「哀れみの女刑事」

                             赤星直也:作

第14話 人身売買


 繁華街を暫く歩いて行くと建物があり「来い!」鈴木と杉本が腕を掴んで中に連れて
行く。
それには、不安そうな顔をしながらしながら歩いていく。
「おや、珍しいですね。幹部のお出ましとは」
「そう言うな、もう幹部じゃないよ。それより、この2人を何とかしたくて…」

 「いくらですか?」
「こっちが800万、あっちは900万の借金だ。合わせて1700万ある」
「高額ですね。体のほうを確かめてからでないと。とにかく、ここでは何ですから」話
を止めて奥へと案内し、4人もその後を追って歩いていくと「望月ファイナンス」と書
かれた事務所に入った。

 「ここなら安心だ。確かめさせてくれ!」
「わかった。2人とも聞いただろう。体を確かめたいそうだから、全部脱ぐんだ!」
「そんな、知らない人の前でヌードはイヤです!」
「ふざけるな。そんな事は借金返してから言え。返せないなら言う事を聞くんだ!」鈴
木は拒んだ貴子の髪の毛を掴んで言う。

 「まあまあ、そんな乱暴はダメですよ。ここは親切、丁寧がモットーの金融ですから」
「わかってる、つい癖が出て。聞いてのとおりだ。早く脱げ!」貴子と良子は顔を見合
わせ、頷くとスーツに手を掛け、ボタンを外すと脱ぎだし、それを黙って見守る鈴木と
杉本だ。

 2人は次々と脱いで白い下着姿になっていく。
「ほう、白ですか。清純そうでいいですね。ガーターベルトを着けたらもっといいのに」
(勝手なお世話よ。誰が、あんたの言う事など聞くもんですか…)唇を噛み背中に手を
掛けた。
「こっちを向け。尻を向けるな!」背中を向けると鈴木から怒鳴られ、正面を向いてホ
ックを外した。

 すると、白いブラジャーから乳房が飛び出ていく。
「ほう、いい形ですね。それに大きさも申し分ないです」ジッと見詰めるが、2人は下
を向いたまま肩からブラジャーを外して上半身を露わにした。
(恥ずかしい。なんで、こんな事をさせるのよ…)捜査のためだとわかっていても、恥
ずかしさに乳首も膨らみ、足も震えている。

 それでも容赦なく「次だ、全部脱げ!」鈴木が怒鳴っている。
(これを脱いだら、ヘアのない性器が…)震えが更に大きくなっていく。
「どうした、聞けないのか?」
「脱ぎます、これから…」今にも泣き出しそうな顔をして、腰のゴムを掴むと引き下げ
ていく。

 パンティが引き下げられるといきなり、淫裂が露わになった。
「パイパンですか…」二つ並んだ無毛の淫裂に声が途切れる。
「パイパンじゃないです。衛生に良くないと思ってね」鈴木が言い訳した。
「ほう、剃毛ですか。おもしろそうですね」
「生えたら剃ってみたらいかがですか?」
「そうですね、やってみますか」鈴木達が話している前で、パンティも脱いで全裸にな
った。

 「いい体つきですね。これならいいですよ…」男は良子の乳房を揉みだした。
「柔らかい、整形じゃないですね。ここはどうかな?」指が淫裂の中に入った。
「ダメ、そこは!」太股を震わせ腰を引くと「動くな。調べているんだぞ!」また怒鳴
られ(そんな、性器の中は関係ないわよ…)指が膣の中を動いている。

 (やめて、そんな事されたら声が出るわ…)良子の息遣いが荒くなり「感度良さそう
ですね。こっちはどうかな?」今度は貴子の乳房を揉み出す。
「いいですね、この感触は。整形ではこうはいきませんからね」満足そうに揉んでから
淫裂に指を入れていく。
「う~!」貴子も呻き声を上げ、太股を震わせている。

 (抜いて、膣は玩具じゃないのよ…)貴子も膣の中を動き回る指に、声を出すまいと
堪えていた。
それでも、指は動き回り貴子の息使いも荒くなった。
「こっちもいいですね。これはいい買い物ですよ」やっと指が抜かれた。
(やっと終わった…)手で乳房と淫裂を隠し「もう、服を着てもいいでしょうか?」口
を開くと「まだです。今から連絡します…」電話を掛けている。

 (もっと裏があるんだ。一体誰が黒幕なのよ)不安そうに見ていると「そうです、上
玉です。きっとお目に召します…」機嫌良く話している。
それから10分ほど過ぎて事務所に女性が現れた。
「あら、珍しいわね。幹部のお出ましとは」
「麗華さん、そう言わないでくださいよ。内は叩かれて消えましたから」鈴木が言った
麗華とは劉麗華の事で蛇島のボスでもある。

