「全裸の格闘」

                             赤星直也:作

第16話 再試合

 「ユッキー、タッチ!」飛鳥は手を差し出したが、怒りに燃えた雪江はタッチしよう
としない。
雪江はゆっくり立ち上がったが、淫裂から流れた血が太股を赤く染めている。

 「許さないわ。あんたら!」雪江はキャサリンにパンチを放った。
髪の毛を掴み、眉間めがけて拳を連発し、キャサリンの額が割れて血が流れ出た。
形勢が逆転したが、それでも雪江は連発して、キャサリンは放心状態になってやっと
立っている。

 「それ!」遂に膝から崩れていくキャサリンだ。
「まだ早いわよ、もっとやってやる!」今度はキャサリンの乳房を蹴りだす。
「ギャー!」悲鳴をあげてのたうち回るが、それでも容赦なく乳房を蹴って、キャサ
リンはもう戦意喪失だ。
怒りの収まらない雪江は、乳房へのの蹴りをやめなかった。

 「た、タッチよ。ユッキー!」飛鳥がたまらず止めに入り「そうね、タッチね!」
やっと冷静さを取り戻した。
幸いにも淫裂からの出血も止まり、セコンドで休んでいるが「ヒリヒリする、ヒラヒ
ラが…」その間に飛鳥とルーシーが戦っていく。

 飛鳥は雪江の勢いをそのままルーシーにぶつけ、ロープに振ってラリアートを食わ
せ「うっ!」ルーシーの動きが止まった。
「今よ、飛鳥!」雪江が叫ぶまでもなく、飛鳥はバックドロップを放ってブリッジで
押さえつけている。

 飛鳥は太股を開き、腰を浮かせているから淫裂が丸見えになっている。
「おー!」飛鳥の淫裂に歓声が上がって「そこは見る場所じゃないわよ。全く男はス
ケベだから」足を開いているのは飛鳥だけでない。
ルーシーも逆立ちした格好で足をパタパタし、割れた淫裂もパクパクと動いている。

 レフリーは「ワン、ツー、スリー!」両肩が付いていたからカウントを入れ、両手
を振って決着付いたのを告げ、ゴングが連打されていく。
「勝ったわ、ユッキー!」「そうよ、飛鳥!」勝利した2人は抱き合っていた。

 場内は歓声が鳴り響き、勝負が決まると早速抽選が行われるが「今回はフェラと本
番の4名を決めます」また大きな歓声が上がった。
「スケベね、ただセックスすることしか考えてないのかしら?」
「そのようよ、愛情ってのがないとね」飛鳥と雪江はリングの上で抱き合ったままだ
った。

 「今夜は無理よね、そんな状態じゃ…」
「そうなの、ヒリヒリするの」
「だったら、オッパイだけね」
「そうしようよ」そして、やっと離れていく2人だ。

 その間にも、抽選で4人が選ばれてリングに上がって来た。
「それではフェラからです」キャサリンとルーシーは4人のズボンを下げ、肉竿を掴
んで舌でなめている。
「いやだ、あんなのするの?」顔をしかめて雪江と飛鳥が見ている。

 それに気付いたキャサリンとルーシーは、目を閉じ気が付かないふりをしたが、顔
が真っ赤になっていた。
舌でなめ終えると、口に含んで擦りだし「やってくれ、本番だ!」リングに用意され
たベンチに仰向けになっていく。

 キャサリンは馬乗りになり、肉竿を掴むと淫裂に導いてゆっくり体を沈めて「う、
うー!」顔を歪めながら肉竿を根本まで迎えていく。
「あいつのオッパイを辱めてやる!」雪江は「あら、楽しそうね。手伝ってあげる」
脇からキャサリンの乳房を掴んで揉みだすと「ノ、ノー!」恥ずかしそうに顔を背け
ながら腰を動かしていく。

 「ほれ、口でもやってくれ!」頭が押さえられて肉竿を口に押し込まれていく。
キャサリンの目からは涙が流れていた。
同様にルーシーも飛鳥によって乳房を揉まれ、顔を引き吊らせらが恥ずかしそうに腰
を振り、口にも肉竿を押し込まれている。

 金髪の外人は4人の男性の相手をしているが「戻るぞ!」水口に言われてリングを
降り控え室に戻ると「雪江、怪我したのか?」淫裂が血に染まっているのに黒川が気
付いた。

