「買われた婦警」
                               赤星直也:作

第8話 交渉

 湘南署に戻った麗香は沙織に話しかけられた。
「麗香、健一さん知っているでしょう?」
「確か、健二さんのお兄さんだったよね」
「そうよ、それに健一さんは弁護士だったのよ」
「えっ、弁護士?」麗香は驚きの声を上げた。

 「私考えたの。負債を肩代わりしてもらったついでに、黒川さんの事をなんとかし
てもらおうかと…」
「沙織。健一さんに相談する気なの?」
「これ以上、辱めは受けたくないし…」沙織が自分の考えを麗香に告げると「わかっ
たわ、相談しましょう。私も賛成だわ」2人は健一に、今までの事を相談することに
した。

 沙織は早速、健一と電話で連絡を取った。
「今日の5時に、この前の喫茶店でお待ちしています」沙織は麗香にも告げて、勤務
が終わると喫茶店で健一の現れるのを待った。

 健一は5分後に現れ「沙織さん、お待たせしました。ところで、困ったことでもで
きましたか?」健一は軽く言う。
「実は、脅迫されているんです…」沙織と麗香は、今まで黒川にさせられたことを全
て打ち明けた。

 (やっぱり、あのレズは2人だったのか…)健一は沙織と麗香の話を聞きながら考
え巡らし「わかりました。早速明日にでも交渉しましょう!」健一は2人に告げる。
「よかった、これでもう恥ずかしいことをしなくて済むわ!」笑顔ね喜ぶ沙織と麗香
だが(いや。今度は、俺が恥ずかしいことをさせるんだ!)健一は心に誓った。

 翌日、健一はパトカーに乗って、沙織と麗香を伴い、黒川のスタジオを訪れた。
「おや、麗香さんに沙織さん、何か御用でも?」
「実は、弁護士さんに相談したんです」麗香が黒川に告げると「そ、そんな!」黒川
の顔がみるみる真っ青な顔色になっていく。

 「私は弁護士をしていまして、沖田健一と申します」健一は名刺を黒川に渡すが、
受け取る黒川の手が震えている。
(かなり効いたぞ。一気にいくか!)「何を言いたいかわかっていますね。素直に応
じるなら告訴はしません!」

 「もし、応じないと言ったら?」震える声で黒川が尋ねると「脅迫罪で告発します。
2人の名は勿論、伏せることが可能です。それに、投稿なさっても承認がないので罪
が重くなるだけですよ」
「お、応じますから、告訴だけはしないで下さい!」怯えた顔の黒川だ。

 それとは反対に笑顔になっていく沙織と麗香は(相談してよかったわ、沙織)(ほ
んとね、よかったわ麗香)見つめ合った。
「全てを提出して下さい。今直ぐに!」強い口調で健一が言うと「ここには写真しか
ありません。ビデオは別な人が持っています…」震えた声で言う。
「直ぐに連絡を取って、持ってくるようにして下さい。持っていただけでも、処罰の
対象になることも言って下さい」黒川は慌てて電話を掛け捲った。

 電話を受けた相手は、慌ててビデオを持参してきた。
「これで、全てですね。もし、裏や投稿に流れたら、あなた達は罪人となりますから
ね」健一の言葉に、真っ青になっていく男達だ。

 健一は、それらを持って、麗香と沙織を伴ってスタジオから出て行く。
「助かりました。相談してよかった!」パトカーを運転している沙織が礼を言う。
「そんな、お礼なんかいりませんよ。それよりもこれは証拠品ですからしばらく預か
らせて下さい」

 「構いませんが、絶対に見ないで下さい」
「わかっていますよ」健一は弁護士事務所で降ろされ「沙織さん、今度ドライブでも
楽しみませんか?」誘う。
「今度の休みですね?」
「そうです。向かえに行きます」「お待ちしています」パトカーは健一を残して走っ
て行く。

 「沙織、デートするの?」
「ゴメンね。負債の肩代わり条件なの…」
「まさか、体を売るつもりじゃないでしょうね?」
「そんなことはしないわよ。麗香を裏切るような事は絶対にしないわ」
「それを聞いて安心した」2人はそのまま、パトロールを始めてた。

 それから数日が経ち、日曜日がきた。
「行って来るわね」沙織は向かえに来た車に乗って、健一と寮から出て行った。
「私も見舞いに行かないと…」麗香も健二の入院している病院へと向かうと「あら、
病室が代わっている!」相部屋だった健二は個室に移っていた。

 階段を登って、個室の部屋があるフロアーに来た。
「ここだわ」麗香はドアを開けて中に入ると「待っていましたよ、麗香さん!」健二
は笑顔で麗香を向かえる。
麗香は買い込んだお菓子を開けて健二の隣に座った。

 「麗香さん、見せて貰えませんか。あそこを!」
「スカートを捲るんですか?」
「そうです。見せて下さい」
(どうしよう。やりたくないけど、猶予してもらわないといけないし…)麗香は迷い
ながら顔を背け、スカートを持ち上げてパンティの全てを見せた。

 いつ、誰が来るかも知らない病室の中で、麗華はスカートを持ち上げ、下半身を健
二の前に晒している。
「僕は白が嫌いと言ったはずですよ。スケスケの黒がいいです…」健二は麗香の恥丘
を撫でながら強い口調で言う。
白いパンティの上から、淫裂を撫でられながら、黙ったままの麗香だ。

 「僕の補償はどうなるのかな。治療費と合わせると、婦警さんには手に負えない額
だよ」健二の言う通りだ。
保険がおりない以上、猶予して貰うしかない。
「そんな、スケスケの下着なんて、持ってません…」
「買ったら、いいじゃないか。はい、衣装代!」健二は財布から1万円を麗香に差し
出す。

