「隔離された学園」
                             赤星直也:作

第9話 トップレス


 「ヘアとオッパイを丸出しはいい眺めです…。皆にも見せてあげたいですね」生徒
達はニヤニヤして、職員達を見つめ(いやよ、こんな姿は見ないで!)皆が恥ずかし
そうに、両手を後ろに組み、全裸になって立っている。

 「そうだ。今度は、ヌード撮影会もいいですね」
「やめて。写真は絶対に、いやなの!」
「写真はいやですか。それなら別なのを考えます。取り合えず、パンティから履いて
ください」

 (よかった。これで性器が隠せる)段ボールから、黒いレースのパンティ取り上げ
て、両手で広げると片足ずつ入れて持ち上げていく。
黒いレースが股間を包んでいくが、黒い絨毛は透けて見える。

 「透けているわ。前と同じよ!」「前より卑猥よ。黒のレースだなんて…」悲鳴に
近い声だ。
「今度はストッキングです。太股までありますから」言われた通りに、皆一斉にスト
ッキングを履きだした。

 「次はガーターベルトです!」言われた通りに着込むと、娼婦か風俗嬢と同じ姿に
なってしまった。
「ねえ、オッパイはどうするの。ブラジャーがないけど…」
「オッパイは丸出しです」それを聞くなり「いや、丸出しなんていやです。これでも
教師です!」泣き出す桂子だ。

 「丸出しはいやですか。だったら、こういうのでいいですか?」それは、カップが
くり抜かれたブラジャーで、乳房を穴から通すタイプだ。
「結論が出なかったんです。丸出しか、これかで…」
「それでもいいから着させて。オッパイ丸出しよりいいし…」桂子は真っ先に着込ん
でいく。

 穴に乳房を入れ、ホックをすると乳房が持ち上げられる形になって、大きく見える。
「私もそれにさせて。小さいから大きく見えるかもね」秋子も選び、穴から乳房を出
してホックを止めた。
「いいわね、大きくなったみたいで。でも卑猥だわ、丸出しの方が健全かもよ」

 「でも、こうするとオッパイが押さえられて、丸出しよりは揺れないわ」桂子は乳
房を揺すって見せる。
「私もそれにします。ないより、あった方がいいですから」「私もそれにします」こ
うして皆が乳房が飛び出すブラジャーを着けていく。

 「その上に、スーツを着てください。超ミニのスカートですからね」泰子は箱から
取り出した。
「腹巻きよ。スカートじゃないわ!」「そうよ。スカートではないわよ!」不満を言
いながら履くと、短いから黒いパンティが見える。
しかも、ガーターの紐やストッキングからはみでた、太股も見えている。

 「いやらしいわ。パンティが見えてるわよ!」
「しかも、ガーターまで見えるなんて!」乳房を揺らせながら不満を言っている。
「いいですね。触らせて貰えませんか?」生徒の言葉に「だめ。触らないで!」教師
達は腕で飛び出した乳房を押さえた。

 「ねえ、上着を着てもいいでしょう?」
「上着ですか。その前にシャツを着てください」白いシャツが入っており、泰子は着
込んだが、それも丈が短くやっとスカートの中に収まる長さだ。
しかも生地が薄く、乳房が透けて見え(これじゃ、上着は脱げないわ)誰もがそう思
った。

 「ねえ、上着はないの。箱に入っていないわよ」
「すみません、上着がまだ届いていないんです。暫くそれでお願いします」その言葉
に皆の顔色が変わった。
「そ、そんなー。オッパイ丸出しで授業だなんていやよ!」
「丸出しではありません。スケスケですから、チラリです」

 「同じよ。オッパイを見られるんだから!」また泣き顔に変わってしまった。
「すぐに届きますから、我慢してください」ニヤニヤしながら言う生徒会役員で(わ
ざとね、わざとやったんだわ。今年の役員は去年とは違う。ひょっとしたら、ヌード
で授業をやらされるかも…)泰子以外の職員達は怯えている。

 「それから、志保先生。体育の授業の時はこの体操着を着てくださいね。下着無し
で直に着てください」白いレオタードを渡した。
「いやよ。これじゃ、ヘアとオッパイを見せての授業になるじゃないのよ!」
「スケスケですから、いいでしょう。皆と同じじゃないと…」

 「でも、パンティがないから危ないわよ」
「構いません。それでもいいです」泣き顔になる志保だ。
「今から新しい制服でお願いします。古い制服は箱に入れて下さい」
(オッパイを見せながらの授業だなんて…)泣くのを堪えて、脱いだ下着とスーツを
箱に入れていく。

