| 「塀に囲まれた白百合」
赤星直也:作
第4話 リンチ
浴槽から桶でお湯を汲み、体に掛けると「ほら、背中を向けて」珠美は美智子の背
中に石鹸を塗って行く。
「すみません、お願いして…」
「こんな事をさせるなんて、あんたが始めてよ!」珠美は丁寧に体を洗いだす。
「こっち向いて。ついでだから」
「はい。お願いします」申し訳なさそうに美智子が振り向いた。
(いいわ、このオッパイが!)興奮を抑え、美智子の乳房を撫でながら、石鹸を塗っ
ていくと「あ、あ、あー!」喘ぎ声を上げだした。
(感じているのね…)乳首も摘みながら撫でると、乳房から腹、股間へと珠美の手
が伸びていく。
「そ、そこです。そこをもっと!」
「こうね?」指が淫裂の中に入った。
(感じる、私も感じる…)見ている有美も、淫裂が疼いて、制服の上から股間を撫
でだし(パンティが、濡れるかも知れない…)気持ちいいのか、うっとりして見てい
る。
だが、珠美と美智子は気にもしてない。
「私にも、させてください、刑務官!」虚ろな目で、珠美の乳房を掴むと、撫でだ
した。
「いいわよ、上手ね」
「もっと、させて下さい。いいでしょう?」喘ぎながら言うと「しかないわね。いい
わよ、やっても」潤んだ目をした美智子の指が、珠美の膣を撫で出す。
「処女なのよ。入れすぎないで…」
「わかってます、刑務官!」細い美智子の指が、珠美の淫裂の中を掻き回しだした。
それに合わせ、珠美も美智子の膣の中を掻き回していく。
「欲しい、刑務官欲しい!」堪えきらず、美智子は珠美の膝の上に乗って、抱きつ
くと唇を重ねて来た。
「う!」(いいわよ、もっとしても…)4個の乳房が重なり、されるがままの珠美だ。
「酒井刑務官、私の恋人になって下さい…」真剣な顔をして美智子が言う。
「いいわよ、美智子なら。それから、2人きりの時は珠美と呼んで!」
「はい、珠美さん、これで安心だわ。もう、騙されたくないし…」
「騙されたの?」
「はい。ここに入る前、男に散々セックスされ、おまけに、売春までさせられました」
「そうよ。男は不潔なのよ。だから、女性同士で愛し合うのが一番なの…」
「珠美さん、愛しています!」美智子は乳首も吸う。
「いいわ、上手よ。美智子は、私が守るから浮気はダメよ」
「はい、珠美さんを愛しますから」2人はお湯で石鹸を流し、浴槽に浸かっていく。
それを、黙って見ている有美は(欲しい、私も洋子が欲しい!)胸も撫でだした。
入浴は30分程で終わり、美智子は独房に戻された。
「いい、反省するなら半分で出られるから、作文を書くのよ」アドバイスする。
「わかりました」素直に従う美智子だ。
「今度は洋子よ、有美も頑張るのよ」
「わかっているわ」2人は洋子の入れられた独房に向かった。
「出して下さい、もうしませんから!」洋子も泣きながら叫んでいる。
「今はダメ、とにかく入浴よ」洋子も腰をロープで縛られて、先ほど美智子と珠美
が楽しんだ浴室に向かった。
「1人で、背中洗えるの?」
「無理です、お願い出来ませんか?」
(そう、こなくきゃ!)「いいわよ。井田刑務官が手伝うからね」
「ありがとうございます」珠美がされたように、有美も洋子によって全裸にされた。
その後、洋子も全裸になって、浴槽の側でお互いの体を洗っていく。
そして、珠美達と同じように「欲しいの、刑務官が欲しい!」洋子も有美に抱きつ
き唇を吸いだした。
(そうよ、それでいいのよ!)こうして、洋子も有美の恋人になることを誓った。
入浴を済ますと、洋子も独房に戻され「反省文を書きなさい。半分で出れるから」
説明している。
「わかりました。直ぐ書きます」素直に従う洋子だ。
独房から出ると「ねえ、恩返ししないといけないわよね」珠美が言い出す。
「そうね。美里さんのために、由真を入れないとね…」
「そうよ、何とか、あらを探し出さないと」歩きながら囚人達が作業している作業場
に向かった。
作業場では、受刑者達が作業をしていた。
「さぼっている、あの囚人!」
「カモよ、あれは由真よ!」
「ホントだわ。ネギを背負っている!」笑顔になった2人は、そっと由真に近寄った。
「何してるのよ、作業もせずに!」
「許して、悪気が合ったわけではありません、許して下さい!」
「ダメです、来なさい!」
「いや、いやー!」幼い面影が残る由真は、珠美と有美に引きずられながらも独房
に入れられた。