 「貰えません。自分で買いますから…」麗香が拒むと「それならそれでいいです。
でも、明日は必ず着てくれますよね?」ニヤニヤしながら麗香を見ている。
「明日は必ず着ます!」健二の身の回りを綺麗に片づけ、挨拶をして病室から出た。
 
 見舞いを済ますと「どこに売っているのかしら?」歩きながら商店街を見て回り「
あそこがランジェリーショップね。でも恥ずかしい…」ちらっと眺めて、通り過ぎて
いく。
「でも、買うしかないし…」覚悟を決め、ランジェリーショップのドアを開けて、中
に入った。

 「いらっしゃいませ。お探し物はどのようなものですか?」
「エッチなのが欲しいのですが…」真っ赤な顔になっていく。
「それでしたら、これなどいかがでしょうか?」店員は黒いスケスケのスリップを差
し出す。

 「パンティもありますか?」
「ございます。ブラジャーもございますよ」店員は3つを取り出し麗香に見せる。
「そ、それをセットで下さい…」
「ありがとうございます。サイズを調べさせて下さい」店員は麗香にメジャーを当て
調べていく。

 「すみません!」店員は麗香の乳房を掴んで「Cサイズですね、羨ましいですわ。
私は小さくて!」店員は何事もなかったようにサイズの下着を取り出し包んでいく。
麗香はそれを受け取り代金を払い、早足で店内から出た。

 そのころ、健一と沙織はドライブを楽しんでいた。
「ちょっと休みましょう」健一は行き交う車がない道路の片隅で停めた。
「沙織さん。お願いですから、触らせて下さい」沙織のスカートの中に手を伸ばした。
「だめです、触らないで下さい!」
「だったら、見せて下さい」スカートを捲り上げていく。

 「見るだけですよ」沙織も覚悟を決め、自分からスカートを捲った。
「ほう、ピンクですか。僕はスケスケの黒が好みです。それを着けてもらえませんか」
恥丘を指で撫でていく。
「持っていません、そんな下着は…」

 「だったら、これから買いに行きましょうよ!」
「恥ずかしいわ、そんなの履くなんて…」自分の姿を想像し、真っ赤になっている。
「行きましょう!」健一はエンジンを掛け、沙織もスカートの裾を直し、パンティを
隠していく。

 健一は繁華街へと向かい、ランジェリーショップで停めた。
「ここで買いましょうよ。私はここで待っていますから」
「わかりました。買ってきます…」沙織は車を降りて、ランジェリーショップに入っ
た。
「あのう、エッチな下着ってありますか?」恥ずかしそうに店員に尋ねた。
「それなら、これなどいかがでしょう?」薄い生地の下着だ。
「黒いスケスケのパンティなんてありますか?」

 「これで、よろしいですか?」
(す、すごいわ。あそこが丸見えになってしまう…)生唾を飲み込む沙織だ。
「それを下さい…」
「こんな、下着もございますよ」店員は黒みを帯びたスケスケのブラジャーとミニス
リップを並べ「それも、下さい」沙織も麗香と同じ物を買い込んだ。

 店を出ると「お待たせしました!」沙織は健一の待つ車に再び乗り込む。
「明日、見せて欲しいな。昼休みにでも」
「でも、事務員さんがいますから」
「僕の個室で見せてよ、歩いて5分も掛からないし」

 「わかりました。絶対に見るだけと、約束して下さい!」
「約束するよ。沙織さん」
「それでしたら、明日の昼休みにお伺いします」恥ずかしそうに沙織が言う。
「よかった、これで安心だ」健一は車を走らせて2人での夕方までドライブを楽しみ、
寮まで送った。

 「沙織。何を買ってきたの?」沙織の手に持つ紙包みが気になっている。
「下着よ。エッチなやつ!」
「えっ、沙織も買ったの。実は私もなのよ…」麗香は買い込んだ下着を見せた。
「何だ、麗香もなんだ!」

 「そうなのよ。健二さんが、見たいと言って聞かないの…」
「健一さんも、下着姿が見たいと言うの」2人は顔を見合わせて笑った。
「試しに着てみようよ!」「そうね、着よう」2人は服を脱いでいく。
パンティブラジャーも脱いで全裸になると、股間の短い絨毛から淫裂が覗いている。
「こんなに薄くて、破けないかしら?」
「そうね、私のも薄いし」心配そうに、黒みを帯びた薄いパンティを履いていく。

 「ヘアが丸見えよ。それに、あそこも見えそう!」
「そうよね、性器がうっすら見えちゃう…」鏡に写る自分の姿に驚いている。
「ブラを着けたら、どうなるのかな?」
「きっと、エッチな姿になる!」2人はブラジャーを手に取り乳房に押しつけ、背中
のホックを留めた。

 「やだー。乳首が見える!」「それに、乳輪もよ!」鏡に写った2人の姿は、乳房
と絨毛が透けて見えている。
「でも、色っぽいわよ」「麗香もよ」2人はお互いの乳房を撫でだす。

 「エッチしようか?」
「しようよ。久しぶりに!」2人は唇を重ね合い、沙織は麗華のパンティを下げて下
半身を露にしていく。
「私にもさせて!」今度は麗香が沙織のパンティを下げ、ブラジャーも脱ぎ合い、生
まれたままの姿になるとベッドに倒れこんだ。

 「麗香、欲しいの!」「沙織、私も欲しい!」2人はシックスナインの体位でお互
いの淫裂を舌と指で愛していく。
「あ、あっ、あー!」「あん、あん、あん!」2人の喘ぎ声が部屋に響いている。