「逮捕しちゃう!」
                                赤星直也:作

第4話 避妊治療 

 翌朝、幹子と克子は悩んでいたが、ブラジャーを脱ぎだした。
「どうせ、隠れるし」肩紐を外して、上半身が露わになると、パンティも脱いで全裸に
なった。
「後は、これを履くだけね」黒いストッキングを履いて、腰にガーターベルトを巻き付
け留めた。
「イヤらしいわ。これでは、アダルトモデルみたい」鏡に写った姿は、風俗嬢そっくり
だ。
「どうせ、見えないし」ワイシャツを着込み、スカートも履くといつもの通勤姿になっ
て、寮から勤務する城西署へと向かった。

 2人はパンティを履いてないから、空いている時間を狙って更衣室に入った。
「大丈夫よ、急がないと」2人は急いで着替えて、制服を着込んでいく。
2人が、スカートを履いた時に「おはよう!」同僚が入ってきた。
「おはよう!」2人も挨拶を交わすが(間に合って良かった…)内心冷や冷やだ。

 制服に着替えると、いつものように仕事を始め、午後からは街のパトロールに出かけ
る。
「克子、制服を撮ると言ってたけど、これじゃ無理よね」
「そうよ。その方が、こっちは都合がいいし…」
「でも、エッチができないわ。あんなセックスなら、いつでもいいのにな」
「ダメよ、そんな考えじゃ。セックスは、結婚してからやらないと」
「わかっているわよ。言ってみただけ」2人が、昨夜の事を話していると「プルプルプ
ル!」携帯が鳴った。

 「誰かしら。この電話を知ってるはずはないのに…」疑問に思いながら「もしもし、
陣内ですが…」
電話に出ると「え、これからですか…。わかりました、直ぐ行きます…」
電話を切ると「公園よ。公園に来てくれだって!」
「誰が、来てくれと言ってるの?」
「神田さんよ。写真を撮りたいって!」
「まさか、公園でヌードを撮る気では…」2人は顔を見合わせたが「行くしかないわね」
ミニパトカーを走らせた。 

 公園は町はずれにあり、平日と言う事で、駐車場に停まっている車はなく、直ぐにわ
かった。
「待っていましたよ。直ぐに終わりますから」神田と小野は2人を木立の中に連れ込む。
「ここなら、誰にも見えません。全部は大変ですから、ボタンを外して、オッパイから
です」
「どうしても、撮るんですか?」
「約束したはずですよ」
「わかりました…」2人は制服のボタンを外し、ワイシャツのボタンも外すと、胸が開
いていく。

 「いいですか、両手で広げて下さい」2人は両手で制服を広げると、乳房の真ん中を
ネクタイが通り、膨らみをわけている。
「もっと広げて!」肩から脱げる位に広げさせられ、写真に収まっていく。
「次は、スカートを脱いでください」
(これを脱いだら、またヘアが…)顔を強ばらせながらも、スカートを足下まで引き下
げると、太股までのストッキングとガーターベルト姿になった。
「いいですね。広げてください」また上着を広げ、乳房と絨毛を露わにした姿が撮られ
ていく。

 「もう、いいでしょう。見られたら困るし…」
「そうですね。写真はこれくらいにします」カメラを仕舞うとズボンを引き下げた。 
「まさか、ここでセックスを…」
「その通りです、行きますよ」
「イヤ、こんなのイヤです!」イヤがっても、背中から抱かれて、肉竿が押し込まれた。

 「ダメ、今日は痛いからイヤ!」
「我慢して下さい。時間がないですから」立ったままのピストンが始まると「あ、あ、
あ~!」喘ぎ声を上げて、樹木を両手を押さえ、どうにか立っている。
「お願い。今日はこれくらいにして…」昨日と違い、前戯無しの挿入だから、膣は濡れ
ておらず、痛みしか感じない。

 それでも、2人は腰を押さえて、ピストンしていくと、次第に膣の中が濡れだした。
「今は、痛くないだろう?」
「でも、見られたら困りますから、やめて下さい…」
「もうすぐだ。もうすぐ終わるから」その言葉通り、神田は絶頂を迎え、膣奥に噴射し
てしまった。
「イヤよ。そんなのイヤ!」幹子は泣き顔になり、同じように「そんな~!」克子も悲
鳴を上げると、2人の淫裂からは白い液体がこぼれている。

 「悪いね、出しちゃって」2人はズボンを直していくが「どうするのよ。責任取って
よ!」泣きながら淫裂を拭いている。
「心配しなくていい。これから、いいとこを紹介するよ。それより、服を直さないと」
神田はパンティを渡した。
それを受け取ると、急いで足を通し、スカートも直した。
「これで、一安心だわ」ワイシャツのボタンも掛け、制服も直すと、元の婦警姿に戻っ
ていく。

