「女教師 寛子」
                      赤星直也:作

第6話 真実

 期末試験が終わると、部活も再会されて井原と過ごす事ができた。
しかも、3年生は受験のため部活から抜け、井原達2年が主体となっている。

 「先生も一緒に稽古してみない?」
「恥ずかしいから遠慮する。大根は足だけでいいし…」
「あら、先生の足は大根じゃないわよ。すっきりしたネギよ」余裕か冗談が飛び出し
ていた。

 「先生が出演すれば受けるよ。それに水着姿だったらもっと受けるわ」「そうね。
私も見たいわ、先生の水着姿を!」部員は勝手なことを言い出す。
「ダメよ。人に自慢できる体ではないし…」拒むと「先生、お願いだから出て下さい。
演劇部のためにも!」井原が頭を下げた。

 「しかたないわね、顧問だし。でも、水着姿はいやよ、ヨットパーカーを着させて
ね!」
「それでもいいよ。でも、ビキニの水着だよ。それにボタンなしのやつで!」井原が
寛子を見つめて言うと(わかったわ。井原君のためにビキニの水着を着る)首を縦に
振った。

 「よかった。これで文化祭もうまく行きそうだ!」部員達は歓声を上げて喜ぶが、
寛子にはまだしなければならない事がある。
それは家庭訪問だ。

 本来なら担任がするが、丁度教員研修会があって、1週間ほど出張になるため、白
羽の矢が寛子に刺さった。
「丁度いい機会ですからやって見たら?」藤森に勧められて、1組だけを引き受け
「このスケジュールでお願いしますよ」担任は寛子に渡すと、ホッとした顔になって
いる。
「わかりました。やってみます」スケジュール表を見ると(井原君は明後日ね…)井
原の顔がまた浮かんでいる。

 翌日から、寛子は1組の生徒の家庭を回った。
その間、授業は午前中だが、生徒達は部活をしなければならない。
寛子は初めての事で、戸惑ってばかりで失敗の連続だが、明るい性格と整った顔が親
に受け「新任だからね」と大目に見ている。

 そして、井原の家庭訪問となり、寛子は井原が書いた地図を頼りに歩いていくと
「ここは医院じゃないのよ」そこには「井原医院」と書かれた看板がある。
「また間違えたのかしら?」地図を見直すと「あら、西尾さんじゃないの。どうした
の?」後ろから聖子が声を掛けてきた。

 「家庭訪問だけど、井原君の地図が間違っていて…」
「間違いじゃないわよ。ここがそうなのよ。行こうよ」
「井原君の親御さんは医師なの?」
「そうなのよ。言わなかったかしら?」聖子は寛子の腕を掴んで中に連れ込んだ。

 それに気づいたのか「あら、お嬢さん。そちらは?」看護婦が声を掛け「孝信の先
生よ。家庭訪問なんだって!」
「それはご苦労様です」看護婦は会釈をする。
「私が話を聞いているから、お父さんに言って!」聖子は寛子を応接室に案内する。

 「寛子さん。コーヒーでいいかしら?」
「ブラックでお願いします」聖子は急いでコーヒーを注ぎ「寛子さん。もっといいの
があるけど、今度、おいでにならない?」髪の毛を撫でてから手を胸の中に入れた。

 「ダメよ、今は家庭訪問ですから!」
「構わないわよ。後でお父さんが聞くから」聖子の手が乳房を掴むと「お待たせしま
した!」孝信の父親が現れた。
「つまんないの…」聖子は乳房から手を退けて、応接室から出ていく。

 「困ったもんです、女趣味が身に付いてしまって。ご迷惑をおかけしました」
「気になさらないで。でも、どうしてこんな趣味が?」服を直しながら尋ねた。
「お宅の藤森先生、あいつが娘を妊娠させたんですよ。中絶させられたから、男嫌い
になってしまったんですよ」

 「でも、藤森先生は無精子症だと孝信君からお聞きしましたが?」
「確かに、私が検査したときはそうだったんです。でも、どういう訳か、妊娠させら
れるまで回復していたんです」
「それで、聖子さんは安心して避妊具無しでセックスを?」
「最初は離婚すると言っておきながら、妻が妊娠したら急に態度を変えて中絶しろと
言いだしてね」

