「塀に囲まれた白百合」
 
                    赤星直也:作
第3話 取引

 独房で、美智子と洋子の2人と楽しんだ珠美と有美は、刑務官室に戻って来た。
「楽しんだみたいね。今度は、私にも楽しませてよ」克子が恨めしそうに言う。
「わかっているわよ、克子。それより、仕事はどうなの?」珠美は上気した顔で言う。

 「作業は、いつものように行ってます」
「それから、生鮮品が運ばれてきます。トラック1台分だそうですが…」
「わかった。運ばれたら、受刑者にやらせて!」指示する珠美に「はい。わかりまし
た」刑務官達は、言われた通りにして行く。

 やがて、昼近くにトラックが、刑務所唯一の出入り口から入って来て、受刑者が取
り囲んでいる。
トラックは、建家の直ぐ側に停まり、運転手と助手が降りてきた。

 2人がコンテナのドアを開けて、中に入ると「冷蔵室に運びなさい!」その言葉で、
受刑者の列ができあがる。
この刑務所にいる、2人の男性を、女囚達は食い入るように顔と股間を見ている。
(あこに、オチンチンがあるのんだ…)潤んだ目で見つめている。

 受刑者は「はい,重いよ!」助手から手渡しで受け取ると、それを運んでいく。
男の2人を見て(オナニーがしたい…)禁欲されているから、無理もなかった。
それは、受刑者だけではない。

 (男だわ。あそこに、オチンチンが入っているのね…)刑務官も、久しぶりに見る
男性だから、中には興奮する者もいる。
(膣が濡れている…。あの、オチンチンで、膣を突かれたい…)じっと、男性を見つ
めている刑務官だ。

 (あの子ったら、男ばかり見て!)責任者の珠美は、刑務官に近寄り「しっかり見
てないと、だめよ!」注意すると「はい。見ています…」慌てる刑務官達だ。

 受刑者は、数回往復して、トラックに積まれた荷物を全て運びぶと、トラックは刑
務所から外に出た。
「これより、1時間休憩します!」珠美の言葉に、受刑者達が蜘蛛の巣を散らすよう
に散って「行きましょう」珠美達、刑務官も休憩室に向かう。

 だが、受刑者達はこっそり、隠れてオナニーをしていた。
「欲しい。オチンチンをここに入れて!」目を閉じ、青空の下でズボンとパンティを
下げて、露わになった淫裂を指で弄って妄想している。
「オッパイにもして!」シャツも捲って、乳房も撫でている。

 「お互いに、しましょうよ!」「いいわよ。やって!」刑務官の目を盗みながら、
淫裂に指を入れ合い、交互に乳房を吸い合っている。
「いいわ、いいわよ!」女囚達は、淫裂から淫汁を流していく。
やがて、休憩時間が終わると、作業が開始されて、今日も無事に引継が行われた。

 引き継ぎを終えると、刑務官達は宿舎に戻り「珠美。一緒にお風呂に入ろうよ」
「いいわね。有美」2人は一緒に大きな浴場に入っていく。
「ねえ、珠美。オチンチンで膣を突かれたら、裂けないかしら?」服を脱ぎながら有
美が尋ねた。

 「何言っているのよ。痛いに決まっているわ。それにオチンチンなんて不潔よ!」
「そうよね。オチンチンなんて、不潔だわよね…」2人はパンティ、ブラジャーも脱
いで全裸になり、股間の絨毛も露わになっている。

 「有美のオッパイは、相変わらず綺麗ね」
「そんな事ないわよ。珠美の方が綺麗よ」2人は乳房と淫裂を晒したまま、浴室に入
っていく。

 浴室の中には誰もいない。
「珠美、洗ってあげる!」有美は石鹸を泡立て背中に塗っていく。
「はい。今度は前よ」2人は向き合った。
「珠美、オッパイを洗うからね」有美は石鹸を泡立て、両手で乳房を撫でだし「柔ら
かいわ。珠美のオッパイ、柔らかい…」丁寧に繰り返し乳房を撫でていく。

 すると「有美のここも綺麗よ」返すように、珠美が有美の淫裂を撫で出す。
「だめよ。そこは、まだ早い!」
「早くないわよ。ほらヒラヒラが!」有美の淫裂から、はみ出た肉襞が掴まれた。
(気持ちいいわ…。珠美に触られると感じていく…)有美の乳房を掴んだ手が、淫裂
を撫でていく。

 「いいわよ、有美。気持ちいいわ…」
「私も気持ちいいのよ…」誰もいない浴室の中で、2人は淫裂を撫で合う。
2人が楽しんでいると「仲がいいのね。でも、規則違反よ」声がした。