 制服を箱に入れると、教師や職員は職員室に向かい、生徒達とすれ違った。
「先生、凄いや。オッパイが透けている。しかもエッチな下着まで着て!」「パンテ
ィが見えるよ、我慢できない。出したくなっちゃった!」当然に泰子達にも聞こえて
いる。
(いやよ。そんな言い方しないで!)恥ずかしさか、悲しさか、わからないが目が潤
んでいた。

 職員室に戻ると、秋子の指示で部活の顧問を決めていく。
部活と言っても、学園内部だけでの活動で、山奥だから交流などできないし、理事長
もその気がない。
また、教師も少なく、当然泰子も顧問をしなければならない。

 「私、運動苦手です…」
「そうね、あなただったら写真部が無難ね。学園内部だけの部活だし」
「だったら、私は美術部ね、絵も得意だし」こうして顧問が決まり、泰子は無難な写
真部の顧問に決まった。

 顧問が決まると生徒会に知らされて、放課後には、早速に部員との顔合わせをして
いる。
泰子は部員を前に紹介を始めたが「カシャ!」写真が撮られていく。
「やめて。オッパイが写るからからやめて!」手で胸を押さえて言う。

 「大丈夫です。どうせ、ここから持ち出せませんから」
「でも、セミヌードと同じよ、恥ずかしいわ」
「ヌードは芸術ですよ。恥ずかしい事ではありません!」
「そ、そうね、恥ずかしい事ではないわよね」手を退けると「カシャ!」また撮られ
た。

 (撮られてしまったからには、どうしようもないわ)開き直った泰子は、部員と打
ち合わせを始めた。
そこに新聞部員が入って来て「いた、いた。川口先生の趣味は何ですか?」インタビ
ューを始め、それに丁寧に答える泰子だ。

 「写真を撮らせて下さいね」
「ダメ、オッパイが写るから…」慌てて胸を隠したが、撮られた後だ。
(どうしよう。セミヌードが載ってしまうわ)不安が脳裏から離れない。

 翌日、職員達はあの制服姿になっており、直美達も乳房を透かし制服姿になって調
理していた。
泰子達教師も乳房を透かしながら授業をしており(恥ずかしいわ。オッパイばかり見
ている…)生徒達は授業に集中できない。

 乳房が透けて見えるし、パンティからは絨毛が覗くのだから当然だ。
それに、生々しい姿に自然と体が反応して股間を膨らませ(いやよ。オチンチンを膨
らませての授業だなんて!)気づかない振りをして授業をしている。

 志保もそうだった。
白くて薄いレオタードを着ているが、腰骨が丸出しの上に乳房と絨毛が透けて見えて
いる。
さらに足を開脚すると、ピンクの淫裂も透けて見えていた。

 勿論、生徒達もそれはわかっており(あれが、オ○ンコなんだな)浴室では見慣れ
た淫裂だが、服を着込んだ姿に興奮し、肉竿がトレーナーを持ち上げている。
(いやよ。オチンチンを膨らませてるなんて!)見ないようにしながら授業をしてい
た。

 そして、昼休みに新聞部が作った生徒会新聞が配られていく。
「凄いや。川口先生のオッパイが、ばっちりだ!」泰子へのインタビューが載ってい
た。
しかも、カラー写真入りで。

 スケスケのシャツからは、黒いブラジャーから飛び出した乳房が鮮明に写っており
(恥ずかしいわ。これが生徒に配られるなんて!)新聞を見た泰子は泣き顔に変わっ
ている。
(このままでは、授業にならないわ。それにヌードはイヤだし…)思案する泰子だ。

 それは泰子だけではなく、皆が同じ思いだ。
泰子達教師は、どうにか授業を終えて放課後に職員会議を開いた。
「生徒達が集中していません。オッパイとヘアばかり見ています」恥ずかしそうに言
う教師達だ。
「そうなんです。授業に支障が出ています」教師達は早速に理事長に申し入れた。

 「そうですか。オッパイばかりですか…」岩瀬は思案し「すまないが、生徒達の意
見を聞きたいから、役員を集めてくれ!」岩瀬は理事長室に生徒会役員を集めて「授
業にならないそうだよ。オッパイとヘアばかり見ていて…」と言う。

 「それは仕方ありませんよ。想像が先に立っていますから…」
「丸見えなら、想像しませんからいいのでは?」生徒は勝手なことを言う。
「そ、そんな。オッパイを丸出しでの授業だなんて!」
「いやです、トップレスで授業をするなんて、できません!」泣き出す教師達だ。

