| 「塀に囲まれた白百合」
赤星直也:作
第7話 視察団
刑務官室に戻った珠美は、いきなり所長から呼びだされた。
「今度、刑務所の視察があるので、よろしく頼むわ」
「どこの刑務所ですか?」
「○○刑務所よ」
「そこって、男の刑務所ですよね?」
「そうなの。だから困ったのよ、何とかお願いするわ。私だって、イヤだけど仕方な
いのよ」所長も困った顔になっていた。
「仕方ありませんね。視察は拒めないし…」
「後は相手次第よ。でも、うまくいって欲しいのよね、私個人としては!」すまなそ
うに言う所長だ。
珠美は所長室から出ると、真っ先に刑務官室に入く。
「聞いて、近々視察があるのよ、男の刑務所の刑務官が視察に来るのよ!」
「男…。いやよ、そんなのいやよ!」泣きそうな顔になる、有美や克子達だ。
「でも、仕方ないの。相手次第だから、気を付けてね」珠美は部下に告げた。
その事は、良子の班にも伝えられた。
「イヤ、いやよ。男なんて!」泣き出す者もいた。
「仕方ないわよ、これは命令だから。イヤなら首よ」
「我慢するしかないわ。この視察を我慢するしかないのね…」美里も諦めた。
そして、数日後、この刑務所に男性刑務官の数人が訪れた。
その刑務官を、全員の女性刑務官が出迎えに出ている。
「よく、おいで下さいました。ぜひ、見て下さい」所長も笑顔で出迎えている。
「お忙しい所、申し訳ありません!」男性刑務官は全員で5人だった。
「案内は桜井と酒井の両名が行います」所長は珠美と良子を紹介した。
「桜井良子です!」「酒井珠美です!」2人は毅然とした態度で敬礼する。
(いいわ、それで。うまく見込まれないと、私の立場がなくなるしね…)そんな顔で
見ている所長だった。
「早速、ご案内します」良子と珠美を先頭にして、一行は刑務所内を回り出す。
当然、作業をしている受刑者も気づいた。
「男よ、男よ!」声を上げ、作業をやめて、視察に訪れた刑務官を見つめている。
「ピー!」監視している有美は笛を吹いた。
「作業をやめないで。作業をしなさい!」大きく叫んでも、なかなか作業は再開され
ない。
「申し訳ありません。滅多に男性が踏み入れませんから、興奮しています…」詫び
を入れる珠美だ。
「仕方ありませんよ、内だって、訪れた女性を見たら、仕事など上の空ですから」男
子刑務官も笑顔になっている。
「お心遣いに、感謝します」礼を言いながら案内していく2人だ。
刑務所の中を回り、やがて同性愛室まで来た。
「ここですか、同性愛室は?」
「はい、そうです」
「見てみたいですね、同性愛を!」
「あれは、見るもんではありませんから!」男性刑務官の言葉に慌てる珠美と良子だ。
「とにかく、中を見せて貰えませんか?」
「わかりました、ご案内します」一行は中に入った。
「ほー。こんな所で楽しむんですね。で、どれくらいの周期で?」
「週1回の割合で行ってます」
「受刑者は、それで満足ですか?」
「と、おっしゃいますと?」
「もっと頻繁にした方がいいのでは。女性だったら週1では、体が疼きませんか?」
「そ、それはそうですが…」後は、恥ずかしくて言えなかった。
「あなたは、どれ位してます、オナニーか、レズを。正直に教えてください」
「恥ずかしいです、そんな事言うなんて!」真っ赤な顔になっている珠美と良子だ。
真っ赤になった珠美と良子の顔を見ながら、男性刑務官は顔を見合わせた。
(いいね、この子に決めたよ。俺はこの子だ)(俺はこっちだよ)(今回はパスだ、
次回にするよ)そんな顔で見合った。
「言ってください、正直に!」
「週、3回程度です…」「私は週2回程度ですが…」下を向いたまま、顔をあげれな
い2人だ。
(いいよ、その恥じらいが。どうせなら、もっとしてもらうか!)
「で、どういう風にします、オナニーやレズを。見せて貰えませんか、レズを!」
「私も、オナニーをお見せしますから、お互いに見せ合いましょう!」
(イヤです。そんなの出来ないわよー!)顔が強ばっている2人だ。
「そうね。ここでの同性愛を、見せてあげてよ!」所長はとんでもない事を言った。
さらに「見せるだけでいいのよ。そうすれば、納得して貰えるし」ニヤニヤして言う。
(この2人、気に入られたのね。これで面目が立ったわ)所長はそんな思いでいる。
「わかりました、お見せします。少しだけですが…」恥ずかしそうに、良子と珠美
は刑務官の制服を脱ぎだした。
(男の前でレズをするなんて…)上着を脱ぐと、ワイシャツも脱いでいく。
ボタンが外されたワイシャツは上から開いてブラジャーが見えてきた。
(いいね、こんな姿が!)2人ともまっ白なブラジャーだった。
(恥ずかしい、こんな姿になるなんて!)ワイシャツを脱ぎ、上半身はブラジャー姿
になった。
その後は、ズボンに両手を掛けて引き下げ、白いパンティ姿になっている。
「ビキニタイプですか。お尻がいいですね」
「恥ずかしいです。このままで、許して貰えませんか?」
「それで、レズができるの。受刑者がやっているようにしなさい。フルヌードでしょ
う!」所長が怒鳴る。
「はい。フルヌードでやっています!」(脱ぐしかないわ!)