 「良子さん。どうしてここに?」(まずい。よりによって、良子に見られなんて!)
動揺する珠美と有美だ。
「今日は休暇なのよ。それで、早くお風呂に入ったの」
「そう、休暇だったんだ…」言葉を合わせる珠美と有美だ。

 「ねえ。今度の新入り可愛い子、確か洋子とか言っていたわよね?」
「洋子ね、独房に入っている子ですね?」
「あの洋子に、美里が目を付けているのよ。それで、困っているの…」

 「それで、私達に何か用でも?」
「言いにくい事だけど、洋子を諦めて欲しいのよ」
「いやよ。洋子は、私が気に入っているんだから!」有美が泣きそうな声で言う。
「有美さんもなんだ。困ったわ。美里も欲しがっているし…」

 「何とかなりませんか、良子さん!」
(そうよ、そうこなくちゃ!)良子は焦らすかのように、背中を洗い出した。
それを見て「お願い、良子さん!」有美は良子の背中を洗いだす。

 「1つだけ、言う事聞いてくれたら、いいわよ」
「言って。どんな事なの?」
「珠美と有美が、私と一晩付き合ったら、洋子を有美にあげる。美里を必ず説得する
わよ」

 (洋子は欲しいけど、良子と抱き合うなんていやよ!)しばらく沈黙が続いた。
「珠美。お願い、どんな事もするから付き合って。一生のお願い!」
「わかったわよ。有美に頼まれたら、いやとは言えないわよ」
「ありがとう、珠美。で、良子さん、いつにするの?」
 
 「今夜はどうかしら。3人が揃うのは滅多にないし…」
「いいわ。今夜ね」
「そう、今からよ」良子は、有美の股間に手を伸ばしてきた。
(性器を触られている…。良子に…)目を閉じて、されるがままの有美だ。

 すると、淫裂の中に指が入って来た。
「処女膜は破らないわ。私だって、これでも処女なのよ」
「良子さんも処女なんだ!」珠美も良子の淫裂を触りだした。
(ホントに処女かしら。この年で…)珠美の指が、淫裂上部にある、クリトリスを触
わりだす。

 「欲しくなってきた…。ここでは何だから、私の部屋でしましょう」虚ろな顔の良
子だ。
「そうよね。ここでは、だめよね」珠美は浴室から出て、脱衣室で濡れた体を拭きだ
す。
「珠美、そのままでいいわよ。私もこのまま行くから」

 「えっ、ヌードで行くの?」
「そうよ。いいでしょう、珠美に有美!」
「わかった。このまま行くわ…」珠美と有美は体を拭き終えると、バスタオルで脱い
だ衣服と着替えを包んで、手に持った。

 (恥ずかしいわ。ヌードで宿舎の中を歩くなんて…)
(こんな姿を見られたら、困るわ…)3人は生まれたままの姿で、浴室を出て歩いて
いくと、6個の乳房が円を絵描き、尻も左右に揺れ動いている。

 「ピタ、ヒタ!」履いている、スリッパの音が廊下に響いているが「た、珠美さん、
それに有美さん!」突然、声を掛けられた。
「克子さん驚かないで。体が熱いから冷やしているのよ」良子が言う。
「そうなの、体が火照っているから冷やしているの…」珠美も言う。

 「そうなんだ…」克子は、珠美と有美の乳房を、ゆっくり撫でていく。
「珠美、行きましょう」良子は、珠美が克子に触れるのが、いやだから声を掛けた。
「そうね、もう行かないと…」珠美と有美は、克子と別れて歩き出し、良子の部屋に
入った。

 部屋の中に入るなり「欲しいの。このオッパイが前から欲しかったの…」良子は珠
美の乳房を、ゆっくり撫でていく。
「有美さん。あそこにして!」
「わかっているわ…」有美は体を屈め、良子の淫裂に手を伸ばし、撫でていくと「い
いわ、そうなの。そこよ!」良子と珠美は、ベッドに倒れた。

 (いやだわ。こんな事は…)珠美は渋々、良子に乳房を掴まれ、撫でられていく。
「オッパイ、吸わせて!」珠美の乳首が吸われた。
有美も、良子の尻を撫でてから、手を伸ばして、淫裂を割れ目に沿って撫でだす。

 (こんなのいや。珠美の性器だったらいいのに…)時折、指が膣の中に入って「う
ん、うん!」良子は珠美の乳首を吸ったまま、悶え声をあげて、腰を浮かせている。
(気持ちいいわ。3人で楽しめるなんて、初めてだし…)良子は珠美の乳首を吸った
まま、淫裂を撫で始めた。

 (いやよ、有美の手ならいいけど…)渋々、受け入れている珠美だが(これが、珠
美の性器ね。興奮するわ…)指が膣の中に入り、動いている。
(いや、指を動かさないで!)珠美も良子の乳房を掴んで、撫でていく。

