「捨て駒の婦警」

                             赤星直也:作

第9話 ショー


 パトカーは、坂本を後座席に乗せて走っていく。
「もうすぐ12時よ。戻らないと…」
「そうか、ここでおわかれだな。昼も来てくれ、あそこで待ってるから!」

 「構いませんが、セックスはなしに願いませんか?」
「何だ、オ○ンコはいやか。楽しいだろうが…」
「膣が痛いんです。4人としたから…」項垂れる美貴だ。

 「わかった、オ○ンコなしでいいよ。それよりバイブを預かるよ。こんなの、持って
いけないだろう?」
「はい、助かります」先ほど買い込んだバイブを坂本に渡し、パトカーから降すと走り
去った。

 「これで、楽しい思いができるぞ!」坂本は携帯電話で美雪と連絡を取っていく。
「美雪か、午後からおもしろいのを見せてやるから来いよ。仲間も一杯連れて来いよ」
ニヤニヤする坂本だ。
「さてと、もう一回ビデオを準備しないとな」美雪と連絡を取った坂本は、荻原の運転
する車に乗って、再びあのビルに戻ってきた。

 「坂本さん、なにかいいことあったんですか?」
「いいや、それよりもまたビデオを用意してくれ。今度はレズショーをやらせようぜ」
「どうせなら、金を取った方がいいのでは?」
「まだそれは速いよ、もっと慣らしてからでないと。とにかく、口の堅い連中を集めて
くれないかな」
「わかりました」坂本の指示で皆が連絡を取り合っていった。

 「リーダー。あそこでは何ですから、ホールを使いましょうよ、せっかく借りたんだ
からもったいないし…」
「そうだよな。あそこなら舞台もあるしな。頼むよ」
「任せてください」
「それから、飲み物もあった方がいいかも…」
「そうですよね。用意しておきます」坂本達は着々と悪たくらみを考えていく。

 一方、そんな事とは知らない美貴達は、昼食を済ませてからパトカーに乗って坂本達
が待つビルに戻ってきた。
「きっと、また恥ずかしい事をさせる気だよ」
「わかってはいるけど、行かないといけないし…」不安を抱えながら、地下の駐車場に
パトカーを停めた。

 降りて歩き、エレベーターに乗って前に来た事務所に向かうが「あら、声がするわ」
先ほど静かだった部屋から声が聞こえ、それにライトが灯されていた。
「とにかく行きましょう」坂本達が待つ部屋に入った。

 「よく来たな。待ってたぞ!」
「レイプはしないで。約束してよ」
「わかっているさ、早速やって貰おうか」
「やるって何を?」不安な顔になっていく。

 「レズだよ。ほら買っただろう、あれでやってくれよ!」
「レズって見せ物じゃないんです。女性同士が愛し合う行為です!」恥ずかしそうに真
っ赤な顔になって言う。

 「格好付けなくてもいいだろう。愛し合うのではなくて、ただ、オ○ンコしたいだけ
じゃないか!」
「そんな言い方しないでください!」今にも泣き出しそうな顔になっている3人だ。

 「やるよな。やらないなら約束違反だぞ!」
「わかりました。やります」
「そんなら、早速やってくれ。皆が待ってるから」

「まさか、大勢の前でするのですか?」
「そうだ。でも口の堅い連中だから安心していいぞ」その言葉に顔が真っ青になってブ
ルブル震え「首になってしまいます。婦警を首になります!」友里と涼子は泣き出した。

「泣いてもだめだ。やらないと、ホントに流すからな!」
「やります。やるからそれだけはやめて下さい」泣きながら言う涼子に「可愛い子だ、
それでいい」高木は気に入った涼子の涙を拭いていく。

 「いいか。最初は美貴が素っ裸になってオナニーをするんだ。そこに涼子が現れ…」
坂本は3人にストーリーを話し、それを泣きそうな顔で聞いている3人だ。
「わかったな、さっそくやってくれ!」坂本催促され、借りたホールに入ったが、中に
は100人程度いる。

 (こんな大勢の前で、性器とオッパイを丸出しのヌードになるなんて!)美貴の膝が
ガクカク震えていく。
友里と涼子も(いや。こんな大勢の前でフルヌードなんて、いや!)やはり膝がガクカ
ク震えている。