(悪いけど、恩返しの材料だからね)独房に由真を入れると、珠美と有美は再び作業
場に戻った。
そして、5時近くに良子の班と、交代して引継をしていく。
「中井由真が作業をサボタージュしましたので、独房に入れておきました」美里の顔
を見て珠美が言う。
(ありがとう、早速楽しませて貰うから)笑顔になる美里だ。
(やるじゃないの。そうこなくちゃ!)良子も「わかりました、引き継ぎます」と引
継が終わった。
引継が済むと、珠美と有美は宿舎に戻っていく。
「ねえ、有美。今夜は飲まない?」
「いいわね。珠美の部屋でいいのね?」
「そうよ、克子と尚美も呼ぶからね」
「パーティか。たまには、いいわね」
「そうよ。たまには、羽も伸ばさないと…」珠美の計画は直ぐに伝わった。
「お風呂に入ったら、直ぐ行くわ。ヌードで!」
「あら、ヌードで行くの。だったら私もヌードで行くわ」克子と尚美は浴室に急いで
向かった。
珠美と有美はその間に準備をしていく。
「これで良しと。準備は出来たし…」一息ついていると「お待たせ!」克子達が入っ
てきが「か、克子に尚子。ヌードなの?」現れた2人は、一糸まとわぬ全裸だ。
「どうせ脱ぐんだから、風呂のままで来たのよ」
「そうよ、どうせ脱ぐんだから」2人の肌がピンクに染まっている。
「とにかく、始めましょう、まずは乾杯よ」グラスにビールが注がれていく。
「乾杯!」グラスに注がれたビールが飲まれ「うまいわー!」風呂上がりの克子と尚
子は、特にうまく感じている。
当然、飲むスピードも速まって「ふー,効いてきたわよ尚子!」「私もよ、克子!」
酔いが回ったのか、克子と尚子は抱き合いだした。
「噛んで、尚子!」
「わかっているわ、克子!」克子の乳首が軽く噛まれ「あ、あ、あー!」声を上げる
克子だ。
「私もしたいわ、有美」「わかっているわよ珠美」2人はお互いの服を脱がせ、全
裸になると「して、有美。私のオッパイに!」珠美が潤んだ目で言う。
「わかっているわよ、珠美」そう言って、乳房を揉みながら乳首を吸う。
「いいわ。もっとして、有美!」珠美は有美の頭を抱きしめ、髪の毛を撫でている
と「あ、あ、あー!」乳首が軽く噛まれた。
「指でもして。あそこに!」喘ぎながら言う珠美だ。
(こうね、指でするわよ)乳首を軽く噛みながら手を伸ばし、淫裂に指を入れると
「あん、あん、あん!」気持ちよさそうに、悶え声を上げている。
それは珠美だけでなかく、克子も同じように「あ、あ、あー!」悶え声を響かせてい
る。
珠美と有美は交代しながら、淫裂と乳房を撫であい、克子と尚子も同じように、交
代しながら楽しみ、ここだけでなく、勤務開けの刑務官の部屋で行われ、喘ぐ声を深
夜まで出していた。
翌朝、珠美達の班は、良子の班と引継をしていく。
「今日から、美智子と洋子を雑居房に変えてください」
「わかりました、変えます」美里がニヤリと笑った。
(楽しんだの由真と?)(ええ、由真と楽しんだわ、あの子も私に捧げるって言っ
てくれたの)満足げな顔の美里だ。
「引き継ぎ、確かに受けました!」両班は敬礼をしてから、良子の班が宿舎に戻って
いく。
「珠美、直ぐに洋子を出してあげて!」
「わかっているわよ。美智子も出さないとね」2人は独房に向かう。
「洋子、出してあげるわよ」
「有美さん。寂しかった…」独房から出ると有美に抱きついていく。
「良かったわね、洋子!」有美も抱いていく。
同様に美智子も独房から出され「寂しかったの珠美さん!」美智子も泣きながら珠
美に抱きついた。
「いい子よ、もう泣かなくていいからね」美智子と洋子は、今まで過ごしていた雑居
房に移された。
雑居房に移された2人は、仲間と一緒に作業をしているが、そんな2人に嫉妬する
者もいた。
それは、俗に牢名主とやばれるやからだ。
(懲らしめてやる。私に断りもなく、いい思いをしたんだから!)そんな思いで、奈
々は2人を見ていた。
奈々は機会を狙っていた。
(夜でないとダメだわ。それに一人だと無理だし…)作業をしながら、奈々は考えを
巡らしていく。
そして、独房から戻った美智子と洋子は、久しぶりに雑居房で夜を迎えた。
だが「う、うー!」突然、美智子の口が塞がれ「うぐー!」同時に洋子の口も塞がれ
(何するのよ、やめてー!)声を出そうにも、出せない。
「やるのよ!」ドスの利いた声がした。
「う、うー、うー!」両手を押さえられたいる2人は、声も出せず(いや、いやー!)
