「哀れみの女刑事」

                             赤星直也:作

第8話 囚われた良子


 翌日も良子は車に乗せられ、ダンス教室に向かった。
レッスン場に入るなり「来たわよ。あの変態が…」指さされる。
「あら、今日は裸じゃないわね。ちゃんと着てるわね」
「そりゃそうよ。あんな変態と一緒にされたら、たまんないわよ」当てつけを言ってい
るが、それを聞き流すかのようにレッスンの準備をしていく。

 それが1週間ほど続けられ、岡林が主催するパーティの日となった。
「良子。分かっていると思うけど、今日だからね」
「はい、準備は出来てます」
「それならいいわ。今日はエステで特別に仕上げて貰わないとね」奈美は良子を悦子の
店へと連れて行く。

 エステ店に入ると「わかっているわよね。どうせ脱ぐんだから、ここから脱ぐのよ!」
入るなり命令された。
(逆らったら、痛い思いだし。それに、今日のパーティで糸口が広がるし…)捜査のこ
ともあるから、言われた通りにロビーで脱ぎだし、下着も脱いで全裸になった。

 それには「見て、ヌードよ。しかもヘアがないわ!」居合わせた女性客が声を上げる
と皆が良子を向いた。
「イヤだ~。性器が丸出しだなんて」
「きっと変態よ。ああいうのを露出狂って言うそうよ」指さしながら声を上げている。
(そんな事言わないで。好きでヌードになった訳じゃないわよ。これも捜査のためなん
だから…)

 乳房と股間を晒したままでいると、良子をジッと見ている女性と目があった。
女性は陣内貴子と言って、所轄こそ違うが良子と同じ女刑事だ。
貴子は休暇を取ってエステに来ただけだが、見覚えのある顔に驚いている。

 (確か、失踪事件の捜査をしている糸川さんだわ。でもどうしてヌードなの?)良子
を見つめていると、バツが悪いのか良子のほうから目を背けた。
(どうしよう、同僚にヌードを見られてしまった…)震えの停まらない良子に「良子、
行くわよ」助け船を出すかのようにエステ室へと向かった。

 エステ室に入った良子は動揺を隠せない。
(もし、ヌードのことを喋られたら、やめるしかない…)エステを受けている間も不安
で落ち着きがない。
「良子、どうしたのよ。落ち着きがないわよ」
「ヌードを見られましたから…」

 「これくらいでどうするのよ。パーティには50人も来るのよ」
「そんな大勢にヌードを晒すなんて…」言葉が途切れた。
「そうよ、大事なパーティだから、へまをしたらお仕置きよ」
「痛いお仕置きはイヤです」
「痛いなんて言ってられないわ。死ぬかも知れないのよ」

 「イヤです、お仕置きなんてイヤ!」
「だから、うまく盛り上げるの。この体を使って…」股間を撫で出す。
(本気だわ。もしかして、奈美に殺されているのかも…)思案しながらエステを受けて
いると「ここもよ、綺麗にしてね」淫裂からはみ出た肉襞を掴んだ。

 「わかっております、今からやります」エステ嬢も肉襞を引っ張って、ファンデーシ
ョンを塗っていく。
「ここは念入りに…」クリトリスにもファンデーションを塗っていくと、淫裂が綺麗な
ピンクに染まっていく。

 エステは1時間ほどで終わり、全裸のまま部屋から出ていくと、貴子とまた顔を合わ
せてしまった。
「そんな、ヘアを剃ったうえに、性器にまで化粧するなんて…」それには(仕方ないの
よ、捜査のためだから。お願いだから誰にも言わないで下さい)目を見つめた。
(そうか、きっと例の事件の捜査をしているのね。わかったわよ、誰にも言わないから
安心して)貴子が頷くと(ありがとう、必ず黒幕の尻尾を掴んでみせるからね)良子も
頷く。

 それに気づかない奈美は「いつまで裸でいるのよ。そのままでは帰れないわよ」怒鳴
る。
「今すぐ着ます…」急いで服を着ると、車に乗り込んで屋敷に戻り準備をさせられた。
「いい、これで踊るのよ。その後はホステス代わりになってね」

 「こんな姿で回ったら触られます!」良子は長いネクタイと太股までのストッキング
を身につけ、乳房はまる出しで長いネクタイが辛うじて淫裂を隠している。
「触られるぐらい我慢して。オ○ンコされる訳じゃないし」奈美が言うからには従うし
かなく、素直に引き下がり出番を待った。

