「逮捕せよ」

                     赤星直也:作

第2話 犯された女医
 
 一方、明智から画像を確認するように言われた紀子は被害者と会っていた。
「辛いとは思いますが、仮面はこんな感じではないでしょうか?」
「そうです。こいつです!」被害者は泣きながら指さした。

 「これはゲームの主人公らしいんですが、思い当たる事はありますか?」
「いいえ、全然ありませんが…」
「そうですか…」紀子は別な被害者とも会い、画像がゲームの主人公であることを確認すると警視庁に戻ってきた。

 「間違いないです。2人とも証言しています!」
「やはりそうか。田端君もこれをやってみな」ゲーム機のスイッチを入れると「これが、鉄仮面ですか?」ゲームを始めた。

 「イヤー。何これ!」
「エロチャラクターだよ。オッパイをポロリするんだ」
「いやらしいわね。こんな事しているの野口君は?」
「ち、違うよ。捜査のためやったんだよ…」言い訳をする野口だ。

 「これで年代が絞れたよ。明日は販売会社を調べよう」捜査会議は終わった。
「疲れたわ、今夜はゆっくり眠らないと」
「鍵を忘れないで。美人だから田端君は気をつけないとね」
「ありがとう、そんなに美人かしら。だったら、明智さんのお嫁にして欲しいの!」
「ゴ、ゴホ、ゴホ!」お茶を吹き出す明智だ。

 捜査陣は犯人の手がかりをやっと掴んだが、レイプ犯は今夜も警察をあざ笑うかのように犯罪を犯していた。
仮面を被った男はビルの屋上からロープを垂らして降りて行き、振り子のように揺れると狙っていた部屋のテラスを掴み、ベランダに立ったが窓には鍵は掛かってない。

 ビルやマンションではどこもそうで、窓から進入してくるとは誰も思ってないから、この仮面を付けた男は簡単に狙いの部屋に入れた。
部屋の中には若い女性がベッドで寝ている。
(思った通りの独り暮らしか。まだ若いし楽しみだ!)窓を開け、ナイフを手に持ってベッドに近寄っていく。

 何も知らない女性はグッスリ眠っていた。
(上玉だ。こんな上玉なら一晩やってやるぞ!)仮面を付けた男はハンカチを女性の口に当て、ナイフを目の前にかざした。
「う、うー!」眠っていた女性も息苦しさで目が覚めたが「!」声が出せない。

 「死にたくなかったら服を脱げ、素っ裸になるんだ!」
「…」口を押さえられた女性は声が出せない。
「脱ぐんだよ。そんなに死にたいか?」それには、首を振ってパジャマのボタンを外しだす。

 「いいか、声を出した殺すからな!」ナイフが当てられたままハンカチが取られた。
「こ、殺さないで。裸になればいいのね…」震えながらパジャマの上着を脱ぐと、ブラジャーは着けておらず乳房が露わになっている。

 「オッパイのサイズは何カップだ?」
「Cです、Cカップです…」震える声だ。
「Cか、いい形だ!」ナイフを首に押し当てたまま乳房を掴んでいく。
「ほら、下も脱ぐんだよ、死にたくないだろう?」
「は、はい。死にたくないです…」
 
 ズボンとパンティを一緒に脱ぎ「ぬ、脱ぎました!」震える手が股間をしっかり押さえている。
「今まで何回オ○ンコをした?」
「2人としかしてません…」

 「2人か。両手を後ろにやれ!」震えながら股間を覆っていた両手が後ろに伸びて行く。
「いいか、動くなよ。動いたら死ぬぞ」ナイフが首に押し当てられたまま、両手にテープが巻かれていく。
男はナイフを一端納め、腕、肘、手首と3カ所巻いたから女性は抵抗ができない。

 巻き終えると犯人は服を脱ぎだした。
今夜はいつもと違って、仮面だけを付けての全裸になっている。
「イヤ、イヤ。レイプはイヤです!」泣き声になっているが「足を開くんだ。レイプして欲しいだろう?」またナイフが首に押し当てられた。

 「はい。レイプして欲しいです…」涙を流して答える。
「そうだろうな。俺がお前の望みを叶えてレイプしてやるからな!」肉竿が淫裂にゆっくり入り込んでいく。
「ヒー!」悲鳴を上げればナイフが首を突き刺すから悲鳴を上げられない。

 肉竿が根本まで入り込み、動きだすと犯された女性は放心状態になっている。
犯人はナイフを退け、乳房を揉みながら腰の動きを早めていく。
「ピシャ、ピシャ!」股間同士がぶつかり、絶頂を迎えると女性の胎内に精液を噴射し「う、う、う!」女性は泣いている。

