「哀れみの女刑事」

                             赤星直也:作

第15話 密入国者


 それから2週間、貴子と良子は劉の屋敷で過ごしていたが「出かけるから服を着なさ
い!!」麗華から言われる。
「わかりました」2人は急いで服を着て、麗華と一緒に車に乗って屋敷を出た。
「どこへ行くのですか?」心配なのか貴子が尋ねると「行けばわかるわよ」麗華は行き
先を教えようとはしないから、返って不安になっている。

 車は郊外に出るとスピードを上げ、工場が並んだ地帯を走り抜けて、その一つに入っ
て停まった。
「着いたわよ」ドアから降りて見渡せば高い塀で囲まれ、粗末な建物があるだけだ。
その粗末な建物に入って行くと数人の男が1人の女性を取り囲んでいる。

 「姉御、こいつですよ。こいつが仲間を警察に売ったんです!」
「いい度胸してるわね。蛇島と知って売ったのかい?」
「そんなの知らないわ、あいつが私をレイプしたから訴えただけよ」
「ふざけるな、売女のくせに。金さえ払えばいいだろうが」

 「馬鹿にしないで。娼婦だってプライドがあるのよ、嫌いな男にやらせる訳には行か
ないわ!」
「おやおや、強気だこと。でも、仲間を売った罪は償って貰わないとね。暫くの間はう
ちで稼いで貰うわよ」
「イヤよ。あんたの手下なんかには、ならないからね」
「手下がいやなら、痛い思いをして貰うだけなの。その前に、気持ちいい事してあげる」

 麗華が合図すると取り囲んだ男が一斉に襲いかかった。
「やめて、やめて~!」強がり言っても、やはり女で、服を脱がされていくと悲鳴を上
げる。
「あら、さっきの元気はどうしたのかしら。あなたの嫌いなレイプが始まるのに」

 「やめさて。謝るからやめさせて~!」
「ふざけないで。今更遅いわよ、タップリとオ○ンコでザーメンを受けなさいよ!」麗
華は容赦しなかった。
「いや~!」悲鳴を上げる中、女は全裸にされ男に犯されていく。
(かわいそうよ、何もこんな事しなくていいのに…)まともに見ていられず顔を背けた。

 すると「目を逸らしちゃダメよ、よく見ておくのよ。あなた達もこうならないために
も」麗華に言われ最後まで見させられた。
女は10人によって犯され、淫裂からは白い液体が流れている。
「これで懲りたかしら。何なら、妊娠させてあげるわよ」

 「イヤ、妊娠はイヤ。膣を洗わせて!」
「人に物を頼むよ、その言い方は何よ!」麗華はハイヒールを履いたまま踏みつけた。
スカートなのでパンティが覗いたが気にする様子はない。
「あ、謝ります。ですから、私に、膣を洗わさせてください…」涙を流して土下座した。

 「いいわよ、オ○ンコを洗いたいなら。でも、もっと償って貰うからね。しかも、客
の前で!」
「客の前で?」
「そうよ、男を取るよりいいでしょう。少し痛いけど。ほら洗ってきなさいよ!」麗華
に言われ股間を押さえたまま建物の中に入った。

 そして、淫裂を洗い終えて、戻って来ると手下に女を連れて行かせる。
「あの人、どうなるんですか?」
「見せ物よ。プロレスかマゾのどっちかね」
「それだけですか?」
「もちろん、男に抱かれて貰うわよ。監視付きでね」それだけ聞くと2人は黙ってしま
った。

 「姉御、この際だから品定めをしてはいかがで…」手下が言い出す。
「そうね、見て置いた方がいいわね、使えそうなのがいたら稼がせたいし」粗末な建物
に入って、2人も後を追って入った。

 建物の中には作業員が50人程いて、小さな部品を組み立てている。
「姉御、こいつらが新入りです」指さす先には、男女6人がグループで仕事をしている。
それを見ていくと「あら、いいんじゃないの。この子は使えそうだし…」女性の肩に手
を掛けたが、女性は戸惑った顔をしている。

 「あなた、名前は何て言うの?」
「椿小華です…」たどたどしい日本語に、麗華は中国語でなにやら話していく。
(密入国者だ。大がかりにやっているんだ…)意味がわからないまま聞いていると、麗
華は女性の胸を撫でだす。
それには、恥ずかしいのか下を向いたが、乳房を確かめるかのように触ってから腰も触
っていく。
(風俗で働かせる気だわ。間違いなく…)貴子と良子には理解できた。

 その思い通りで「この子を預からせてもらうわ」手下に言う。
「わかりました。補充しておきます。それから、返品ですが…」
「何時着くの?」
「明後日になりそうです」
「そう、明後日ね…」緊張した顔の麗華に(何かある、ただの返品じゃなさそうだわ。
まさか、麻薬では…)鎖に繋がれた失踪者を思い浮かべた。
そんな2人だが「行くわよ」笑顔になった麗華は、建物を出て屋敷に戻った。

