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「続・全裸の格闘」
赤星直也:作
第9話 引退試合
イエローキャッツの参加に、もう1組が対抗意識を露わにしていた。
「オッパイを大きくしようよ、あの2人には負けたくないし」
「私もそう思っていた。簡単に大きく出来るらしいし…」
「そうなんだって。それに、二重にしたいのよ」「私は顎を丸めたいし…」話し合っ
ているのは石井と松井だ。
2人はコミッショナーに事情を話して整形手術を受ける事を願い出で、コミッショ
ナーも驚いたが費用も負担する事を約束した。
その事はコミッショナー会議でも話題になり「へえ、あの2人がオッパイの手術ね、
良い心がけだよ」「イエローキャッツには相当ライバル心が燃えているようだな」
「手術を終わったら確かめたいね。他の選手の参考になるかも確かめたいし…」
「そうだよな。費用も出したんだから確かめさせて貰うか」会議で手術後を確かめて
から試合をするのが決まり、雪江と飛鳥の引退試合の日程が決まった。
それから十数日が経ち、いよいよ、雪江と飛鳥の引退試合が行われた。
2人の引退試合の相手がイエローキャッツとあって、会場は立ち見が出るほどの満員
だ。
「球場にすれば良かったが、2人は初めての素っ裸だからな…」
「そうですよ。最初はこれくらいにして、次からはタイトルマッチをさせないとね」
「その通りです、これからが本命ですから」コミッショナー達が話している。
そして、リングアナウンサーに呼ばれイエローキャッツが現れた。
ピンクのガウンを着ての登場に「何だ、裸じゃないぞ!」「脱げ、素っ裸になれ!」
会場は2人にブーイングが上がっていく。
そのブーイングに顔が強ばり、何かに怯えたように体が震えている。
イエローキャッツが上がると、雪江と飛鳥の名が呼ばれた。
「ユッキー!」「飛鳥!」大歓声が上がり、その歓声の中を一糸まとわぬ全裸で2人
がリングに上がっていく。
その後、セレモニーが行われ、試合が始まろうとしている。
レフリーが中央に立つと「オー!」大歓声が上がった。
イエローキャッツがガウンを脱ぐと、その下には何も着ていなかったからだ。
2人は初めてのフルヌードに体が震えている。
自然に手が胸と股間に伸びて、顔が真っ赤で今にも泣き出しそうなだが「カーン!」
ゴングが鳴った。
飛鳥は手てを組み合おうとするが、恥ずかしいのか手が胸と股間から離れない。
その時「ピシャー!」飛鳥は思いきり平手を食わせた。
「あんた、やる気あるの。リングに上がったら恥ずかしいなんて言えないのよ。プロ
でしょう?」更に平手を喰らわせた。
「やったわね!」その平手でプロ意識に火が点いた。
今まで恥ずかしがっていたのが嘘のように、乳房や淫裂を晒しながらリングを動き回
っていく。
「そう来なくちゃ、面白くないわよ」飛鳥も楽しむかのように戦っていく。
「タッチ!」今度は雪江だ。
相手もタッチしたが、初めてのリングにぎこちない。
恥ずかしいのか股間に手が行き「それじゃ、勝てないわよ。ほら!」雪江も平手を喰
らわせた。しかも両手で。
「畜生、やったわね!」プロ意識に火が点いて雪江に襲いかかっていく。
リングの上を乳房を揺らせ、所狭しと動き回り「いいぞー!」4人の戦いに大歓声が
上がり、その歓声にコミッショナーも満足げだ。
「高い金を払った甲斐があるな」
「そうですよ。でもさすがですね。最初はどうなるかと思いましたが、さすがプロ仕
込みですよ」
「そのようだな、もう素っ裸も平気だぞ」
「そのようです、いよいよタイトルマッチですね」リングの下ではコミッショナーが
話していた。
その間もリングでは大技、小技が飛び交っている。
雪江がジャーマンツープレックスで投げ飛ばすと、すぐさま足を押さえ、バックドロ
ップを掛けていく。
休み無く技を掛け合う4人に大歓声が上がっている。
さすが、実力派同士の戦いになかなか決着が付かず「残り10分!」リングアナウン
サーが時間を告げたが、歓声にかき消されている。
そして、体力の差が出たのか、徐々に雪江と飛鳥に疲れが見え動きが悪くなってい
る。
「残り5分!」2人は最後の力を振り絞り「えーい!」トップロープからのボディプ
レスも外され、反対にプレスを喰らってしまった。
(これが最後よ、負けたくない!)全身に力を込めブリッジで逃れた。
今までなら「オ○ンコだ!」と騒ぐが「ユッキー!」の声援が上がっている。
「タッチ!」飛鳥とタッチして逃げを計ると、相手もタッチして足を狙う。
足を開き、淫裂を剥き出してイエローキャッツも勝負に掛けている。
「残り1分!」また大歓声が上がった。
「負けないわよ!」飛鳥は腕を掴みロープに振って、ラリアートを決めた。
「1.2…」カウントが止まった。
「私だって負けないわよ、先輩だからって遠慮はしないわ」相手も必死に襲い掛か
り、今度は飛鳥がロープに飛んで、コブラツイストが掛けられた。
「う~!」痛みに顔を歪め堪えていると「カーン、カーン!」ゴングの連打だ。
「ドロー!」レフリーが手を振っているが「ワー!」大歓声で何も聞こえない。
「凄い試合ですね、女子プロでも、こんな試合は滅多に見られませんよ」
「そうだよ、興奮したよ」コミッショナーも興奮気味だ。
大歓声もやがて、静かになり引退のセレモニーが行われていく。
「いいですね、今日は全員にヘアをプレゼントですよ」
「わかったわ、パイパンにしてもいいわよ」息を荒立てながら絨毛を切られていく。
「今回は記念として全員に2人のヘアをプレゼントします」観客に告げると「ヤッ
ター!」また歓声が上がっていく。
そして、2人は全裸のまま、自分のヘアを詰めた袋を配り握手していった。
セレモニーが終わり、ロッカーに戻ると対戦したイエローキャッツが訪ねてきた。
2人は対戦した時と同じく生まれたままの姿だ。
「先輩、ありがとうございました」
「あら、何かしたかしら?」
「はい、あの一発でヌードの決心が付きました。もうフルヌードでも平気です」
「それはいい事ね、でも羨ましいわ、今な立派なオッパイにオ○ンコで」飛鳥と雪江
は2人の乳房と淫裂を触っていく。
「恥ずかしいです、オ○ンコだなんて言われると…」顔を赤らめている。
「そんな事ないよ、雪江だっていい体だよ」黒川が雪江の乳房と淫裂を触っていく。
「飛鳥もいい体だよ」水口も飛鳥の乳房と淫裂を触っている。
「そうだ、紹介するわね、私の婚約者なのよ。今度結婚するの」「私もよ、この人と
結婚するの」2人は顔を赤らめている。
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