「失われた絆」

                             赤星直也:作

第7話 夫との再会

 恵への再教育が決まると、マスターは恵に首輪を着けると革紐も着け、それは八重
にされた事と同じだ。
「いいか、お前は猫だぞ。わかったか?」
(できない、ここではやりたくない…)項垂れて黙ったままいると「返事はどうした
?」ムチが乳房を叩いた。
「ニャー!」屈辱だった。

 「やっとわかったな。いくらお嬢様に可愛がられても、猫は猫なんだ!」尻も打た
れ「ニャー!」首を振って泣き続ける。
「来い。運動不足だから散歩させてやる!」また四つん這いになって歩いていく。
マスターは建物の案内を兼ねて、2階から1階へと連れ回し、その後をゾロゾロとホ
ステス達や従業員が興味深げに歩いている。

 「マスター。この子は確か、芸もするはずよ」
「芸ね、おい、ここでやれ!」
(やりたくない…。でも打たれるのはイヤだし…)腰を降ろしてMの字開脚をすると
「イヤだわ。オ○ンコを見て下さいと言ってる見たいよ」「イヤらしいわね。性器の
中まで見せるなんて、恥ずかしくないのかしら」言葉で辱めていく。

 「芸はわかった。少し、痛い思いも覚えて貰うかな?」すかさず「ニャー!」首を
振って拒んだ。
しかし「いいわね。やっと見られるわ。早くやろうよ!」ホステス達は恵が痛い思い
をするのを期待している。

 「来い!」革紐が引かれ「うっ!」咽が絞められ、引かれる方に歩くしかない。
1階から地下へと連れ込まれ、金属製のドアを開け中に入ると、空調のモーターが唸
り音を上げて回っている。
その脇にも金属製のドアがあり、そこも開けられ連れ込まれた。

 ドアを閉めると唸り音もしなく静かだ。
「ここは何時来てもイヤだわね」
「そうよね、私もここでお仕置きされたしね」雑談しながら歩いていくと、小さな鉄
格子がある。

 その中には、男が入れられており、両手を鎖で繋がれ、全裸になっている。
「あら、この犬、まだいたんだ!」
「そうだ、会長からの命令だからな」その言葉に、恵が見つめると唖然とし(あなた、
私よ、恵よ!)思わず叫ぶ寸前だ。

 鉄格子の中に入っていた男は、恵の夫の忠明で、張り込み中に失踪した刑事だ。
(良かった。恥ずかしい思いをした甲斐があったわ)ジッと忠明を見つめると、それ
に気づいたのか、忠明も恵を見つめている。

 「あら、この犬発情したわよ」
「無理もないわよ、素っ裸を見たら、誰だって発情するわよ」
「マスター。この際だから、猫と犬にやらせましょうよ!」
「面白いわ。マスターはオ○ンコできないけど、犬ならいいでしょう?」
「そうだよな、その通りだよ。俺も久しぶりに見たくなった。出してやれ!」両手首
をしっかり繋がれた忠明が、鉄格子から出された。

 「犬さん。やりたいだろうから、やっていいわよ」ホステスが肉竿を擦りだし(い
くら忠明さんとだって、人前ではイヤです!)恵は首を振った。
「猫は逆らわないの。ほら、やるのよ!」尻を叩かれ、忠明もムチで打たれる。
(あなた、やってもいいわよ。痛い思いはしたくないでしょう?)恵はお尻を忠明に
向けた。

 忠明の正面には妻の淫裂がある。
意を決めたか、不自由な手で恵の腰を押さえて肉竿を押し込んでいく。
「ん、ん、ん!」久しぶりに味わう忠明の肉竿だ。
(いいわ、あなた。凄くいい!)ゆっくり押し込まれ、恵も深く結合を求めて足を開
き、肉竿が根本まで入ると、ピストンが始まった。

 「あ、あ、あ!」乳房を揺らせながら声を上げ、淫裂からはすでに淫汁が流れてい
る。
忠明は腰を押さえていた手を伸ばして乳房を掴もうとした。
(オッパイが欲しいのね。でも無理よ、縛られているから…)背中に鎖の冷たい感触
が伝わる。

 (そうだ。こうしたらいいかも…)体を起こし、忠明の鎖をくぐって、四つん這い
になった。
忠明は恵を抱きかかえた格好になっており、恵の意味がわかったのか、再び結合する
と、背中に乗って不自由な手で両乳房を揉んでいく。

 「あん、あん、あん!」(そうよ、そうして。乳首にもしてね)恵は自分から腰を
振りだす。
「良くやるわね。この猫もやりたかったのね」
「そうみたいよ。あんなにオ○ンコから漏らして、よっぽど気持ちいいんだわ」その
通りで、淫汁が太股を伝わって流れている。

