「蟻地獄の学園」

                     赤星直也:作
第9話 認証式

 「先生。そんな怖い顔しないで指導をお願いします」ルミが承知すると部員達は笑
顔になっている。
「そうよね。いくら何でも、こんな顔で指導は出来ないわよね」体育館では他の部も
練習しているから、変に思われる訳にもいかずに作り笑顔をした。
しかし、動揺は隠せず「先生、しっかりしてくださいよ」部員から注意されている。

 そして、部活を終えると寮に戻り、袋の中を確かめた。
黒いメッシュのストッキングと、赤いスカーフしか入っておらず「私のヌードを楽し
むつもりだわ。もしかして、写真も…」これ以上は写真には撮られる訳にはいかない。

 ジッと考え「そうだ、隠しておかないと。もし、香織さんに見つかったら…」急い
で袋に戻し、クローゼットにしまい込んだ。
それと、ほぼ同じくして「ルミ、いるかしら?」香織が入って来て(よかった。間に
合って…)ホッとしながら「香織さん、どうかしたの?」と返事をする。

 「明日なんだけどね、明日は行事用の制服を着る日なのよ」
「行事用というと、あの大胆な服ですか?」
「そうよ、しかも、下着はダメなのよ」
「そんな、性器やオッパイが見えちゃいます!」

 「そんな事関係ないわよ。新任の認証式があるんだからね」
「と、言う事は私だけが行事用の制服ですか?」
「そうよ、新任はルミしかいないでしょう?」
「イヤです。私は絶対に着ません!」泣き声で叫んだ。

 「そんな事言っていいのかしら。ご両親や、親戚中にも写真がばらまかれるわよ。
それに、マスコミにもね」
「イヤ、そんなのイヤです!」大粒の涙が流れていく。
それを見て「とにかく、明日は行事用の制服よ。伝えたからね」香織はそう言うと帰
った。

 ルミは暫く泣き続けたが「本当なのかしら。誰かに聞いた方がいいわ」ルミは考え
た末に、着替えを持って浴室に向かった。
浴室には同僚や生徒達がいる。

 ルミは服を脱ぎ浴槽に入っていくと「先生、体をお流しします」新体操部員の小宮
山悦子が声を掛けてきた。
「お願いするわね」ルミが返事をすると、悦子は早速、石鹸を泡立て背中に塗ってい
く。
「ねえ、悦子さん。教えて欲しいんだけど、明日は学校で何かあるの?」

 「やだ。先生ったら、何も知らないんだ。明日は学校創立者の誕生日なのよ」
「それで、何かやるの?」
「新しい先生の認証式よ。生徒の前で校長から証書を受け取るのよ」
「それで、新任の先生は行事用の服なの。下着も無しで?」

 「そうよ。生徒も行事用の服を着てね」顔を赤らめてそれ以上は喋らない。
(そうなんだ、行事用の制服か…)頷いていく。
「先生は新任だから、必ず着るのよ。ちょっとエッチだけど。はい、前よ!」背中を
洗い終えると前も洗っていく。

 「先生のは大きいわ。どうして大きくなるのかしら?」乳房を撫でながら言う。
「そんな事ないわ、普通よ」
「先生。それよりも、手入れして置いた方がいいわよ。見られたら恥ずかしいから」
そう言うと淫裂を撫でだす。

 「見られちゃうの?」
「もしかしたらね。だから万が一に備えて…」指が膣に入った。
(ダメ、それ以上はダメ!)手を押さえて首を振ると悦子は手を退けた。
そして「はい、剃りますよ!」股間に石けん液を塗っていく。
「ありがとう。綺麗にしてね」股間をカミソリで剃りだし、またツルツルにされた。

 翌朝、ルミは起きると直ぐに下着を脱いで、生まれたままの姿になり、直に制服を
着て行く。
「イヤだ、お尻が見えそう。それに性器も…」鏡の前に立つと、裾が股の付け根をど
うにか隠し、胸も膨らみがはみ出している。
「これじゃ、あまり動かれないわ。オッパイポロリや性器まで見られてしまうし…」
確認してから部屋から出た。

 廊下を歩くと同僚がルミに気づいて「あら、大胆ね。オッパイが見えるわよ」冷や
かしていく。
中には「下はどうなっているのよ」裾を持ち上げて、淫裂を見る者もおり、その度に
悲鳴を上げて裾を押さえていた。
(酷いわ。どうしてこんな事をするのよ)泣き顔で校舎に向かって行く。

 寮を出て、校庭を横切ると女生徒達も寮から出てきた。
着ているシャツは薄く、ブラジャーは着けている様子がなく、乳房が丸見えで、乳首
や乳輪が見えている。
(あれが行事用なんだ。私のよりいいわ。性器が見えないから…)羨ましそうに見な
がら校舎へと向かう。

