「買われた親子」

                     赤星直也:作
第3話 全裸の確認

 体を温めると浴室から上がり、体を拭いて姿見の前に立った。
「恥ずかしいわ。これじゃ、人前に出れらない…」股間は赤黒い割れ目が露わになって
いる。

 「とにかく、生えるまで見られないようにしないと」ショーツを履き、ブラジャーも
付け、パジャマを着てリビングへと向かい「次は誰が入るの?」声を掛けた。

 「美香、先に入って。お母さんと飲むから」
「私、今夜は遠慮するわ。疲れたから休みたいの」香織が断ると「そうね、明日から仕
事だしね」素直に引き下がり「ごめんね。楽しみを奪って」そう言い寝室へと向かう。

 香織の寝室は娘達と違い、1階でベッドが置かれてある。
その上に、仰向けに寝て「どうしたら、いいのかしら?」考えるがいい思いなど思い付
かず、睡魔が襲った。

 翌日、香織は近くの店のパートを3時で終えると、黒川から言われた智恵の元へと向
かうが、以外に近くのマンションに住んでいた。
「ここだわ。でも、秋本智恵だなんて、そんなはずはないわ…」表札を確認してチャイ
ムを押した。

 「ハーイ!」元気な声と共にドアが開くと「秋本さんですか?」現れた智恵に香織は
驚いた顔をしている。
「はい。秋本ですが?」

 「私、香織です。覚えていますか?」
「ああ、香織ね。覚えているわよ、とにかく上がって!」誘われるまま、中に案内され
ソファーに座らされた。

 「香織が私を訪ねるなんて、珍しいわね」コーヒーを並べていく。
「実は、黒川さんから紹介されたの。仕事があるって…」
「ああ、クラブの仕事ね。でも、香織には務まるかしら。時給は高いけど大変なのよ」

 「お願い、私にも働かせて。夫に死なれて、生活が大変なの」
「それはわかるけど、我慢出来るのかしら。それに、確かめないとね」チラリと香織を
見つめた。

 「確かめるって、何を確かめるの?」
「裸よ。入れ墨があったり、ピアスをしている子はダメなの。耳はいいけど、オッパイ
や性器はダメなのよ」
「私に、そんなのはないわ。お願いだから、雇って欲しいの」辛そうな顔で言う。

 「わかったわ。雇うから、ここで脱いで、全部よ!」
「人前で脱ぐのはイヤ。お風呂で脱いでくるからいいでしょう?」
「ダメ、ここで脱ぐの。それでないと認めないわ!」

 「脱ぐのを見られたくないの…」
「だったら、やめた方がいいわ。時給5千円は、そんな考えじゃあ務まらないわよ」
「わかった、脱ぐわ。だから雇って」覚悟を決めて脱ぎだし(恥ずかしい。智恵に見ら
れながら脱ぐなんて…)強ばった顔で下着姿になっていく。

 「これで、いいでしょう。入れ墨もピアスがないし」
「それじゃ、わからないわ。性器にあるかも知れないし…」
(いけない。ショーツを脱いだら、ヘアのないのを見られてしまう!)ヘアがないのを
思い出した。

 「触って、確かめてくれないかしら?」
「ダメ、全部脱ぐのよ。それが確実だし」
「わかったわ。オッパイから行くわね」両手で背中のホックを外し、両手を下げるとブ
ラジャーが手首に絡まり、乳房が揺れている。

 「香織のオッパイって、こんなに大きかったんだね」その乳房を掴むと「やめて。触
られたくないの!」慌てて智恵の手を掴む。
「オッパイはわかったわ。性器はどうなっているの?」なおも乳房を撫でていく。

 「わ、笑わないでね、私、ヘアを…」ショーツを掴んで顔を震わせている。
「笑わないわよ。どうしたの?」
「実は、こうなの…」目を閉じ、一気にショーツを膝まで下げ、足を抜いていくと「あ
ら~!」智恵はニヤニヤしながら声を上げた。

 「わ、笑わないで。これも夫の供養だから…」泣きそうな顔をしながら嘘を並べた。
「夫の供養?」
「亡くなった夫がヘアを剃っていたの。それで、供養にと思って昨日剃ったの」項垂れ
て言うが(よくも、そんな嘘を急に思い付いたわね。剃ったのはこの私よ)笑顔になっ
て無毛の淫裂を触っていく。

 「ダメ、触らないで。見たから、もういいでしょう?」慌てて両手で淫裂を押さえた。
「隠す事ないわよ。これならお客も喜ぶわ。パイパンだから女体盛りもできるしね」指
で香織の顎を撫でていく。
「まさか、ヌードを見せる事はないでしょうね?」不安な顔になった。
「当然、ヌードも見せるの。お客を喜ばすのが、ホステスの仕事よ」

 それには「そんなのいや。肌を人に晒すなんてイヤです!」香織は断った。
「あら、そんな事言っていいのかしら。私、こんないいのを持っているのよ」昨日、香
織が寝ているときに撮った写真だ。

 「そんな、どうしてこれが…」見るなり泣きだしてしまった。
「そんな事より、こんなのもあるわよ」香織の淫裂に肉竿が入っている。
相手は誰だか分からないが、香織の顔がハッキリ写っており「う、う、う!」見るなり
声を上げて泣きだした。

 (いい気味よ。これでも足りないわ、もっと虐めてあげるからね)笑顔になっている
智恵は「どう。これでも裸になるのはイヤなの?」なおも言う。
「なります。ですから、この写真は破ってください!」
「あら、セックス写真はイヤなんだ。これを見てオナニーしようかと思っているのに」
智恵の言葉に、泣き声が更に大きくなった。

 「わかったわ。これはない事にしてあげる。その替わりにヌードを撮らせて貰うわよ」
「イヤ。ヌードは撮らないで!」
「ただじゃないわ、ちゃんと払うわよ。それに、誰にも見せないと誓う。子供もいるし、
生活が大変なんでしょう?」

 「約束して、誰にも見せないって!」
「誓うわよ。だから撮らせてね」智恵は香織を立たせてデジカメで撮っていく。
(これで、私の言うがままよ)笑顔になってスイッチを押しまくっている。

 「足を開くの。それに、指でこうして!」淫裂を開かせた。
「許して。これはイヤです」また泣きだし「お金が欲しいんでしょう。それに、仕事も。
だったら、これくらいは我慢しないと」強引に淫裂を指で開かせた。

 「いいわよ。そのポーズで!」スイッチを押しまくる智恵だが、対照的に(智恵が約
束を守るかしら?)不安そうにポーズを作る香織だ。