「塀に囲まれた白百合」
 
                    赤星直也:作
第10話 慰安会

 美穂が乳房を縛られてから30分ほど経つと、有美は解いていく。
「良かったわ、有美さん!」顔を真っ赤にしている。
「もう、ダメよ。こんな、変態の真似事はしないからね」
「わかってます、有美さん」紐が解かれ、鬱血した乳房にブラジャーを押しつけ、ホ
ックを留めて、制服を着込むと有美と一緒に刑務官室に戻って来た。

 「あら、早かったのね。もう、いいの?」
「はい、火照りも収まりました」
「そう。それなら、巡回に行きましょう」美穂と有美は、受刑者達が作業をしている
作業棟に足を運んでいく。

 「異常は無いみたいね」
「はい。まじめにやっています」
「そう、安心したわ」作業棟を一回りすると、雑居房に足を運んだ。
「あら、まだ気を失っているわよ」美穂の目の前には、生まれたままの姿の女性が5
人並んでいる。

 「これでも懲りないのよ。この5人はね」
「よほど、飢えているのかしら?」
「きっと、そうかもよ」話をしながら、刑務所の中を見回り終えて、刑務官室に戻っ
て来た。

 そして、夕方近くになって、あの受刑者5人が刑務官室を訪れた。
「あらー。髪の毛を切った上に、ヘアまで剃ったなんて!」5人は全裸だった。
しかも、髪の毛を短く切り、股間のヘアも綺麗に剃ってある。

 「これで許して下さい。1週間はフルヌードで過ごしますから…」恥ずかしそうに、
真っ赤な顔になっている。
「美穂、どうする?」
「そうね。性器の中を、毎日見せてくれるならいいわよ」薄笑いを浮かべる美穂だ。

 「こうですね?」5人は両手で自分の淫裂を広げていくが、恥ずかしいのか、顔を
横に向けて、淫裂の中を美穂達に晒していく。
「あら、こんなに黒ずんで。やり過ぎよ、レズとオナニーを!」

 「言わないで下さい、恥ずかしいんです!」淫裂を広げた手が震えている。
(そうよ。もっと、恥ずかしい思いをしないとね)「わかったわ。1週間はその姿で
暮らして」
「許して貰えて、ありがとうございます」5人は刑務官室から出て雑居房に戻った。

 翌朝、受刑者の全員が外に集められた。
その中に、生まれたままの姿の5人がいて、乳房と淫裂を露わにして列に並んでいる。
「あら、あなた達、またヌードになったのね。もう、しないといいながら、またやっ
たんだ!」所長は全裸の5人に声を掛けた。

 「本当に、もうしませんから、許してください…」泣きながら言う受刑者だ。
「許すのは、私じゃないわよ。とにかく、その姿で頑張って」所長が訓辞をしてから
解散となり、それぞれ決められた作業を行っていく。

 そのころ、所長は今度の事件で、受刑者達も刑務官をレズの相手にしたいと知り、
考えを巡らせている。
「そうだ、全員がヌードになって慰安会をしたらいいわ」とんでもない事を思いつて
しまった。

 そのことが、刑務官室にいた有美や美里達に知らされた。
「そんなー。受刑者と一緒にヌードになるなんて!」
「私達は彼女たちの監視役ですから、ヌードなんてイヤよ。私達を見ながらオナニー
もするんでしょうから…」反対の声があがった。

 「でも、考えてごらんなさいよ。受刑者達の演劇や踊りを見るのもおもしろいわよ。
しかも、ヌードでするのよ」
「所長もヌードに?」
「勿論よ。恥ずかしいけど、ヌードになるわよ」所長がそう言えば、従わざるを得な
い。