 「あん、あん、あん!」乳首を吸っていた良子が、喘ぎ声をあげだした。
(性器から、お汁が流れていく…)有美の指が、ベトベトに濡れている。
「もっと、もっと、激しくして!」良子の言葉に、有美が指の動きを早めると「いい
わ、いいわよ。オッパイも吸って!」背中が浮いていく。

 (いやだけど、仕方ないわね)珠美も、言われた通りに、乳首を吸う。
「行きそう、行きそうよ!」目を閉じて、有美と珠美に身を預けている。
(良子さん、もうすぐ行くわ…)淫裂から流れ出た淫汁が、シーツを濡らし「クシュ、
クシュ!」指の動きに合わせて音が出ている。

 程なく「もうだめ…。行く、行く!」全ての動きを停め、荒い息づかいで「ハア、
ハア!」と喘いでいる。
「珠美さん、私達も行きましょうよ」
「そうね。行こうか、有美と一緒に…」珠美と有美は喘いでいる、良子の隣で抱き合
った。

 「有美、あれでしようよ」
「いいわよ、あれでしよう」2人はシックスナインの体位を取り、淫裂を撫で合う。
「いいわよ、気持ちいい!」「私も気持ちいい!」お互いの指が、淫裂を撫でている
と「いいわ、いいわ!」有美と珠美も、淫裂から淫汁を流していく。

 そして「行くー!」有美と珠美の動きが停まり「ハア、ハア!」荒い呼吸で2人は
抱き合っている。
「よかったわよ、有美…」「私もよかったわよ、珠美…」そのまま3人は小さなベッ
ドで一晩を過ごした。

 翌日、珠美と有美はいつものように、刑務官の制服を着込むと、受刑者がいる刑務
所に向かった。
刑務官室に入り、引き継ぎをするが「桜井さんから聞いています。美智子と洋子は諦
めますが、由真と桃子をいただきます」言い出す。

 「わかっています。承知しました」
「安心しました。これで気兼ねなく、由真を抱けるし」笑顔になるっている美里だ。
「それから、洋子と美智子は入浴させておりませんから、お願いしますよ」ニヤリと
笑う美里だ。

 それには「気を遣ってくれてありがとう。早速入浴させます」ニコニコしながら答
える珠美だ。
「それではお願いします」「わかりました」敬礼をして交代していく。

 「珠美、早速入浴よ」
「まずは、美智子からで、いいでしょう?」
「当然よ。これも、珠美のお陰だから。お礼をしないと…」

 「お礼は今夜よ。楽しみたいの、口直しにね」
「私もよ。珠美に抱かれたいし」
「だったら、行きましょう」2人は美智子が入れられている独房に向かった。

 美智子は「お願い、出して下さい。もう、しません!」2人を見て叫んでいる。
「それは無理よ。でも、入浴は認めるわよ」独房の鍵を開けて美智子を出した。
「規則だからね」独房に入れられると、逃げられないようにロープで腰を縛る規則に
なっている。

 「これが下着よ。自分で持って!」
「ありがとうございます」美智子は有美から下着を受け取る。
「行きましょう」コンクリートの廊下に「コツ、コツ!」3人の靴音が響いき、浴室
はガランとして、誰もいない。

 「服を脱ぎなさい。裸になるのよ」珠美の言葉には素直に従い、服を脱いでいく。
(可愛い子だわ。ヌード姿を早く見せなさいよ)珠美の目が輝いている。
美智子は囚人服を脱ぎ、下着だけの姿になっていく。

 (そうよ、オッパイを出すのよ…)背中のホックを外して、ブラジャーを脱ぐと、
パンティを脱いで全裸になった。
「一人で洗えるの、美智子?」
「出来ません。背中は洗えません…」珠美と有美は顔を見合わせた。

 (珠美、チャンスよ。一緒に入りなさいよ)
(そうするわ。美智子の全てを触れるし)「仕方ないわ、私が付き合ってあげる」珠
美も服を脱ぎだした。

 「美智子。酒井刑務官の脱ぐのを手伝うのよ」有美も気を遣うと「お手伝いします」
全裸になった美智子は珠美のボタンを外しだす。
(そうよ、そうするのよ)上着が脱がされ、ズボンも脱がされた。
(脱がされると、感じていくわ…)美智子は、下着姿になった珠美のパンティに手を
掛けた。

 (そうよ。それでいいのよ…)パンティを引き下げて、下半身を丸出しにしていく。
その後、ブラジャーも脱がせて、珠美と美智子は、生まれたままの姿になった。
「行くわよ、美智子!」「はい」2人は、股間をタオルで隠し、浴槽へと向かった。