「緊縛の罠」
                                 赤星直也:作

第8話 モデル 

 学校での全裸から日にちが過ぎ、演劇部の公演も無事に終えると、演劇部室に向かう
ことがなくなった。
(もう、ヌードにならなくても済みそう…)安心して同僚と職員室で雑談していた。

 そこに「先生、お願いです!」ニヤニヤしながら遠藤が割り込んできた。
「お願いって、何なの?」
「写真部が発表会をすることになったんです。それで、授業中の先生を撮らせてくださ
い」

 「駄目よ。校長先生の許可を受けたの?」
「勿論許可は貰いました。なんてったて、アイドルは雨宮先生しかいませんし…」
「私では、だめかしら?」意地悪く数学の真壁が割り込むと「真壁先生でもいいですが、
旦那さんに叱られるし」頭をかいている。

 「冗談よ。雨宮先生は綺麗で、若いし私も最適と思う」
「わかった。いいわよ」瞳はモデルを承知した。
「早速ですが、教室で撮影を行なうことにしてるんです。行きましょう、先生!」右手
を掴まれ。瞳はA組の教室に入った。

 教室には写真部の部員が4人いて「先生、よろしく!」荒木が挨拶する。
部室には斉藤もいて(あ、斉藤君も写真部だったんだ…)遠藤と斉藤には、全裸を見ら
れているから不安が脳裏をかすめた。

 そんな思いの瞳を斉藤が見つめて(先生の素っ裸を撮るからね)と言いそうだ。
それを感じ取ったか(いやよ。そんなヌードなんできない)首を振る。

 (素っ裸を撮らせないなら、先生の秘密をばらすからね)
(それだけはやめて。他人に見せないと約束するならヌードを撮っても良いけど…)
(絶対に見せないと約束するよ)2人の間をテレパシーが飛んでいく。

 そんな2人の間を割るように「荒木さん、始めましょう」マネージャーの木下が催促
した。
「そうだな、始めるか。まずはここに立って!」瞳は言われるまま、教壇に立ち笑顔を
作ると、閃光が瞬きだした。
「先生、上着を脱いで」言われたまま上着のボタンを外し、肩を前に差し出すようにポ
ーズを取ると、また閃光が瞬いていく。

 上着を脱いで、イスに掛けると再びポーズを作るが、ブルーのブラウスからは白いブ
ラジャーが透けて見える。
遠藤と斉藤は顔を見合わせて頷いており、何か悪だくらみを考えてるようだ。

 そして「先生。ブラウスのボタンを外して!」斉藤からの指示に、木下と荒木が驚い
た。
それには瞳も戸惑って、もし、拒めば全裸で校舎を歩いていたのが露呈してしまう。
(ここは、言われたとおりにしないと…)震える指がボタンを外し始めた。

 一個、二個と外され、瞳の胸元が開いて白いブラジャーが現われた。
ピンクに染まった肌に、白いブラジャーは「ゴクン!」見ている皆に生唾を飲み込ませ
る。
暫く間を置き、閃光が瞬くと「お願いだから、絶対に公開しないで。約束よ!」不安を
感じた。

 「先生、分かってます。当然ですから」女子マネージャーの木下が約束すると、瞳の
指が徐々に下に降り、胸の露出がだんだん広がった。
そして、遂に全てのボタンを外した終えると「先生、胸を広げて!」指示する木下も興
奮している。
(先生のオッパイを何としても見たい…)女性であるにも関わらず、瞳の乳房は迫力が
あるのか、気になっている。

 (これで済むならいいけど…)不安を抱きながらも、ブラウスの襟を広げてブラジャ
ーを見せた。
すかさず「お~!」歓声に近い声が上がり、また閃光が瞬いた。
(恥ずかしい。こんな姿を教え子に見せるなんて…)下を向いたブラジャー姿を撮られ
ていく。

それには(これなら、ヌードも行ける!)笑顔になって部長の荒木は「ブラを持ち上げ
て!」調子に乗って指示した。(そんな事したら、オッパイが見てしまう…)震えを堪
えて深く息を吸い込んだ。
「先生。早くブラジャーを捲ってよ!」女生徒の木下の声に(ヌードを撮られるけど、
やるしかないし…)弱みを握られているからには、ブラジャーの下側を捲るように持ち
上げた。

 すかさず「ブルン、ブルン!」乳房が飛び出し「これが、先生のオッパイなんだ!」
「凄いわ。私のなんか足下にも及ばない」喜びの声が上がっていく。
(恥ずかしい。こんな事をするなんて…)顔から火の出る思いでいると、また閃光が光
った。

