「買われた婦警」
                               赤星直也:作

第11話 契約書

 自宅で歩行訓練を繰り返す健二は、回復も速まって普通通りに歩けるようになり、
それに、インターンの期間も終わり、医師として亮太の手伝いもしている。
しかし、麗香は憂鬱でパトロール中も元気がない。

 「どうしたの、麗香。いつもと違うわよ」心配そうに沙織が声を掛けると「ゴメン。
賠償金が気になって仕方ないの…」元気なく答える麗香だ。
「だったら、健一さんに相談しようよ」沙織が励ますと「でも、健二さんの兄さんで
しょう?」躊躇している。
「そうよ。でも、一人で悩んでも仕方ないわよ」沙織は健一に電話を掛けて、事情を
説明した。

 「それだったら、今度の日曜日に実家に来てくれ。話をまとめるから」そう言われ、
沙織は麗香に話していく。
「ほら、最初から健一さんに相談すればよかったのよ」
「沙織は健一さんに首っ丈ね」
「麗香だって健二さんに首っ丈のくせに」
「ち、違うわよ。沙織」ハンドルを握っている麗香の顔が赤くなったが(沙織、あり
がとう)内心では喜んでいた。

 日曜日に麗香は健二の家を訪れた。
「待っていましたよ。麗香さん!」健二が出迎え「とにかく、上がって!」健二に連
れられ、応接室に案内された。

 「やあ、麗香さん」健一も現れ「申しわけありませんね。親父とお袋が留守してい
るもんで」お茶を運んできた。
「麗香さん、かなり悩んでるんですってね」健二が尋ねた。

 「はい、どれくらい、お支払いすればいいかと思いまして…」
「そうですね。健二の場合、医師ですから、高いですよ。ざっと見積もって、1千万
は必要です」
「そんなに、掛かるんですか…。払い切れません…」項垂れる麗香だ。

 「当然です。婦警が払える金額ではありません。それよりも、契約なさってはどう
です?」
「契約って、何をですか?」
「健二の為に、一生をつくすという契約です。つまり、一種の奴隷ですが…」

 「そんなのいやです。奴隷だなんて、いやです!」
「1千万を返済できますか。返せなかったら、この前の市場に債権を売り飛ばしても
いいんですよ」
「それだけは許して下さい。契約しますから…」麗華は泣き顔で言う。

 「そうでしょう。これが契約書です」健一が契約書を麗香に渡すと「これが、契約
書ですか…」驚く麗香だ。
それには、健二の命令は絶対であること。従わない場合は、債権を売らてしまうと書
かれてある。

 「私、体を売ったりさせられるのは、絶対にいやです!」麗香は堪えきれず泣き出
した。
「そうはさせませんよ。僕の大事な麗香ですから…」健二は泣いている麗香を抱きし
める。

 (そうよ。売られるよりも、契約した方がましよ…)「わかりました。健二さんの
奴隷になります。ですから、債権だけは決して売らないで下さい」
「わかりました。ここにサインして下さい」健一に言われるまま麗香はサインした。

 「これで、契約が成立しました!」健一が書類を麗香と健二に渡した。
「これでよしと。麗香、ここで素っ裸になれ!」契約書を受け取った健二は、態度を
豹変させて言う。
「ヌードですか、生まれたままの姿の?」呆然とする麗香だ。

 「兄さんは、麗香のヌードをまだ見てないんだ。見せて上げなさい!」「そんなー
!」唖然とする麗香だ。
「言うことをきかない場合は、売ってもいいと契約したよな?」
「なります、フルヌードになります!」麗香は着ていたシャツのボタンを外しだした。

 (健二さんだけなら平気だけど、健一さんにも見らるなんて…)ボタンを外し終え
ると、胸を広げて真っ白なブラジャーを露わにする。
「麗香さんのオッパイは、沙織と同じくらい大きいですね」しかし、麗香は黙ったま
まシャツを脱ぎ、上半身はブラジャーだけの姿になっていく。