 「分かりました。いつ慰安会を行いますか?」
「2週間後にしましょう。それに、あなた達も何かしないとね」
「分かりました、何かします…」渋々承知した。

 慰安会の事は受刑者に伝えられた。
「バカだった。あの子のヘアヌードを見れるんだったら、やるんじゃなかった…」後
悔している全裸の受刑者だ。

 「でも、あなた達のお陰で、私達もあの子の素っ裸が見れるのよ。感謝するわよ」
全裸になった受刑者達は仲間から乳房を触られたり、淫裂を触られたりして歓迎され
た。

 「でも、何をするの、慰安会で?」
「雑居房ごとに、やるっていってたわね。内は踊りで行きましょうよ」
「踊れるの、あんた?」

 「勿論よ。私、ストリッパーもやらされたから、自信あるわよ」
「そう、それならいいわ。踊りで行きましょう」
各房ごとに出し物も決まり、作業が終わると部屋の中で練習が行われていく。

 当然に有美や美里達も練習している。
有美達は演劇を計画し「はい、そこで有美さんと美穂のラブシーンよ」待っていまし
たとばかりに、美穂と有美が抱き合い唇を重ねていく。
「ダメよ、オッパイを撫であってからよ。性器も触って!」

 「尚子ったら、監督が板に付いているわね」
「当然よ、演劇部出身ですから」有美と美穂は言われた通りに、服の上から胸を撫で
合い、股間を撫であってから唇を重ねていく。

 「はい、いいわよ。次は克子さんと香織さんのベッドシーンね」
「恥ずかしいわ、こんなのを受刑者の前でやるなんて…」
「文句は言わないの。私だってオナニーをするんだから」尚子が言い放つ。

 練習は美里の班でも行われていた。
「はい、そこで歌って!」踊りながら歌う、ミュージカルに取り組んでいた。

 練習は毎日のように行われ、いよいよ慰安会の日となった。
「恥ずかしいわ、ヘア丸出しのヌードだなんて…」恥ずかしそうに刑務官室で制服を
脱いでいく。
「乳首が立ってるわ。興奮してるの、美穂?」

 「だって、恥ずかしいわよ。受刑者にヘアヌードを見せるなんて…」ブラジャーを
脱ぎ、パンティも脱いでいく美穂だ。
「あら、克子さんも乳首が立っているわよ!」
「仕方ないわよ、恥ずかしいの。性器も興奮しているのよ」言いながら。パンティを
脱いでいく克子だ。

 勿論、有美もパンティ、ブラジャーと脱いで全裸になった。
「有美さん、綺麗よ。早くしたいわ」露わになった乳房を美穂が撫でだす。
「ダメ、今はダメ。始まってからしましょう」有美も美穂の乳房を撫でて言う。

 「そうね、始まってからね」乳房から手を退けていく2人だ。
「準備はいいわね。行きましょう!」全員がフルヌードになると、刑務官室から出て、
慰安会の会場のへと向かった。

 一行が乳房を揺らせ、お尻を振って歩いていくと「待っていたわよ、入って」やは
りフルヌードになった美里が入り口で待っている。
「美里さんも綺麗ね。ヘアも手入れしてあるんだ!」

 「あら、有美さんも綺麗よ。ヘアを手入れすれば、もっと綺麗に見えるわよ。それ
より入って!」美里に急かされ中に入ると、受刑者達も乳房と股間を露わにして立っ
ている。

 「来たわよ、新入りの子が!」ヒソヒソと話されて、美穂の乳房と股間を食い入る
ように見ている。
(見られているわ、性器とオッパイが!)美穂の体が赤く染まっていく。

 「可愛いわ。あの子と楽しみたいわ」
「ダメよ。あの子は相手がいるから」
「残念ね、楽しみたいのに…」

 「それにしても、みんな綺麗なオッパイね。それに、皆が処女なんだって!」
「ホントなの?」
「ホントよ。ここの刑務官は、処女でないと、なれないんだって!」そんな話が交わ
されている。

 「静かに。それではこれより慰安会を始めます」お腹に脂肪の付いた所長の言葉で、
ヌードの慰安会が始まり、最初は踊りから始まった。
「いいわね。オッパイを揺らすのも…」
「そうよ、オナニーしたくなっちゃった」こそこそと、乳房と淫裂を触っていく受刑
者だ。

