「失われた絆」

                             赤星直也:作

第5話 屈辱の全裸

 児童公園を追い出された5人は、再び車に乗って走りだし「まいったよ。何も怒ら
なくてもいいのにな」全く反省などはしていない。
「今度は町中を散歩しようよ」
「町中はまずいわよ、警察沙汰になるし…」
「そうだよな、警察沙汰になったら、困るしな」

 「だったら、エッチな服を買いに行かない?」
「いいね、店員も素っ裸には驚くよ。それを着れば、散歩も平気だしね」黙って聞い
ている恵だが(なにが平気よ。裸同然であなたも歩いてみなさいよ!)屈辱に泣くだ
けだ。
「百合、猫はニャーとしか鳴かないわよ」八重が睨むと、恵は一瞬にして泣きやんだ。

 やがて、車は町はずれにあるポルノショップの前で停まった。
「私、ここで待っている。首輪はない事にしてあげる」さすがに八重は行きづらい。
恵は立ったまま歩かされ「行こう!」3人に連れられて中に入ると「いらっしゃ…」
全裸の恵を見て、店員は次の言葉が出ない。

 「見ての通りだ。この素っ裸を見せる下着が欲しいんだ」
「エッチ系ですね…」店員は乳房と無毛の淫裂を食い入るように見ている。
「そうだ。男なら意味がわかるよな?」
「勿論です」ガラスケースを開けて並べていく。

 並べられた下着は何の役目もしない物ばかりで、スケスケ、くり抜き、メッシュと
並べられる。
「困ったな、どれにする?」
「そうだよな。これのほうがイヤらしくないかい?」スケスケのスリップだ。
「そうだよ。これだとワンピースと同じだし」

 「それよりも、こちらのほうがよろしいのでは?」黒色のカップのないブラジャー、
ストッキング、ガーターベルトと黒尽くめを並べる。
「いいね。着けて見ろよ」恵はまずブラジャーを着込んが、カップがないから乳房を
下から持ち上げて、余計に卑猥になっている。
「いいよ。これならいい!」乳房が掴まれた。

 「問題は下だよ。下はどうなっている?」ブラジャーを着け終わると、ストッキン
グを履かされ、ガーターベルトで留めたが、ピンクの淫裂が更に引き立っている。
「見ろよ、金色の靴だ。履いて見ろ」言われたままに履くと、金色のハイヒールに乳
房、淫裂丸出しの黒尽くめは、まるで娼婦そのもので(イヤです。こんな姿で人前は
イヤです!)恵は項垂れたままだ。

 代金を払うと恵は車に乗せられ「あら、いいのを選んだわね」八重も気に入って笑
顔になっている。
「行くわよ」車がまた走り出し、今度は人が目立つ繁華街に来た。

 「降りて、ここから歩くのよ」
「お許し下さい、お嬢様。ヌードですからお許し下さい!」大粒の涙を流しているが
「甘えないで。帰ったらお仕置きよ!」その言葉に黙り込んでしまった。

 「行くぞ」恵は乳房と淫裂を晒して人通りに飛び込んだ。
すると「す、素っ裸だ!」「キャー。性器まで出してる!」悲鳴が上がり、歩いてい
た人々が5人を取り囲んだ。
「イヤだわ。裸だなんて変態よ」
「ポルノ女優だよ。ドッキリカメラだったりして…」取り囲んで恵の乳房と淫裂を食
い入るように見つめ(見ないで。そんなに見ないで!)全裸を晒す恵は顔が引き吊り
太股が震えている。

 それでも八重は容赦なく「ねえ。ここで、芸を見せてあげなさいよ!」恵は泣き出
しそうな顔で、腰を降ろすと足を広げた。
「お、オ○ンコまで見せた!」「キャー。性器まで見せている!」悲鳴がまた上がり、
人垣は恵の一点を見つめている。
(見ないで。これ以上見ないで!)これ以上淫裂を見らるのはイヤだ。

 「もういいわ。行きましょう」立ち上がって歩きだすと、当然、人垣も一緒につい
て来る。
それに、次第に人垣も大きくなって「まずいわね。あそこに入ろう!」八重はネオン
が点灯するキャバレーに飛び込み、それを追って恵も飛び込んだ。

 「おや、元気のいい方で…」呼び込みも、全裸同然の恵を見つめている。
「少し遊びたいの、いいかしら?」
「どうぞ、どうぞ。ご案内します」呼び込みに案内されテーブルに座ったが「見ろよ、
素っ裸だ。ホステスよりもサービスいいじゃないかよ」酔った客達も気づいてこちら
を見ている。