 「仰向けに寝ろ。足も広げるんだ!」
「いやよ、見られたら恥ずかしい!」
「飛鳥にはいつも見せているんだろう。俺は治療してやるんだ、足を開け!」
「いや、それは絶対いや!」
「困った奴だな。治療して直さないと楽しめないぞ!」

 その言葉に「わかったわよ」仰向けになった雪江は足を開いていく。
「見ないでよ!」恥ずかしさで両手で顔を隠すと「ユッキー、もっと開いて」飛鳥は
雪江の上にバスタオルを垂らす。
「これならいいわ」雪江は思いきり足を開いた。

 「皮が剥けてるぞ。軟膏を塗っておかないとだめだな。おっと、その前に消毒だ!」
水口は淫裂からはみ出た肉襞をピンセットで摘んで持ち上げ、傷の部分にもう一個の
ピンセットで消毒薬を塗っていくが「ひー!」腰を浮かせて痛みに耐える雪江だ。

 「我慢しないと飛鳥と楽しめなくなるぞ。そうしたら飛鳥は俺が戴くぞ」
「ダメ、飛鳥は私の物よ。黒川さんには渡さないからね」
「ユッキー、ありがとう」飛鳥は雪江の乳房を撫でながら乳首を吸い、その間に水口
の治療が終わった。

 「雪江。当分、オ○ンコはするなよ」
それには「し、しませんよ!」顔を赤らめて言う雪江だ。
「オ○ンコにはガーゼを当てておいた方がいいな。膿がでるかも知れないから」
雪江は消毒液の付いたガーゼを押しつけ、パンティを履いていく。

 「お礼に触らせろよ」水口が雪江の乳房を撫でていくと「だめよ。やるなら私のオ
ッパイにして!」飛鳥は水口の前に立って目を閉じた。
「ほう、飛鳥のオッパイも可愛いな」両手で小振りな乳房を揉んでいく。
「オ○ンコもいいかな?」
「だめ、そこは絶対にダメ、オッパイだけよ」
「わかったよ」水口は飛鳥の乳房を悔いるように揉んでいる。

 一方、戦いに負けたキャサリンとルーシーは悔しがっていた。
「悔しいわ、あいつらに乳房を揉まれるなんて…」
「そうよ、こんな侮辱は許さないわ」2人は話し合い、再度挑戦することにした。

 「負けた方が公開のストリップとヌードショーをやるの。しかも、大きな劇場で」
キャサリンが提案し、それを聞いたコミッショナーは困惑している。
「返事は明日まで待ってもらえないかな、相談したいし…」
「いいわよ。いい返事を待ってます」キャサリンとルーシーが帰ると、コミッショナ
ー側では直ぐに役員が集まり会議を始めた。

 「会長、これはちょっと無理ですよ」
「いや、おもしろいですよ。公開でのストリップとショーなら観客も大入です。知名
度が4人とも高いですからね」経理担当の役員は乗り気だ。
「試合よりもショーが金になるのか?」会長が聞き返すと「ずばり、そうです。1億
以上の収入が転がり込みます」それには役員も乗り気になっている。

 「しかし、2人でのショーではたったの30分位しかもたんぞ…」別な役員も口を
開いた。
「引き分けです。引き分けの場合は4人でやるとの条項を付けて、試合をさせるんで
す」経理担当の役員が説明する。
「おもしろい、やろう。引き分けを期待して!」役員会で再試合が決定した。

 それはキャサリンとルーシーに伝えられた。
「引き分けの時は4人でやるんだ、それが条件だ!」
「そ、そんな!」声がつまったが「やります。必ず勝ちますから」言った以上、承知
するしかない。

 当然、雪江と飛鳥にも伝えられた「えっ。負けか、引き分けの罰が公開ストリップ
とショー?」顔を曇らせる2人だ。
劇場だと大勢の観客がおり、その前で素っ裸にならなければならない。
試合の会場とは人数が違うので戸惑っている。

 「どうしよう、ユッキー。大勢に素っ裸を見らえるなんて恥ずかしいわ」
「飛鳥、それは私も同じよ」
「キャサリン達は承知したそうだ。拒めばお前達が逃げた事になる。いいんだな?」
「やるわ。逃げたなんて言わせない!」「そうよ、勝てばいいんでしょう?」渋々だ
が受けることに決めた。

