「淫欲の街」

                             赤星直也:作

第17話 新しい署長

 妙子と美香が淫裂ばかりでなく、体の隅々まで洗っていると「まだ洗っているの?」
咲代が覗き込んでいる。
「終わりました。今、上がろうかと思って…」
「それなら、丁度いいわ。はい、拭いて!」タオルを手渡す。
「ありがとうございます」礼を言って受け取り、濡れた体をタオルで拭いていく。

 「それから、兄さんがこれを用意してくれたの。これが妙子さんで、こっちが美香
さんよ」袋を渡した。
「下着だわ。着てもいいんですね?」
「当然よ、兄さんが着ろと言うんだから、着なさいよ!」

 (どういう、風の吹き回しかしら。とにかく、気分が変わらない内に着ないと)袋
から取りだして着ると、下着は黒のレースで隙間から地肌が覗いている。
(恥ずかしい。これじゃぁ、風俗嬢と同じだわ)不満は言えず、パンティ、ブラジャ
ーと身に着けていくと、乳房の膨らみと、淫裂がレースの隙間から覗いている。

 「これも、ですか?」
「そうよ、それも着るんだって!」
「わかりました。着けます」やはり、黒のストッキングで、同じくガーターベルトも
入っていた。
(これじゃ、娼婦と同じよ)黙って履いて、最後に、黒いナイロンのスリップも着込
んだ。

 「2人とも似合うわね。今度、客を取って貰うからね」咲代がからかった。
「イヤ、売春はイヤです!」声をあげて泣きだした。
「冗談よ。売春なんて、させないから安心して!」
「約束ですよ」

 「約束する。その変わり、兄さんやお父さんとは、オ○ンコしてね。2人とも相手
がいないから、溜まってしまうのよ」
「そんな、セックスだなんて…」
「いやなら、売春にする?」
「お、お相手します!」そう言うしかない。

 「そうこなくちゃ。それより、お客さんが待っているから戻らないと」3人は戻っ
たが、それを見るなり「いいね、そんな下着もいいよ」高島は笑顔だ。
「それよりも、もっといい姿になって貰いますから…」輝明は2人を別な部屋に連れ
て行く。

 「これを着るんだ!」それは婦警の制服だ。
「どうして、あなたがこれを?」
「こんなのは、どこでも手に入るよ。それより急げ」2人は言われ通りに、制服を着
込んでいく。
「さすがに、本職だね。似合うよ」輝明は制服姿を着た2人を見つめている。

 「さてと、これからが本題だ。手を出せ!」妙子は両手を伸ばした。
「少しの間だ。我慢しろ」いきなり手錠を掛けた。
「何をするんでのよ!」慌てるが、手の自由が効かない。
玩具だが、充分拘束する力があり、それを見て「イヤ、私はイヤ!」美香が拒んだ。

 「いやならそれでいい。写真がどうなっても、知らないからな!」
「写真はいやです。ですから…」泣き顔になって、両手を前に出す。
「そうだよな。写真がばらまかれるよりは、少しの間だけ、痛い思いがいいよな」美
香も手錠を掛けられた。

 「これで、よしと。お客の前では、遠慮なく泣いてもいいからな」意味ありげな事
を言いながら、一緒に戻った。
現れた2人に「婦警さんだったのか?」高島は驚きの顔だ。
「叔父さん、そんな事ないわよ。お巡りさんがヌードになって、オ○ンコさせてくれ
る?」

 「そうだよな。婦警がヌードになるわけないよな」笑顔に変わり(何言っているの
よ、散々ヌードにしておきながら…)それを項垂れて聞いている。
そこに「準備が出来ましたから、そろそろ始めましょうよ」輝明が現れた。
「そうだな。後は、輝明に任せるよ」

 「それでしたら、こちらへ!」輝明は美香の腕を掴む。
(何をさせる気なの?)手錠を掛けられたまま歩き、妙子も手錠を掛けたまま、歩い
ていくが「イヤ、触らないで!」手が効かないのをいい事に、尻を触りまくる高島だ。

 「叔父さん。そんな事より、もっといいのができるわよ!」
「そうだと、いいんだがな」妙子の胸まで触っていく。
妙子と美香は歩いていく内に「いや、いやです!」思い出したか、足が止まった。
「覚えていたのか。ここまで来たら、いやでもやって貰うからな。来い!」輝明は美
香の手錠を掴んで強引に引いていく。