 「婦警さん。楽しみにしてるから、派手にやってね」美雪が声を掛けた。
(勝手な事言わないで。もし、ばれたら首になるのよ!)無視して歩いていく3人だ。
「ねえ、ママさん。使えそうだったら、店でもやって貰ったらどうかしら?」
「それは当然よ、やって貰うわよ」美雪の周りには同居している信子や真理達がいる。

 美貴達3人が舞台の隅に立つと、坂本が側に寄って耳打ちする。
「音楽も流すし、照明も変えられるから、本気でやってくれよ」
その言葉通りに、照明が消えて舞台にカクテルライトが投げられた。
「行くんだよ。美貴!」(行くしかない!)震える足で、舞台の中央に立った。

 (私のヌードを大勢に見られてしまう!)美貴は帽子を脱いでから、上着のボタンを
外していく。
「あれ、本物の婦警よ。事情があってヌードになるんだって。だから、ヌードに慣れる
練習だそうよ」ヒソヒソと話し合われていく。

 (言わないで。黙ってヌードを見ててよ!)上着を脱ぐと、震えながらワイシャツの
ボタンを外していく。
「ママ、あの子ブラをしてないわ。オッパイの膨らみが見えるし…」
「私もそう思ったの。婦警なのにブラもしないなんてね」美雪達は美貴の開いていく胸
が気になっていた。

 (見られている…。小さなオッパイを晒すなんて、恥ずかしい…)それでもボタンを
外すと「あ、あー!」会場から叫び声があがった。
ワイシャツのボタンが外され、胸が露わにるとコルセット姿が現れた。
それを「可愛いね、あのオッパイが…」美貴の露わになった乳房を食い入るように坂本
が見つめている。

 しかし、「ちっちゃいな、発育不足だぞ!」会場で話し合われている。
(笑われている。このオッパイが…)泣きそうな顔でシャツを脱ぎスカートも脱いだ。
「すげえー!」今度は歓声が上がった。
美貴はコルセットガーター姿になって、綺麗に剃った淫裂を晒している。

 「綺麗だぞ。凄く綺麗なオ○ンコだ!」カクテルライトに美貴のピンクの割れ目が浮
き上がっている。
(これも脱いでオナニーをするんだ…)乳房と淫裂を晒した美貴は、コルセットを外し
て、全裸になった。

 全裸になった美貴は、震える体で舞台の上に敷かれたマットの上に仰向けになった。
(これを膣に入れるんだ!)買ったばかりのバイブをゆっくり膣に入れていく。
「すげえ、素っ裸になった上にオナニーかよ、あれ本物の婦警なの?」
「間違いなく婦警だよ。金に困っているらしい」観客はヒソヒソと話し合っていく。

 美貴はそんな事に臆せず、乳房も揉んでいく。
(恥ずかしい。大勢の前でこんな事をするなんて!)目を閉じてバイブを動かしながら
乳房を揉んでいく。
(でも、気持ちいい。膣の中が湿っていく…)バイブも膣の奥まで出し入れしている。

 「友里に涼子。今度はお前達の番だ、しっかりやれよ!」坂本は肩を叩いた。
(やるしかない!)顔を強ばらせる2人は舞台の中央に向かっていくが(見ないで、恥
ずかしいから見ないで!)美貴は友里と涼子の脇でオナニーをしている。

 中央に立った2人は、お互いの顔を押さえて口づけをしていく。
「れ、レズだよ。婦警のレズだ。信じられないぜ!」会場にどよめきが走っている。
(見られるけど、やらないと!)口づけをしたまま、友里は涼子の上着のボタンを外し
ていく。

 ボタンを外し終えると上着を脱がし、ワイシャツのボタンも外していく。
「見ろよ、オッパイが見えるぞ!」ボタンが外され、胸が露わになり乳房が覗いている。
(行くわよ、涼子!)有里は露わになった乳房を掴み乳首を吸い「あ、あ、あー!」体
を反らす涼子だ。
(いいわ。友里さん、気持ちいい…)涼子は気持ちよさそうな顔で、友里の頭を押さえ
ている。