 「そうでしか。話は変わりますが、お父さんは再婚の考えはおありで?」
「あなたみたいな、美人で若い人だったら喜んで再婚しますが、なかなか見つからな
くてね」笑い声を上げる父親だ。
そのあと、寛子は孝信の話を父親とし、30分ほどで次の家庭を訪問した。

 その夜、孝信の父親の言った事を思い出して考えた。
「だったら、あの子は一体誰の子かしら?」ベッドの上で考えて「確かめた方がいい
わ。確かめてすっきりさせないと…」寛子は藤森の妻と会う決意をした。

 翌日、寛子は家庭訪問の予備日を使って藤森の家に出かけたが「電話を掛けておい
たから、いると思うけど…」会って貰えるかどうか不安でもある。
寛子はどうにか約束した時間に藤森の家に来た。

 「失礼します。西尾ですが…」
「お待ち下さい」インターフォン越しに声がし、暫くしてドアが開いた。
「どうぞ、お入り下さい」
「失礼します」中に入るとまだ若い女性がいる。

 「初めまして。西尾寛子と申します」
「藤森亜樹と申します。とにかくお座り下さい」寛子と亜樹は座って顔を見合わせる。
「早速ですが、お聞きしたい事がありまして…」
「どんなことでしょうか?」

 「亜樹さんは、英語をお教えになっていたそうですね。それに演劇部の顧問もなさ
っていたとか」
「その通りよ。それがなにか?」
「実は井原君の事です。井原君が心配しているんです。亜樹さんの赤ちゃんが僕の子
ではと…」そのとたんに亜樹の顔色が青ざめた。

 「見たのね。井原君が撮ったビデオを!」亜樹の体が震えている。
「見せて貰いました。先生のヌードやセックスも…」
「見たんじゃ、仕方ないわね。本当の事を言うしかないわね」諦めたのか亜樹は話し
出した。

 「あの子は間違いなく井原君の子よ。でも、夫には黙ってて欲しいの。これには訳
があって…」泣き顔になっている。
「本当の事を聞かせて下さい」寛子の頼みに、亜樹は真実を言いだした。

 夫は孝信の姉の聖子といい仲になり、家庭を顧みなくなり、仲を戻すために井原の
子を妊娠し、2人の仲を戻して、元の鞘に収まったと言う。
「悪いとは思っています。聖子さんが中絶した事は…」長い沈黙だった。

 「井原君とのセックスに、罪悪感はなかったのですか?」
「最初はあったわ。でも、本気になってしまったの。井原君と一緒になりたいと…」
「で、どのようにして、セックスをし、妊娠を?」
「ヌードを撮りたいと言うから条件を付けたの。ヌードになる代わり、私とセックス
をする条件で…」項垂れて亜樹が言う。

 「旦那さん、無精子症は治ったのですか?」
「それがわからないの。正常の時もあるし、薄い時もあるの。聖子さんとした時は濃
かったのよ」
「そうなんだ、波があるんだ…」頷く寛子だ。

 その後も話していると「オギャー、オギャー!」赤ちゃんの泣き声が聞こえた。
「ご免なさいね、オッパイを上げないと」
「私も見たいの。赤ちゃんを…」
「いいわよ。いらっしゃい」亜樹は胸のボタンを外して乳房を露わにしていく。

 「大きいわ。亜樹さんのオッパイが大きい!」
「あら、知らないのね。赤ちゃんを産むとオッパイが大きくなるの。でも乳首が真っ
黒よ」亜樹はその乳房を掴み、赤ちゃんの口に押しつけていく。
「ほんとだわ。乳首と乳輪が黒い!」寛子はじっと見つめている。

 暫くして「寛子さん、夫には言わないで欲しいの。知られたら井原君も、夫も苦し
むから…」
「安心して。絶対に誰にも言わないわよ」
「ありがとう。秘密を守って貰えれば安心だわ。遺伝子を調べない限りわからないし」
笑顔になる亜樹だ。

 「ところで、旦那さんとはセックスしていますか?」
「勿論よ。この子ができてから私に優しくなって、毎日のように求めるのよ。まだ完
全に傷口が治ってないのにね」
「毎晩のようにですか?」
「そうよ。でも体が持たないから口でしたり、お尻でしているの」