 (次はスカートだわ…)目を腫らせながら、腰のホックを外してファスナーを下げ
た。
スカートは足下に落ち、麗香のパンティが露になって(どっちだ。上か、下か)健一
と健二は脱いでいく麗香をじっと見ている。

 麗香は背中に両手を回して、ホックに手を掛けた。
「見ないで、ヌードになりますから!」麗香は背中を向けたが「麗香、失礼だぞ。尻
を向けるなんて!」健二が怒鳴る。
「ヌードになりますから、許して下さい!」
「ダメだ。こっちを向いて脱ぐんだ!」

 「わかりました。見られながらヌードになります…」向きを変え、背中のホックを
外すと、ブラジャーが緩んで、乳房の膨らみがカップから飛び出していく。
(恥ずかしい。こんな姿を見られるなんて…)肩から紐を外して両手を下げ、乳房が
全貌を現した。
目を閉じて、手首に絡まったブラジャーを外しすと、上半身を隠すのが何もない。

 (健一さんに、オッパイを見られてる…)麗香は恥ずかしそうに、乳房を揺らせな
がらパンティを両手で掴み下げていく。
「ほう、ヘアが濃いんだね!」
「いや、言わないで!」首を振っているが、両手を膝まで下げ足を上げた。

 「ピンクで、綺麗な性器だね。やらしてくれないかな?」
「いや、言わないで!」麗香は言葉の辱めを受けながら、生まれたままの姿になり、
胸と股間を両手で隠している。
「麗香、両手を頭やって、全てを兄さんに見せるんだ。それに足も開いて!」
「は、はい」麗香は両手を頭の後ろに回して足を広げた。

 「ほう、綺麗だ。沙織とどっちが綺麗かな?」
「兄さん、沙織も来るんだろう?」
「そうだ、もうすぐだ」
「いや、沙織には見られたくない!」両手をクロスさせて、胸と股間を隠した。

 「麗香、安心しろ。沙織もお前と同じく、素っ裸になるんだ」
「沙織の1千万も立替たんだ。俺がな!」その言葉に震え出す麗香だ。
「麗香、沙織が来たら、お茶を運ぶんだ。その姿でだぞ!」
「許してください。沙織の前でこんなヌードを晒したくないです!」声を上げて泣き
出してしまった。

 「やらないなら、お前が売られるぞ!」麗香は首を振って泣いたままだ。
「どっちだ。素っ裸を晒すか、売られたいのか!」
「やります…。ヌードでお茶を運びます…」そう答えるしか道はない。
「そうだ、それでいい!」その時、チャイムが鳴った。

 「沙織だ、沙織が来たぞ!」
「麗香、お前はこっちに来い」麗香は脱いだ衣服を持って、健二と一緒に応接室から
リビングに移った。
「麗香。綺麗だ、もっと見せてくれ!」
「は、はい!」ソファーに座った麗香は足を広げ「ここがクリトリスか?」「はい、
そうです、健二さん!」目を閉じ、されるがままだ。

 そんなこ事とは知らない沙織は、健一に案内され応接室に入って話している。
「沙織さん。負債の事ですが、契約書を交わしたいと思いまして…」
「そうですよね。借りっぱなしというのも、だめですよね」
「いいいや、返さなくてもいいんです。その代わり、これにサインをお願いできませ
んか?」健一は契約書を沙織に渡した。

 「これって、一生を捧げろと言うことですよね?」
「そうです。でも僕の言うことは絶対ですから」震える沙織だ。
「もし、サインがイヤなら、この前のところで入札に掛けますよ」
「サインします!」沙織は2枚の契約書にサインし「はい、これが沙織さんのです」
1枚を沙織に渡していく。

 契約が済むと「おーい、お茶を頼むよ」健一が合図を送った。
「ほら呼んでるよ。麗香、運ぶんだ!」
「は、はい!」麗香はお茶を入れていくが、健二は先に応接室に入った。