 乳首を吸った後、涼子のワイシャツも脱がしていくと、コルセットガーター姿になっ
ていく。
「これも脱ごうね」スカートも脱がし、下半身も露わにすると、涼子の淫裂が丸見えに
なった。

 「これで素っ裸よ」コルセットガーターを外してストッキングだけの全裸にした。
「今度は私ね」涼子は友里がしたように、上着、ワイシャツと脱がして、全裸にした。
「ホントに婦警かな。3人とも素っ裸になるなんて信じられない…」
「でもいいよな。ツルツルのオ○ンコが!」観客達が話し合っている。

 全裸になった涼子は、仰向けになってバイブで淫裂を弄っている美貴の乳房を触って
いく。
「涼子。吸ってくれるの?」
「勿論よ。吸わせて!」四つん這いになって乳首を吸っていく。
「見ろよ。オ○ンコが丸見えだぞ!」四つん這いになっているので、淫裂が丸見えにな
っている。

 その間に、友里はレズ用のバイブを淫裂に押し込んでいく。
「見ろよ。バイブをオ○ンコに入れているぞ!」会場がどよめいている。
(騒がないで、黙ってみててよ!)

 バイブを淫裂に入れると、紐で固定して「涼子行くわよ!」四つん這いになった涼子
の淫裂にバイブを押し込んだ。
「あ、あ、あー!」涼子は体を反らせ、声をあげ「すげえ、3pだよ。3pレズだ!」
皆が興奮している。

 そして、演技が終わったのは1時間後だ。
3人は舞台で脱いだ服を、見ている前で着込んでいく。
(恥ずかしい。着ていくのを見られる方が恥ずかしい…)顔を項垂れて着込んだ。

 「着替えが終わったな。今日は店を頼むよ。いそがしくて人手が足りないんでな!」
「またエッチですか?」顔を曇らせ美貴が尋ねた。
「当然だ。水商売にエッチが付き物だし、ポルノもあるんだぞ」
(ポルノ同然よ。性器まで出さされたんだから…)黙ったままの3人だ。

 「いいな。7時までには店に来てくれ!」
(いやよ。行きたくなんかないわよ、ヌード同然にさせられるから)返事もせずに地下
の駐車場に向かい、パトカーに乗り込んでいく。

 「戻るわね、もう時間だし…」
「そうね、戻らないとね」パトカーは署へと向かった。
署に戻ると「パトロールしてきました!」課長の明石に報告してから更衣室に入り、私
服に着替えていく。

 「急がないと。こんな下着を見せられないし」制服を脱ぐと、コルセットガーター姿
だから、乳房と淫裂が丸見えだ。
幸いにも、同僚が更衣室におらず、それが救いだった。
着替えが済むと、新宿署から一端アパートに戻り、シャワーで体を洗い、美貴の店へと
向かっていく。

 店に着いたのは7時前だ。
「待っていたわよ。この前みたくミニスカでお願いね!」
(性器とオッパイを触られるの?)不満も言えない美貴達は、黙って奥にある従業員用
の部屋に入っていく。

 「また、オッパイとアソコを触られるんだ…」服を脱ぎながら言う美貴で「そうよね、
また触れるのね」友里も脱いでいく。
3人は次々と脱いで、乳房と淫裂が丸出しになっている。

 「こんなのを着るなんて、恥ずかしいわ」涼子はスカートを履くが、屈めばお尻はお
ろか、淫裂までもが見えてしまう。
「仕方ないわよ。レイプビデオを売られた方が困るわ」
「そうね、婦警がレイプされたなんて、エロ週刊誌の餌食だよね」

 話をしながら、スカートを履き終えると上着を着込むが、ボタンがないので乳房の膨
らみが見えている。
「終わったわね、行きましょう!」
3人は嫌々ながら、真っ青なミニスカートとブレザーを着込み、帽子を被って店内に戻
ってきた。

 「いいわね。この性器!」
「いや。捲らないで、いやです!」美貴達は真理や洋子によって、スカートが捲り上げ
られている。

 「チェックよ。性器をチェックするの!」美雪に言われれば逆らえない。
(いや、触らないで、お願いです!)美貴達はチェックと称して、淫裂を触られていく。
(いや、指を入れないで。膣に入れないで!)太股をブルブル震わせていた。