髪の毛を掴まれた。
「坊主にして!」掴まれた髪に、先端の丸まった幼児用のハサミが当てられた。
(やめて、そんなのいやです!)美智子と洋子は体動かし、抵抗するが無駄だ。
(髪が切られていく…。髪の毛が…)肩や足下に切られた髪の毛が落ちていく。
「動かないで。もうすぐ、坊主にしてあげるから」奈々はニヤニヤしながら見ている。
程なくして、美智子と洋子の頭から毛髪が消えた。
「これで終わりじゃないわよ」短くなった髪の毛に、女性用シェーバーが当てられて
剃りだした。
(剃られていく、髪の毛が…)頭は青い地肌が露わになっていく。
「これで嫌われるわよ。いい気になるから、こうなるのよ!」
「いい気味よ、ざまあ見なさい!」奈々と手下は、笑いながら2人の無毛にされた頭
を撫でていく。
「アソコも剃って、お上げ!」2人のズボンも下げられた。
(いや、いやー!)パンティ姿にされ、足をバタバタしている洋子と美智子だ。
「大人しく、しなさいよ!」パンティが引き下げられて、真っ黒な絨毛が露わになり
(イヤ、ヘアはやめて!)足が押さえられてしまった。
だが「もういい。これで、懲りたでしょうから」気が変わったのか、美智子と洋子
は解放されたが「う、う、うー!」2人の泣き声が雑居房に響いている。
やがて、巡回の時間になった。
「泣き声がする。何かあったのかしら?」巡回する美里は泣き声のする方に歩いてい
くと「ここは、美智子と洋子がいる所だわ」常夜灯だけが付いた、薄暗い雑居房に懐
中電灯を向けた。
「そ、そんな、バカなー!」思わず懐中電灯を落としてしまった。
美里が見たのは、座ったまま、坊主頭の泣いてる2人の女性だ。
「美智子、それに洋子だ!」体を震わせながら、手に持つ非常スイッチを押した。
「ブー、ブー、ブー!」刑務所の中に、非常音が一斉に鳴り響いていく。
それは、宿舎まで聞こえて「何かあったわ、急がないと!」非番の珠美の班の皆も一
斉に刑務所へと向かう。
珠美と有美は、刑務所の中を走って美智子達のいる雑居房の所まで来た。
そこには、刑務官達が集まっており(まさか、美智子と洋子の身に何かが?)不安な
思いで輪の中に入った。
「珠美さん、有美さん。申し訳ありません!」2人に気づいた美里が頭を下げた。
その言葉で、雑居房の中を見て「あ、あー!」「よ、洋子が!」それだけしか言えな
い2人だ。
「とにかく、事情聴取を行います。とりあえず、美智子と洋子はお二人にお任せし
ますから」
「クラブ室をお使い下さい。ご自由に使って結構です」申し訳なさそうに良子と美里
が言う。
「わかった、2人を預かる」珠美と有美は泣いている2人を抱いて、クラブ室へと
向かった。
それと同時に、雑居房にいた受刑者は事情聴取を受けていく。
「誰がやったのよ、言いなさい!」
「し、知りません…」怯えている。
「わかっているでしょうね。これからどんな事をされるかを!」
「いや、いやー」受刑者の服が剥ぎ取られていく。
「言わないからよ、誰の指図かを!」
「な、奈々さんです。奈々さんに言われて仕方なくやりました。私は手を押さえただ
けです!」泣きながら言いだした。
「やっぱりね。奈々が主犯か!」
「もういいでしょう。話したから、帰してください!」
「そうは行かないわ。しばらく頭を冷やしなさい、独房でね」
「もうしません、許してください!」
「反省すれば考えるわよ、あなたも坊主になってね」
「いや、坊主なんて、いやです!」
「だったら、独房入りを我慢しなさいよ!」雑居房にいた者の全てが、事情聴取を受
けてから、独房に入れられた。
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