「偽りの夫妻」

                     赤星直也:作
第16話 承諾の条件

 柳原が思案していると、意外にも早くチャンスが訪れた。
柳原の自宅に川添の会社から、手抜きがあったから謝りたいという連絡があり、会う
ことにしたら川添が現れた。
「あなたは、この前に…」互いに驚くが、冷静になり家に入れて川添から説明を受け
ると、5階に手抜きがあり、その補修に一月程掛かかるから、工事中は5階の使用を
やめて欲しいと頼み込んでいる。

 柳原は暫く考え「困りましたな。あそこは家内の稽古場でして…」そう言うと麻衣
を連れてきて説明して行く。
麻衣も「この前楽しませていただいたから何とかしたいんですが、稽古場をなくされ
ては困るんです」最もらしく言い「別な場所を用意しますから、補習をさせて下さい」
川添は頭を下げた。

 その様子に柳原と麻衣は顔を見合わせ「それでしたら、こっちの条件を聞いて下さ
い」と言う。
「どんな条件でしょう?」藁にもすがる思いで言うと「工事中は毎週奥さんをお貸し
下さい、その代わりに麻衣をお貸ししますよ」とんでもないことを言い出した。
「妻を貸せって、セックスもするんでしょう?」驚く川添に「そうです、あなたも家
内とセックスして下さい」平然とした顔だ。

 川添は(俺だってやりたいよ、だけど美里がなんて言うか…)暫く考えて「わかり
ました。お貸ししますからよろしくお願いします」承知して頭を下げると、2人は笑
顔で見つめ合い「ついでに、連れの2人も呼んで貰えませんか?」麻衣が言い「弘幸
君ですか…」困った顔をしていく。
しかし(この際だ、楽しむんだったら大勢がいいし…)「わかりました、何とかしす」
承知して、補修を認めて貰った。

 川添は柳原の家を出ると、弘幸のパン屋に向かい、3人に説明して行くが「イヤよ。
見知らぬ人とセックスだなんて。何考えているのよ!」美里は泣き顔で拒み「私もイ
ヤです!」典子も拒んだ。
「2人にやって貰わないと、会社が潰れるかも知れないんだ。そうしたら、このパン
屋だって危ないぞ!」そう言われれば2人は考え込み「わかったわ、週1回で4回や
ればいいのね」諦めたのか承知した。

 「よかった、承知して貰えて。弘幸君はあの奥さんと僕と一緒にやって貰うよ」そ
れには「えっ、僕もセックスですか?」驚いている。
「2人で奥さんを慰めないとダメなんだ。頼むから承知してくれ」川添からそう言わ
れ「わかりました。引き受けます」弘幸が承知すると川添は出て行き「弘幸、これっ
てスワップよね?」「そうかも知れない。でも店を守るんだから仕方ないよ」笑うの
を堪えて、真面目に話している。

 川添は皆が承知したので、麻衣の稽古場を捜しだし、病気で休業している柔道の道
場に目を付けた。
道場を調べると「ここならいいな。防音も確かだし、防犯だってがっちりしてる…」
決めると持ち主と交渉して借り受ける契約をして、柳原の元へと向かって場所を告げ、
2人を案内して下見させた。

 「いい感じね、でも畳が汚れているわよ」麻衣が言うと「すぐに交換させます。で
すから、ここでお願いします」頭を下げていく。
「仕方ないわね。その代わり、わかっているでしょうね?」麻衣が色目を使うと「そ
ちらはお任せ下さい。私の他にもいますから」自信ありげに川添が言い「面白そうね。
あなたも2人で、私も2人だし」満足そうな顔になり「そうだな。さっそくだけど、
畳を入れ替えたらやろうな」柳原も了解して、川添は一安心だ。

 川添は早速業者に頼み込み、3日後には全ての畳を入れ替えさせて、い草特有の匂
いが漂っている。
「これなら、いいだろう」状況を見て柳原夫婦に確認させると「これならいいわ。今
すぐからでもやれるし」麻衣は満足そうだが「あっちの方はいつやるんだ?」柳原は
催促している。

 「それよりも、場所が決まらないと…」川添が言うと「ここではどうかしら。邪魔
は入らないし」麻衣も言い「わかりました。それでは今度の土曜日にここでやりまし
ょう」ここでの行うのが決まった。

 場所が決まると川添は弘幸のパン店に赴き「あの事だけど…」3人に説明して行く。
「もうすぐね。あの人とセックスするんだ…」落ち込む美里と典子だが「ここまで来
たんだからやるしかないよ」弘幸は張り切っている。
「ゴムを使うけど、万が一もあるから避妊薬は飲んでくれ」川添が言うと「それは大
丈夫よ、いつでもいいようにしている」美里が答え、川添は帰った。

 その夜、美里は山荘で着た下着を選び「これなら喜んで貰えるし…」着込んでいく
が股間の絨毛が伸びている。
「剃った方がいいのかしら?」鏡を見ながら考えていると「美里、凄いよ!」川添が
抱き付き、飛び出した乳房を吸い出す。

 「待って、あなたも脱がないと」「そうだよな、着ていたら出来ないよな」川添も
脱ぎだし、全裸になると「痛くないようにやらせて」美里は肉竿を舐めだした。
「気持ちいい、このまま出したい…」上擦った声で言うと「お口はダメ、お腹に出す
のよ」そう言って、また舐め出し「フグ、フグ!」唇で擦って行くと、肉竿はカチカ
チになっている。

 「もういいだろう?」我慢できないのか、美里を寝かせると覆い被さり、淫裂に肉
竿を押し込むが「ゆっくり入れて!」注意された。
「わかっているよ」言われるままゆっくり押し込んでいくと「あ~!」甘えるような
溜息をあげて川添を抱きしめる。

 肉竿を根元まで押し込むと、抜き差しするが「あなたとだけセックスしたい…」足
も絡ませ、深い結合を求めているが「我慢してくれ。会社のためなんだから…」詫び
ながら腰を振って「ピシャ、ピシャ!」肉のぶつかる音が響いていく。
その音も膣の中が淫汁で濡れだしたのか「ヌチャ、ヌチャ!」湿った音に変わり、腰
の動きを早めていくと「あ、あ、あ~!」喘ぎ声を上げて、腰を浮かせ出した。

 「オ○ンコ、気持ちいいのか?」腰を動かしながら言うと「凄くいい。もっと奥ま
で入れて!」催促されて「それなら後ろからやろうよ」体を入れ替え、美里を四つん
這いにして、後ろから淫裂を突きだした。

 美里は「いいわ、奥まで入ってくる~!」前にも増して声を上げ、流れ出る淫汁も
多くなって(尻にも入れたいけど無理だろうな)尻穴を見ながら腰を振って行き「だ
めだ、でる!」奥まで入れて動きを停めた。