 「トップレスではありません。ちゃんとブラジャーをしていますから」
「トップレスと同じよ。オッパイが飛び出ているし…」泣き叫んでいる。
「とにかく、ブラジャーだけの姿でやってみて下さい。今からですよ」生徒達は志保
や桂子のシャツのボタンを外していく。

 「う、う、うー!」泣き声をあげる教師の胸元が開き、黒いレースから飛び出した
乳房が見えていく。
「いいですね。この方がいいです!」シャツが脱がされ(恥ずかしい。オッパイを出
したままなんて…)恥ずかしさに、腕で胸を覆っている。

 「理事長、これならいいでしょう?」
「仕方ないか。君たちが決めたんだからな」
「お願いです。オッパイはお見せしますから、それ以上はしないで下さい」

 「それ以上と言うと?」
「触ったりすることです」桂子が恥ずかしそうに言う。
「触れるのはいやなんですか。気持ちいいはずですがね」教師達は乳房を触れて「ダ
メ、私達は教師です。風俗嬢ではありません!」手を払いのけながら言う。

 「わかりました。触る事はしません。ですから、皆がオッパイを丸出しにして下さ
い。志保先生もその姿で授業をして下さい」
「こ、これじゃ、体育の授業ができません!」
「それがイヤなら、素っ裸になってはどうですか?」
「わかったわ。これで授業をするわよ」乳房を晒した姿で、理事長室から出ていく教
師達だ。

 「理事長。実はもっとお願いがありまして…」生徒達はなにやら言って「できるか
な、そんな事は…」困った顔になる岩瀬だ。
「授業料をアップしてもいいですから、お願いしますよ」
「わかった。でも、今すぐは無理だ。じっくりと行かないと」密談が行われている。

 そんな密談が行われていたとも知らず、教師達は皆がシャツを脱ぎ乳房を露わにし
ている。
「恥ずかしいわ、こんな小さいオッパイを見られるなんて」泣き顔で黒いブラジャー
から飛び出た乳房を腕で隠している。
「こんな姿で授業ができるのかしら?」不安になっている。

 乳房を晒すのは教師達だけではなかった。
事務員や寮のまかない婦達も乳房を露わにしており「恥ずかしいわ。オッパイを子供
に見られるなんて…」皆が泣き顔になっていた。

 そして、乳房丸出しの授業が始まった。
「それでは出席を取ります!」黒いブラジャーから乳房を飛び出させ、時折スカート
から覗くパンティからは、黒い絨毛も透けており、生徒の名前を呼ぶ泰子の言葉も震
えている。
(恥ずかしい。スケスケと丸出しでは全然違うし…)自然と腕が乳房を覆っていく。

 だが、いつまでもそうはできず、授業が始まると乳房を揺らせ、黒板に文字を書い
ていく。
「いいですか、ここが大事な所です」振り向き、説明していくと(見られている。オ
ッパイを見られている!)目の下が腫れ上がっている。

 それに、乳房も左右に揺れており、それは、泰子ばかりでなく教師の皆がそうだ。
(恥ずかしいわ、オッパイを見せなければいけないなんて…)目の下を赤く腫れ上が
らせ、乳房を揺らせながら授業をし、生徒達は揺れ動く乳房を見つめている。

 浴室で見慣れた乳房だが、教室での乳房は感じが違っている。
周りが服を着ているのに、独りだけ乳房を晒す姿は悩ましかった。
特に、志保の場合は凄く悩ましく、体育だから体を動かすと乳房がプリンプリンと揺
れ動いていく。

 (凄いや。オッパイがあんなに揺れるなんて!)それを見ている生徒達はトレーナ
ーを肉竿で持ち上げている。
(興奮している…。私のオッパイでオチンチンが膨らんでいる…)志保も恥ずかしそ
うに真っ赤な顔になっていた。

 恥ずかしさを堪えて、やっと1時間目の授業を終え、教師達が乳房を押さえながら
職員室に戻ってきた。
「恥ずかしかった。風呂場ならお互いが裸だからいいけど…」
「私、納得行かないのです。どうして、生徒に教師が従うのですか?」泰子が尋ねた。

 「それは理事長の方針です。生徒の意見を尊重する考えからです」
「でも、ヌードになっての授業は恥ずかしくていやです…」
「生徒会が決めた事ですから従わないと。従わないとここに居られないわよ」
「借金を立て替えてもらったでしょう。返せるの?」

 「そ、それは…」後の言葉が出ずに(ヌードでも我慢するしかないのね。ここにい
る限りは…)唇を噛む泰子だ。
「キンコーン!」チャイムが鳴り2時間目が始まると、その合図で教師達は乳房を揺
らせて、職員室から教室へと向かった。