「陵辱の温泉宿」

                     赤星直也:作
第5話 前川の死

 翌日、西山は機嫌が良かった。
「郁子、皆喜んでくれたよ。今度も頼むよ」
「私だけなら我慢しますが、娘だけには、あんな事をさせたくありません…」
「そう言うな。金にはなるんだから」

 「ですが、嫁入り前の2人が人前で裸を晒したら、夫への申し訳が立ちません」涙
ながら言う。
「そうか、それなら仕方ないな。とにかく、やってくれよな。それから、どうせなら
素っ裸の踊りもやって欲しいな」

 「そんな、フルヌードで踊りだなんて…」
「郁子は名取りと聞いたが?」郁子は黙り込んでしまうが「やってくれるよな。亭主
だって金が掛かるんだろう?」弱みを突いていく。
「それはそうですが…」

 「だったら頼むよ。そうだ、踊りながら脱いでいくのがいいな。最初から素っ裸よ
りはストリップが受けそうだしな」勝手に決めていき(お金が必要なのはわかってい
るけど、2人の前でストリップだなんてできないし…)思案顔になっていた。

 そして、夕方には西山の友人達が泊まりに来た。
それは「ゆっくり休んでいってくれ。静かでいい所だから!」と西山は友人に宣伝し
ていたからだ。

 郁子は宴会になると、会場に入って挨拶していく。
「それでは、私の踊りでくつろいで下さい」そう言って踊り出し、客はそれを酒を飲
みながら眺めているが、踊りが進に連れて帯を解き、襦袢姿になった。
(もしかして?)客は淡い気持ちを持って見ている。

 襦袢姿になった郁子はまた踊り、暫くしてから、紐を解いていく。
紐を解くと、襦袢を肩から脱いだ。
「素っ裸だ。しかもパイパン…」郁子の乳房と無毛の淫裂が客に見える。

 (ストリッパーじゃないのよ。ここの女将なの!)項垂れて襦袢を脱ぎ、全裸にな
るとまた踊り出し、乳房が揺れ、足を動かす度に淫裂が口を開いている。
(こんな事したくないのに…)恥ずかしさを堪えて踊り続けた。

 そこに「お酒、お持ちしました!」早紀が酒のお代わりを運んできた。
(お母さんが、ヌードで踊っている…)チラリと横目で見て酒を置いていく。
(早紀に、裸の踊りを見られてしまった…)元気なく踊っている。

 「踊りはそれくらいでいいから、酌を頼むよ」
「わかりました」郁子は銚子を持って注いでいくと「いいね、このオッパイも。この
際だから、俺とやらないか?」乳房を揉みながら誘う。

 「セックスはだめです!」
「そうか。それなら、これをやってくれ!」前を開き、肉竿を露わにした。
「やれ、口で!」郁子の頭を掴み、股間に押しつけ強引に肉竿を口に押し込む。
「ウグ、ウグ!」(イヤ、オチンチンをなめるなんて、イヤです!)首を振るが頭を
抑えられて「ウグ、ウグ!」口を動かすしかない。

 「いいね、次は俺だよ」乳房が掴まれた。それに淫裂には指が入れられた。
(イヤ、そんな事しないでよ)嫌がってもどうする事もできず、やがて、口の中に噴
射された。
「気持ちいい。オ○ンコしたのと同じだよ」
「今度は俺だ、やってくれ」また口に肉竿が押し込まれ(やめて。はなして!)そう
思っても酔った客は許さず、郁子の口の中へ放出していく。

 屈辱の宴会がやっと終わった。
郁子が着物を抱えて宴会場から出ていくと「お母さん。今日もヌードだったのね」郁
子の全裸踊りを見た早紀が声を掛けた。
「そうなの、これが一番お金になって…」襦袢に腕を通しながら話すと、黙って聞い
ている早紀だ。

 (娘にだけは見られたくなかったのに…)襦袢を着込むと着物も着込んだ。
しかし、郁子の思いとは反対に、全裸の踊りが密かに囁かれて、噂になり、郁子の全
裸踊りを目当てで泊まりに来る客が増えている。

 「郁子、1人では無理だな。娘も裸になって貰うか」
「やめて。私が何でもしますから、娘には手を出さないで下さい!」
「わかった。郁子が言うなら我慢するしかないな」西山は素直に引き下がったが(い
ずれはあの2人を素っ裸にして…)儲ける事を考えている。

 温泉宿は客が増えてきたが、入院している前川の具合が急変して危篤状態になった。
郁子がやむなく付き添い、病院に泊まり込む事にしたが、郁子の裸踊りが目当てで泊
まりに来た客が納得するはずがない。
困った西山は、洋子に裸になるように頼み込むが、人前での全裸を承知するはずがな
く、早紀に白羽の矢を立てた。