 「沙織さん、相変わらず綺麗ですね」
「お世辞を言って!」作り笑いをする沙織だが、そこに麗香がお茶を運んできて「れ、
麗香!」素っ裸の麗香に驚きの声を上げる沙織だ。
「粗茶ですが、どうぞ!」泣きそうな顔で沙織にお茶を差し出す。

 「麗香、ここに座れ!」
「はい。健二さん」全裸の麗香は健二の太股に座わり、健二はわざと見せびらかすか
のように、麗香の両乳房を掴み、揉んでいく。
「麗香、気持ちいいか?」
「はい。とっても気持ちいいです…」真っ赤な顔で言う。

 「沙織、お前も素っ裸になるんだ!」
「恥ずかしくて、できません!」
「契約には、言うことをきかなかったら、売ってもいいと書いてあったよな?」
「なります、ヌードになります…」沙織は真っ青な顔で、3人の前で服を脱いでいく。

 (恥ずかしいわ、見られながら脱ぐなんて…)沙織はシャツ、スカート脱いでパン
ティとブラジャーの姿になった。
「沙織、下から脱げ!」健一が命令をすると「は、はい!」顔をこわばらせながらピ
ンクのパンティを両手で下げ、股間が露になっていく。

 「沙織さんも、麗香と同じくで、ヘアが濃い方ですね!」麗香の乳房を揉みながら
健二はわざと言葉で辱めた。
「言わないで下さい!」沙織は目を閉じて、両手を背中に回しホックを外すと、乳房
が勢いよく飛び出した。

 「沙織さんのオッパイは麗香よりも大きいですね。触ってみたいな!」それには、
黙ってブラジャーを脱いでいく。
「健二、交換しようか。オッパイだけの約束で!」
「いいですね。交換しましょう。麗香、兄さんにオッパイを揉んでもらえ!」
「沙織は健二にオッパイを可愛がってもらうんだ!」
麗香と沙織は全裸のまま、違う相手の膝の上に腰を下ろした。

 「これが沙織さんのオッパイですか!」「健二、柔らかいな、麗香さんのオッパイ
は!」沙織と麗香は項垂れて、乳房を揉まれている。
(沙織、見ないで。恥ずかしいの…)(麗香も見ないで。こんな恥ずかしい姿を見な
いで…)沙織と麗香は顔を見合わせていた。

 「沙織、麗香とやってみないか?」
「何をやるのですか?」怯えた顔になっている2人に「レズだ。2人はその趣味もあ
りそうだし…」
「おもしろい。麗香もやれ!」2人に命令されては、従うしかない。

 「麗香!」「沙織!」健二と健一の見守る中で抱き合い、唇を重ね合ってから、シ
ックスナインの体位を取った。
「ほう、そうやるのか…」上に乗った沙織は、健一の肉竿を口に入れられた。

 「う、うー!」沙織は健一に頭を押さえられどうすることもできない。
淫裂を麗香の舌でなめられ、乳房を健二に揉まれていく。
(いや、やめて下さい、オッパイは揉まないで!)やがて、健一は絶頂を迎え「うー
!」(いや、出さないで!)沙織の口の中に、精液が噴射された。

 「オェー!」吐きそうな沙織は、口から白い液体がこぼれていく。
「健二、交代だ。麗香のオッパイを揉ませろ!」肉竿をしまいながら言うと「麗香、
今度は、お前が上だ!」健二はズボンのチャックを下げ、肉竿を取り出していく。

 沙織と麗香が入れ替わると「麗香、わかっているだろうな?」「はい。やります」
麗香は健二の肉竿を、口に含んみ、健一が麗香の乳房を揉んでいる。
(いや、オッパイは揉まないで!)麗香は唇で健二の肉竿を擦りながら、沙織の舌で
淫裂をなめられていく。

 「麗香、出すぞ!」健二の精液を飲み込ん、口から白い液体を流している。
「よし、今日はこれまでだ。明日は記念の喪失だ!」その言葉に「いや、いやです。
セックスだけは許して下さい!」泣き出す沙織と麗香だ。