「堕ちたアイドル」
  
                            赤星直也:作

第6話 陵辱の序曲
 

 その日の夜、千夏にまた電話があった。
「向井さんだね、ヌードは撮ったかい?」
「撮ったわ。だから、ビデオはなかった事にして」

 「マネージャーがいるだろう。変わってくれ!」
「待って、変わるから」千夏は不安そうな顔の宏美に電話を渡した。
「もしもし、安田ですが」
「オ○ンコは、やっただろうな?」
「はい。セックスしました…」泣き出す宏美だ。

 「泣く事はないだろう。気持ちよかったくせに!」
「よくなかったわよ。嫌々セックスしたのよ!」声が荒くなっていく。
「そうか、それならそれでいい。所でフィルムは持っているよな?」
「デジカメでしたので、メモリーを預かりました…」

 「ビデオはないのか?」
「それもあります…」
「だったら、それも一緒によこせ!」
「どこで、渡せばいいの?」

 「郵便受けだ。鍵を掛けずに入れておけ。いいな、変な考えは起こすなよ、黙って
置くんだ!」
「分かったわ、明日の朝に置けばいいのね?」
「そうだ。そうすれば、裏には流さないと保証する!」
「約束は守ってよ!」
「約束するよ」電話が切れた。

 「大丈夫かしら?」千夏が心配そうに声を掛けてきた。
「大丈夫よ。やるしかないのよ」
「そうよね、やるしかないのね」2人は顔を見合わせた。

 翌日、事務所に向かう前に、郵便受けにはテープとメディアを入れてから「一体相
手は誰かしら?」心配そうに車に乗り込み走っていく。
すると「行ったな。どれ確かめるか」車が出たのを確かめてから三沢が郵便受けから
メモリーとテープを取りだした。

 「間違いない。早速やらないとな」笑顔で三沢は自宅に戻った。
自宅に戻ると「あなた、うまくいったのね」恵子が声を掛けてきた。
「ああ、早速確かめないとな」デジカメにメモリーを入れてテレビと繋ぐと「あら、
撮れているわよ」画面には、全裸でポーズを作る宏美と千夏が映し出された。

 「いいね、うまく撮れているし…」撮ったすべてを確認していく。
「ビデオはどうかしら?」
「いいよ。スイッチを入れても」恵子スイッチを押すと、生まれたままの姿で踊って
いる2人が映し出される。
「あら、上手に撮れているわよ」2人は最後まで見続けた。

 「この後が、問題なんだよな…」
「そうよね。レイプしたのがわかると、ダメだしね」2人はテープをコピーしていく。
それに、カメラの写真も印刷していく。

 「これで、計画も大詰めだね」
「そうだ、できあがったら事務所に行くぞ」
「分かっているわよ」次々とプリンターから、全裸姿の宏美と千夏が出てきた。
「終わったわ、これで全部よ」
「よし、行こう!」自宅から大西の事務所に向かった。

 事務所では、大西が待ちくたびれた様子だ。
「待っていたよ、見せてくれないか?」
「はい、社長さん。これをご覧下さい」三沢はできあがったばかりの写真を見せる。

 「ほう、いいよ。これで何とかなるよ。ビデオはどうなっている?」
「うまく撮れていますよ」事務所のテレビで再生を始めた。
「いいね。安田のちっちゃいオッパイがいいよ」笑顔の大西だ。

 「社長さんは、オッパイが小さいのが好みで?」
「奥さん、そう言う訳ではありませんよ。こいつには苦労させられましたからね。泣
くのを見たいだけですよ」タバコを吹かしながら言う。

 「後は、社長さんの手に掛かっていますよ」
「分かっている。うまくやるよ。これでも俳優だったんだからな。でも、売れなかっ
たけど…」
「わかりました。お願いします」こうして、仕上げの準備が行われた。

 数日後、そんな事とは知らずに、宏美と千夏は事務所を訪れた。
「社長、何かご用で?」
「ああ、呼んだよ。とにかく、これを見てくれ!」ビデオの再生を始めた。

 暫く経って、画面に女性が映し出されると「そ、そんな馬鹿な!」宏美の顔が真っ
青だ。
『やめて、いやです』泣き叫ぶ女性の服が、脱がされて行く。
(私だわ、あれビデオがどうして社長に?)ガチガチ奥歯がなっている。

 「こ、こんのイヤです。消して下さい…」
「自分が、出演しているからかな?」
「わ、私ではありません…」声が震えている。
「そうかな。この後は、千夏の処女喪失が映っているんだよ」

