「塀に囲まれた白百合」
 
                    赤星直也:作
第6話 同性愛室

 その後、パンティを掴んで引き下げると「イヤー、生えてない!」正面を見ている
美智子が叫び声を上げた。
「ほんとだ。いやらしいわ、ヘアが生えてないなんて!」洋子も見て言う。

 それには「イヤー。見ないで、お願い見ないでー!」狂ったように叫ぶ奈々だ。
「イヤねえ。性器のヘアを剃るなんて!」奈々の足からパンティを抜いていく。
「解いてください。恥ずかしいから解いて!」

 「そうは、いきません。その姿を皆に見せるのよ!」奈々は、ぐるりと体を回され
て、無毛の淫裂を晒していく。
「いや、いやです!」堪えきれず、涙を流すが、それでも奈々は許されない。

 「入るのよ。お漏らししたんだから、綺麗にしないと」
「お漏らし…。その年で漏らしたの?」皆が薄笑いを浮かべて、奈々を見つめた。
それには、流れ出る涙が多くなった。

 「性器の中を洗ってあげて!」美智子と洋子に、淫裂が広げられて洗われていく。
奈々は堪えきれず「う、う、うー!」声を上げて泣き出した。
(いい気味よ。もっと恥ずかしい思いをしなさいよ!)お尻も広げられ指が入った。
「やめて、見られているのよ。やめて!」浴室に奈々の泣き声と悲鳴が響いてる。

 浴室で奈々への恨みを晴らした2人は、雑居房に戻って「スッキリしたわね」「え
え、これで気が晴れたわ」話し合う2人だ。
「今夜は休もうか、たっぷり楽しんだから」「そうしよう、満足したし」2人はぐっ
すり眠った。

 その翌朝、服役囚の全員が屋外に出された。
皆が並ぶ前を「イヤだー、フルヌードよ!」両手を後ろ手に縛られた奈々が、涙を流
しながら歩いていく。
(いいざまね、もっと泣きなさいよ)(そうよ、いやらしい姿をもっと晒してね)美
智子と洋子は、恨みを込めて奈々の全裸姿を見ている。

 奈々が並ぶと所長が挨拶を始めた。
「皆さん、一昨日に残念な事がありました…」美智子と洋子がされた事を服役囚に話
していく。

 「首謀者は10日間フルヌードになって貰います。しかも、全てのヘアを剃って詫
びて貰います」その言葉に奈々の体が震えていく。
「イヤ、イヤ、坊主はいやよ!」呟くように言う奈々だ。

 「首謀者を上げて!」生まれたままの姿の奈々が所長の隣に立たされた。
「覚悟して、罰だから!」「いや、いやー!」髪にハサミが入ると「う、う、う!」
声を上げて泣き出す奈々だった。

 (いい気味よ、思い知りなさい!)珠美と有美も見ている前で、奈々の髪の毛の全
てが消えていく。
ハサミで切られた後、カミソリでも剃られて、頭が青く輝いている。
「いいですか、眉毛は許しますが、10日間は陰毛も剃りますよ」股間にもカミソリ
が当てられ、生えかけの絨毛が剃られた。

 淫裂の絨毛を剃り終えると、奈々は腕を縛ったロープが解かされた。
奈々は列に戻っていくが、恥ずかしそうに、胸と股間を手で隠している。
「今度の事で方針を変えます。オナニーと同性愛は、週に1回だけ認めます」その声
に歓声があがった。

 「静かに。ですが、許可制とします。日頃の行動を見て、許可します。それに監視
をつけますからね」
(それでもいいわ、楽しめるなら!)(そうよね、堂々と出来るんだから!)手を取
って喜ぶ服役囚だ。

 所長の提案で早速、オナニー室、同性愛室が設けられた。
すると、早速「あのー、許可を戴きたいのですが?」顔を赤らめた2人が訪れた。
「何をするの?」担当の克子が尋ねた。

