「コートの貴公子」

                             赤星直也:作

第15話 屋外ヌード


 優子は小さな乳房が恥ずかしいのか、手で隠している。
「優子、手を退けて!」真一が言うと「恥ずかしいの。こんなに小さいし…」
「大丈夫だよ。手を退けないと…」優子は乳房から手を退けたが、乳首が大きく膨ら
んでいる。

 真一と進藤は、2人の全裸をカメラに収めていく。
「こんな風にして!」ポーズを注文しながら撮っていると、淫裂が気になり股間が膨
らんでいく。
それは優子と雅美にもわかり(セックスしたがってる…。してあげてもいいけど、見
られるし…)思案していたが「優子さん、オッパイ吸わせて!」突然、雅美が優子の
乳房を吸い出した。

「ダメ、女同士よ。いけないわ!」逃れようとするが「優子、雅美さんに任せろ!」
真一はカメラに収めながら怒鳴る。
(そうか、2人を刺激させようと言うのね)雅美の意図がわかり、優子も雅美の乳房
を撫でだす。

 「いいよ。凄くいい!」それを逃すまいと撮っていると、優子と雅美は草むらに倒
れて抱き合い、唇を重ねると雅美が上のシックスナインになって、指と舌で淫裂を触
りだした。
「あ、あ、あ~!」喘ぎ声を上げる2人を撮っていると、真一と進藤も興奮している。
雅美は2人が見ている前で、優子の膣穴に指を入れて動かし出すと「あ、あ、あ~!」
淫汁が流れ出し腰が動き出した。

 (セックスしたいけど、優子さんに見られるし…)進藤を挑発しながら、指を動か
していると進藤は「真一君、撮ってくれ!」カメラを真一に渡しズボンを脱ぎだした。
それは、雅美にも見えて(あなた。早くセックスしたいの。濡れているから早く入れ
て)腰を振りながら催促していく。

 進藤はパンツも脱ぐと、肉竿を揺らせながら雅美の腰を両手で押さえて、淫裂に肉
竿を突き刺した。
「あ、あ、あ~!」声を上げる雅美だが(雅美さんの膣にオチンチンが入った…)真
下で見ている優子も、興奮が高まっている。

 進藤は肉竿を根本まで押し込むと、ゆっくりピストンしていき「クチャ、クチャ!」
音と共に淫汁が流れていく。
それでも雅美は優子への愛撫を続け、クリトリスをなめると「あ、あ、あ~!」声を
上げ(私もセックスしたい。でも、見られるのはイヤだ…し)雅美のクリトリスを指
で撫で続けた。

 一方、進藤は肉竿の動きを速めて、登り切ろうとしている。
「出すよ、出すからな!」股間同士を密着させたまま、動きを停めると淫裂から白い
液体が漏れ出てきた。
(精液だわ、これが射精なんだ!)漏れ出た液体が、優子の顔にかかっている。

 その様子を撮っていた真一は「庄司さん、交代しましょうよ」カメラを渡してズボ
ンを脱ぎ出す。
それを見て、雅美は体を入れ替えて、今度は優子が上になった。
「見られると恥ずかしいから、後でしましょう!」逃れようとすると「私もやったの
よ。優子さんもやらないと」抱きしめて、逃れないようにした。

 「わかりました。私も真一君とセックスします…」言い終わると、真一の肉竿が淫
裂を突きだし優子も「あ、あ、あ~!」声を上げた。
「優子、気持ちいいんだ。出してもいいよな?」ピストンが始まった。
「ダメ…。膣に出したら…また病院よ…」喘ぎながら言うと「薬上げるわよ、お腹に
出させなさい!」下から覗く雅美に言われる。

 「雅美さんが言うんだから、出すよ!」肉竿のピストンを速めると「あ、あ、あ~
!」声をだし、髪を振り乱している。
そして、登り切り、肉竿を挿入したまま動きを停め「出る~!」噴射した。

 「暖かい、膣が暖かい…」優子は膣の中が暖かくなり射精を知り、それと同時に雅
美の顔に精液が落ちていく。
真一は「良かったよ!」肉竿を抜いて草むらに仰向けに寝ると、優子も側に寝た。

 4人はしばらく休むと、場所を変えて撮る事にして、服を着終えるとまた車に乗っ
て移動した。
行き交う車のない道路を走っていくと、神社らしい建物が見えてくる。
「あそこは、子宝の神社なんだって!」真一が説明し、着いて車から降り歩くと社が
ある。