 レイプ犯はいつものように絨毛を剃り、カメラで撮った。
いつもなら引き上げるが、机の中を調べたら身分証明書が入っていたから今夜は違っている。

 「お前、女医か、俺は女医とオ○ンコしたのか!」その言葉でまた涙が流れていく。
「今回は朝までだ。何回もやるぞ!」再び抱き付いていく。
「許して。セックスはもう許して!」
「だめだ。朝まで付き合ってやる!」また乳房が揉まれていく。

 この時、女性は右腕にサソリの刺青を見た。
(サソリだわ。入れ墨が彫ってある!)その刺青を見ながらまた肉竿で淫裂を犯された。
女医は「許して、もう許して!」淫裂から精液を垂らしながら明け方まで泣いていた。

 窓が明るくなってきた。
「レイプした代金を頂戴する。5万でいいかな?」女性のバックを調べて財布を取りだすと「一杯持っているじゃないか。でも、5万でいいよ。これはレイプした代金だ、わかっているよな?」
「はい、レイプされた代金です…」涙がまた流れていく。

 男は服を着込むと女性の腕に巻き付いたテープを剥がし、自由にすると垂れ下がったロープで降りていく。
地面に着き、仮面の男が二重のロープの片方を引くと、ロープは一気に落ちてそれを丸めて仕舞い込み、町中に消えていく。

 マンションでは絨毛を剃られた女性が泣いていた。
だが、この女性は重要な事を目撃したが「医師」の対面を考えて警察には被害届を出さなかった。
これが犯人を突き止める事になるのを知っていたにもかかわらずに…。
 
 翌朝、署ではいつものように捜査会議が行われる。
「今日はこの仮面を調べてくれ。どこで、どのくらい売れたかを。できたら誰が買ったかもだ!」
明智の訓辞で一斉に刑事達が町に出ていく。勿論、野口と紀子もだ。

 刑事達が主だった所を回り終えると再び捜査会議が始まった。
「仮面は1万個作ったそうです」
「買ったのは大半が20代だそうです」
「特定することはできません。リストもないそうです」
ここで捜査が行き詰まり、それ以上捜査の進展がなかった。
 
 捜査が進んでいないせいか、犯人はまた犯罪を犯した。
レイプされた女性がまた訪れ「田端君、頼むよ。こういうのは苦手でね…」
「わかりました」田端は私服に着替えて被害者と共に病院に向かってく。

 「あそこはイヤです。通っていますからイヤです!」そこは、被害者がよく通っていた病院だった。
「そうなんだ、だったら変えるわ」2人は全く初めての病院に入った。

 田端は診察室に入るなり「警察です、ご協力をお願いします」警察手帳を医師に見せると「何を協力すればいいのですか?」緊張する女医だ。
「体液を採取したいのです。それから性器の中を洗浄してください」
「レイプですか、多いんですよね」女医はそう言いながら被害者の前に立った。

「あっ!」女医は声を上げ動きを止めた。
「そうなんです。ヘアを剃った上に写真を撮るんです。ヘアのない性器を!」紀子の言葉に女医の体が小刻みに震えている。
(同じだわ、私がレイプされたと同じだ!)女医は気を取り直し、膣の中にスポイトを入れて体液を採取していく。

 「取れました。これが精液です」その後、膣の中を洗浄して綺麗にした。
「万が一もありますからホルモン剤を飲んでください。副作用もありますが…」女医は紀子と顔を合わせようとはしない。

 (私もレイプされたの。ヘアも剃られてカメラで性器も撮られたわよ!)女医は叫びたかったが、対面を重んじて黙ったままだ。
(犯人は右腕にサソリの刺青があるわよ)それを言えば犯人が特定できたが女医は黙ったままだ。
 
 そんな女医の仕草などに気づかない紀子は署に戻り、被害者から再び事情聴取を始めた。
「犯人はこの仮面を付けていましたか?」
「はい。これです!」
「体の特徴なんかに、気づいたとがありますか?」
「気づきませんでした。服を着ていましたから…」
「服装は?」
「GパンにTシャツです…」聴取を行ったが大して参考にはならず、また捜査が行き詰まった。

 「警視、レイプされた女性はもっといると思うのですが?」
「その通りだ。でも名乗ってこないんだよ。レイプは結婚にも左右するからな」
「明智さん、そんなもんですか。レイプされると結婚ができないんですか?」
「落ち着け、田端。日本にはそう言う古い慣習もあるのも事実だ。処女でないと嫁になれない所もあるしな…」