 それだけですむ訳が無く「先生、パンティも見せてよ」さらに過激な指示が出される。
(そんな事したら、ヘアが見てしまう…)さすがに乳房を露わにしたまま、スカートを
捲るのはできず、乳房を晒したまま動こうとはしない。

 「先生、捲るのよ!」イラだったのか、荒木は瞳に近寄りスカートを捲り上げた。
「やめて。お願い!」慌てる瞳だが、拒む事はできずにされるがままにしていると、ピ
ンク色したスケスケパンティが現れた。

 「先生、これを持って!」荒木は右手でスカートの裾を掴ませた。
俯いたまま、それを受け取るとパンティ越に黒い絨毛が覗いている。
荒木は「両手で持ったほうがいいかも…」言うと「そうね。それに、パンティも膝まで
下げたほうがいいわよ」木下も言う。

 (そんなことできない。ヘアを丸出しにするなんて…)瞳は震えているが、拒むと全
裸の件が露呈してしまから(どうして、私がヌードに…)動きが停まったままだ。
そんな瞳に業を切らしたのか、木下と遠藤は無理矢理にパンティを下げた。

 「いや。やめて~!」拒むが、それはジェスチャーにすぎず、パンティは膝の所まで
下げられ、短い陰毛が恥丘を覆っていた。
「先生。これを両手で持って!」自分のスカートを持たされ、絨毛と乳房を出したまま
立たされた。
(恥ずかしい。こんな姿も撮られなんて…)恥ずかしさに顔が強ばっている。

 だが、容赦なく閃光が瞬き、乳房と絨毛を露わにした姿が写真部員に撮られた。
「先生、笑って!」泣きたい気分なのに笑えるはずがなく、両手を震わせたままじっと
動かなかった。

 しかし、カメラを持った部員は色々な方向から閃光を放っている。
恥ずかしくて泣きそうそうな瞳の顔や、女性のシンボルなどを撮り捲っていく。
床に横になって、下から見上げるように撮っていく者もいた。
(やめて、性器は撮らないで!)逃げ出したい気持ちだが、絨毛と乳房を晒したまま耐
えた。

 そして、1時間程過ぎてから撮影が終了した。
「お疲れさまでした」マネージャーの木下が瞳に声を掛け、慌ててパンティを持ち上げ
乱れを直していく。
ブラジャーを直し、全ての衣服の乱れを直すと「お願いよ。絶対に公開しないでね。も
し公開したら、私自殺するからね!」見た事のない形相で言う。

 「約束は絶対に守ります、安心して下さい」勿論、写真部員は公開などする気はない。
瞳は写真部にとって虐めの対象だから、自殺されては困る。
その言葉に安心して、職員室に戻ろうとすると「先生。今度の日曜日には、屋外で撮影
をしますから空けといて!」マネージャーの木下が待ち合わせ場所などを説明した。
(屋外でヌードなんか撮るはずないし…)一人思い込む瞳だ。

 それから数日間、瞳は写真部により授業中の姿を撮られた。
勿論、表の撮影で、学校でもそれが話題になり、週末にはその写真が構内に張り出され
た。
まともな物ばかりで、きわどい物でもブラジャーがかすかに透けて見える程度だ。
(約束は守られた…)瞳は安堵している。

 そして、指定された日曜日、木下から指示された通りにコートを着て家を出た。
指定された公園に着くと、入り口に写真部員の6人が待っていた。
今回は2年生の新たに加わって、6人いる。

 部員は瞳を見るなり「先生、早く入ろうよ!」腕を掴んで公園の中に連れ込んだ。
公園は日曜日というのに、寒いせいか人影がなく、邪魔が入らず絶好の撮影日である。
瞳は写真部員に連れられ奥の林に入った。

 「先生、コートを脱いで」言われるまま、コートを脱いでワンピース姿になり、脱い
だコートを木の枝に掛けた。
ワンピースは淡いピンク色で、膝上10センチ位である。
その間に、2年生はカメラの手入れをし、3年生とマネージャーは打ち合わせをして、
遠藤、斉藤、荒木の3人が撮影を始めた。

 写真部員は色々なポーズを要求し、瞳はそれにすべて応じていく。
撮影を始めてから10分も過ぎた頃「先生,ボタンを外して!」木下が言うと「これっ
て、もしかしたらヌードなの?」瞳は驚き顔になった。

 「勿論よ。屋外ヌードなの」笑いながら木下が答える。
(ヌードなんて、いやよ。まして、こんなところでヌードなんて…)拒みたいが、それ
はできず黙ったままでいる。
それには「先生、早くして」斉藤と荒木が催促した。