 「レズを楽しみたいんです…。許可して貰えませんか?」
「あなた達ならいいわよ。罰もないしね、立会人は私でいいかしら?」
「はい。相原刑務官に立ち合って欲しいです」3人は作られたばかりの同性愛室に入
った。

 「欲しい、真由美が欲しい!」「私もよ晴子!」服役囚の2人は服を脱ぎだした。
(私もしたくなった…。今夜は、香織と楽しまないと収まらないわ)克子は全裸にな
り抱き合う2人を見ている。
「あ、あ、あー!」乳房を撫でながら淫裂を触っていくが(ダメ、我慢出来ない!)
克子の手が股間を撫でだした。

 レズで楽しむ2人にも、克子のオナニーが目に付き「一緒にしましょう、刑務官!」
克子の制服が脱がされて行く。
「いいわよ。一緒にしましょう」ズボンも脱がされ下着姿になった。
「オッパイは私にさせて!」「性器は私よ!」克子は下着も脱がされ全裸にされた。

 「いいわ、いいわよ!」乳房と淫裂を撫でられて、快感に襲われていく。
「刑務官、私のオッパイにもして下さい…」
「こうね、これでいい?」克子も乳房を揉んでいく。
「そうです、もっとしたい!」3人は代わる代わる抱き合い悶え声を上げていた。

 やがて、終了時間になった。
「もう、終わりなの?」
「仕方ないわよ、大勢いるんだから。来週もできるし…」服を着ながら話していく。

 「また、一緒にしていいですか?」真っ赤な顔で言う。
「気持ちよかったんだ。いいわよ、でも規則違反したら、出来ないからね」
「違反はしません、だって楽しみたいし…」
「そうよ、違反したら楽しめないしね」3人は戻った。

 その間にも、次々と刑務官室を訪ねてきた。
「オナニー室を使いたいのですが?」
「あなたも違反してないわね。いいわよ、オナニーしても。立ち会いは、私がするか
らね」
「はい、お願いします」今度は尚子が立ち合った。

 オナニー室はレズ室と向かい合っているから「あん、あん、あん!」悶え声が聞こ
えている。
「凄いわ、私も早く相手を見つけないと!」
「そうね、オナニーよりもレズが気持ちいいしね」2人はオナニー室に入った。

 部屋に入ると服役囚は服を脱いで全裸になった。
「お願いします、これが私の性器です!」顔を赤らめ、椅子に座って足を開いた。
「綺麗ね、あまりしてないのね」
「はい。あまりしていません!」淫裂に指を入れていく。
「お願いですから、オッパイを揉んで下さい…」喘ぎながら言う。

 「仕方ないわね。ホントは一人でするのよ」尚子は言われるまま乳房を撫でていく。
「いいわ、そこよ、そこを突いて、もっと奥までよ!」妄想の世界に入り、指で淫裂
を掻き回していく。

 「クシュ、クシュ!」卑猥な音が出ていき「吸って、オッパイを吸って!」虚ろな
目になって叫ぶ。
「いいわよ。吸ってあげる」尚子は乳首を吸った。

 すると「いく、いくわ、いくー!」体を反らせ、指の動きを止めた。
(行ったみたい。こんなに濡らして!)淫裂から流れ出た淫汁が椅子を濡らしていた。
この同性愛室は評判がよかった。
そのお陰で、規則違反も大幅に減り、独房入りも少なくなっていた。

 だが「困ったわ。こんなに多く利用されると、スケジュールを組まないと無理よ」
利用希望者が殺到している。
「そうよね、計画的にいきましょう」同性愛室の利用スケジュールが組まれた。
「美智子さん、良かったわ。珠美さんと一緒よ」
「本当ね。当番の日だから」笑顔の2人だった。

 それから、数ヶ月がたった。
美智子と洋子髪の毛も生えて、坊主頭からスポーツ刈りに変わっている。
「美智子、面会よ、いらっしゃい!」作業をしていた美智子が呼ばれ、面会室に向か
う。