 しかし、良子と貴子はその事に、まだ気付いてはいない。
「そうかしら。またやっているって噂よ」
「そんな事ありませんよ。噂だけです」
「それはどうかしら。それよりも、売りはこの子達なの?」ジッと2人を見詰めた。
「合わせて1700万。利息を入れて2千万では?」
「高いわ、1800万よ!」

 「そんな~。それじゃ、こっちの儲けがありませんよ。ここは蛇島の意気込みでお願
いします!」
(蛇島か、黒幕が近づいたんだ…)鈴木の言葉に顔が強ばっていく。
「わかったわよ、1900万。それ以上は出せないわ」
「わかりました。それでいいでしょう」鈴木が承知すると麗華は手形を切り「いいのが
あったら、また頼むわよ」と言いながら渡す。

 「次は、もっといい値でお願いしますよ」
「品物次第ね。これくらいだったら、高く買ってもいいわ」
「そう願います」そう言うと、鈴木と杉本が出て2人は残された。

 「それにしても、いい買い物ですね」
「そうみたい。肌に傷を付けるのは勿体ないから、屋敷で相手して貰うわ」麗華は2人
の乳房と淫裂を撫でていく。
「姉御。それでしたら、こっちへのお裾分けはないのですね?」
「我慢して。他の女でしてもいいわよ」
「こんな上玉とオ○ンコができると喜んだのに…」がっかりした顔に「男はイヤねえ。
ここにチンポを入れる事しか考えないんだから」良子の淫裂に指を入れた。

 それには「あっ!」すかさず反応すると「感じたの、この指で…」麗華は満足そうに
指を動かしていく。
「抜いてください、それ以上されたら…」
「されたらどうなるの?」指の動きが速まった。
「声が…出ます…」
「声だけじゃないわ、お汁も出るんでしょう?」
「そ、そうです、膣からお汁が…」目を閉じやっと言えた。

 「あなたはどうなの?」今度は貴子の淫裂に指を入れた。
「わ、私も…声と…お汁が…」体を震わせて言う。
「そうよね、楽しみは屋敷でするわ」指を抜くと「裸はもういいわよ、服を着なさい!」
その言葉を待っていた2人は急いで着終え、事務所を出ると3人の男が寄り添ってくる。

 (ボディガードね。かなりの大物なんだ…)2人は黙ったまま歩き、建物から出ると
車が横付けされる。
「姉御、全員は無理です。商品は別なのを用意します」
「そうね、そうして。手を付けちゃダメだからね」
「わかりました」ドアが閉められ走っていく。
「お前らはこっちだ!」ワゴン車が横付けされ、乗り込むと走り出し、前と離れないよ
うにしている。
(どこへ行くのかしら?)不安そうに外を見ている2人だ。

 車は繁華街を走り抜け、閑静な住宅街に入ると、高い塀に囲まれた建物には入り玄関
に停まった。
「着いたぞ、おりろ!」2人は降りると建物の中に連れて行かれる。
「怖がらなくてもいいわよ。何もしないから」麗華は怯えた顔をしている2人の腕を掴
んで、建物の中を案内していく。

 「これからは、ここで暮らすのよ。それに、服は要らないから裸でいいよ」
「裸ですか。レイプはされませんよね?」
「手下は大丈夫よ。ただ、夫だけはわからないわ、精力が強すぎるし。でも、それが仕
事なのよ、誰それとなく抱かれるよりはいいでしょう?」
(そうかも知れない、売春やレイプはイヤだし。それに夫って誰かしら?)捜査のため
にも我慢するしかない。

 「わかりました。でも、妊娠はしたくないです」
「その心配はないわ、毎日飲ませてあげる。それより、早く脱ぐのよ」その言葉で2人
は脱ぎだし、それを麗華が見守っている。
そして、下着も脱ぎ、全裸になると良子の乳房に顔を埋めて吸い出す。

 「ダメ、そんな事されたら…」
「そんな事されたらどうなるの?」
「ほ、欲しくなります…」
「オチンチンが欲しいの?」
「違います。オチンチンはイヤです。そうじゃなくて…」乳房を掴んだ手を淫裂へと導
いていく。

 「そうだろうと思った。私もオチンチンは嫌いなの。気が合いそうね」今度は貴子に
抱きついた。
「私もです。この手でされたいです…」麗華の手を淫裂へと導いていく。
それには「あなたとも、うまくやれそうだわ」満足そうな顔をしている。