 校舎に入ると、男子生徒がルミの現れるのを待ち構えていた。
ルミが現れるなり「凄いや、オッパイの半分飛び出しているぞ!」制服から飛び出し
ている乳房の膨らみに、股間を膨らませて歓声を上げていく。

 (恥ずかしいわ。教師がこんな事をするなんて…)股間を押さえながら通り過ぎて、
職員室に入ると「凄いや。榊原先生のは特別だからな!」男性の同僚達は胸を見てか
ら、しゃがみ込む。
「イヤです!」慌てて、ルミもしゃがんだが一瞬、裾が捲れて淫裂が剥き出しになっ
て「見えました。綺麗に割れていますね」ニヤニヤしている。

 「榊原先生、そんな事してたら授業にはなりませんよ。午前中は授業ですからね!」
(そうだわ、授業もあるんだ。生徒にも同じ事をされるんだ!)顔を強ばらせたまま
立ち上がり、椅子に座って授業の準備を始めた。
その後、恒例の朝礼を済ませて教室へと教師達が散って行く。

 ルミも当然教室へと向かった。
階段を登っていくと、同僚達が下から覗いている。
「イヤよ、見ないで!」慌てて尻に教科書を当てて隠した。

 「ルミさん、教科書をお尻に当てる何て、何を考えているのよ。教科書は教師の命
よ!」罵声が飛んだ。
(性器を、見せろとでも言うの?)不満な顔をして尻から退けると裂が見え、割れ目
からはみ出した肉襞も見えている。
(見たかったら、見なさいよ!)やけ気味になって階段を登り、教室に向かう。

 教室に入ると、教卓が隅に退けられていた。
「どうしてよ。どうしてこんな事を?」入口から足が動かない。
(もしかして、黒板に書いたとき、後ろから…)生徒達が自分の淫裂を見たがってい
るとわかり、気を引き締め、出席を取り授業が始まった。

 授業が始まると、早速、ルミの淫裂見たさに駆け引きが開始される。
「先生、質問です!」生徒の1人が前に出て、黒板に腰を屈めるように低い場所に書
いていく。
「これは過去形ですから、進行形にしたいのですが…」チョークを渡して教壇から降
りた。
「ここを、進行形にして…」指で言う。

 「それじゃ、わかりません。正解を書いて下さい!」それには顔が強ばった。
(イヤよ、私は教師よ。教え子に性器を見せる訳は行かないの!)黙ったまま立って
いる。
「先生。授業しないと、校長先生に報告しますよ。そうしたらお仕置きですからね」
「イヤよ、お仕置きなんてイヤ!」渋々足を開き、腰を屈めて黒板に書き始めた。

 当然、裾が短いから尻がスカートから飛び出して、太股の付け根も生徒に見えてい
る。
「オー!」ルミの淫裂に生徒の声が上がった。
(性器を見られている…)足がブルブル震え、黒板に書いた文字も曲がっていた。
「これが正解です…」書き終えると振り返るが、顔が強ばっている。

 「わかりました。先生!」質問した生徒は、近くで淫裂を見たからニコニコ顔で席
に戻っていく。
「先生、僕も質問です!」次の生徒も黒板に書いていが、淫裂が見えるようにと、低
い所ばかりだ。
(どうして、こんな事をしないといけないのよ。私は教師なのに…)情けなさで目が
潤ってきた。

 それでも教師には生徒の質問には答える義務もあり「ここは、こうして…」体を屈
めてお尻を剥き出しにしていく。
「綺麗だ!」また淫裂が見えたのか、声が上がり(また見られた。次の授業もこうな
のかしら?)不安に思いながら黒板と向き合った。

 こうして、1時間目の授業が終わったが、ルミにとっては長い時間だった。
職員室に戻り、一休みしていると同僚の女性教師がニヤニヤして声を掛けてきた。
「ねえ、ルミの性器でオナニーしている生徒はいなかった?」
「そんな事知りません。授業に集中していましたから…」顔を赤らめて答えた。

 「美沙、まだ初めてだから無理よ。美沙だって、震えながらやったでしょう?」
「そうだったわよね。周りを見る余裕なんて、全然なかったわ。でも、見て置いた方
がいいわよ」美沙が注意する。
「わかりました。次の授業で見てみます」そう返事したが不愉快だ。

 5分ほど過ぎ、休憩時間が終わりって、ルミ達は教室へと向かう。
教室に入ると前と同じく教卓が退けられており(ここもだわ。1年なのに私の性器を
見たがっている…)呆然としていると「先生、授業を始めましょうよ!」と催促され
授業が始まる。