 「誰ですか?」
「後藤登と言っていた…」
「あいつが来たのね!」
「誰なの、その人は?」
「夫なの。と、言うより紐よ、私に売春までさせようとしたんだから…」

 「どうする。合うの、合わないの?」
「合うだけ、合ってみる。イヤだったら、途中でやめるからね」
「わかったわ、行きましょう!」美智子は面会室に入った。
「美智子、寂しいよ。待っているよ、いつまでも!」

 「待たなくていいわよ。あんな、酷い事までさせて」
「謝るよ。だから、出たら一緒にまた暮らそうな」
「イヤよ。あんたに何か、抱かれたくないわよ」
「ホントだよ、愛しているから一緒に暮らそうよ!」

 「いやよ、許せないの。裸にしたうえ、無理に売春させようとしたことが!」美智
子は立ち上がり面会室から出ていく。
「愛してるよ、美智子!」面会室から出た美智子に、登の声が聞こえている。

 (信じられないわ、愛しているだなんて。でも、ホントだったら…)動揺している。
そんな美智子に珠美は気がかりで(今回の同性愛には、私が立ち合う…)決意する珠
美だ。

 その同性愛の日が来た。
「美智子、今回は私としようね。いいでしょう、洋子!」
「いいわ、美智子が心配なのね、珠美さんは」3人は、全ての服を脱いで、生まれた
ままの姿になっていく。

 「美智子、私も愛してるわよ!」美智子を押し倒して、乳房を撫でながら唇を重ね
ていく。
「私も愛しているわ、珠美さん」美智子も珠美の乳房を撫でていく。

 「ここを出たら、美智子の自由だけども、それまでは私の恋人でいてね」
「当然です、珠美さん。オッパイだけでなく膣の中にも…」珠美は顔を下げていく。
「あ、あ、あー!」美智子は悶え声を上げ「そこ、そこにして!」背中が反っていく。

 珠美は両手で淫裂を広げながら、舌で淫裂を撫でている。
「美智子さん、私にもさせて」洋子も乳房を揉みながら乳首を吸う。
「あん、あん、あん!」美智子の悶え声が、大きくなっている。
「愛している。珠美さんに、洋子さん!」珠美は淫裂からドロドロの淫汁を流してい
た。

 その後、体勢が変わり、今度は珠美が2人に乳房と淫裂を撫でられていく。
「いいわ、美智子に洋子。いいわよ!」珠美も背中が浮いて反っていく。
「吸って、洋子、オッパイを吸って!」乳房を揉んでいた洋子は乳首を吸う。

 それには「あん、あん、あん!」悶える珠美だ。
(気持ちいいわ、美智子にされると感じる。有美も感じるけど…)淫汁が畳を濡らし
ている。

 「私も行きたいの、美智子!」洋子もせがんだ。
「いいでしょう、洋子としても?」「いいわよ」珠美はゆっくり起きあがった。
(膣がこんなに濡れている。気持ちよかったし)ハンカチで丁寧に淫裂を拭いてから
パンティを履いていく。

 「いいわ、美智子、もっと奥まで突いて!」その側では、美智子と洋子が抱き合っ
ていた。
(私も2本の指で、奥までされたいけど、処女膜が…)ブラジャーを乳房にかぶせて
いく。

 そして、ワイシャツ、スカートと履いて刑務官の姿に戻った。
その側では洋子の淫裂から蜜を流し、やがて、時間になった。
「時間よ、続きは来週にして」
「はい、そうします」満足した2人も脱いだ服を着ていく。

 「気持ちよかったわ、久しぶりに!」満足そうに話しながら着込む美智子だ。
(良かったわ、もう迷っていないみたいだし)それを安心して見ている珠美だ。
「はい、戻るわよ」服を着終えると3人は戻った。