 「お尻って、痛くないですか?」
「そのままでは痛いわよ。ゼリーかワセリンをオチンチンとお尻に塗るの。そうする
とそんなに痛くないわよ」
(ゼリーか、ワセリンを塗ってからやれば痛くないんだ…)しっかりと覚え込む寛子
だ。
「それから、お尻は浣腸して前もってだしておくのよ。そうしないとウンチがでるか
ら」
「浣腸もするんだ!」素直に聞いている寛子だ。

 寛子は亜樹と話を終えると、一旦学園に戻った。
「部活はどうなっているかしら?」顧問として心配になり、部室を覗くと「先生、珍
しいね。部活だなんて」部員達が声を掛けてくる。
「顧問として心配なのよ。見るだけならいいわよね」言葉通りに黙って稽古を見守っ
ている。

 やがて、5時になった。
「今日はここまでにしよう。続きは明日だからね」井原が部長に代わってまとめてい
く。
(頑張っているのね、井原君は!)井原を逞しく思いながら職員室に戻り、校舎を出
ると「先生!」井原が声を掛けてきた。

 「あら、どうしたの?」
「遊びに行っていいでしょう。明後日は日曜だし…」
「いいわよ。歓迎するわ」
「あれ、着けて待っていてね。先生と暫くしてないし」
「あれで、待っていればいいのね」顔が赤らむ寛子は(井原君は『ヌード姿で待って
いろ』と言うんだ…)ベルトの下着を着けた自分を想像して興奮している。

 「いつ頃来るの?」
「9時頃になると思う。早く行くからね」
「待っているわよ、朝ご飯も用意しておこうか?」
「それはいいよ。変に思われてしまうから」
「そうね、昼ご飯は食べていくよね?」
「うん、ごちそうになるよ」
「よかった。一緒にご飯を食べるなんて」2人は途中まで一緒に帰った。

 
 井原と別れた寛子は、薬局に入り「ゼリーと浣腸剤を下さい…」恥ずかしそうに下
を向いたまま言い(恥ずかしいわ。お尻に入れるのを買うなんて…)真っ赤な顔にな
っている。
「お待たせしました」寛子は代金を払うと、急いで自宅へと向かい、戻ると早速袋を
開けて中から取りだす。

 「試してみないと…」浣腸を取り出した。
「まずは、服を脱いでからね」急いで下着姿になり、パンティを脱ぐと「明日剃って
貰おうかしら…」股間を眺めてから、浣腸をお尻に押し込んだ。

「これを全部入れるんだ」薬剤を押し込んでいくと「気持ち悪い。お尻の中が変な感
じだ!」浣腸液が直腸から大腸へと漂っている。
暫くして「うっ!」お腹の中がゴロゴロ鳴り出した。

 「こんなに早く効くんだ!」すぐにトイレに飛び込み準備に掛かった。
「あ、あー!」一気に肛門から排出し「ふー!」腸の中にあった全てを出した。
「次はゼリーね。でも、何をお尻に入れようかしら?」暫く考えてから「そうだ、ソ
ーセージがあったわ、あれだと井原君のオチンチンと同じくらいだし」冷蔵庫からソ
ーセージを取り出した。

 「これで、試さないと…」手に持ったソーセージにゼリーを塗り、肛門にも塗って
いく。
「どんな感じかしら?」ベッドが汚れていいように、バスタオルを敷き、上に腰を下
ろして「うー!」裂かれる痛みを堪えて、ソーセージのほとんど押し込んだ。

 「そんなに痛くないわ。この前は凄く痛かったのに…」ゆっくりとソーセージを出
し入れしていくと「これが井原君のオチンチンなのね…」また妄想が始まった。
「痛くないわよ井原君。思い切りやってもいいわよ」手の動きを早めると、肛門はめ
くれ上がっているが、痛さは感じない。

 「いつでも欲しいけど、卒業まで待ってね」肛門に入れたまま、膣も触りだした。
「濡れている…。膣からお汁が流れている…」尻にソーセージを入れているのが、淫
裂も反応している。
「恥ずかしい。井原君に見られたら笑われてしまう…」ソーセージを抜くと生ゴミに
捨てた。

 「そんなに汚れないわ。浣腸すると、お尻でもセックスができるんだ…」そのまま
浴室に入って体の汚れを洗い流していく。
「痛くないのがわかったわ。後は井原君が満足してくれるかどうかね」乳房を揉むよ
うに洗っている。