 「八重。この際だから、こいつにショーでもやらせて稼がせたら?」
「そうね、この衣装代は稼いで貰いたいし」4人は話し合い、支配人と交渉を始める
と「ぜひお願いします。時間は20分程度でいいです」承知する。

 「わかった。こっちも準備するわ」支配人が戻ると「百合、ここでオナニーショー
をするのよ。わかったわよね?」
「お嬢様、お許し下さい。ヌードの上にオナニーだなんて、恥ずかしくてできません
…」もう泣き声だ。
「また逆らったわね。帰ったらお仕置きよ」
「ショーをします。ですからお仕置きはお許し下さい!」
「うまく出来たら考える。とにかく内容次第ね」
「わかりました。一生懸命にやります…」恵は覚悟を決めた。

 暫くして「お待たせしました。準備が整いましたのでお願いします」支配人が迎え
に来た。
「百合、うまくやるのよ」恵は支配人に連れられ、店内の舞台に上がると「これより、
素人さんの特別ショーを行います」支配人が挨拶し、照明が暗くなり、恵をスポット
ライトが照らす。

 乳房、淫裂が照明に浮かんで余計に卑猥に見え(やるしかない…。痛い思いはイヤ
だし…)音楽に合わせてブラジャーを外して乳房を揉みだす。
乳首を摘み、淫裂も触わり「あ、あ、あ!」声も上げて、それらしくしている。

 「おい、見ろよ。本気らしく見えるぞ」
「鈴木も、ああやっているのか?」
「バカ。そんな事言えないわよ」顔を赤く染めながら八重は見ており、見られている
恵は指の動きを早めていく。

 それに、足を開いて客に見せており、酔った客達は顔を伸ばして淫裂を覗き込んで
いく。
(見られている…。オナニーを見られている…)夫にさえ見せた事のない行為を、酔
った客の前でしている恵は、鼓動と呼吸が速まり、膣の中が濡れだした。

 (気持ちいいわ、本気で感じていく…)指が2本になった。
「見ろよ、本気だぞ。淫汁が出てる!」
「ホントだ。こいつは根っからの変態じゃないか?」客同士が淫汁を見ながら話して
いる。
(変態じゃないわ、感じるだけなのよ)「あ、あ、あ!」声も上げ、腰も動かしてい
くと、客も圧倒され黙り込んでしまった。

「行く、行く~!」突然動きを止めた。
淫裂から指を抜くと、淫汁が尻まで流れ「ハア、ハア!」息も弾んでいた。
「ご苦労様でした。素人さんのショーはこれで終了です。これからは当店自慢のホス
テスさんが行います」支配人が恵に舞台から降りるよう催促する。

 恵はブラジャーを拾うと席に戻った。
「良かったぜ。オ○ンコがグッショリで!」
「言わないで。恥ずかしいですから」顔を背けたままブラジャーを着けていく。
5人は暫くショーを楽しんでから店を出たが、時間が遅いのか一通りは少ない。
(良かった。もうヌードを見られずに済むし…)恵は安心して車に乗り屋敷に戻った。

 だが、屋敷に戻ると「来なさい、お仕置きよ」「お許し下さい!」土下座しても許
されない。
久美に腕を掴まれ、地下へと連れて行かれた。
「脱ぎなさい。素っ裸になるのよ」体を震わせながらブラジャーやストッキングを脱
いでいく。

 「治郎兵衛、縛って!」両手が鎖で縛られ吊され「ピシー!」「ヒー!」悲鳴を上
げ、八重と久美は恵をむちで打ち続けた。
やがて、全身が赤く染まっていく。
「お許し下さい、もう逆らいませんから…」途切れ途切れに言う。

 「それだったら、ここを噛ませて!」乳首を摘んだ。
「お嬢様、面白そうね。私にもやらせて貰えませんか?」
「いいわよ、久美と一緒にやろうよ」2人は乳首を口に含んだ。
(イヤ、噛まないで。そこを噛んだら…)「ギャー!」悲鳴を上げて、また失神した。

 「あら、また気絶したわ」
「だらしないペットね。もっと楽しみたかったのにね」笑顔の2人だが、両乳房には
歯形がはっきりと残っている。
気絶した恵は治郎兵衛によってベッドに寝かされる。
こうして、恵は八重と久美に毎日のようにムチで打たれ、猫のように四つん這いにな
っていた。

 そのころ、城北署では恵が突然消えた事で会議が行われていた。
囮捜査を計画していた中尾は責任問題になるから焦っている。

 「佐藤君、何か手掛かりはないか?」
「課長、住民の証言から鈴木組が動いているのがわかりました」
「鈴木組か。確か、連続失踪事件にも関わっていたんじゃないかな?」
「はい、本庁でも囮を入れたと聞いております」