 「そうだ、勝てばいいんだ。それから、ファイトマネーはショー込みで500万に
なるそうだ!」
「えっ、そんなに貰えるの?」500万と聞いて、2人の気合いが入った。

 試合は一週間後で、2人は早速トレーニングに励んでいる。
「今度はこれを付けるぞ」それは全身を覆ったタイツだ。
「透けているわよ、いやらしく見える。どうせなら丸出しがいいわ」
「この前のように、オ○ンコをロープで擦られとダメージが大きいぞ」

 「それはそれよ。あそこだけ、がっちり覆い隠すのがあればいいのよ」
「オ○ンコを隠す奴ね、これにするか?」それはTパック、Tフロントのパンティだ
が、レザー製だからロープで擦られても性器は平気だ。

 「これにするわ。上はこれなの?」ブラジャーのカップの部分がくり抜かれている。
「これだと凶器になる。縛られてしまうし…」
「こっちならいいかも」キャミソールのよで肌に密着しそうだが、乳房がくり抜かれ
ている。

 「試しに着てみる」飛鳥は着込んだが「オッパイがいやらしい。どうせなら着ない
ほうがいい」「そうか、上は丸出しでいくか!」パンティだけを履いて試合するのが
決まった。

 そして、試合の日になり、2人は気合いが入っていた。
「ブー!」呼び出しのブザーが鳴り「行くぞ!」水口を先頭にしてリングに向かって
歩くと「ユッキー!」「飛鳥!」観客に乳房を触られていく。

 リングに上がるとキャサリンとルーシーがおり、2人は全身を覆う水着を着ている。
4人がリングの上で睨み合うと「この試合のバツは公開ストリップとショーです」リ
ングアナウンサーの声で歓声が上がっていく。

 「ストリップもおもしろいな。丸出しより楽しめるから」
「ショーも楽しみだ、どんなことをするのかな?」観客達は喜んだ。
「引き分けの場合は全員が行います」アナウンサーの声に「ウオー!」さらに大きな
歓声が上がった。

 その歓声の中で「カーン!」ゴングが鳴った。
「ファイト!」レフリーが戦闘開始を告げ、先鋒は雪江とルーシーだ。
2人は腕を組み合い、ロープに飛び合い、リングの上を行き交って雪江がカニばさみ
を掛けた。

 「うっ!」うめき声を上げルーシーがマットに倒れると「ほれ、ほれ!」雪江はル
ーシーの背中のファスナーを下げていく。
「いいぞ、素っ裸にしろ!」歓声が上がり「ノー、ノー!」拒んでも雪江は剥ぎ取り
に掛かっている。

 そして、乳房が見えて「ほら、デカ乳が見たいと言ってるよ」水着を引き下げてい
くと「ノー、ノー!」抑えても脱がされてしまい、ルーシーは恥ずかしそうに乳房を
両手で隠している。

 「ファイト!」レフリーが叱責すると、その声でルーシーは戦いの意志が強まった
のか、両手で雪江に襲いかかり、股間を露にしている。
「白人のオ○ンコはピンクと言うより赤いな…」「色が白いから血管がよく見えるん
だよな」「でも、でかいオ○ンコだな、俺のじゃ合わないぞ」爆笑まで起きた。

 しかし、2人は戦って「タッチ!」雪江は飛鳥と交代し、ルーシーもタッチした。
今度はキャサリンと飛鳥が戦い、飛鳥の乳房が揺れ動いている。
「いいね、あのオッパイが好きだな」
「でもオ○ンコを見せないんじゃな…」パンティからはみ出ている絨毛を見ながら言
っていた。

 2人はリングの上を激しく動き回り「それ!」飛鳥のラリアートがキャサリンの咽
にヒットし「うっ!」キャサリンが崩れていくと「あんたも素っ裸におなり。一人じ
ゃ寂しいって言ってるわよ」飛鳥はキャサリンの水着を脱がしに掛かる。

 「ノー、ノー!」キャサリンも水着が脱がされて、全裸になって戦っている。
2人並ぶと飛鳥の乳房がよけい小さく見え、キャサリンの乳房がよけいに大きく見え
ている。
それに、絨毛の生えてないキャサリンの割れ目が目立っていた。