 屋敷に戻った2人は全裸にならなければならず、麗華や小華の前で服を脱ぎ出す。
「そんな…」始めて見る光景に小華は声を上げた。
「驚かないで。あなたも脱ぐのよ」麗華は笑顔で小華に言うと、恥ずかしいのか首を振
っている。

 「真美、来て!」麗華が怒鳴ると「お呼びでしょうか?」革ベルトを巻き付けた真美
が現れた。
「新入りなの。教えてあげて!」
「わかりました。来なさい!」小華の腕を掴んで連れて行き、その後を3人が歩いてい
く。

 真美を仕置き室に連れ込むと、異様な雰囲気に小華は怯えた顔に変わったが、麗華は
「貴子に良子、小華を裸にして。少し痛い思いをさせてもいいからね」手を抜かない。
「わかりました…」2人が小華を抑えると「イヤ~!」危険を察したのか、悲鳴を上げ
抵抗し「う!」柔道をしていた良子が投げられた。

 良子は仰向けになり、足を広げて淫裂を晒したまま驚いた顔をした。
(ただ者じゃないわ。私を投げるなんて…)それでも、言われた事はやらねばならず、
強引に襲いかかったが同じだ。
「何やっているのよ。プロレスで鍛えたいの?」イラだったのか麗華が怒鳴り(やるし
かないわ、貴子さん、手伝って!)今度は2人で襲いかかった。

 やはり、2人掛かりでは力負けしている。
押さえつけた2人は、服を脱がせに掛かったが、抵抗も大きくなっている。
「おとなしくしなさいよ!」業を煮やした良子は顔を叩きだした。
「いや、いや~!」手を貴子に押さえられているから、まともに叩かれていく。

 それには、抵抗もおとなしくなり、上半身が露わにされた。
「思った通りだ、スタイルもいい。お得意の接待に丁度いいわ」乳房の形と大きさに麗
華は満足げだ。
そんな麗華を後目に、小華は両手を鎖で繋ぐとフックに繋いで引き上げて、爪先がやっ
と付いている。
「さっきはやってくれたわね。思い知って貰うわ」良子は投げられた恨みか、乳房を鷲
掴みし「ヒ~!」悲鳴を上げ体を震わせていく。

 「やっぱり女ね。ここが弱いのね」勝ち誇ったように爪を食い込ませると「ヒ~!」
悲鳴が大きくなった。
「良子、そこばかりじゃないでしょう。早くパイパンにするのよ」
「わかりました…」作業ズボンを引き下げていくと、水玉模様のパンティが露わになっ
ていく。
「何よ、こんな子供じみたの履いて」ズボンを脱がすと恥丘を叩いた。
「ギャ~!」急所を叩かれては一溜まりもなく、体を震わせている。

 「思い知ったでしょう。これからはおとなしくするのよ」憂さがはれたのか、やっと
パンティを引き下げた。
「イヤ~!」足をバタバタするが無駄で、絨毛に覆われた股間が露わになっていく。
なおも小華のパンティが引き下げて全裸にされると「麗華様、始めてよろしいでしょう
か?」真美が聞いた。
「私にやらせて。それに、処女みたいだから、あれも…」耳打ちすると「わかりました。
準備します」真美が部屋から出ていく。

 「小華。ここは要らないの、これからは自分でやってね」絨毛に石鹸液を塗っていく
と「やめて、お願いだからやめて!」たどたどしい日本語だ。
「ダメ、ヘアは不潔なの。それに、オ○ンコが見えないし…」なも塗り込んで行くと、
絨毛も肌にひれ伏してしまった。
麗華はそれを見て、カミソリを持ち「危ないから、動かないのよ」見せてから絨毛に当
てて、動かして行くと「う、う、う!」悔しいのか嗚咽を上げている。

 「あら、泣いているんだ。いずれ、パイパンに慣れるわよ」笑いながらなおも剃り続
けて淫裂を露わにしてしまった。
「ほら、終わったわよ」剃り上げると股間に鏡を当てて、無毛になった淫裂を見せた。
それには「う、う、う!」声を上げ、大粒の涙を流しているが「泣くのは早いわよ、も
っといい事するから」淫裂を撫でだした。

 そこに「お持ちしました」真美がなにやら運んできた。
(玩具だわ、あれを小華の膣に入れるんだ…)自分がされているから、良子にはわかっ
ている。
小華も異様な形に意味が飲み込めたようで「イヤ、やめて、イヤ~」声を上げた。
「これが、なんだかわかっているんだ。でも、やめないわよ」麗華も服を脱ぎだす。