 そして、時間と共に招待客が屋敷を訪れ、広い屋敷も50人が入ると狭く感じられる。
それには(恥ずかしい。いくら捜査とはいえ、性器まで晒すなんて…)足がガクガク震
えている。
そんな良子に「出番よ。元気良くやってよ!」昌子が呼びに来て「わかりました…」返
事もかすれている。

 「言っておくけど、変な事したらお仕置きよ。それに、あなたのオ○ンコとお尻に、
チンポが入れられたの写真が雑誌に載るからね」
「そんな事しません。ですから写真だけは…」泣き声だ。
「それならいいわ。元気良くやるのよ」昌子に背中を押されて会場に入った。

 良子は会場に響く音楽に合わせて手を振りながら踊り出した。
腰を振り、手を動かしていると乳房と長いネクタイが揺れて、綺麗に化粧された淫裂が
覗いていく。
(性器を見られている…)客の目が淫裂を突き刺すように見ているのがわかる。
それでも良子はレッスンで習ったように足も高く上げているが「どこかで見た顔だな…」
サングラスを掛けた男が見つめている。

 やがて音楽が収まりい、良子は客の接待を始めたが「いいね。整形かい?」乳房が掴
まれた。
「生です、整形はしていません…」乳房を掴んだ手を退けたが淫裂も触られた。
「ダメ、指はイヤ。大事な部分だから、入れないで下さい」
「触るだけならいいだろう?」指が肉襞も撫でていく。

 「そんな事されたら、声が出ちゃいます」笑いながら相手していると、サングラスを
掛けた男に乳房を握られた。
「痛いわ。そんな乱暴にされると」手を押さえると「これくらい、いいじゃないかよ。
乳がダメなら、ここはいいのか?」今度は淫裂を触っている。

 「入れないで。指を入れないで!」それでも男は淫裂から指を離さない。
それには「やめて、お願いよ!」手を掴んで退けさせた。
「わかったよ。それにしても、気の強いストリッパーだな」苦笑いしている。
(ふん、何がストリッパーよ。こっちは捜査でこんな姿をしているだけよ)その場から
離れて別な男と話を始めた。

 それから数日が過ぎ、良子は岡崎夫婦と一緒に車で屋敷を出た。
車は都内を走り抜け、那須の山岳地帯を走っていると、大きな建物が見えてきた。
良子は(もしかして、ここがアジトでは?)緊張するが平然を装っている。

 建物は塀で囲まれ、外からは見えにくくなっている。
車は唯一の出入り口から入って、停まった。
「着いたわよ」3人は車から降りて建物の中に入ると、見慣れない男達が数人いて「お
待ちしていました。白石さんもお待ちです」声を掛けられる。

「案内してくれ」男の後ろを歩いて行くと金属製のドアが開かれた。
(間違いない、ここがアジトだ。きっとこの中に女性がいるんだ…)良子の直感が働き、
3人は後を追って中に入ると見た事のない男がいた。

 「白石さん、お待たせしました」岡崎が挨拶すると(白石か、聞いた事のない名前だ
わ。この人が黒幕かしら?)ジッと見つめる。
「そんな肩ぐるしい挨拶はいいです。それよりも本題ですが…」白石が言い終わらない
内に「お久しぶりですね、糸川刑事!」背後から声がした。

 その声に振り返ると(そんな。どうしてあなたがここにいるのよ!)顔が真っ青にな
り、全身が震えだした。
「鈴木さん、良子は刑事だったんですか?」奈美は信じられないと言った顔で「そうで
す。忘れたくとも忘れられない人ですから。刑事さんのおかげで、加藤組は解散させら
れ、この有様ですよ」良子の頬を撫でた。

 「ち、違います。私は刑事なんかでありません。OLです!」ここで認める訳にはい
かない。
「何も嘘を言わなくてもいいですよ。殺すような事はしませんから」
「本当です。私は刑事じゃありません!」
「そこまで言うなら、これは何かな?」良子の婦警姿の写真だ。

 「違います、私に似ているだけです!」
「嘘はいけませんよ。ほら、ここに、黒子がありますよ」首を指さす。
「ぐ、偶然です。同じ所にあるだけです!」良子の叫びが、むなしく響いていく。
「そこまで言うなら、体に聞くしかないな。やれ!」鈴木の合図で良子が抑えられた。

 「良くも今まで騙したわね。思い知らせてやるわ!」
「奥さん、そう興奮なさらないで。それより、タップリ面白い事をしましょうよ。罪滅
ぼしに!」
「そうね、今度は手加減なくやるわ。まずは素っ裸にしておやり」奈美が言うと、男達
は良子の着ている服を剥ぎ取りだした。
「やめて。イヤ~!」悲鳴を上げるが、両手を押さえられているから何も出来ない。

