『ありさ 土蔵の濡れ人形  第二章』
 
                    Shyrock:作

第七話「痒みとの戦い」

 「ほう、ついに気をやったんか?わしのもんより先に張形で気をやったんは癪に障
るけど、まあええやろ。せやけど、これはまだ序の口や。今からもっと泣かしたるさ
かいに、楽しみにしときや」
「ううっ……もう許してください……」
「あほ言うたらあかん。これからが本番やがな」

 九左衛門は言い放った。
張形を挿しこまれ、痒みが癒されたように思われたが、それはほんの束の間だった。
張形挿入による快感で全身が痺れていたが、九左衛門が張形を抜くと、瞬く間に新た
な痒みの苦しみがありさに襲いかかった。

 「あ、ああっ、痒い……あっ、あっ、辛い……助け……助けてください……」
ありさは哀願した。
清水の舞台から飛び降りたつもりで、九左衛門に恥ずかしい言葉を口にしたのに、苦
しみからまだ解放されないのだ。

 「どないしたんや?ありさ? えらい汗かいて。さっきの張形責めくらいやったら
物足れへんか?」
痒みに耐えピクピクと身体を震わせているありさの乳房を鷲掴みにしてニヤリと笑っ
た。

 「ああっ、痒い…また痒いんです……」

 ありさは困惑した。
再びどうしようもない掻痒感が秘所に襲い掛かっており、さらに、恐ろしいほどに股
間が熱く疼き、狂おしく身体が燃えあがっている。

 身体の芯から疼く痒みが、例えることもできないほどの甘美感となって、ありさは
片足吊りの姿のまま悶え狂わなけなければならなかった。
ありさは屈辱に耐えて、九左衛門に声を震わせた。

 「お、お願いです……だんさん……痒いんです……助けてください……」
藁にもすがる思いで訴えるありさ。
「そんなに痒いんか、ありさ?」
「か、痒いです……気が狂いそうです……」

 痒みには痛みとはまた違った苦しみがある。
もはや意地を張っている場合ではない。
なりふり構わず九左衛門に許しを乞うありさ。

 「それやったら、わしのチンポを舐めてもらおか。ちゃんと舐めたら、かい(痒い)
とこ掻いたるわ」
右足の縄が解かれ片足吊りからは解放されたが、後手の縄が解かれることは無かった。

 長時間の片足吊りで股関節が痺れているが、それよりなにより痒みの方が辛い。
九左衛門は着物の前を広げイチブツを露わにした。
今はまだ半勃起程度であろうか。

 ありさには醜怪な凶器にしか見えなかったが、秘所の痒みが否応なしに襲いかかっ
てくる。
もはや醜怪な物体を咥える以外の選択肢は残されていなかった。

 ありさは、仕方なく口を大きく開き、九左衛門のそれをしっかりと咥え込んだ。
「咥えるだけやったらあかんで。チンポを大きくするんや。大きくでけへんかったら、
かいたれへん(掻かない)からな」

 九左衛門はどのように舐めたら大きくなるか、舌や唇の動きを指導する。
ありさは大粒の涙をこぼしながら、九左衛門に命じられるままに、舌先を突起物に擦
りつけた。

 時折、激しく痒みが襲いありさは口の動きを中断する。
「ちゃんと咥えなあかんやろ!」
ありさを叱り飛ばす。
(ジュポジュポジュポ……チュパチュパチュパ……)

 ありさは早く掻いてもらいたい一心で、懸命に舌を動かす。
痒みに耐えながら口におぞましいモノを含んでしゃぶらなければならない。
ありさは辛さに涙が止まらなかった。

 「しっかりしゃぶるんや」
(大きくしないと、やめさせてもらえない)
ありさはイチブツへの奉仕を懸命に続けた。

 口が疲れて来た頃、努力の甲斐あってイチブツは大きくそして硬く変化した。
その間も痒みは治まることが無く、ありさは腰を狂ったように動かしていた。
「よっしゃ、ようがんばったから褒美をやるわ」

 九左衛門がありさの口から肉棒を抜いて告げた。
まもなく、後手に縛られたありさの上体を抱きかかえるようにして、仰向けになった
自身の身体に跨らせると、ギンギンにそそり立った肉棒でありさの肉壷を貫いた。

 「ひぃぃぃぃぃぃ~~~~~っ!」

 ありさは突然沸き起こった歓喜に叫び声をあげ身体を震わせた。
口惜しさはあるが、女悦丸で爛れた肉壷を犯される快感がありさの全神経を一瞬で覚
醒させてしまう。
それほど気持ちがよいのだ。

 「おおっ!これはええ!これはええ!すごいやないか!」
九左衛門もまた激しい快感に感嘆の声をあげた。
驚いたことに、まだ小娘なのにびちゃびちゃになるほど蜜壺が濡れそぼり、イチブツ
が奥へ奥へとひきずり込まれるような感触がたまらなかった。
まるで幻の名器『たこつぼ』であるかのように……


                

   この作品は「愛と官能の美学」Shyrock様から投稿していただきました