 それには「う、う、う!」堪えきれず泣きだす宏美と千夏だ。
「間違いないだろう?」
「はい、レイプされたんです…」泣きながら応えた。
「レイプ?おかしいな。これにはレイプ志願と書かれているぞ!」テープを取りだし
タイトルを見ている。

 「間違いです。それは間違いです!」
「そんなのはどっちでもいい。これもあるぞ」別なビデオも再生していく。
「これは、昨日の素っ裸ダンスだ!」全裸で踊る2人が映っている。
「消して下さい。もう、見たくもありません!」

「あれ、素っ裸になりたかったじゃないか?」
(違います。脅されてヌードになっただけです!)黙って嗚咽を上げている。
(決まったな。これで宏美は、俺の女だぞ!)笑顔の大西は「これも送られたよ」ヌ
ード写真をテーブルに並べていくと「う、う、う!」さすがに堪えきれず声を上げて
泣きだした。

 「これは買ったんだ。売り込みがあってね」
「い、いくらですか、私がお金を払いますから…」
「大金だよ。5千万で買ったんだからな」
「5千万ですか…」千夏の言葉も途切れた。
「そうだ。事務所にとっては、かなりの借金になったよ」

 「それをどうするつもりで?」
「移籍する事務所に売るんだ。最低、1億は出して貰わないとな。何せ、本番ビデオ
に出演だから高く売れるし」
「やめて下さい。そんな事されたら、芸能界にはいられません!」

 「芸能界だけではない。生きてもいけないぞ。オ○ンコまでやったんだから、まと
もな仕事には付けないぞ」
「お願いします。どんな事でもしますから、売らないで下さい…」床に頭をつけて、
頼み込んだ。

 「そこまで言われた考える。その変わり、事務所の移籍はなかった事にしてくれな
いか?」
「そんな…」(もしかして?)宏美と千夏に思いがよぎった。
「移籍するなら、これで損害を償って貰う事になるよ」

 「考えさせて下さい。返事は明日にします…」
「そうしてくれ。いい返事を待っているよ」宏美と千夏は、泣き顔で事務所から出る
なり「社長の仕返しよ、間違いないわ」千夏が言う。
「でも証拠がないし…」2人は車でマンションに戻るが、憂鬱だった。
一方、大西は溜飲を下げたのか、笑いが途切れなかった。

 翌日、2人は大西の事務所に現れた。
「考えが、決まったかい?」
「はい、移籍しない事にしました…」
「そうか、それでいい。それだったら、こっちも2人の待遇を考えるからな」

 「待遇ですか?」
「そうだ。5千万借りたんだから節約もしないと。それに、安田君にも働いて貰わな
いとな…」
「働くと、おっしゃいますと?」

 「タレントだよ。君もタレントデビューして稼ぐんだ」大西の言葉に声が出ない。
「分かりました。でも、マネージャーは誰が?」
「いいのがいたんだよ、紹介するよ、入りたまえ」

 「失礼します」ドアが開いて三沢夫婦が入ってきて「あっ!」驚く宏美と千夏だ。
「三沢君は出版社が倒産してしまったんだ。そこで、私が頼んでね」
「私は売り込んだの、これを持って」あの謝罪文をちらつかせる。

 「あなた達、グルだったんでしょう?」宏美は泣きなが言うと「グルって何の事な
の?」聞き返す。
「それは…」言葉が出ず(言えるわけないわよね、レイプされたなんて!)笑顔の恵
子は「悪く思わないで。二人のフルヌードの踊りで芸能界の仕事がしたくなったの。
それで、社長にこれを見せてね」謝罪文をちらつかせた。

 「素っ裸の事も守って貰えるし、2人にお願いする事にしたよ」大西は詳しく話し
ていく。
2人が夫婦であることも話し、それに4人で共同生活をするのも話していく。
「分かりました。そうさせて貰います…」
「これから新しい住まいに行こう」5人は事務所から大西が捜した新しい住まいへと
向かった。

 新しい住まいは賃貸しのマンションだ。
千夏と宏美一部屋づつあてがわれ、三沢夫婦は一緒の部屋で、しかも、大西も住む事
になっている。
「ここは敷地が広いし、プライバシーも守れるな」
「そうですね、ここなら平気ですよね」
「そう言う事だよ。しかも安く借りられたんだ、4部屋だからね」

 「掃除は、どうなっていますか?」
「全部自分でやるんだ。ゴミ処理もだぞ」
「そんな事、やった事ありません!」
「2人には5千万払ったんだ。イヤでもやれ。プライドは必要ないから、捨てろ!」
キツい言葉だ。