 「い、痛い!」金属が手首に食い込み、痛みが走る。
「お前も来るんだよ!」妙子も手錠を掴まれ引かれた。
「行きますから、乱暴にしないで…」痛みに顔を歪め、前に足が出て行き、2人は見
覚えのある部屋に連れ込まれた。

 「凄いな、こんな本格的なんてプロ並みですよ」高島は部屋の中を見回し驚いた様
子だ。
「驚くのはそれくらいにして、早速、始めましょう!」妙子と美香の手首が縛られ、
バンザイする格好にされた。
「やめて。もう、いやです!」
「そう嫌がるなよ。これから、いい事するんだから」美香のボタンが外されて「俺も
やるぞ」高島も妙子のボタンを外し、ネクタイを外した。

 「セックスだったら、相手をします。これだけは許して下さい!」
「そうは行かないよ。こんな事、滅多にやれないしな」ワイシャツを開くと、黒いス
リップが見えてきた。
「いいね、これは傑作になるよ!」輝男はカメラで撮っていく。

 「次はスカートだな」2人はスカートを脱がされ、スリップが生々しい。
「これは、こうしてと…」輝明がスリップの正面にナイフを入れ、「シュル、ルル!」
一気に切り裂くと、黒い下着に包まれた乳房と股間が露わになる。
「婦警の黒い下着なんて、最高にいいよ!」

 「そうですよ。こんな事、なかなかできませんからね!」下着の上から乳房、淫裂
と撫でていく。
それには「う、う、う!」何も出来ない2人は、泣くだけだ。
やがて、ブラジャー、パンティにもナイフが入り、乳房と淫裂が剥き出しにされた。
妙子と美香は背中から乳房を掴まれ、写真に収まっていく。

 「いいね。婦警さんを犯している気分だよ!」高島は興奮しながら淫裂も触ってい
る。
(違うわ、本物の婦警よ、お願いだから触らないで!)妙子は叫びたいが叫べず、泣
くことしかできない。
「どれ、本番と行きますか!」輝明は美香の背中から肉竿を押し込んで、乳房を掴ん
だまま肉竿を動かしていく。

 「どれ、私もやりますか…」妙子も、高島に肉竿を押し込まれた。
「イヤー!」悲鳴を上げるが、乳房を握られ、肉竿のピストンされていく。
そんな2人を、輝男が撮りまくっている。

 「高島さん、中出しですからね」
「わかっています。もうすぐ、出しますよ」2人は登りつめた。
「う、う、う!」泣きじゃくる2人の淫裂から、液体が流れ出て「いいですね、こん
な姿も」輝雄は相変わらず撮りまくった。
その後、一旦解かれ、上着を着たまま、腕と胸を縛られた写真も撮られていく。
それに、膝と頭を床に付けて、後からの挿入も撮られた。

 散々、辱められた2人はそれだけでは許されず、高島と一緒に風呂に入らされた。
「お洗いします…」ソープ嬢まがいを命じられ、自分を犯した肉竿を丁寧に洗ってい
く。
そればかりではなく、高島が泊まる事になっていたから、妙子と美香は添い寝もさせ
られた。

 さらに、翌日は、また婦警の制服を着せられ、皆の前でのレズを強要された。
「妙子、我慢してね」2人はボタンを外し合い、乳房を掴み合うと、それを輝男が撮
っていく。
スカートも脱ぎ、下半身を剥き出しにして唇を重ね合い「いいわ、凄くいい!」上着
を広げられ、乳房が吸われ、指が淫裂の中に入っていく。
「あ、あ、あ!」声をあげながら、愛撫を繰り返していった。

 そんな事をされてから暫く経ったある日、警察幹部の移動が発表された。
選挙で知事が入れ替わり、トップの入れ替えが行われ、その余波が城東署にもおよび、
署長が交代する事になった。
当然、妙子と美香にも伝えられたが「私達には関係ないしね」真剣には考えていない。

 そんなある日、新しい署長が赴任し(誰かに似ている。でも、他人のそら似よ…)
署長は高島によく似ていた。
(あの人は、確か、高島だったわ。署長は三島と言ったし…)他人の空似と思いなが
ら2人は訓辞を聞いていた。
訓辞が終わると三島は署内を幹部と一緒に回り、当然、妙子と美香の所にも訪れた。

 「署長。この2人が、お話したダンスチームの2人です」
「2人か。もっといないとダメだろう?」
「はい。とりあえずは、この2人で様子を見ようと思っています」
「だったら、実力を見てみたいな。署員の皆にも見せて、できそうな子を選んでくれ。
10人はいないとな…」
「そう、取りはからいます」署長の前では課長も頭が低い。