 その間にも、演技が進んで受刑者達の皆が終え、美里の班も終えて最後に有美達の
番になった。
「いくわよ!」有美達は練習した通りに演技していく。
「有美さん!」「美穂!」全裸の2人は練習した通りに、乳房と股間を撫で合いなが
ら唇を重ねていく。

 受刑者も興奮し「私もしたくなったわ」「私としようよ」2人に倣い、お互いに乳
房と淫裂を撫で合うが「あ、あ、あー!」美穂と有美は、見ている前で悶え声を上げ
ると、見ていた受刑者も「あ、あ、あ~」声をあげだした。

 美穂と有美のレズが終わると、今度は克子と香織が抱き合い、シックスナインで乳
房を吸い合い、淫裂もなめ合っている。
「欲しい、私も欲しい!」「私もよ、欲しいの!」受刑者達もシックスナインになっ
て、淫裂を指で触り合い「いいわ、いいわよ!」悶え声も上がり、会場は熱気を帯び
てきた。

 「美里さん、欲しい!」「いいわよ、私もしたくなった」刑務官達も抱き合い、乳
房、淫裂と触り合う。

 舞台には、新たに尚子は登場した。
「あ、あ、あー!」克子と香織の愛し合う姿を見ながらオナニーを始めていく。
「私もオナニーしたい…」所長も指で淫裂と乳房を弄り始めた。

 「もっとしましょう、行きたいの…」
「私もよ、行くまでしましょう」美穂と有美も舞台に出て、シックスナインになり淫
裂と乳房を触り合う。
「あん、あん、あん!」「いいわ、いいわよ!」2人の淫裂からは淫汁が流れている。
いや、2人だけでなく、受刑者や刑務官の皆が淫裂から淫汁を流している。 

 そして、慰安会は2時間ほどで終えた。
「よかったわ。また慰安会を計画してください」
「あら、そんなによかったの?」
「はい、こんなに濡らしてしまいました…」受刑者達の太股が淫裂から流れた淫汁で
濡れている。

 それは、受刑者だけでなく、刑務官の皆も太股が淫汁で濡れていた。
「井田さんは、どうでした?」
「はい。たまにはいいと思います、私も行きましたし…」興奮が冷めず、顔が火照っ
ている。
「そうね、私もこんなに濡らしたしね、半年に1回ぐらいならいいでしょう」
「ありがとうございます」笑顔になっている受刑者達だ。

 「でも、許可の無い同性愛は許しませんよ。それにオナニーも」
「わかっています。慰安会と同性愛室はいいですよね?」
「そうよ、規則は守ってね」
「守ります。楽しみたいですから」
「いい心がけよ。約束したからね」所長の一言で、半年に1回のヌード慰安会が決ま
った。

 慰安会が終えてから数日経ったある日、刑務官室に戻った有美に、珠美から手紙が
届けられた。
「有美さん、手紙よ」「ありがとう」受け取り、封を切って読んで行くと「へーえ!」
声を上げてしまった。

 「どうしたの。声なんか、出して」
「珠美からよ。幸せだって書いてあるのよ」
「ホントかしら。だって、有美さんと楽しんでいた仲でしょう?」
「それがね、旦那さんに抱かれてから、考えが変わったって書いてあるのよ」

 「信じられないわ。有美さんも、そう思うでしょう?」
「そりゃあ、信じられないわよ。1回、男とセックスして考えが変わるなんて、信じ
られないし…」
「それだったら、珠美さんに会いに行きましょうよ」

 「そうね、会ってみたいわ。珠美も遊びに来てくれって書いているし。でも、全員
は無理よ、休暇が取れないし」
「代表して、有美さんに行って貰いましょうよ」
「わかった。代表して会いに行くわ」同僚と約束した有美は早速手紙を書いていく。

 「その代わり、3日間は休暇を取るからね」
「いいわよ、有美さんの好きな日に取っても」
「だったら、再来週に取る」手紙にも訪問する日を書き込んだ。

 そして、珠美からも「歓迎します。ぜひ来てください」との手紙も届き、有美は同
僚の見送りを受けて、刑務所から出て行った。