 2人が全裸になると麗華はドアを開けて中に入れた。
「ここはなんですか?」入ると色々な器財が置かれてある。
「お仕置きよ。逆らったらここでお仕置きするの」
「逆らいません、ですから…」怯えた顔で言うと「残念ね。夫が逆らわなくともやりた
がる時があるの。私も時たまやるわよ」

 「そんな、何も悪い事をしてないのに…」
「それが、逆らったというのよ。初めが肝心だから教えてあげるわ。真美、来て~!」
麗華が声を上げると、黒いベルトに包まれた女性が現れた。

 「麗華様、お呼びでしょうか?」
「呼んだわ。新入りなの、タップリ教えて!」
「わかりました。鍛え上げます」真美と呼ばれ女は、2人に手錠を掛けて、ぶら下がっ
ているフックに繋いだ。

 「イヤ。痛いのはイヤ~!」
「痛くなかったら、お仕置きにはならないの。肌に傷は残さないようにするから安心し
て」真美がハンドルを回すとフックが引き上がり、それに連れ2人も浮き上って爪先で
やっと立っている。
「これ、わかるわよね。ここに付けるの」足を開くように足首に棒を付けていく。

 「いい眺めね。それに綺麗じゃないのよ。女の私が見ても羨ましいわ」露わになった
淫裂を撫でていく。
「お願い、降ろして。こんなのイヤです!」
「イヤでもやるの。体で覚えて貰わないと。始めて!」麗華が合図した。

 「まずはこれで…」真美は革の手袋を着けて、良子の乳房を握りしめた。
すかさず「い、痛い~!」悲鳴を上げ体を揺らせている。
「これくらいで何よ。もっと痛いわよ!」指先が膨らみに食い込んで「ギャ~!」悲鳴
が大きくなり、体も震えているが、力は抜かれず食い込んだままだ。

 「あなたにも、してあげるわね」今度は貴子の乳房を握りしめ「ギャ~!」やはり貴
子も悲鳴を上げ、失神寸前だ。
2人の悲鳴を聞きつけたのか「麗華、新入りか?」男性が現れた。
(あれは、蛇島の劉賢民だ…)痛みに耐えながら顔を上げると、捜査線に上がった劉が
いる。

 「麗華、今度は上玉じゃないか?」
「そうなの、あなたが先に選んでいいわよ」
「そうか、俺はこっちが好みだな」劉は若い良子が気に入ったのか、淫裂を触っていく。
「それなら、こっちが私ね。これで、月1回だからね」

 「生理の時はどうする?」
「その時は、私がして上げる。約束よ」
「わかった、今からでもいいよな?」
「それはあなたの自由よ、あなたの物なんだから」

 「それじゃ、名刺代わりにオ○ンコといくか!」劉はズボンを脱ぎだした。
「許して、縛られてするのはイヤ。相手をしますから、普通でして下さい!」
「残念ね。夫はこうすると喜ぶのよ。見て、オチンチンがカチカチでしょう!」麗華の
言う通りで、肉竿がそそり立っている。

 「そう言う訳なんだ。これが一番好きでね」背中から抱きついて腰を押しつけ、淫裂
に肉竿を入れた。
しかし「さ、裂ける…。膣の準備が…」痛みに呻き声を上げている。
それでも、根本まで押し込みピストンを始めたが「ヒ~!」痛みに悲鳴を上げている。

 「イヤねえ、男はチンポを使う事しか考えてなくて…」麗華は貴子に言いながら、淫
裂を指で撫でていく。
時折、膣に指が入って「あっ!」と声を上げると「どう、これからはしてくれよね?」
乳房も吸う。
「はい、お望みでしたら、私が…」目を閉じて言うと「それでいいのよ。まずは私がし
てあげるわ」淫裂の中に指を入れて動かし出した。

 (レズだわ、レズの毛がある…)それでも貴子は「あ、あ、あ~!」声を上げ、体を
反らせると「ここにもしようね」クリトリスが舌でなめられた。
「ダメ、そこはダメ…」今まで以上に腰が動き、同じように良子も腰を動かしている。

 「優しく、お願いですかや優しく…」激しくピストンする肉竿に悲鳴を上げていると、
登り切った劉が爆発した。
「そんな、射精だなんて…」泣き声の良子に「大丈夫だ、洗えばいいさ。真美、連れて
行け!」あっさり言う。
「わかりました」真美はフックを下げ、手と足を解くと「こっちよ」と案内していく。
残された貴子は、劉の前で麗華の相手をしていた。