 しかし、それでも動こうとしない瞳に、剛を業を煮やしたのか、遠藤が瞳に小さな声
で脅しを掛けた。
「先生、演劇部員はおもしろいビデオを持ってるんだって。後で見に行こうよ!」
(そんな、あのビデオを見たいだなんて…)瞳はもう逃げられず、全身を震わすだけだ。

 (やるしかない。あれを見られるよりも、ヌードの方がましだし…)嫌々ながら部員
に背中を向けてワンピースのボタンを外し始めた。
それには部員も笑顔になり「先生、正面を向いて!」遠藤が追い打ちを掛ける。

 言われるまま、部員と向き合い、ワンピースを肩から外すと、滑るようにして足元に
落ちていく。
瞳は下着を身につけていたが、下着本来の役目はせず、ブラジャーからは乳房が飛び出
し、パンティも割れ目をやっと隠すTフロントで絨毛が覗いている。

 それは、この前に志津江の店で買った下着で(恥ずかしい、こんな所で…)恥ずかし
さに肌も紅潮し、下を向いたまま顔を上げられない。
「先生、顔上げて!」注文がつけられ、渋々顔を上げるとシャッターが押されていく。

 3年生は笑顔で撮影しているが、2年生は初めて見る瞳の乳房に驚いている。
(あれが、瞳先生のオッパイなんんだ…)食い入るように乳房と絨毛を見つめ、瞳にも
分かっていた。
(オッパイも、ヘアも見られているんだ…)瞳の体は寒さからではなく、恥ずかしさで
震え、顔や耳までもが真っ赤になっている。

 そんな姿も撮られ、撮影も核心部に入っていく。
「先生。ブラジャーはいらないよ」遂にヌードの指示が出た。
(いやよ、脱ぐなんて…)役目をしないブラジャーだが、言われるまま両手を背中に回
してホックを外すと肩紐を肩から外して両手を下げた。

 乳房は揺れながら剥き出しになり「お~!」歓声が上がる中、シャッターが押され続
ける。
瞳は逃げ出したい気持ちを堪え、腕に絡まったブラジャーを木下に渡し、ポーズを作る
とまたシャッターが押された。
更に、追い打ちを掛け「先生、パンティもいらないわよ!」木下が指示した。

 「これだけは許して。あなたも女だから分かるでしょう?」泣き顔になって言うが
「女だけど、それとこれは別よ。ほら早く脱いで!」聞き入れようとはしない。
(性器まで撮られてしまう…)渋々両手でパンティを掴み、下げ出すと股間の黒い絨毛
が露わになってきた。

 なおも下げ、膝まで下げると右足をあげた。
「お~!」瞬間だが、ピンクの淫裂が部員に見えたようだ。
(性器を見られた…)動揺しながら、今度は左足を上げると、両手に小さな布地だけが
残された。

 「先生。これで本当の素っ裸だね」木下はパンティを受け取りながら言い(そうよ。
もう隠しようがないフルヌードになってしまった…)俯いたままの瞳だ。

 それでも、部員達は「先生、両手を上に揚げて!」ポーズを注文し、それに応えて背
伸びするポーズを取ると、乳房も上に持ち上がり、膨らんだ乳首も上を向く。
「いいよ。凄くいい!」部員達は笑顔でシャッターを押し続けるが、いつ人が現れるか
分からない場所で、全裸を晒す瞳は気が気ではない。
(誰にも見られませんように…)それを願うだけしかない。

 そんな事など気にも留めず、次々とポーズを取らせて、シャッターを押す3年生だが、
2年生は股間を膨らませたまま、食い入るように絨毛から覗く淫裂を見つめ、マネージ
ャーの木下だけが回りを見張っている。

 3台のカメラは色々の角度から次々と撮って、瞳は芝生に足を広げて寝かされた。
(ここだけは撮られたくない…)恥ずかしさに両手で恥丘を覆うと「だめ。両手をどけ
ないと」木下が言う。

 「そんな事したら、あそこを撮られてしまう…」
「あそこって、オ○ンコの事ね。そんなの気にしなくていいわよ。誰にも見せないから」
「約束よ。ここを撮っても誰にも見せないって!」瞳は目を閉じ、両手を退けると、パ
ックリと口を開いた淫裂からはピンク色に染まった肉襞までもが見える。

 その瞬間、シャッター音が鳴り続ける。
(性器を撮られている…。恥ずかしい…)こんな事をしてる自分が情けなくなってきた。

 部員はさらに「オッパイを揉んで」要求し、言われるまま淫裂を晒して両手で乳房を
揉み出すと、部員はまた押し続けた。
「先生。どうせなら、ここでオナニーして下さい」木下が突然言いだす。