 そして、生まれたままの姿になると、股間にペニスバンドを取り付けた。
「どう。これが小華のここに入るのよ」淫裂に指を入れる。
「イヤ、やめて、何でもしますから、入れないで下さい」涙の量も多くなっている。
「そうは行かないわ。いずれ、チンポでやられちゃうから、私がやるのよ」背中から抱
きついて淫裂に押し込んだ。

 「ギャ~!」無理に膣が広げられ、痛みを堪えきれずに悲鳴を上げたが「痛いのはこ
れからよ、まだ入ったばかりなの」なおも押し込んだ。
すかさず「ギャ~!」大きな悲鳴と共に、鮮血が流れ出す。
「処女だったんだ…」良子と貴子は食い入るように見ているが麗華は腰を振っていく。

 「う、う、う!」破瓜の悔しさに泣く小華を後目に、血で汚れたペニスがピストンし
ている。
(かわいそうに。私と同じ事をされた…)奈美にされた事を思い出している。
麗華は乳房も掴み、揉みながら腰を振り出したが「う、う、う!」抵抗できない小華は
泣くだけだ。

 やがて、麗華も満足したのか、動きを停めてペニスを抜いた。
「もういいわよ」ベルトを外し、それと同時にフックも下げられ小華も降ろされる。
「小華、わかったでしょう。私に逆らったら、もっと酷い目に遭わせるわよ」仰向けに
なったままの小華に、足を乗せ乳房を踏んだ。

 「ギャ~!」悲鳴を上げが「返事はどうしたのよ?」足を動かし、乳房を更に踏んで
いく。
「逆らいません…。言う事を聞きます…」詰まりながらやっと言った。
「それなら許してあげる。真美、風呂に連れてって!」小華は両手を繋がれたまま浴室
に連れて行かれた。

 「良子、さっきのざまは何よ。投げ飛ばされるなんてだらしないわ」
「お、お許し下さい、小娘と思って気を許していました」
「そのようね。明後日は、お仕置きとして、お客を取って貰うわ」
「そ、それだけはお許し下さい。麗華様!」

 「イヤなら、商売させるわよ。それとも格闘がいいかな?」
「我慢します…。ですから、どちらもお許し下さい…」土下座していく。
「そこまでするなら、明後日だけで許してあげる。それに、今夜は夫に抱かれて貰うか
らね。私が相手の日だけど、その気になれないし」
「わかりました、今夜も抱かれます…」泣きたいが堪えて承知すると「頼んだわよ、良
子」機嫌良く服を着ていく麗華だ。

 それから2日後、屋敷に2人の中国人が現れ、良子や貴子は全裸で接待をやらされて
いる。
勿論、小華も全裸で手伝わされていた。
2人は麗華や賢民と商談を話している。

 「返品が届きましたか?」
「はい、確かに受け取りました。損害として約束通りお支払いしますよ」
「それはいい事です。これからもよろしく頼みますよ」意味ありげな事を言いながら商
談を行い「よろしければ、今夜はお泊まり下さい」良子と小華を紹介する。

 「それでは、お言葉に甘えまして、私はこちらを!」2人の相手が決まり、お客と一
緒に部屋に向かった。
部屋に入るなり、良子は乱暴に扱われ肉竿の洗礼を受けた。
(イヤよ、これじゃ、売春とおなじよ…)閉じた目からは涙を流している。
同じように小華も肉竿で突かれ「ヒ~!」悲鳴を上げ続けた。

 客に抱かれた良子は淫裂の中が体液で汚れていた。
「洗わないと。飲んではいるけど、このまま汚れたのはイヤだし…」眠っている客を残
して浴室へと向かった。
「あら、小華がいるわ」浴室に入ると小華が泣きながら淫裂を洗っていた。

 「小華、大丈夫なの?」気になったのか声を掛けると「痛いの。ここが痛い…」乱暴
に扱われたのか膣が痛いようだ。
「これならすぐに直るわ、我慢して」良子も汚された淫裂を洗い出した。

 すると、小華が寄り添い「良子さん、捜査は進んでいるの?」小さな声で聞いた。
「あ、なたは一体…」驚きのあまりそれだけしか言えない。
「知っています。若林さんから聞きましたから」また小さな声だ。

 「仲間ね、同じ仲間なんだ…」
「そうです。でも、レイプされた上、お客も取らされるなんて、絶対に言えない…」そ
れだけ言うと声を上げて泣き出した。
「私だってそうよ。散々レイプされ、客を取らされたのよ」良子は堪えきれず泣き出し
た。

 2人が誰もいない浴室で泣いていると、泣き声が外まで響いていく。
「思い知ったようね。これでやりやすくなったわ 」麗華は笑顔で浴室の前を通り過ぎた。