「塀に囲まれた白百合」
 
                    赤星直也:作
第11話 子づくり

 有美はバスに乗り、駅に向かっていくが「久しぶりだわ、電車に乗るなんて」開放
感に満ちあふれていた。
電車が駅に停まと、乗客が乗り込んでくる。

 その乗客の中の一人が、有美の前の席に座った。
(いやらしいわ。私のオッパイとスカートの中を見ている。だから男は嫌いなのよ)
知らない振りして、椅子に座ったままだ。

 やがて、電車は珠美の住む町へと向っていく。
(もうすぐだ。でも、まだ見ている。スカートの中が、そんなに気になるなんて、信
じられない!)男と目があったが、有美は目を逸らせた。
(着いたわ、降りないと!)電車のブレーキが掛かり、スピードが落ちていく。

 有美は立ち上がり、荷物を持ってドアに向かうと、それに吊られるかのように、向
かいの男も降りようとしている。
(もしかして、ストーカーでは?)背後に立つ男を気にしながら、開いたドアから降
りて改札口に向かうと男も後を追うかのように歩いている。

 改札口が見えてきた。
「有美。久しぶりだね!」聞き覚えのある声がした。
「珠美!」声のする方を見ると珠美がいて、有美は早足で改札口を通り、珠美の所へ
と向かう。

 「元気そうね、有美は!」
「珠美こそ、元気そうでよかったわ」2人が話し合う側を、向かいに座った男が通り
過ぎて行き(なんだ、ストーカーじゃなかったんだ!)ホッとしながら、珠美と一緒
に駅を出て、珠美の住む宿舎へと向かった。

 「ごめんね。主人も刑務官だから刑務所の近くなの」
「当然よ。旦那さんを愛しているんでしょう?」
「ええ、愛しているわ。でも、有美も愛しているのよ」言いずらそうに言う珠美だ。
2人が歩いて行くと、4階建ての宿舎が見えてきた。

 「あそこなの、皆が公務員なんだって!」2人はその建物の中に入っていく。
「5階以上はないの。それ以上作ると、エレベーターを作らなければいけないんだっ
て!」2人は階段を昇って4階まで上がり、珠美は鍵でドアを開け、部屋の中に入り
「入って、狭いけど」その言葉に有美も後を追って入った。

 「失礼します!」有美は部屋の中に入っていく。
「2人きりよ、有美」鍵を掛けた珠美は有美に抱きついた。
「珠美、どうしたの?」突然の事に驚く有美だ。
「お願い。私の相手をして欲しいの、有美!」珠美の両手が有美のスカートを脱がせ
ていく。

 「旦那さんと、エッチしているんでしょう?」
「勿論しているわよ。でも、有美ともしたいの、久しぶりに!」声を弾ませながらシ
ャツを脱がせて有美を下着だけの姿にしてしまった。
下着だけの姿にされた有美が、珠美の服を脱がせていくと「た、珠美!」思わず、声
をあげた。

 「驚かないで。夫がこうしてくれって言うの。それで着ているのよ」珠美は全身を
大きなメッシュのスーツを着ていた。
そのメッシュからは乳房が飛び出していて、膨らんだ乳首も露わになっている。

 「旦那さんのオチンチン、痛くなかった?」
「最初は痛かった。処女膜が破られた時は、死ぬかと思ったけど、今は返って、気持
ちいいの」顔を赤らめて言う珠美だ。

 「オチンチンが、気持ちいいの?」
「そうなの、有美もいずれ分かる。それまで処女でいるのよ」珠美は有美のブラジャ
ーを脱がせて乳房を撫でていく。

 「気持ちいいわ、珠美、吸って、お願い吸って!」有美の勃起した乳首が吸われて
「あ、あ、あー!」鼻から抜けるような、甘い声を上げている。
「有美、私のも吸って。あれでするから」シックスナインの体位でする気だ。
「わかったわ、まずは脱がないと」メッシュのスーツを脱がせていく。

