「逮捕せよ」
         
           赤星直也:作

第1話 事件発生
 
 真夜中の大都会、ビルがひしめく中の、あるマンションで、事件が起こっていた。
「脱げ、脱ぐんだよ」仮面を被った男が、ナイフを30代の女性の首に押し当てている。
「殺さないで、殺さないで下さい!」ネグリジェを着ている女性は泣き声になっていた。

 「だったら、脱ぐんだよ。オ○ンコさせたら、殺しはしないさ」その言葉に、体を震
わせながら胸のボタンを外していくと、胸が開いてブラジャーが覗いている。
「でかいな。オッパイのサイズは?」
「Cカップです…」ボタンを外し終えると、ネグリジェを肩から脱いで、上半身がブラ
ジャーだけになった。

 「いいね。これが…」ナイフが、ブラジャーのカップとカップの繋ぎ目に当てられた。
「こ、殺さないで下さい!」体がブルブル震えている。
「ヒー!」冷たいナイフが動いて、カップとカップを繋いだ布が切られ、乳房が一気に
飛び出して揺れている。

 「いいね。このオッパイが…」仮面を被った男は、揺れ動く乳房を掴み揉んでいく。
「イヤです、レイプはイヤです!」首を振って言うと「レイプはイヤか。だったら死ぬ
か?」ナイフが、再び首に押し当てられた。

 「れ、レイプでいいです。死ぬよりいいです…」
「そうだろう、だから素っ裸だ。これは要らないよな」女性の股間を覆っているパンテ
ィのゴムにナイフが当てられ、切り裂かれていくが「う、う、う!」女性は泣くことし
かできない。

 「手を後ろで、組むんだよ!」恐怖に怯えた女性は両手を後ろに回した。
その、両腕を縛って、縛り終えると男はズボンを脱ぎ、下半身を剥き出しにしていく。
「これがチンポコだ。お前のオ○ンコに入るんだぞ!」
「いやです。やめて下さい!」泣きながら体をずらしていくと、女性は全裸なので、股
間の淫裂が丸見えだ。

 「いいね、オ○ンコが丸見えで…」そそり立った肉竿が、さらに膨らんでいく。
「逃げるなよ、ほら足開けよ」また、ナイフが押し当てられた。
「殺さないで、お願いです、殺さないで下さい!」恥ずかしさを堪え足を広げ、絨毛に
覆われた淫裂が丸見えだ。

 「オ○ンコやらせてくれたら、殺しはしないよ」男が覆い被さった。
「う、う、う!」女性は仰向けのまま泣いている。
「ほら、入っていくぞ。これがオ○ンコだ!」
「さ、裂けるー!」痛みに顔が歪んだ。

 「そんな顔をするな。レイプして欲しいんだろう?」また首にナイフがまた押し当て
られた。
「はい。レイプして下さい…」声が震えている。
「そんなに、レイプして欲しいなら、してやるぞ!」肉竿が突き進んでいくと「ヒー!」
無理に入り込む肉竿に、たまらず悲鳴を上げた。

 肉竿は根本まで入ると、ゆっくりと動きだした。
「動かないで、痛いから動かさないで!」痛さで声を上げると「そうは行くか、レイプ
して欲しいんだろう?」
「はい、レイプして下さい…」泣きながら言う女性だ。

 「だったら、我慢しろ。希望の通りに、レイプしてやるんだから」ナイフを女性の口
にはさみ、両乳房を揉んで、腰を振っていくが、女性は「う、うー!」苦痛に耐えてい
る。
 
 「気持ちいい。もうすぐだ、我慢しろ!」腰の動きが早まった。
「ピシャ、ピシャ!」股間のぶつかり合う音が響いて「うー!」腰の動きが止まり、そ
れと同時にナイフをくわえた女性の首が左右に揺れた。

 「何を言いたいんだ?」
「イヤ、お腹の中はイヤです!」涙が止まらない。
「安心しな、オ○ンコは終わったぞ。それより、戦利品を取らせろ」噴射を終えた男が
起きあがると、足を開いた女性の淫裂からは白い液体が流れている。

 男は、股間の真っ黒な絨毛にフォームを吹き付け、手で塗り込んでいくが、女性は放
心状態で焦点が定まってない。
「ジョリ、ジョリ!」真っ黒な絨毛が消え、変わって、赤黒い地肌と割れ目が見えてき
た。
「ほら、オ○ンコだぞ」カミソリは直も動き続けて、絨毛の全てが消えた。