下着姿の2人は、恥ずかしそうにブラジャーを外していく。
(早く脱げ、オッパイを見せろ!)(イヤよ、見られたくないわ)ホックが外された。
カップから乳房が飛び出し揺れている。
「恥ずかしいから、ジロジロ見ないで下さい…」両手を下げて、腕に絡まったブラ
ジャーを脱いでいく。
その後、パンティに両手を掛けて下げていく。
(ヘアだ、オ○ンコの毛だ!)視察の刑務官の股間が大きく膨らんでいる。
(だから、男は嫌いなのよ。オチンチンを膨らませて!)(セックスしか考えてない
のね。だから、嫌いよ!)パンティを膝まで下げると、体を丸めて足を抜いていく。
(オ○ンコの中が見えた!)股間の膨らみが大きくなっていく。
(見られたわ、性器の中を見られた!)体は震えている。
それでも、別な足も上げて全裸になった。
生まれたままの姿になった良子と珠美は唇を重ね、乳房を重ね合う。
(恥ずかしい、人前でこんなことをするなんて!)唇を重ねると、乳房を撫で合う。
「オッパイだけですか?」
「これからが本番です!」まず、良子が仰向けになり、その良子に覆い被さる珠美だ。
珠美は向きを変えて、淫裂を良子の顔に差し出す。
(行くわよ!)珠美の指が、良子の淫裂を広げ、舌でクリトリスをなめだした。
「あ、あー!」悶え声をあげる良子も(私も、しないと!)顔を上げて、珠美の淫裂
を舌でなめだした。
「そうですか。そう言う風にやるんですか。でしたら、こっちも!」刑務官はチャ
ックを下げて、ズボンとパンツを下げた。
(凄いわ、あんなに膨らませて!)所長は顔を赤らめて見ている。
だが、珠美と良子は見ようともしない。
(見たくない、オチンチンなんか見たくない!)淫裂を触り合っている。
そんな2人を見ながら、視察刑務官は一斉に手で擦りだした。
(オナペットよ、これじゃ!)チラリと見て気づいた。
「指でも、するんじゃないのかな?」
「処女だから、少ししか、入れません」2人の指が淫裂に入って「あ、あ、あー!」
悶え声を上げ合う。
「そうだよ、そう来なくきゃ!」肉竿を擦っている手の動きが早まっていく。
「あん、あん、あん!」悶え声を上げた良子と珠美の指も早まった。
(いいわ、感じてきた…。このままだと、行ってしまう…)淫裂から淫汁が流れ出し
た。
その時「うー!」呻き声を上げて、肉竿を押さえる男子刑務官だ。
刑務官が手で押さえていると「珠美さんに、良子さん。ほら、拭いてあげて!」所長
が言う。
「はい!」(イヤよ、オチンチンを触るなんて!)イヤだが、仕方なくタオルで萎
縮した肉竿を拭いていく。
(こ、これがオチンチンなんだ!)熱くて、ブヨブヨした肉竿を掴む珠美と良子だ。
「ありがとう、助かるよ」視察刑務官の肉竿が、珠美と良子によって拭かれていく。
レズをした珠美と良子も、淫裂を拭き終えると服を着だした。
「良かったよ、こんなのが見られて!」満足そうに肉竿を仕舞い込んでいく。
(勝手な事言わないで。それよりも、絶対に指名だけはしないでよ!)急いで下着を
着込み、制服も着込んだ。
「次は雑居房です」制服を着込むと、囚人達の中を通って刑務所の中を隅々まで回っ
た。
視察が済むと、一行は所長室に戻って来た。
「失礼しました!」案内を済ませた珠美と良子は刑務官室に戻って行く。
「珠美、大丈夫なの?」
「わかんないわ。指名されたら、有美とは別れないと…」泣きそうな顔で話す珠美だ。
同様に良子も、美里に同じ事を言われていた。
それから、暫くして良子と珠美に呼び出しが来た。
「来たわ、行かないと!」行きたくないが、拒めない。
「失礼します!」所長室のドアをノックして中に入ると「来たわね。早速だけど、話
したい事があるのよ」所長は一気に話した。
それを聞いて「そんな!」「私がですか!」ただ、驚きの声を上げるしか出来ない。
(結婚なんて、イヤよ。このまま居たいのに!)指名とは、結婚の申し込みだった。
もし、拒めば刑務官は辞めなければならない。
不況のおり、免職だから再就職の道などはなく、答えは決まっている。
「たまには、遊びに来て、楽しんでもいいそうよ」
「わかりました、お受けします…」「私もお受けします…」珠美と良子は俯いたまま
返事をした。
「よかった。早速、婚約をしないと。立ち会いは私よ」笑顔の所長だ。
良子と珠美は応接室に所長と一緒に入っていく。
「待っていましたよ」2人の刑務官が迎える。
「良子さん、必ず幸せにしますよ」「僕だって、珠美さんを幸せにしますから」
(悪い人じゃないけど、所詮は男よ。セックスだけしか考えてない動物よ…)そんな
事が頭にあり、素直には喜べなかい。
「いい、これから婚約よ。お互いに結ばれないと」
「わかってます!」珠美と良子は同性愛室の時と同じように衣服を脱ぎだす。
同様に、指名した男性刑務官も服を脱いでいくが、先ほど放出した肉竿が再び勃起し
ている。
(あれが、膣の中に入ってくるのんだ…)乳房を揺らせて、パンティを脱ぐ2人だ。
(これで、フルヌードだわ)パンティを脱ぎ終え、全裸になった2人は恥ずかしそう
に、両手で乳房と股間を覆う。
「恥ずかしがるなよ。僕も素っ裸だよ」
「でも、恥ずかしいの。それに怖いわ…」勃起した肉竿に怯える2人だ。
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