 (あなた、行きたいの。早く出して!)腰の振りを早めると「うー!」忠明がうな
り声と共に身震いを始めた。
「見て。射精よ、中出しよ!」
「ホントだわ。、大丈夫かしら?」ホステスの心配をよそに、俯せになったままだ。

 「もういい。戻せ!」忠明はまた鉄格子の中に入れられた。
「おい、何時まで気持ちよさそうにしているんだ。ガキを産みたいのか?」
「イヤです、子供はイヤです」本当は産みたかったが、それはできる状況ではない。

 「これが避妊薬だ。欲しいか?」
「下さい、それを…」
「だったら、俺たちともやって貰うよ」
「イヤ、セックスはもういやです!」

 「逆らったな。お仕置きだ!」恵は両手を縛られて吊された。
「やらせると言うまで打つからな!」「ピシー!」尻に赤い筋ができた。
「ピシー!」また打たれ「ギャー!」悲鳴を上げ続け、体には赤い筋が数本できてい
る。

 (あなた、許して。痛いの、セックスするから許して…)「します、セックスしま
すから打たないで!」痛さに負けた。
「そうか、やってもいいか。だったら、俺からやるぞ」従業員はズボンを脱いで、背
中から肉竿を押し込むと「あ、あ、あ!」体を反らせ声を上げていく。

 (許して、あなた。仕方ないのよ…)涙を流しならら忠明を見ると、辛いのか目を
逸らし「う、う、う!」嗚咽も上げた。
夫の目の前でレイプ同然の事をされているのだから無理もない。。
忠明に助けを求めたいが、そんな事をしたら身元がばれてしまう。
だから、黙って犯されるしかなかった。

 「許して下さい。これで許して下さい…」
「そうは行くか。俺にも出させろ!」ピストンを早めていく。
そして「イヤ~!」悲鳴と共に白い液体が流れ出し「今度は、俺がやってやるぞ!」
相手が変わった。
「う、う、う!」やっと再開出来た夫の前で、6人に次々と犯されてしまった。
6人に犯された恵は立っていられずぶら下がった格好になっており、淫裂から流れた
液体はスネまで達していた。

 「これで、お仕置きは勘弁してやる。これが、約束の薬だ。飲め!」避妊薬を押し
込まれ「ゴクン!」それを飲み込む。
「マスター、後は私達に任せて。傷の手当てもしないとね」
「そうだな、ルミに任せるよ」鎖が解かれると、ルミの肩に掴まり、ホステス達に支
えられながら3階までやっと戻った。

 3階に戻ると、真っ先に浴室でシャワーを浴びて、淫裂を丁寧に洗っていく。
「百合さんとか言ったわね。私はルミというの。ここは私が仕切っているから何でも
聞いて」
「はい、そうします」シャワーで体の隅々を洗い落とした。

 「今度は薬ね。赤くなっているけど、傷にはなっていないから安心して」軟膏を塗
りだし乳房、淫裂と塗っていく。
「ここも塗ろうか?」指が膣に入った。
「そこはいいです。大丈夫ですから…」

 「だって、7人とやったのよ。痛くないの?」
「少し痛いけど我慢します…」
「それならいいけど…」2人は浴室を出て部屋に戻る。
「いい、ここから逃げようと考えちゃダメよ。借金が沢山残っているでしょう。逃げ
ても必ず掴まるからね」

 「掴まると、どうなるの?」
「外国に売られたり、売春婦にさせられるわ。監視が付いて自由は全くないわよ。し
かも、毎日やらされるのよ。生理でもやらされるんだって!」
「ここは大丈夫ですか?」
「ある程度は自由ね。外に出るときは監視が付くけど」色々とルミから話を聞いた。

 そして夕方、恵はルミの指導で衣装を着るが、それはキャバレーの派手な服だ。
衣装を着込むと1階の店に出た。
「しつこいけど、逃げたり、チクッタりしたらあなたの人生は終わりだからね。ここ
で、コツコツ借金を返すのが利口よ」
「わかっています。逃げたりはしません…」
「それを聞いて安心した。とにかく頑張るのよ」ルミと一緒に開店の準備を始めてい
く。

 やがて、開店の時間となって店は客で埋まり、恵はそんな店内をルミと一緒に回っ
ていく。
「新人の百合です」挨拶すると、客が胸に手を入れ乳房を触っていく。
「そんな立派じゃありませんが…」(イヤよ、オッパイは触らないで!)作り笑顔で
客にされるがままだ。

 こうして、客の間を回っていく内にも、時間が経っていく。
「百合さん、ちょっと」マスターが来て「新人はショーをやるしきたりなんだよ」言
い出す。
「ショーとおっしゃいますと?」
「ここでは、客の前で生着替えをやるんだ」