 絨毛を剃り終えると、ビニール袋に詰めて、淫裂を晒した姿をカメラに納めたが、犯
された女性は涙を流して動こうとはしない。
「気持ちよかっただろう。レイプされて!」また、ナイフが咽に押し当てられた。
「はい。レイプされて気持ちいいです…」泣きながらも、そう答えるしかない。

 「それは、よかったな。レイプ代として、5万ほど融通してくれないか?」
「はい。お金を差し上げます…」
「これは強盗じゃないぞ、レイプ代だぞ。わかっているよな?」

 「はい。レイプされたお礼です…」泣きながら言う。
「そうだ、それでいい!」仮面を被った男は、財布から5万だけを引き抜き、縛ってあ
った両手も解くと出て行くが「う、う、う!」犯された女性は泣いたままだった。
 
 翌朝、女性は警察に被害を打ち明けた。
「レイプされました…」泣きながら婦警に状況を告げた。
「行きましょう、病院に!」
「恥ずかしいです、ヘアも剃られたんです…」

 「赤ちゃんを産むの。あなたをレイプした犯人の子を?」また、泣きだした。
「恥ずかしがっちゃダメよ、処理が先よ」
「でも、婦警さんと一緒ならレイプされたのが知られてしまいます…」
「私服で行くわよ。秘密は守るから安心して」仮面の男に犯された女性は、婦警と共に
病院で処置して貰った。

 「これが、犯人の体液ですね?」
「そうです、でも酷いことまでするよな。レイプした上に、ヘアまで剃るんだからな」
医師もあまりの酷さに、怒りを覚えていた。
 
 病院で処置を終えると、婦警は本格的に女性の事情聴取を始めた。
「犯人は、どんな男でした?」
「仮面を被っていて、わかりません…」

 「抵抗はしなかったの?」
「ナイフが咽に押してられました。それに、両手を縛られて、何もできませんでした…」
「鍵は間違いなく掛けたのね?」
「はい、確かに掛けました…」

 「調べていいかしら、あなたの部屋を?」
「ダメ、レイプされたのが知れてしまいます!」また、泣き声になった。
「大丈夫よ、制服でなく作業服で行くわよ。あなたの秘密は絶対に守るから!」
「わかりました。調べてください…」犯された女性は、私服を着た婦警や作業服の鑑識
官、刑事と一緒にマンションに向かった。

 マンションは6階建てで、その最上階が女性の部屋だった。
「鍵は壊されていませんね」
「だったら、どこから入ったのかしら?」
「合い鍵か。ピッキングかな」

 「いや、窓からも考えられぞ。窓の鍵は閉めていましたか?」
「いいえ、ここは6階ですよ。どうやって入ってきます?」
「そうですよね、窓からは無理ですよね」

 「でも、山登りを経験した人なら簡単よ。ロープを屋上から垂らして…」
「その考えもあるな。鑑識、調べてくれ」
「わかりました!」作業服を着た鑑識官達は、女性のマンションの屋上を調べ回った。
 
 調べ終えると、警察署では捜査会議が開かれた。
「仮面を被った男なんてふざけてるわ。堂々とすればいいのよ!」
「田端君、怒らない。怒らないで!」

 「怒りたくなりますよ。卑怯よ、レイプしたあげく、代金を払えなんて許せないわ」
「田端君は女性だから当然だが、少し頭を冷やそう。これは連続犯になるぞ」
「明智さん。と、おっしゃいますと?」
「マニアだ、これはマニアだよ。ヘアを剃った上に、カメラで撮ったと言っていたよね。
マニアしかしないよ。普通はレイプしたら、それでおしまいさ」

 「住民に注意させましょう。レイプ犯が現れたって!」
「甘いな、田端君。そんな事は不可能だ。かえって、信用を無くすだけだよ。もう少し
調べて、犯人を絞り込んでからでないと」
「それでは、犯人が図に乗ります」

 「仕方がないよ、まだ始まったばかりだから」明智はタバコを吹かしながら言う。
その時、鑑識が入って来た。
「犯人はAB型です。血液型がわかりました!」
「AB型ね。必ず掴まえるわよ」
 
 しかし、その捜査を知らないのか、また仮面を被った男が女性を襲っていた。
女性はビルの中の空き室に連れ込まれていた。
「脱げ、脱ぐんだよ!」昼間の高層ビル街で、女性が襲われていた。
「イヤ、殺さないで、お願いですから!」咽にあのナイフが、押し当てられている。

 「だったら脱げ、脱ぐんだよ」ナイフが押し当てられている女性は、ここに入居して
いる会社の事務員だ。
恐怖に怯えながら、制服を脱いでいくと「ほら、スカートだよ。脱ぐんだよ!」
「脱ぐわ。脱ぐから、ナイフをしまって!」