 (ヘアがないわ。珠美のヘアがない!)有美は珠美の股間の絨毛が剃られ、淫裂が
丸見えになっているのに驚いた。
「夫が剃ったの。それで、いてくれって言うんで」恥ずかしそうに言う珠美だ。
「旦那さんの言う事なら、何でもするの?」

 「当然よ。セックスして将来を誓った以上は、何でもしないと。それより、吸って。
昔のように!」
(わかったわ、吸ってあげるから)2人は絨毯の敷かれた上で、全裸のままシックス
ナインの体位になり、お互いの乳房を揉みながら、乳首を吸っていく。
(いいわ、凄くいいの!)乳首を吸ったまま、手を伸ばしてお互いの淫裂を撫で合う。

 そんな2人を後目に、そっとドアの鍵を開けて近づく男がいた。
(やっているな。俺も楽しまないと!)服を脱いで全裸になり、忍び足で楽しんでい
た2人に近寄っていく。
それに気付いた有美は「イヤ。見ないで、いやよ!」声をあげた。

 「有美、夫の信二さんなの。一緒に楽しませてあげて」
「でも、恥ずかしいわ。性器を見られているのよ」下になった有美の股間が丸見えに
なっている。

 「僕も丸出しだよ、ほら」
「イヤ、そんなの見たくない!」(大きいわ、それに太い。あれが、膣の中に入った
ら痛いだろうな…)有美はじっと、勃起した肉竿を見つめている。

 「入れて、あなたのが欲しいの!」
「分かっているよ、入れてあげるから」珠美は四つん這いになっていく。
(性器が丸見えよ。ヒラヒラが、飛び出ている!)淫裂の中が見えている。
「行くぞ!」「あ、あ、あー!」喘ぎ声を上げる珠美だ。

 (入っていく、あんな太いオチンチンが、すんなり入っていく!)淫裂に入り込む
肉竿の様子が、目の前で行われている。
「いいわ。あなたのオチンチンが、いいわ…」肉竿は根本まで入り込むと、ピストン
を始めた。
それには、珠美の淫裂からも淫汁が流れ出て「クシュ、クシュ!」音がでている。

 (すごいわ。これがセックスなんだ!)見ている有美も、淫裂の中が暖まっている。
「有美、してあげるからね」珠美も気が付き、有美の淫裂を舌でなめだした。
「あ、あ、あー!」有美の背中が浮いて声があがっていく。

 「珠美、今日こそ作ろうな」
「勿論よ。エキスを一杯頂戴。有美、見てて。今日こそ、赤ちゃんをつくるから…」
「ピシャ、ピシャ!」音が激しくなっていく。
(性器から、あんなに蜜が流れているなんて…。よほど、気持ちいいんだ…)淫裂か
ら流れ出た淫汁が、太股を濡らせていく。

 暫くして「うー!」それと同時に、肉竿が淫裂の奥に入ったまま、動きが止まった。
(射精だわ、精液がこぼれていく!)淫裂と肉竿の隙間から白い液体がポタポタと流
れていく。
「よかったわ。あなた、よかったわ!」淫裂にタオルを押し当てて、肉竿が抜かれて
いく。

 「見せてくれよ。射精された性器を!」
「恥ずかしいわ。イヤよ」
「私も見たいわ。珠美、お願いだから見せて!」
「ちょっと、だけよ…」恐る恐る、淫裂を押さえているタオルが退けられていく。

 「もっと、足を開いて!」
「恥ずかしいわ、これでいいでしょう?」少し足を開いた。
「凄いわ。精液がびっしり、膣の中に付いている!」淫裂の中に白い液体が溜まって
おり、こぼれ出ていく。