 「早紀。郁子がいない以上は、お前がやるしかないんだ!」
「いくら何でも、人前でのヌードなんて、できません!」
「イヤか。俺の言う事を聞かないなら、契約違反だぞ」
「そんなのおかしいです。ヌードを拒むのは当たり前です」

 「そうか。そんな事を言うなら、お前の素っ裸写真を流してもいいんだな。それに
郁子と、有紀の写真も…」
「やめて、それだけはやめて下さい」早紀は堪えきれず泣きだした。
「だったら、やるよな。素っ裸になって踊るよな?」西山の問いに黙ったまま頷いた。

 「そうか、それでいい。俺も写真は見せたくないんだよ」笑顔になっている。
「でも、ヌードになったら、レイプされるかも知れません…」
「そうだよな.よし、洋子を宴会に出すよ。それに,触られ役は洋子にさせる!」西
山は早紀の不安を取り除き、逃げ場をなくした。

 その日は,平日だというのに温泉宿には10人の宿泊客がいた。
「早紀、準備はいいよな?」
「は、はい。できています…」強ばった顔で返事し「よし、頼んだからな。洋子もい
るから安心しろ」肩を叩く。

 そして、宴会が始まると、洋子は郁子が着ていた真っ赤な服を着て、脇から乳房の
膨らみが見えている。
「ようこそ、おいで下さいました」洋子は酌をしていく。
「いいね、ここも見せてくれないか?」淫裂を触られた。

 「パイパンじゃないか。オ○ンコに毛がないぞ!」
「そんな事言わないで。ヘアのないのが流行っているのよ」平然として言う。
「そうか。だったら、こっちだ!」今度は乳房を掴まれ「ダメ、優しくして。乱暴は
嫌いよ」洋子も客の股間を撫でて宴会を盛り上げている。

 そこに「お待たせしました。これより、踊らせていただきます…」早紀が現れた。
「いよいよか。早くやってくれ!」客は早紀を見つめ、その視線に晒されながら踊り
だし、帯を解いていく。

 (ヌードなんてイヤ。でもやらないと…)目を赤く染めて、着物を脱いで襦袢にな
った。
「いいね。若いこの裸もいいよな」皆興奮している。

 やがて襦袢で踊っていた早紀は、帯を解き、肩から脱いでいく。
「お、オッパイだ。大きいぞ!」
「みろよ、ヘアがないぞ。パイパンじゃないか!」乳房と無毛の淫裂に歓声が上がっ
た。

 (見られた。オッパイと性器を見られた…)顔を強ばらせ、太股を震わせながら襦
袢を脱ぎ、全裸になると踊り出す。
早紀の乳房が揺れ、淫裂も口を開き、客は「ゴクン!」と生唾を飲んで見守っている。

 早紀は全裸になって10分程踊り続けた。
「良かったよ、こっちで酌も頼むよ」
「待ってください。この子は酌はできません、変わりに私がお相手します」西山から
早紀を守るよう言われているから、早紀を庇う。

 「何だ。あの子はだめかよ」
「申し訳ありませんね。まだ無垢でして…」不満顔した客の股間を触っていく。
「仕方ないな。お母さんで我慢するか」
「そんな言い方イヤよ。もっといい事してあげようと思ったのに…」肉竿を取りだし
擦りだした。

 「悪かった。綺麗だよ、お母さん!」
「まあ、お上手ね。いいわ、して上げる」掴んだ肉竿を口に入れる。
「気持ちいいよ。出すまでやってくれ」洋子の頭を軽く押さえている。

 「いいな。次は俺だぞ!」別な客が脇からはみ出した乳房を揉み、裾を持ち上げ淫
裂を触っている。
それを見て(イヤよ、触られるのはイヤ!)全裸の早紀は服を拾い上げ外に出た。

 すると「お姉さん!」有紀が声を掛ける。
「有紀、見たのね…」早紀は泣き顔で襦袢に腕を通していく。
「お姉さん、どうして、ヌードになったの?」
「お、お金よ。お父さんの入院費用だってバカにならないでしょう。だから、ヌード
で…」

 「恥ずかしくないの。性器まで見せて」
「恥ずかしいわよ。でも、お金を貰えるのよ。お母さんだって、助かるはずよ」早紀
はヌード写真で脅されたとは言えず、服を着込むと有紀と一緒に仕事をした。