 「とにかく、これから行こうよ」
「待って、制服ではいけないわ。それに…」プライドがあるからと言いたかった。
「それなら、終わってからでいいよ。僕だって、まだ子供は欲しくないし」
「だったら、お腹に出さないでよ。痛いだけだったのに…」
「そう言うな。とにかく、病院だけ教えるよ」2人はミニパトカーに乗り、神田の後を
走っていくと繁華街に戻り、駅前に来た。
「ここだそうよ」「わかったわ」合図を送ると、2人は城西署に向かう。

 「克子、子供ができたらどうしよう?」
「責任取って貰うしかないわよ。それにしても、痛かった。昨日はあんなに、気持ちよ
かったのに…」
「そうよね。何だか、無理矢理やられた感じがする」
「レイプも、あんな感じかしら。きっと痛いだろうな」2人は話しながら城西署に戻っ
た。

 そして、5時に勤務が開けると病院へと向かう。
「見て、2人がいるわよ」病院の玄関には2人がいた。
「待っていたよ。これから見て貰おう」
「いいわよ、1人で行くから」
「それはダメだよ。診察時間は終わっているんだよ」
「それじゃ、できちゃう…」
「だから、一緒に行こうと言ってるんだ」仕方なしに、2人は後を付いて診察室に入っ
た。

 「姉さん、悪いけど頼むね」神田が声を掛けると女医が現れた。
「あら、綺麗な人じゃないの。これだったら友和が夢中になるのはわかるわ。で、どっ
ちなの?」
「2人なんだ。2人にやっちゃって!」
「欲張りね、これからは1人にしなさい。とにかく脱いで」
「ここで、ですか?」
「そうよ、ここで。あんた達は出ていくの!」女医は神田と小野を閉め出した。

 「これなら、いいでしょう?」2人がいなくなると、幹子と克子はスカートを脱ぎだ
した。
「いいわね、それ。無理もないわ、2人とやるなんて」ガーターベルト姿が気に入った
のか見ている。
(恥ずかしいわよ。そんなに見ないでよ)顔を赤らめながらパンティも脱いで股間を露
わにした。
「ここに、横になって」言われるまま、横になると足が開かれる。

 「綺麗ね、あまりやってないのね。これだと、妊娠は低いけど万が一があるし…」小
さな声で言うと、膣の中に洗浄液を送り込む。
「う!」冷たい感触に呻き声を上げたが堪えた。
「はい、交代して」今度は克子が横になっていく。
「あなたも綺麗ね。これからは気を付けるのよ」そう言いながら膣を洗浄した。

 それが済むと「今度の休みは暇でしょう?」声を掛けた。
「暇というわけではありませんが…」
「だったら、来るのよ。友和を迎えに行かせるから」半ば強引に決めてしまった。
「はい、もういいわよ。それから薬を出しておくから、薬局で買うのよ」女医はそう言
って、処方箋を渡す。

 「わかりました。そうします」2人はパンティ、スカートを履くと診察室から出たが
「姉貴から言われたろう?」見抜いたのか、神田が話しかけてくる。
「ええ。日曜日に、こいだって!」
「やっぱりな。それじゃ、俺が迎えに行くよ」神田は、そう言って病院から出て行き、
2人は薬局で薬を求めた。

 「これは、毎日飲んでください。それから、これは…」避妊薬の説明を始めたが(そ
んな事いいから、早くしてよ…)恥ずかしさに、下を向いたまま話を聞いて、代金を払
うと走るように寮に戻った。
「まずは、これよね」受精卵を流す薬を飲み込んだ。
「後は、これを毎日か…」
「イヤよね。そんなに、セックスする訳じゃないのに」
 
 「でも、万が一があるかし。それにしても、今日みたいに、痛いのはごめんだわ」
「私だってイヤよ。それより、久しぶりにやろうか?」
「いいわね。昼間の口直しね」2人は唇を重ね合い、横になっていく。
「これは、要らないわ」服を脱がせ合い、乳房を露わにして、吸い合った。 

 そして日曜日になった。
「見て、車が来てる!」窓から見ると、道路に車が停まっていた。
「行くしかないわよね」
「そうよ、行きましょう」寮から出ていくと、神田が「乗ってくれ!」ドアを開け、乗
り込むと、走り出した。

 車は繁華街を走り抜け、郊外の閑静な住宅地に向かっている。
「どこまで行くのよ」
「あそこだよ。青い屋根の家だよ」確かに、正面に家が見える。
「立派な家ね」
「姉さんは、僕と違って稼ぐから」平然と言いながら駐車場に停めた。
「着いたよ」ドアから降りて、玄関に向かうが、これから起こる事など知るよしもなか
った。