 「先生、質問です!」前の教師と同じ事が繰り返された。
その度、体を屈めてお尻を剥き出しにしていく。
(そうだわ、オナニーしている子がいるのかしら?)美沙に言われた事を思いだして、
書き終えると生徒を見た。
(そんな、1年生なのに…)男子生徒の大半が股間を擦っている。
(やめて、私は教師よ。オナペットじゃないの。やるなら、雑誌のヌードでやってよ)
悔しさを堪えて授業を進めた。

 ルミは午前中の授業をやっと終え「後は認証式だけね」一安心といった顔をしてい
る。
そんなルミを「見て。ルミったら、何もわかっていないわよ。教えてあげようか?」
「ほっときなさいよ。知らない方がいいわよ。知っていたら、やらないって言うから」
「そうよね。やらないと言ったら、こっちに火の粉が来るしね」同僚達はヒソヒソ話
している。

 そこに「ルミさん、認証式の事ですが…」小林が声を掛けた。
「それが、何か?」
「途中で、イヤだとは言って欲しくはないんです。もし、途中で拒んだら、先生の秘
密が公になりますからね」小林の言葉にルミの顔色が変わる。

 「もしかして。私に裸になれとでも?」顔を震わせながら尋ねた。
「まあ、そんなもんでしょう。いいですね、拒んだら責任を持ちませんからね」それ
だけ言うと職員室から出ていく。
「そんな、裸になれだなんて…」まだ震えが止まらない。
「見て。やっとわかったみたいよ」
「そのようね」相変わらずルミを見ながらヒソヒソと話されていた。

 ルミが怯えている間にも時間が過ぎて行き、式典の時間が来た。
「皆さん。時間ですから行きましょう!」小林の言葉に職員の皆が式が行われる体育
館に向かう。
体育館では生徒達が整列しており、職員達は演台に上がって並んだ。

 そして、佐藤の司会で認証式が進み、内山から英語教師の任命書が渡される段とな
る。
ルミは生徒に背中を向けて校長と向かい合い、深くお辞儀をしていく。
当然、裾が短いから尻が剥き出しになっていく。

 「見えたぞ!」前の生徒から声がする。
(見られた。こんな大勢に…)足がブルブル震えている。
そんなルミに関係なく、内山は任命書を読み上げて渡そうとする。

 (見られる。間違いなく…)両手を伸ばして受け取り、深々と頭を下げると「オー
!」館内に歓声が上がった。
ルミは任命書を受け取ると、列に戻り職員達は体育館から別な部屋に移動していく。
「今度はルミが宣誓するのよ、一生懸命に指導しますって!」香織が歩きながら説明
をしていく。

 職員達は職員室を通り過ぎ、特別室に入ると大きな全裸の木像が置かれてある。
しかも肉竿も大きく膨らみ、本物のようにリアルに出来ており、それに、血が染みた
跡がある。
「これは何ですか?」ルミが初めて見る木像だ。

 「この方が、ここを作ったミカエルさんです。このミカエルさんに誓って貰います
!」
「わかりました、誓います」平然と言うが「榊原先生。宣誓と言うからには、自分の
全てを晒さなければいけないんですよ」内山が説明する。

 「そんな、全てを晒せだ何て。しかも、男性の前で…」顔が真っ青になり震えてい
る。
「教師はこれくらいやらないとダメなのよ。私だってやったのよ」
「そうよ。私だってやったから、教師をしているのよ」同僚達から催促される。

 「先生。先程言った言葉、覚えていますよね?」怯えているルミの耳元で小林が囁
いた。
(やるしかないわ。あの写真を両親が見たら何て言うか…)ルミは涙を流しながら上
着のボタンを外していく。
胸の膨らみが、次第に全貌を現してきた。

 ボタンを外し生えると胸を広げ脱ぎ、Cカップの白い乳房が露わになった。
「大きい!」内山や佐藤達が感嘆の声を上げる。
(オッパイが見られた…。今度はあそこが…)泣きそうな顔をしながらスカートのフ
ァスナーを下げ、スカートを引き下げた。

 ルミの股間が露わになって、ピンクの淫裂が覗いる。
「いいですね。まだ処女ですね」男性職員はニヤニヤしながらルミの淫裂を見つめ
(見られた、性器まで見られた…)震えが大きくなった。

 それでも、背中を丸めてスカートから足を抜いて、全裸になっていく。
「これでいいですよね…」両手を後ろにして乳房と淫裂を同僚に見せている。
(恥ずかしい、こんな所でヌードになるなんて…)目を真っ赤にして体を震わせてい
る。
(いい体つきだ。俺も抱いてみたい。あそこは締まりも良さそうだし…)目を輝かせ
淫裂をジッと見ている男性教師だ。