 翌日、西川はガンが転移し、郁子に看取られながら、亡くなった。
早速、通夜が執り行われ「郁子、喪服も似合うよ。いいだろう?」黒い着物を着た育
子を抱きしめ、押し倒す。

 「やめて、今夜は夫の通夜です!」
「そんなの、どうでもいい。俺はお前とオ○ンコしたいんだ!」強引に前を広げた。
「何だ、履いているのか、約束違反じゃないか」
「許して。今夜だけは許して下さい」

 「そうは行くか。後で罰を与えてやる!」パンティを引き下げた。
「許して。お願いです!」足をバタバタするが肉竿が淫裂に入り込み「いや。あ、あ、
あ~!」呻き声を上げていく。

 「気持ちいいな。オッパイも出すんだ!」胸も広げていくと、ブラジャーはしてい
ないから乳房が現れ「いいね。これが!」乳房を掴んだまま腰を振って「ピチャ、ピ
チャ!」音がする。

 そこに「お、お母さん!」早紀の声がした。
「見ないで。お願いだから…」顔を背けるが、西山は動きを停めず一気に登りきった。
「う~!」
「いや。いやです!」郁子は暴れるが、膣の中に暖かいのを感じた。

 「気持ちよかった。またやろうな」肉竿を抜くと、郁子の淫裂が早紀の目に入って
いる。
(射精だわ。射精されたんだ…)液体が流れ出ていた。

 郁子は淫裂を拭き、パンティをは拾おうとすると「下着は着けない約束だろう」注
意される。
「射精されましたから…」
「そうだよな、オ○ンコからザーメンが流れるしな。今回だけは勘弁してやる」許し
を貰うと急いでパンティを履くが、淫裂を押さえた部分が濡れていく。

 その後、喪服の乱れを直して、夫の遺体が安置された会場へと向かった。
会場では顔なじめが焼香している。
「この度は何と言っていいやら…」弔意を表していた。

 そして、葬儀が行われた。
線香の臭いのする中、読経と共に訪れた弔問客が焼香していく。
その人々に郁子が頭を下げ、焼香が終わると、郁子達は遺体と一緒に火葬場に向かっ
た。

 そこで、前川はあっけなく骨になってしまい、その骨を拾い宿屋に戻ってきた。
すると「奥さん、まだ、亡くなって間もないですが…」世話になっていた遠藤が借用
書を見せた。
「夫がこんなに借金を…」渡されるなり声が出せない。

 それは、金額が500万の借用書だった。
「うちも困っていましてね、何とかお願いしますよ」
「わかりました、必ずお返しします…」土下座するが、返す当てなどない。
「お願いしますよ、奥さん」取り立てに来た遠藤は、葬儀が済んだばかりなので、素
直に引き下がり帰った。

 それには「郁子、困った事になったな。当てがあるのか?」西山が尋ねると、首を
振った。
「そうか、だったら俺が面倒見るか。俺もここが気に入ったから、売りたくないし」
「面倒を見るとおっしゃると?」

 「俺が投資する。郁子は共同経営者として働いて貰うからな」
「本当に、売らなくて済むんですね?」それは笑顔になった。
「勿論だ。俺は気に入ったんだ。郁子も!」また抱きしめた。
「そんなのダメ。まだ葬儀が済んだばかりです!」
「そう言うな。これからは遠慮無くやろうな」

 西山は嫌がる郁子を押し倒し、胸を広げると白い乳房が露わになり「やらせろ!」
その乳房に吸い付いた。
「ダメ、ダメです!」呟くように言うが、西山の頭を押さえている。
(あなた、許して下さい。私がここを守り抜きますから、許して下さい…)体を許す
事を詫びながら、この温泉宿を守る決意をした。

 西山は前を広げて、股間も露わにし「いいよ。このパイパンが!」無毛の股間を撫
でていく。
「やめて。恥ずかしいです」顔を背けるが、指が淫裂の中を動いていくと「あ、あ、
あ~!」自然に腰が動き声が出た。

 「いいか。これからは一緒だぞ!」淫裂に肉竿が入った。
「待って、その前に写真を…」亡くなった前川の写真が2人を見ている。
それを、裏返しにしてからまた抱かれた。

 「死んでも、まだ未練があるのか?」
「当然です。夫でしたから…」
「これからは俺がお前の亭主だ。いいな!」肉竿の動きを早め「クチャ、クチャ!」
淫裂から淫汁が流れていく。

 「何だ、郁子もやりたかったじゃないか!」
「そんな事ありません。セックスはイヤです」首を振るが、淫裂が肉竿を濡らしてい
く。
(あなた許して。ここを守る為ですから…)夫に詫びながら西山を抱いていた。