 だが、三島が帰ると「聞いたとおりだ。今日はしっかり見せてくれよ」態度が変わ
っている。
「わかりました。皆の前でやります」妙子と美香は直ぐに準備に掛かる。
そして、昼食後に署の窓口を除いた皆が並んでいる。
三島が署内を回った感想を述べてから、2人のダンスが始まった。
2人はレオタード姿で踊り、若い警官達は食い入るように胸と股間を見ている。

 踊るに連れ汗が流れ出し、息を弾ませながら10分間踊り続けた。
「凄いわ。まるで、別人よ!」
「タレントみたいで、カッコいいわね。わたしもやって見たいわ」実演に若い婦警達
から希望者が出て8人のチームができあがった。

 集会が済むと、三島から、妙子と美香はパトカーによる視察を頼まれた。
「うまく頼んだよ」昇進が掛かっている課長は、3人の乗ったパトカーを見送ってい
る。
パトカーは繁華街を走り抜け、郊外に向かう。

 「1人で後じゃ、つまんないよ。あんた、後に乗ってくれ」助手席に乗っていた妙
子は三島の隣に座った。
「名前は、何という?」
「速水妙子です…」
「妙子か、いい名前だ。それにスタイルもいいね」妙子が座るなり胸を触りだす。
「署長、ふざけないで下さい!」妙子はその手を押さえた。

 「いいね。その顔が気に入ってるんだ。君の素っ裸のダンスも見たいしね」
「な、なんとおっしゃいましたか?」妙子の顔が震えている。
「気にしなくていいよ。冗談だから。ここも触るよ」スカートの中に手が入る。
「やめて下さい、署長!」その手を押さえると「オ○ンコに、ピアスをしてはどうか
ね。君には似合うよ」言う。

 その言葉に(まさか、そんなはずない…)妙子の奥歯がガチガチ鳴っている。
妙子だけでなく、運転している美香も動揺を隠せず(そんな、はずないわ…)顔が強
ばっている。
「顔色が悪いね。どこか悪いのかい?」
「いいえ、どこも悪くはありません…」
「それならいいが」三島は相変わらず、パンティの上から淫裂を触り、パトカーは1
時間半程で、城東署に戻ってきた。

 「案内ありがとう。お礼に、今夜はおごるから」三島は機嫌良くパトカーから降り
て署に向かう。
「妙子、もしかして…」
「そんなはずないわ、偶然よ…」そう信じたい妙子だ。

 そして、5時を回ると、妙子と美香の案内でスナックに向かった。
「いいね。こんな雰囲気もね」三島は機嫌良く飲んでいると「あら、珍しいのね。こ
んな所で合うなんて」深雪がいた。
「知り合いかい?」
「深雪さん、紹介するわ。今度の署長さんよ」
「申し訳ありませんね。2人にダンスを指導している小島深雪と申します」
「三島友和です。後6人指導して下さいよ」

 「あら。やっと、チームになったんですか?」
「そうなんです。2人の踊りを見たら、是非と名乗り出る者がおりまして…」
機嫌良く話す2人だが、妙子と美香は、深雪が変な事を話さないかとヒヤヒヤしてい
た。
「それじゃ、ごゆっくり!」深雪が帰ると(ばれずに、済んだわ)ホッとしながら注
がれた酒を飲んでいく。
3人は7時近くまで飲んで店を出た。

 「酔い覚ましに、少し歩こう!」三島に言われて、繁華街を歩いていると「あら、
叔父さんじゃないの」聞き覚えのある声だ。
「何だ、咲代じゃないか、こんな夜に1人で歩くのはダメだよ!」
(咲代さんの知り合いだなんて。そんなの嘘よ、なにかの間違いよ…)2人の酔いが
一気に醒めてしまった。

 「あら、妙子さんに美香さんも一緒だなんて丁度いいわ。これから、叔父さんの歓
迎会をやるから、一緒に来て!」
「これは夢よ。夢に間違いないわ…」寒くもないのに2人の体が震えている。
「夢じゃないよ。また、2人のオ○ンコを見せて貰えるなんて信じられないな」ニヤ
ニヤしながら妙子の胸を触っていく。

 「叔父さん、それは後で。とにかく、兄ちゃんの車に乗って!」咲代は走っていく
が、その後を3人が歩いていく。
(どうしたらいいのよ。全てがばれてしまった。もう婦警はやっていけない…)足取
りが重い。
だが、「こっちよ、急いで!」咲代だけは元気が良かった。