 「そうか。これは、本庁にも連絡して置いた方がいいな」中尾は本庁と連絡を取っ
た。
「佐藤君、これからは本庁の指示に入ってくれ。今から、本庁任務だ!」
「わかりました。そうします」本庁は前から連続失踪には鈴木組の関わりを疑ってい
た。
こうして、愛子は恵の足取りを追いだした。

 恵が屋敷に連れ込まれて3週間ほどたった。
「百合、来なさい。面白いのを見せてあげるわ」八重に連れられ、地下に降りると両
手を縛られた女性がいる。

 その回りを、数人の使用人が取り囲んでいた。
「こんな事して、いいと思っているの。警察を甘く見ないで!」縛られているのは私
服の婦警だった。
(確か、愛子だわ。間違いない!)全裸でいる自分が恥ずかしいのか、項垂れたまま
だが、愛子は恵に気づかない。

 「何の目的で調べ回っていたんだ?」
「答える必要ないわ」
「そうか、だったら体に聞かせて貰う」愛子のスカートが脱がされていく。
「いや、やめて、やめなさい!」手が不自由だからどうする事もできない。
スカートが足下まで下げられ、白いパンティが覗いている。

 「お巡りさん、記念に撮ってあげる。初ヘアヌードだもんね」
「やめて。撮らないで、お願いよ!」叫ぶ姿はプライドが消えて、もう婦警ではない。
「だったら、言うのよ。何の為に調べていたのよ!」

 「…」愛子は黙ったままで「いい加減にしろ!」パンティが掴まれ引き下げられ、
すかさず「イヤ~!」悲鳴を上げて顔を背けた。
「ほう。婦警さんは大部毛深いね」シャツの裾を捲り上げ、股間を見ている。
「イヤだわ、ヘアの手入れをしないなんて。でも、後で綺麗にしてあげるわよ」八重
はデジカメで露わになった股間を撮った。

 「どうだ。これで、喋る元気が出たか?」
「許して。いくら何でも、それは言えないの。許して下さい!」泣きながら言うと
「そこを頼んでいるんだよ。お巡りさん」今度はボタンを外しだす。

 上着、シャツとボタンが外されると、パンティと同じ白のブラジャーが見える。
「やめて、お願いです!」
「言うまではやめないぞ」ブラジャーのホックが外され、乳房が勢いよく飛び出し揺
れている。

 「婦警にしては勿体ないオッパイだ。ポルノ女優が似合いだよ」その乳房が掴まれ、
揉まれると「イヤ。触らないで、イヤ!」首を振って叫んだ。
「触られたくなかったら言うんだ。目的を!」乳首も掴まれ「ヒー。お情けです、そ
れは聞かないで下さい…」顔を歪めて言う。
「あいにく、こっちは情けなんてないの。言うまで撮って上げる!」乳房と淫裂を晒
した姿が撮られていく。

 「言います、失踪事件を調べています…」愛子の言葉に恵の息が停まった。
(言わないで、そんな事言ったら今までの苦労が無駄になってしまう…)全身が強ば
っている。

 「ほう、何の失踪だ?」
「警官です。刑事が行方知れずになっています…」辛いのか途切れ途切れに言う。
「刑事が失踪だと…。そんな嘘言うな。言わないなら素っ裸だ!」両手を縛った鎖が
一旦解かれ、腕から上着やシャツが脱がされていく。

 「ホントです。信じて下さい!」叫ぶ愛子は、生まれたままの姿にされ、その全裸
を八重に撮られていく。
「全くの嘘を言いやがって。ニュースにも流れてないぞ!」
「本当です。信じて下さい」愛子は必死に頼み込んだ。

 「わかった、信じて上げる。でも、ここの事を喋られたら困るの。意味わかるわね

「私を殺す気ね」
「そんな物騒な事はしないわ。婦警さんには、気持ちいい思いをして、お帰り願うの
よ」
「気持ちいい思い?」

 「そうだ。俺が教えてやるよ」使用人達は次々と服を脱ぎだした。
「やめて。レイプしたら訴えてやるからね!」怯えて乳房と淫裂を手で押さえた。
「チクリたかったらチクリな。でも、笑い者になるだけだぞ。それに仕事もできない
ぞ」
「う、う、う!」愛子は悔しく泣きだした。

 「あら、嬉し泣きよ。久美、ビデオで撮って上げてね」
「もう撮っております。お嬢様」
「撮らないで、これは撮らないで!」
「そうは行かないんだよ」使用人が襲いかかり「いや~!」悲鳴を上げても無駄だっ
た。
両手を押さえられ、大の字にされて「やめて。お願いですから、レイプしないで!」
叫ぶ姿は哀れだ。