 「えっ。こんな所でオナニーを?」
「それいいよ。是非やってよ。前から見たかったし!」
(人前でオナニーするなんて…)恥ずかしさを堪え、淫裂の中に指を入れ動かし出すと、
また金属音が鳴り続ける。

 (こんな姿を見られたら、どうしよう…)自分のオナニーしている姿を見られるのが
心配で、本気にはなれない。
「それじゃ、ダメよ。もっと強く、こうするの!」木下は指を瞳の淫裂に入れようとす
る。
「いいわよ、自分でするから!」拒むが木下の指は淫裂に入り込んでしまった。

 足を閉じて抵抗するが、指先が膣の中を掻き回していく。
「だめよ。そこはだめ!」瞳が一番感じる場所を、木下は女性だけに知っており「あ、
あああ~!」喘ぎ声が上がった。
「先生、気持ちいいでしょう。もっとしてあげるから足を開いて!」その言葉に自然と
足が開いた。

 誰が来てもおかしくない公園の芝生の上で、木下の指で刺激された淫裂からは、ヌル
ヌルした淫汁が流れだし、カメラの金属音も鳴り続ける。
(気持ちよくなってきた…。もっと奥まで入れて…)瞳は限界まで脚を開いて、木下の
指が奥まで入るのを待った。

 しかし、木下の指はそれ以上入って行かない。
(どうしてなの。もっと奥まで入れて…。お願い…)木下を見つめるが、黙ったまま、
ニヤニヤしている。

 (どうしてやらないのよ…)満足してない瞳は、木下の指に変わって自分の指を2本
淫裂の中に入れ、膣の中を掻き回し始めた。
「あっ、ああ~!」本気で続けていくと、悶えた体が反り始め、写真部員はそれを逃さ
ず撮っていく。

 やがて、絶頂を迎えようとしているが、木下は「先生、場所を変えましょう」邪魔す
るかのように言う。
瞳は不満だが「わかった。服を返して!」頼んだが「先生、ここからはオールヌードよ。
その姿で移動です」その言葉に男子はニヤニヤしてる。

 「ここは公園よ。裸を見られたら困るの。お願いだから服を返して!」
「だめよ、ヌードで歩くのも撮るの!」
「そんな~!」瞳は後悔したが遅かった。

 「先生、いつまでも素っ裸いる気なんですか。移動するよ」部長の荒木は移動を急か
す。
こうなったら、全裸で移動するしかないが(裸のままはイヤ。服を返して!)芝生から
動こうとしない。

 すると「先生、学校で素っ裸でのまま歩いたらどうなの?」意味ありげに遠藤が脅す。
それには、仕方なく立ち上がり,両手を使い胸と股間を押さえて歩き始めた。
「隠しちゃだめだよ。自慢のオッパイとヘアは堂々と見せないと!」
(それだったら、見えてしまう…)瞳は唇をかみしめ、両手を下げて歩きだした。

 その様子も、待ってましたとばかりに3人が撮りだす。
左右に揺れる尻、円を書くように揺れている乳房、さらに歩く度に変形する淫裂を逃す
まいと撮っていた。
(お願い、こんな姿は撮らないで…)両手で拳を作り、乳房と淫裂を撮られていく。

 寒い日曜日のせいか,公園には誰もおらず、人の声すらしない。
それでも全裸で歩いている瞳は、いつ現れる知れない人影に怯えていた。
(ヌードを見られたら、破滅してしまう…)その事だけが気になって仕方無いが、幸い
にも、誰とも会うことなく撮影が行なわれている。

 全裸でのブランコ、砂場の遊具で遊ぶ瞳は、不思議にも抵抗が少なくなっている。
大胆に開脚したり、淫裂を両手で広げたりしてポーズを作り写真部員を喜ばせた。

 だが、子供の声がこちらに向かい「服を返して!」今から服をきても間に合わない。
とっさに、木下がコートを差し出し、両手を通して体を隠すことができたが、素肌に直
接コートが触れる感触は、特別な感じがする。

 暫く撮影を中断していたが、人通りが断続的に続いて撮影が再開できない。
「仕方ないな。今日は終わりよ」木下の一言でやむなく撮影が中止され、瞳は素肌の上
にコート1枚を着たままの姿で戻るしかない。

 衣服を詰めたバッグが渡され、それを肩にかけて街中を歩き、マンションまで歩くが、
全裸にコート1枚しか着てないので、人目が気になってる。

 誰も、そんなことを気に留めてないが、やはり気になってしまう。
(裸を見られてる…)瞳は全裸で街中を歩いていると言う感覚になっており、4時には
マンションに戻ることができた。