 「いい眺めだわ。あなた、撮ってあげないと…」
「撮りたいけど、こんな暗いとうまく撮れないよ」
「心配要りません。今、点けますから」スイッチを入れると電球が灯り「これならうま
く撮れるな」岡林はビデオを構えた。

 「撮らないで。ヌードはイヤ~!」屋敷にいる時は、捜査のためにと我慢していたが、
今回は自分の意志に反して裸にされから悲鳴を上げている。
「いいね。刑事さんの悲鳴も最高だよ。ところで、良子はバージンだったよね?」
「そうよ、誰が最初にやるの?」

 「3人で抽選にしよう!」
「待って、私も仲間に入れて。私も裏切られた1人だし」
「奥さん、女同士でやるんですか?」
「そうよ、いけないかしら」
「奈美、我慢しろ。ここは男のチンポで撮った方が効果があるよ」
「あら、バイブで破瓜もおつなものよ。一生の負い目になるし」奈美の説得に皆も納得
し、4人でくじ引きする事になった。

 「ボス。終わったら、俺たちもいいですか?」
「勿論だ。今までの憂さ晴らししていい。ただし、傷つけるなよ。叩かれるからな」
「わかっております。早く素っ裸にしようぜ」下着姿にされた良子は、パンティから脱
がされた。
「イヤ、イヤ~!」足をバタバタしても足首まで下げられ、無毛の淫裂が露わにされた。

 それを見た手下が「パイパンだ、婦警がパイパンとは…」驚き顔だが「う、う、う!」
嗚咽をあげている。
「散々、オ○ンコ見せて置いて、今更泣くとは情けないわよ」
「違うよ。オ○ンコを見られてうれし泣きしているんだ」
「そうかもね。人前でも裸が好きだったしね。ほら、早くオッパイも出さないと」奈美
の侮辱に何も出来ず、ブラジャーも外されていく。

 「いいね、こんな立派なオッパイだったら、ソープでもやっていけるぞ!」手下も露
わになった乳房を撫でるが「イヤ、触らないで、イヤ~!」悲鳴しか上げられない。
「あなた、充分撮ったでしょう。早く抽選をしないと」
「わかっている。白石さん、やりましょうよ」奈美を含めた4人でクジ引きが行われた。

 「やった、1番くじだ!」声を上げたのは鈴木で「刑事さんよ、これも何かの縁だよ
な。あんたに叩かれた俺が、初めての男になるんだからな」笑顔で脱いでいく。
「鈴木さん、私も撮りますがいいですか?」白石もビデオを構えた。
「その方がいいでしょう。でも楽しめるし」鈴木が服を脱ぎ出すと、良子は万歳する格
好で両手を縛られ、更に、足も開かされ淫裂が口を開いている。

 「良子、自分のオ○ンコを見て御覧よ」奈美はコンパクトを股間に当てて見させたが
「イヤ。見たくもない!」顔を背ける。
「奥さん、そんな小さいのではダメですよ。これでないと」白石はビデオをテレビと繋
いでいく。
「凄いわね。アップも出来て…。興奮してきたわ」
「奥さんもやるんだったら、ヌードですからね」

 「わかっているわ、見られるくらいは平気よ。それより、早くチンポでしてあげない
と」
「今やりますよ」服を脱ぎ終えた鈴木は背中に抱きつき乳房から揉み出す。
「入れないで。お願いですから、入れないで…」何も出来ない良子は首を振るだけだ。
「そうは行きませんよ、今までの事をオ○ンコで償って貰わないとね」肉竿を掴んで、
開いた淫裂に押し込んだ。

 「う、う~!」狭い膣が広げられて、痛みで呻き声を上げ、涙が流れ出ている。
「それくらいでどうするのよ。もっと奥まで入るのよ」その通りで、肉竿がなおも入り
込んで来た。
「やめて。もう入れないで~!」体を震わせている。
「バージンだ。処女膜にチンポが当たっている。行くぞ!」肉竿が更に押し込まれ「ギ
ャ~!」悲鳴と共に淫裂から鮮血が落ちていく。

 (バージンが、バージンが…)破瓜した淫裂に容赦なく肉竿でピストンされていく。
「良かったわね。これで女になれたわよ」
「そうだな、このビデオがある限りこっちの言うがままだしね」犯されている良子を笑
顔で見ていた。