 「中を覗いて見て!」雅美が覗くと「イヤだ~!」声を上げて顔を赤らめた。
庄司も覗くと「面白いな。こんなオ○ンコもあるんだ!」気に入ったようだ。
社の中には、男女が色々な体位で結合している木像が置かれてあり、リアルにできて
いる。

 「庄司さん。まさか、今夜はあれでやる気なの?」見ている視線が気になって言う
と「ああ、一度でいいからやってみたい!」進藤の股間が膨らんでいた。
「でも、私には無理よ。体操の選手じゃないし…」雅美も見つめたが、木像は片足を
上げ、Y字ブリッジした格好の女性が、後ろから淫裂を突かれている。

 「あれなら、膣の奥までオチンチンが入りそうね」
「そう思う。気持ちいいぞ!」
「でも、私には無理よ。それより、ヌードでしょう?」
「そうだな、行こう」また歩き出すと、杉の大木に囲まれた奥の院と思われる社があ
る。

 「ここだよ。ここなら誰も来ないよ!」
「確かに、ここならいいな。準備してくれ」真一と庄司はカメラの準備をし、優子と
雅美は服を脱ぎだす。
そして、2人が全裸になるとポーズを取らせ、カメラに収めていくが、雅美と優子に
は恥ずかしさは無く、乳房と淫裂を惜しげもなく晒し、それを2人が撮っていく。

 そこで、30分程撮ると、また車に乗って別荘に戻ってきた。
戻ると「雅美さん、あれ下さい…」言いにくそうだが「ああ、避妊薬ね。今すぐ飲ん
だ方がいいわよ」薬を渡すと優子はそれを飲み込み「これで、赤ちゃんは大丈夫よ」
笑顔になっていく。

 そして、長かった夏休みが終わり、授業が再開された。
真一と優子は学校へ通うが雅美は憂鬱だ。
「ここにいたいけど、無理だし…」真一とは、別れ離れになりたくない。

 そんな中、秋の国体選手を決める大会が行われる事になり、真一も参加を申し出た。
しかし「お前では無理だよ」監督はその気がなかったが「必ず優勝します!」と言い
切り渋々承知し、雅美もコーチとして参加を認められた。

 それには雅美も喜び、ここにいる事にし、庄司も賛成した。
試合の当日、真一は雅美の車に乗って会場に乗り込み、体を慣らしていると新聞記者
が通りかかった。
記者は雅美を暫く見てから歩き出し、優勝候補の選手と話していく。
「真一君。落ち着くのよ、あがったら、負けだからね」
「わかってます」2人は体操などして準備していく。

 そして試合が始まった。
相手は第3シードの選手で、真一よりがっちりしている。
審判の声で、真一がサーブするとボールは一直線に、相手選手の足下を通り過ぎた。
「お~!」意外な出来事に、会場から驚きの声が上がっていく。

 真一は、次々とサーブを決め、相手はラケットに当てるのが精一杯だ。
そんな状態だから、相手がサーブしても、簡単に拾って打ち返していく。
しかも、前後左右と相手に的を絞らせない。
こうして、試合は3-0のストレート勝ちで、観客は驚いている。

 試合が終わると、2人は別荘に帰ってまた練習を始めた。
「脇が甘いわよ。何やってるのよ!」雅美の言葉が荒かったが、真一はそれを受け入
れて指導に従っている。
そんな雅美だが、練習が終わるといつものように「一緒にシャワーしよう」と甘くな
っている。

 2人が浴室で一緒に汗を流していると「雅美さん、やりたいよ」真一が淫裂を触っ
た。
「今はダメ、優勝するまでセックス無しよ。それに、オナニーもしちゃダメ!」
「そんなの、無理だよ」
「無理でもやるの。オッパイだけで我慢して!」乳房を触らせるが、それ以上は触ら
せなかった。
「いい、オナニーもダメよ。体力温存しないと!」
「わかった、雅美さんの言う通りにする」雅美の意気込みに真一は従う事にした。

 それから3日後、また試合が行われた。
2人が体を慣らしていると、あの新聞記者がジッと見ている。
そして「もしかして、高田雅美さんではないですか?」声を掛けてきた。
「いいえ、進藤雅美です。高田は旧姓ですが…」
「やっぱりそうか。並じゃないと思っていた!」大きな声を上げたが「練習中ですか
ら」それ以上相手にしなかった。