「犯された婦警」
                               赤星直也:作

第35話 愛との別れ

 4人は夕暮れまで楽しんでいたが、斉藤が「奥様、時間ですが?」ドアを叩いて催
促している。
「もう、時間なの?」
「そうなんです。奥様、またにしましょう」
「いや、もっとしたい!」
「ですから、またの機会に…」最後はだだっ子をなだめるように、智子が言うと夫人
は毛布を頭からかぶり、泣きだした。

 「ほら、服を着て!」飯島が3人の服を手渡しし、服を着ると部屋から出て、智子
と恵達は分かれて車で走り去るが、その様子を窓から夫人が眺めて(私の物にしたい
!)そう考えていた。
恵と望を乗せた車が、湾岸市の婦警の寮につくと、愛が出迎えにでている。

 「先輩!」愛は恵に抱きつき「愛ちゃん、恥ずかしいわよ。それよりもお土産があ
るの」恵は愛の背中に手をやり、自分の部屋に連れて行く。
3人が恵の部屋に入ると鍵を掛けてから「先輩!」愛は恵の乳房を、服の上から掴ん
で揉み出す。

 「ちょっと、待ってよ!」望が嫉妬して遮ると、叱られたと勘違いした愛は泣き出
した。
これには望も「誤解しないで。お姉さまは服を脱ぎたいのよ。その前に、あなたも裸
になって見せないといけないでしょう?」愛は言われた通りに服を脱いで全裸になっ
た。

 恵は愛の全裸を眺めて(本当に可愛いオッパイと恥丘だわ…)音が虚ろになってい
く。
「私のも見て。お姉さま!」望も負けじと急いで服を脱いで脱いで全裸になった。
「綺麗よ。2人のヌードって!」恵は公平に片手ずつで片方の乳房を揉んでいく。

 「お姉さま!」「先輩!」愛と望の両手は、恵の服のボタンを外し、服の全てを剥
ぎ取ると、3人は全裸になった。
恵はベッドに横になり、愛と望に身を任せて「あ、あ、あ~!」喘ぐ声をあげている。
3人はその夜遅くまで快楽を楽しんでいた。

 月曜日に、3人はいつものように、湾岸署で朝礼を受けるために課長を待っていた。
この日に限って、課長は署長に呼ばれて、なかなか戻って来ない。
「皆さん、すぐです。もう少し待ちましょう!」係長がいら立つ署員をなだめている。

 そこに、やっと課長が現れた。
署長も一緒で、しかも見られない男を署長が案内している。
「あー!」先輩格の男子警官は驚いて「敬礼!」と叫び一斉に敬礼をする。

 恵と望も見覚えのある顔だが、名前が浮かんで来ない。
「ばか。敬礼だ!」先輩に言われて恵と望も男子警官と同じく敬礼をし、その様子を
見て「いいよ、お忍びなんだから」署長の連れの男性は笑いながら言う。

 課長は皆の前で「本日は県警本部の本部長がお見えです。実は私達の仲間である、
秋本恵さんと上原望さんが、今度できる女性SPに選任されました」課内には驚きの
声が上がる。
「あの~。私がですか…。何かの間違いじゃないですか?」恵には信じがたいことで
あった。

 女性用のSPが作られる事は知っていたが、まさか自分が選ばれるとは思わなかっ
たし、望も同じ思いだ。
「それに、実習生の松本さんは、本部のSP教育のために本日限りで、明日からは県
警本部勤務になります」
「そ、そんな!」愛は2人との別れがいやだった。

 課長は「聞きなさい。訓練を受けた後は、秋本さんや上原さんと同じく3人で、女
性のSPになってもらいます。訓練は厳しいですががんばってください!」
心配顔の愛の手を、恵と望はしっかり握っている。

 「これは辞令なの。逆らえないのよ。待ってるわよ」恵はやさしく愛をなだめた。
「約束よ、待っててよ」泣きながら愛は恵、望の手を握って返し「愛、がんばるのよ、
私達もがんばるから!」恵の言葉に、男性の警官からは拍手が起こった。