 「それを、私にやれと…」驚きの顔をすると「そうだ、下着も全部着替えるんだ。
そして、ここを客に剃らせろ!」股間を撫でた。
「イヤです。そんな事出来ません!」キッパリと断った。
「逆らったな。言う事を聞かないなら本部で再教育だぞ!」
(そんなのイヤ。せっかく、忠明さんを捜したのよ、ここから離れたくない。でも、
ヌードになるのは…)悩んでいる。

 「どうする。再教育か、素っ裸になるかどっちだ?」
「ヌードになります」泣きながら承知すると「そのほうが百合の為だ。痛い思いもし
なくていいしな。それに自由もあるし」機嫌良く話すマスターだ。

 「ショーはどれくらいですか?」
「そうだな、1ヶ月はやって欲しいな。新人が入るまで頼むよ」
(1ヶ月もヌードになっていられないわ。何とか、連絡を取らないと…)裸を晒しな
がら機会を待つ事にした。

  話がまとまると、早速店内放送でショーの開始を告げる。
恵は中央にある舞台に立つと衣装を脱ぎだし、客がそれを食い入るように見ている。
衣装を脱ぐと黒い下着姿になった。

 (忠明さん、ヌードになりますけど許して下さい。忠明さんと一緒にいたいんです
…)泣きそうな顔をしながらパンティを掴み引き下げた。
「おう、パイパンだ!」ピンクの割れ目が眩しく輝いている。
(見られた…。性器を見られた…)パンティを掴んだまま震えだした。

 それでも膝まで下げ、背中を丸めて足を上げ、両手には小さく縮こまった布が残さ
れている。
「いいね。ヘアもあれくらいあれば十分だよな」
「そうだよ、オ○ンコは見えた方が楽しいいしね」客は露わになった淫裂を見ながら
話し合っている。

 (勝手な事言わないで。こっちの身にもなってよ!)パンティを放り、両手を背中
に手を回し、ホックを外すと勢いよく乳房が飛び出す。
(これで、フルヌードだわ。こんな姿を見られるなんて…)両肩から紐を外し脱いで
いくが、太股に合わせ乳房も震えている。

 「百合さん、ペットですよ、お座りして!」
(そんな、もっと性器を見せるだなんて)逆らう訳には行かず、腰を降ろして足を開
くと淫裂が口を開き、中まで見ている。
「ご開帳だ、オ○ンコの開帳だ!」歓声が上がり、覗き込んでいく。
(見ないで。恥ずかしいから見ないで!)俯いたまま、顔を上げられない。

 「百合さんの準備が整いました。それは抽選です」マスターが箱から用紙を取りだ
し読み上げる。
「5番テーブルの伊藤さん、おめでとうございます」名前を呼ばれた客は、笑顔で舞
台に上がっていく。
「これでお願いします」スプレーが渡され、客はスプレーを恵の淫裂に吹き掛け、掌
で伸ばしていくが「あっ!」指がしっかりと膣に入った。

 「お客さん、遊びは後にして下さい。まずは手入れからです」注意され、苦笑いし
ながらカミソリを持ち剃っていく。
毎日手入れしてあるから生えてはおらず、ただの真似事だ。
「ダメ、そこは剃らないで!」恥丘の上に残された少しの絨毛が、剃られようとし慌
てて押さえた。
「いいだろう、これも剃らせろよ」

 「そこは許してください…」
「だったら、オッパイとオ○ンコを触らせろ!」カミソリを置くと乳房を掴み揉み出
す。
更に乳首も吸って「ん、ん、ん!」たまらず呻き声を上げた。

 「そ、それよりも…服を着せて下さい…」恵が上擦った声で言うと、客は新しいブ
ラジャーを乳房に押し当てホックを止める。
その後、パンティを広げ、足を通すように催促し、恵は子供のように客に服を着せら
れていく。

 ショーが済むと、恵は客の間を回って酒を注いで回りだし、当然、首から手を入れ
られ乳房を触られ、閉店の時間となった。
ホステス達は、出入り口に並んで客を見送っている。

 最後の客が店を出ると、ホステスの大半が店の外にいた客と腕を組んで3階へと上
がっていく。
(いったい何なのよ)不思議に思っていると「あら、あなたには客が付かなかったん
だ。もっとも朝、7人とやったから必要ないわよね」意味ありげだ。

 「あなたは、お客を取らないのですか?」恵は思い切って一人きりのホステスに聞
いた。
「私は落ちぶれても売春はしない主義なのよ」そう言って3階に向かう。
「そんな、売春だなんて。きっと私もやらされるかも…」寒くもないのに、全身が震
えだした。