 それには「う、う、う!」泣き出す千夏だが「これも修行だ。泣くな!」怒鳴る大
西だ。
「社長、そんなに怒らなくてもよろしいのでは?」ニヤリと恵子が笑う。
「そうだな。大人げないか。それから誓約書が欲しいな」大西は宏美に抱き付いてス
ーツのボタンを外していく。

 「何を、なさるんですか!」大西の手を押さえた。
「ヌードだよ。宣言して貰いたいな。これからは、内の事務所専属で働くって!」ボ
タンが外され、ブラウスのボタンも外されていく。

 「やめて下さい。この前、たっぷり見たじゃないですか!」
「また見たくなったよ。それに、オ○ンコもしたくてね」
「イヤ、やめて下さい。そんな事するなら、やめます!」大西の手を振り払った。
「5千万払ったんだ。あれを売ってもいいんだね?」

 「脅すの、私を…」
「脅しはしないさ。今まで俺を悩ませたお詫びに、オ○ンコさせて貰うんだよ」宏美
のスーツが脱がされた。
「やめて、お願いです!」スカートも引き下げられて、ブラウスの裾から水色のパン
ティが覗いている。

 「ほら、これも脱がないと!」ブラウスも脱がされお揃いの下着が露わにされる。
「やめて。お願いでから、やめて!」
「そう行くか。俺がどんなに泣いた事か、思い知って貰わないと」
「謝ります。移籍もしませんから、許して下さい!」
「ダメだ、オ○ンコさせろ!」
「いやー!」パンティが引き下げられてしまった。

 それまで黙っていた千夏が「お、お姉さんから手を退けて!」と叫んだ。
「気にしなくていいわよ。私達も、あなたとやるから」恵子が千夏に抱き付くと「い
や、いや。お姉様助けて!」逃げようとする。

 「そうはいかないの。これからは、私達夫婦があなたの相手なの。晋平さんも手伝
って!」
「仕方ないな。これからはマネージャーだから、まずは裸の付き合いといくか」
「いや、いやです!」千夏は2人がかりで服を剥ぎ取られ「やめて、イヤ~」叫ぶが
下着姿にされた。

 「おや、あなたも水色なんだ!」パンティが引き下げられた。
「可愛いわね、ピンクの性器が」恵子は短い絨毛に覆われた淫裂を撫で回す。
「イヤ、入れないで。イヤです!」
「ごめんね。夫はあなたとセックスを夢見ていたの。やらせて上げてね」
「イヤ、イヤです!」

 「嫌うなよ。これからは一緒に仕事するんだぜ」三沢は服を脱ぎだし「あなたも私
とするのよ」ブラジャーも脱がし、乳房を掴んで揉んでいく。
「イヤ、お姉様助けて!」悲鳴を上げるが無理だった。
「そんなに、大きな声は出すなよ。ほら、肌の触れ合いだ!」
「ヒー!」千夏の淫裂に肉竿が入り込み「う、う、う!」泣き出す千夏だ。

 同じように「いや、いや~!」暴れる宏美だ。
「やらせろよ、今までの利子代わりに!」大西も宏美の乳房を掴み揉んでいく。
「足を広げるんだよ。ほら!」掴んだ乳房を握りしめ「ウー!」顔を歪めて呻き声を
上げる。

 「やらせろよ、罪滅ぼしに!」(痛い、オッパイが痛い!)渋々足を開いて大西を
迎え入れた。
「そうだ、それでいい!」片手で乳房を握りしめたまま、ズボンを脱いでいく。

 「レイプしないで、お願いです!」
「レイプはしないよ。これからは俺の愛人だからね」下半身剥き出しにすると肉竿を
押し込み「ヒ~!」悲鳴が上がった。
「ほら、腰を使え。やるんだよ」
「許して下さい、今までの事は謝ります…」

 「ダメだ、やるんだよ!」乳房を掴まれたまま、大西に馬乗りになった。
宏美は「う、う、う!」泣きながら腰を振っていく。
(悔しい、こんな事をさせられるなんて…)涙を流しながら腰を振って行く。
やがて「いやー!」宏美が悲鳴を上げた。

 それと同時に、千夏も「お腹はイヤー!」悲鳴を上げ、2人の淫裂からは白い液体
が流れ出ている。
「これからは、毎日飲むんだぞ。出来ても知らないからな」2人に避妊薬が渡される。
(これからも、犯されるんだ…)薬を受け取ると、淫裂を拭いた。