「全裸の格闘」

                             赤星直也:作

第11話 前哨戦 

 ビル立ちの並ぶ都会真ん中で、今日も裏の女子プロレスが行われている。
「挑戦者チーム、クイーン寺島、デビル大西!」リングアナウンサーが大声で叫ぶと
「いいぞー!」通路からビキニの水着を着た2人がリングに登場した。

「チャンピオンチーム、ライオン飛鳥、ユッキー赤堀!」リングアナウンサーが怒鳴
るようにして叫ぶと「ユッキー!」「飛鳥!」観客は一斉に立ち上がり、拍手をして
いく。
2人が通路に現れ、挑戦者同様にビキニの水着を着ているが、それには訳があった。

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 昨日の試合終了後、雪江と飛鳥は選手に達に取り囲まれていた。
「あんた、いい気にならないで。オッパイと性器を見せて人気を稼ぐなんて最低よ」
「あら、そうかしら。どうせ、あんた達もすぐに素っ裸になっているでしょう。試合
に負けてね」

 「なんですって!」そこで乱闘が始まり、コミッショナーが仲裁に入った。
コミッショナーの事情聴取に「素っ裸で人気を取るのは自由よ。でもこっちまで素っ
裸にさせないで!」取り囲んだ選手達が言う。

 「それは弱いからよ。もっと強くなればいいのに…」飛鳥が言うと「何よ、女子プ
ロ出身だからって偉そうに!」「なんだとー!」また乱闘になった。
「とにかく、今度の試合だけはお互いに水着をしっかり着てくれ。でも、負けたらヌ
ードだぞ」コミッショナーはなんとかその場を納めた。
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 それを知らない観客はユッキーと全裸を期待していたので肩すかしを食った格好だ。
「なんだ、水着か…」拍手が鳴り止み、一瞬にしらけムードになっていく。
「ほらね、あんた達は素っ裸しか能がないのよ」2人を見下したように挑戦者チーム
が見ていた。
「変だわ、いつもと違う…」観客は2人の水着姿にブーイングし、異様な感じになっ
ている。

 それは怒号に変わり、ゴングがなった。
「私から行くわよ」
「いいわ、飛鳥。手を抜かないのよ」
「わかってるわ、あんなのに負けないわよ」飛鳥がまず飛び出した。

 「待ってたわ、飛鳥!」寺島はニヤリと笑っていきなり拳を振るう。
「反則よ!」しかし、寺島の容赦ない拳でコーナーに逃げ込むが、そこは挑戦者のコ
ーナーだった。

 「待ってたわ。今までの恨みを払わせて貰うからね」セコンドにいる大西は飛鳥の
首に細いロープを巻き付け、観客席に放り投げると「飛鳥だ!」観客は飛鳥の体を触
っていく。
「触らないで!」と叫びたかったが、ロープが首に絡まり、声がでない。

 冷静を失った観客は、飛鳥の裸見たさに背中のホックを外した。
「ほら、飛鳥のヌードが見たいんだって。見せてあげなよ!」乳房の膨らみが見えて
いる。
飛鳥は胸を隠したくとも、両手で首のロープを押さえるので精一杯だ。

 それをいいことに、観客は飛鳥に襲いかかって(いや、いやー!)下半身を覆って
いた水着が脱がされ、股間が剥き出しになると、絨毛に包まれた淫裂を撫です。
それに、腕に絡まった水着も脱がされ、生まれたままの姿にされた。

 「触らないで!」叫んでも、観客は淫裂だけでなく、乳房や尻も触っていく。
「オ○ンコ、たっぷりと可愛がってもらいな!」寺島は容赦なくロープを締め込み、
緩めようとはしない。
(いやよ。そこは触らないでよ…)淫裂を触られていたが(入れないで!)指が淫裂
の中に入って掻き回していく。

 「気持ちよさそうね。私もして貰いたいわ」寺島が見下して言うと(くそ、こんな
奴に負けて溜まるか!)飛鳥は全裸にされても、首のロープを気にせず、寺島を場外
に引きずり込んだ。

 「ほら、オッパイを出しなさいよ。イヤならこうよ!」飛鳥は倒れている寺島の股
間をリングシューズで踏みつけた。
「脱ぐわ、オッパイ出すから踏まないで!」股間の痛みに、あっけなく寺島は水着を
脱いで乳房を丸だしにしていく。

 「今度はここも丸出しよ。ほら!」飛鳥が寺島の淫裂を軽く蹴ると「ひー!」泣き
出す寺島だ。
「ほら、オ○ンコを見せたいんでしょう。早く出しなさいよ!」飛鳥の凄み負けて自
分から下半身を隠している水着を脱ぎだした。