 「これが、僕の精液だね?」
「そうよ、これがあなたのエキスなの」恥ずかしそうに淫裂から流れ出た精液を拭い
ていく。

 「ねえ、有美も体験したら?」
「イヤ、男なんて嫌いよ」全裸の自分に気が付き、両手で乳房と股間を覆う。
「恥ずかしがらないで。でも、いずれは体験しないといけないのよ。視察があるから」
珠美は萎縮している信二の肉竿を口に含んだ。

 「珠美、オチンチンは汚いわよ!」叫ぶ有美だが「あ、あー!」それを後目に喘ぎ
声を上げていく信二だ。
「ほら、膨らんだわ。有美も触って!」
「ちょっとだけよ、恥ずかしいから」珠美に言われて有美も肉竿を触った。
「熱いわ、オチンチンが熱い!」顔を赤らめて言う有美だ。

 「有美、もう一回するから見ててね。有美に見られながら、赤ちゃんを作りたいの」
「見るだけよ。私は見るだけだけだからね…」
「ありがとう。見ているだけでも、いいわ」仰向けになった信二の上にまたがり、肉
竿を掴んで、自分の淫裂に吸い込んでいく。

 (また、入った。オチンチンが入っていく!)根本まで吸い込むと、腰を動かしだ
す。
「あなた、気持ちいいわ…。オッパイにもして!」珠美の乳房が揉まれて「あ、あ、
あー!」喘ぎ声を上げていく。

 それを、有美が、じっと見ている。
(あんなに蜜を流している…。気持ちいいのかしら、セックスって…)自然に、乳房
を隠していた手が乳房を撫でていく。

 それに、股間を覆った手も淫裂の敏感なクリトリスをも触っていく。
(いいわ、気持ちいい。セックス見ながらのオナニーも…)指を動かしながら「あ、
あ、あ!」喘ぎ声を上げていく。

 「有美、オッパイを吸ってあげるから、おいで!」
「変な事はしないでよ。信二さんも!」
「勿論、そんな事はさせないから安心して」有美は立ち上がり、腰を振っている珠美
の口に乳房を押しつけた。

 「あ、あ、あー!」乳首を吸われて、喘ぎ声を上げていく有美だ。
「もう、片方も吸ってあげるね」
「あん、あん、あん!」信二も体を起こして有美の乳首を吸う。

 (気持ちいい。男の方が、強く吸っている!)初めて男に乳首を吸われ、乳房も揉
まれていく。
(膣の中が熱いわ、蜜が流れていく!)淫裂の中が潤っているのを有美も感じた。

 「あなた、出そうなの?」
「ああ、出るよ。2人のオッパイを触りながら出すから」
それには「イヤ、もう離して!」有美は逃れようとする。

 「お願い、有美。夫にオッパイを触らせてあげて、赤ちゃんを今日作りたいの」
「オッパイだけよ。ここは絶対にダメだからね」両手で股間をしっかり隠し、乳房を
揉まれていく。
「柔らかい、2人のオッパイが柔らかい!」徐々に登り詰めて「あ、あー!」2回目
の放出を終えた。

 「もういいでしょう、終わったから」有美は乳房を掴んだ手を退けていく。
「あなた。一杯出したのね、膣の中が暖かいわよ」腰を上げると、どっと精液がこぼ
れ出ていく。

 「これで、できるよね?」
「間違いないわ、一番危険な日だから。それに、有美にも見てもらったから、作らな
いと」

 「そんなに欲しいの、赤ちゃんが?」
「欲しいわ。夫婦になった以上産まないと」股間にタオルを押し当てて言う。
「もう、旦那さん一筋なんだ。信じられないわ、一緒に楽しんだのに…」

 「誤解しないで、有美も好きよ。信二さんも好きだけど…」慌てて珠美は有美の唇
を吸い、絨毯の上に倒れていく。
「いいわよ、珠美。気持ちいいわ。昔のようにもっとして!」珠美と有美は乳房、淫
裂を撫で合い、それを、夫が眺めていた。