 「レイプは無理矢理バージンを奪うんです。遊んでの喪失とは意味が違います!」
「だが、そうは思われないんだ。だから黙っているんだよ。レイプにあってもな!」明智の言葉に捜査員達は黙り込んでしまった。
「犯人の手がかりが見えないなんて悔しいよ」明智は持っていたタバコを灰皿に擦りつけた。

 そのころ、連続レイプ犯は被害者の絨毛を整理していた。
「こいつのオ○ンコが最高だったな。オッパイもよかったし女医だったなんて!」撮った淫裂をパソコンで再生していく。

 「いいね、このオ○ンコが!」チャックを下げ、絨毛の臭いをかぎながら肉竿を擦っていく。
「やりたい、もう一回こいつとオ○ンコしたい!」再び、女医を犯す計画を考え出した。
 
 数日後、連続レイプ犯は再び女医の住むマンションに向かった。
「今度は窓からは無理だ。隣の部屋から入るか」マンションを見上げながら歩いていくと、あの女医の乗った車が地下の駐車場から出て行く。
「そうか、医者だから夜勤もあるのか!」犯人は夜ばかりでなく、昼間にもチャンスがあると気づいた。

 「昼間なら隙ができるし…」マンションの前を通り過ぎ、連続レイプ犯は自宅に戻ると昼間に備えて横になり、いろいろと計画を練っていく。
(どうやって中に入るかが問題だな。堂々とピッキングで行くのがいいかも…)思案していると眠ってしまった。

 そして、朝になり女医の住むマンションに向かったが、警備員はおらずすんなりと中に入れた。
中に入ると、エレベーターで女医の部屋まで上って「よし、ここだな」部屋を確認して細いピアノ線で鍵穴を掻き回していく。

 「カチャ!」あっけなく鍵が外れ「よし!」周りを見てから中に飛び込んだ。
「間違いない、ここだ!」再び鍵を閉めて仮面を被り準備をしていくと、時計はもう9時を過ぎている。

 「ガチャッ!」ドアの鍵の外れる音が聞こえ(独りか、2人かどっちだ?)緊張が走っている。
「疲れたわ、お風呂にでも入るか!」部屋の中にレイプ犯が隠れているとは知らず、服を脱ぎだした。

 窓にはカーテンが掛けられており、外からは見えなから安心して下着姿になった。
(よし、今だ!)レイプ犯はナイフを持って飛び出した。
「いや、いやー!」悲鳴を上げたが無駄で「声を出すな、殺されたいのか!」ナイフが押し当てられ「もうイヤ、レイプはイヤです!」泣きながら言う女医だ。

 「そうは行かないよ。やらせて貰うからな」
「ヒー!」また両手が後ろ手で縛られた。
 「まずは、オッパイからだ!」ブラジャーの繋ぎ目が切り裂かれ、この前辱められた乳房が露わになっている。

 「やめて、いやです!」肩紐も切られて上半身を隠せない。
さらに、パンティも切られ絨毛の剃られた淫裂が露わになっている。
「許して、もう犯さないで下さい!」泣き叫ぶが仮面の男はズボンを脱ぎ、女医を押し倒して襲っていく。

 「いやー!」首を振るが、肉竿が淫裂に入り込んでいく。
(犯された…。また、犯されてしまった!)連続レイプ犯は女医を飽きることなく犯し続けた。
「今度はバックからだ、ほら、やれよ!」頭を床に押しつけられ、腰を持ち上げられていく。
付け根の割れ目が丸見えになって「ほら、オ○ンコだ、これがオ○ンコだ!」指で触っている。

 「やめて、もうやめて。この前で満足でしょう?」泣き声で言う女医に「満足してないのはお前だろう。ほら、言えよ。レイプして下さいって!」ナイフの先端がお尻の穴に押し当てられた。
「レイプして下さい。私をレイプして下さい!」ナイフを押し当てられてはそう言うしかない。

 「そうか、レイプして欲しいのか。5万だ。レイプ代は払うよな?」
「はい、レイプ代はお支払いします…」悔しさで涙が止まらない。
(警察に行けばよかった…。二度もレイプされるなんて…)泣きながら犯されてく。

 「気持ちいいか、レイプされると?」
「はい、レイプされると凄く気持ちいいです…」(悔しい、2回も犯されるなんて!)泣きながら言う。
「そうか、それはよかった。もっとやってやるぞ!」腰の動きが早まり「ピチャ、ピチャ!」音が響いている。

 「オ○ンコの中に出して欲しいだろう?」またナイフがお尻に押し当てられ「はい、オ○ンコの中に出して下さい…」途切れ途切れに言う。
「そうか、オ○ンコに出して欲しいのか。出してやるぞ!」
連続レイプ犯は絶頂を迎え、淫裂の中に放出し「う、う、うー!」悔しさで泣き続ける女医だ。