 「それは、脱いでからだ!」恐怖に怯えながら、スカートを脱ぐと、紫色のパンティ
が露わになった。
「これは、要らないよ!」パンティのゴムの部分が、ナイフで切り裂かれた。
「許して、婚約者がいます。レイプしないで下さい!」泣いていた。

 「死にたいか?」ナイフを押しつけながら、露わになった股間を撫でている。
「死にたくありません…」泣き声だ。
「だったら、オッパイを出せ、早く出すんだ!」仮面を被った男の言う通りに、ブラウ
スの小さなボタンも外して脱ぐと、女性はブラジャーだけの姿になった。

 「オッパイのサイズは?」
「Bカップです…」ブラジャーも脱ぎ、生まれたままの姿になると、その乳房が掴まれ
「いや、いやです!」しかし、ナイフが咽に押し当てられ、声を出せない。
「いやー!」嫌がるが、口の中に切り裂かれたパンティが押し込まれ、テープで塞がれ
た。

 両手も、後ろ手にされて、テープが巻かれ、手が効かない。
「う、う、うー!」首を左右に振っていくが、床に押し倒され、乳房を揉まれながら、
淫裂に肉竿を押し込まれて「うー!」痛みで顔を歪めている。
男は根元まで押し込むと、腰を振り肉竿のピストンを始めた。
「ピシャ、ピシャ!」二人しかいない空き部屋に音が響いている。

 やがて、男が女性の胎内に噴射し、犯された女性は放心状態だ。
「戦利品だ!」股間にフォームを吹き付けて絨毛を剃り、絨毛が剃られた股間をカメラ
で撮った。
さらに、財布から札を取り「終わったぞ。レイプ代を貰うからな」やっと女性のテープ
を解いていく。

 「う、う、う!」口のテープも剥がされ、嗚咽を上げている。
犯した男は仮面を外して出ていったが、乳房を露わにし、絨毛のない淫裂を晒したまま
泣き続ける女性だった。
 
 その女性が婚約者と一緒に警察署を訪れた。
「レイプされました…」泣きながら告げて、事情聴取をする婦警だ。
さらに、体液の採取も行い、検証も行われて、その内容が捜査班にも伝えられた。

「血液型はどうなっている?」
「ABです」
「仮面はどんな感じだ?」
「前と同じで鉄仮面をしていたようです!」
「服装はどうなっている?」明智の質問が相次いだ。

 「田端君、済まないが調べてくれ。過去に、こんな仮面を被った犯罪があったかを。
レイプだけでない、どんな事件もだ!」
「直ぐ調べます」田端は、過去の犯罪履歴をコンピューターから調べていく。
「明智さん、レイプはありませんが、仮面を付けた犯罪なら多数で、特定不可能です…」

 「その仮面だよ、仮面の種類が問題なんだ。社会情勢によって変わるからな」
「と、おっしゃいますと?」
「歳が絞れるんだ。鉄仮面が流行しているのは何か調べろ、映画、ゲーム、おもちゃ、
漫画何でもいい!」

 「それでしたら、ゲームです。バーチャルゲームにありますよ」
「野口、それをコピーしろ。大至急だ!」
「わかりました、直ぐ、ゲームからコピーします」野口は出て行く。

 「明智さん、何とか、なりそうですね」
「そうみたいだな。とにかく鉄仮面がキーワードだな」
紀子と明智は、お茶を飲みながら世間話をしていると「できました、明智さん!」息を
弾ませながら野口がゲームからコピーした画像を持ってきた。

 「田端君、これを被害者で確認してくれないかな。辛いと思うが、これ以上広がらな
いためにも」
「その通りです。私服に着替えてから、確認してきます」田端が捜査室から出ていく。
「明智警視、あれは『鉄仮面』と言うゲームなんです。若い子で流行ってますよ」

 「ちょっと、やれないかな。ここで!」
「そうおっしゃると思って、用意しました」野口はゲーム機を繋いだ。
「ほら、これが鉄仮面です」ゲームが始まった。
「ちょっと、色っぽいね、この子!」

 「ああ、これはエロチャラクターと言うんですよ、ほら、こうやってオッパイを出さ
せるんです」
「オッパイだけか?」
「ゲームですから、パンチラくらいまでですよ」ニヤニヤしながら野口が言う。
 
 「パンチラか。それだったら歳は30から15だな」
「何故、わかります?」
「30過ぎなら、パンチラくらいでは興奮しないよ。モロじゃないとな」

 「警視、結構遊びましたね?」
「新宿で若い頃はやったよ。女を一晩眠らせないで、やりまくったこともあったぞ」
「凄いですね、私は無理ですから」明智は若い頃の話をしていた。