 寺島の下半身が露になり、綺麗に剃り上げられた淫裂が露になると「オ○ンコがで
きるぞ!」「やったー、オ○ンコだ!」絨毛の生えてない淫裂に観客は喜んでいる。
「いやよ、セックスなんかされたくない!」寺島は乳房を揺らせ、淫裂を晒しながら
コーナーに逃げ込んだ。

 寺島が素っ裸にされると大西が発憤した。
大西は飛鳥に蹴りの連発をし「飛鳥、タッチよ!」飛鳥は雪江にタッチして交代した。
「行くわよ!」大西は拳で雪江の腹部を殴りつけ「うっ!」マットに崩れた雪江は大
西に右手を掴まれ、大きく振られると「ひー!」悲鳴とともに観客席まで吹っ飛んだ。

 すると「いや、触らないで!」観客は雪江の水着も剥がしに掛かかり「そんなー!」
下半身が丸出しにされ、絨毛に包まれた淫裂を観客に撫でられていく。
「いや、触らないでよ!」乳房を隠している水着も剥ぎ取られ、飛鳥と同じ全裸にさ
れてしまった。

 「これで戦うしかない…」雪江は乳房を揺らせながらリングに上がったが「戻って
来たわね。裸レスラーのユッキーさん!」侮辱の言葉が投げられた。
「なんですって!」雪江は乳房を揺らせながら反撃に出て「ひー!」蹲った大西の股
間をシューズで蹴っていく。

 「やめて。お願いだから…」
「だったら、あんたも素っ裸になるんだよ、イヤならもっと蹴りを入れるわよ!」
「脱ぎますから蹴らないで!」大西は背中に手を回して水着を脱ぎだした。
それには「いいぞ、オッパイを出せ!」観客も喜んでいる。

 大西の上半身が露になると「このデカ乳が!」その乳房を踏みつけて「ヒー。やめ
て、裸になるから…」大西の目からは涙が流れていた。
「ほら、早く脱がないともっと蹴るわよ」
「蹴らないで!」大西が叫びながら水着を脱いで全裸になると「おう、こいつともオ
○ンコができる!」無毛の淫裂に観客は喜んでいる。

 「これからが勝負よ」雪江は大西を背中に乗せ、頭を下ると「いや、いやー!」大
西は観客の前で淫裂を晒した格好になった。
もちろん、雪江の淫裂も見えている。

 レフリーはマットに両肩が付いているから「ワン、ツー」カウントすると大西はバ
タバタしている。
そのために、無毛の淫裂がパクパクと開いて「す、スゲエ!」観客の股間が皆膨らん
でしまった。

 そこへ「えい!」寺島が飛び込みカウントが中断する。
「このー!」もう少しでスリーカウントだったから、雪江は寺島に襲いかかった。
「ヒー!」寺島も前転する格好で両肩を足で押さえられ「ほら、ここも見せた方がも
っと喜ばれるわよ」雪江は両手で寺島の尻を広げていく。

 「いや、やめて、お願いよ!」その後、淫裂が広げられた。
「オ○ンコの中が丸見えだ!」「あそこにチンポコが入るんだ!」パックリと膣腔が
開いている。

 それは寺島ばかりでなく、大西も飛鳥によって両肩をマットに足で押さえられ、突
き上げた尻を両手で開かされていた。
「ほら、オ○ンコの競演だよ」「い、いや、いやー!」泣き叫ぶ大西と飛鳥だ。

 そこへ、カウントが入り「ワン、ツー、スリー!」レフリーがゴングを要求して決
着が付いた。

 「また、生を言ったらもっとしてあげるからね!」
「し、しません。生意気なことは…」泣きながら言う寺島に雪江は手を離した。
それと同時に、寺島は両手で股間を覆うが「今更遅いぞ、寺島のオ○ンコはたっぷり
見させて貰ったぞ!」観客がその仕草に爆笑し「うっ、う!」嗚咽をあげた。
同様に大西も飛鳥から解放され両手で恥ずかしそうに無毛の股間を覆っていた。

 「それでは、抽選会をおこないます」司会がマイクで喋ると抽選が行われ、2人が
リングに上がってきた。
「乱暴に入れないで、優しくして下さい…」寺島と大西は恥ずかしそうにロープを掴
み四つん這いになっていく。

 「わかってる。ゆっくり入れるからな」選ばれた男は下半身を丸出しにし、両手で
それぞれの腰を押さえて「いくぞ!」「やさしくよー!」肉竿が2人の淫裂を突き刺
しだした。
それを見て「オ○ンコをしっかり楽しみなさいね!」飛鳥と雪江は乳房と絨毛の生え
た淫裂を隠そうとせず、控え室に引き上げた。