレはわかるわよ。後始末をして欲しいのよ)不満げにトイレに入る。
「水洗ですから簡単です。終わったら、ここを押してください」正文は帰ろうとする。

 「お願い、後始末をして欲しいのですが…」恥ずかしさに下を向いたままだ。
「わかりました。お尻を拭いて欲しいのですね?」その言葉に両手が使えない美香は
真っ赤な顔になって頷いた。
「お尻は私が拭きますから安心してして下さい。見守ってあげますよ」

 「終わったら呼びますから、見ないで下さい」
「それじゃ、帰らせて下さい。見ている前でするから僕が必要なんです」
「わかりました。今出しますから見てて下さい」美香は正文が見守る中でお腹に力を
入れ、肛門から排出物がドット流れ出ると「終わりました」言い「美香さんのウンチ
は臭いますね。綺麗な顔なのにくさい臭いですね」屈辱的言葉を掛ける。
 
 美香は泣きたい気持ちを我慢して「お願いします。お尻を拭いて下さい」と言う。
「わかりました。美香さんのお尻を拭きます」正文はペーパーを切って美香のお尻を
拭いていく。
「もっと綺麗に拭きましょうね」綺麗になったお尻だけでは飽きたらず、淫裂をも拭
いていく。

 「そこは大丈夫です。オシッコはしていませんから」
「でも念をいれて拭かないとね」正文は美香の淫裂をペーパー越しに撫でていく。
(これがクリトリスで、これが襞だな。それに、ここにチンポが入るんだ)薄笑いを
浮かべて拭いていく。
「もう、結構です」美香は兄の純一だけでなく弟の正文にも淫裂を触られてしまった。

 (お願い、もうやめてよ!)そんな願いが通じたのか、触り飽きたのか知らないが
「これで綺麗になりました。食事を下げますからゆっくり休んで下さい」正文はベッ
ドに薄手の毛布を敷いていく。
「それから、お休み前にはこれを塗らないと」正文は美香の淫裂に口紅みたいな物を
塗っていく。

 「いや、恥ずかしいからしないで!」
「だめです。消毒をしないと!」スティックは膣、肉襞、クリトリスと塗って(いや
よ。もうやめて!)美香は太股を震わせている。
「終わりました。あとはゆっくりお休み下さい」正文は食器を持って部屋から出た。
 
 美香はベッドの上に寝て、苦労しながらもどうにか毛布の中に潜れた。
部屋の照明も暗くなって、美香も睡魔に襲われていつしか眠り込んでいた。

 だが、突然急に痒みを感じて目が覚め(痒いわ。膣とクリトリスが痒い!)美香は
もう眠るどころではない。
人間というのは不思議な物で、一旦意識すればもうどうすることもできない。
痒い淫裂を掻こうにも掻けない。

 俯せになってマットに股間を擦り付けるが淫裂を掻けない。
(痒いわ、性器が痒い!)美香はベッドから落ち、それでも痒みが収まらない。
(誰か、掻いて。性器を掻いてよ!)美香は我慢できずベルを押した。
 
 しばらくして純一が現れ「どうしました、美香さん?」尋ねる。
「痒いのです。掻いて下さい…」顔から汗が流れている。
「どこですか、どこを掻くんですか?」純一の問いに「膣です…」小さな声で言う。
「わかりませんね。どこを掻いて欲しいのですか?」

 「ち、膣です。お願いです、手で掻いて下さい」
「膣って、オ○ンコのことですよね?」
「そう、オ○ンコを掻いて下さい」純一はニヤリと笑った。
「違うでしょう。美香のオ○ンコをたっぷり掻いて下さいでしょう?」さすがに「い
や、そんな事、言えない!」拒む。

 しかし、痒みがだんだん増していき「くー!」美香は必死で堪えたが「お願いしま
す。美香のオ○ンコをたっぷりと掻いて下さい、純一様!」遂に美香が言った。
「そうですか、オ○ンコが痒いのですか。じゃあ、掻いてあげます」純一の指がクリ
トリスを撫でていく。

 「か、掻いて。そこを!」
「ちゃんと言って下さいよ」指を離すと「く、クリトリスを、美香のクリトリスを掻
いて下さい…」また言う。
「そんなにこの指が欲しいのですか?」
「お願い、意地悪しないで。その指でクリトリスを掻いて下さい…」

 「そこまで言われたら、しないわけにいきませんよね」純一はクリトリスを指で撫
でて「気持ちいいですか?」尋ねた。
「いいわ。気持ちいいわよ」
「そうですか、気持ちいいですか…」純一の指が淫裂の肉襞や、お尻の穴まで掻いて
行く。