「淫獣の住む館

                     赤星直也:作
第9話 勢揃い

 瑞穂は夕方まで泣いていたが、意を決めて一糸まとわぬ姿で家事を始めた。
「これを見たら、丈二さん何て言うかしら…」まだ夫への言い訳に迷っていたが、時
計を見ると6時を過ぎている。
「もうすぐ、帰ってくる!」急いで準備をしていくと、そこに「帰ったぞ!」大き
な声がした。

 「ハーイ!」瑞穂は覗き穴から確認すると(間違いないわ、夫1人だ!)ドアを開
けて中に入れたが「疲れ…」そこで声が止まった。
「あなた、今夜欲しいの。それにここも剃ったの。あなたの好みに合うかしら?」恥
ずかしそうに丈二の顔を見ると「いいよ。最高だよ。俺も欲しいよ!」眼を輝かせて
見ている。

 「待って、鍵を掛けてからしないと…」
「そんなの後でいい。やらせてくれ!」丈二は瑞穂を押し倒して、乳房を握りしめた。
「瑞穂!」名前を呼んで乳首を吸い「あなた、いいわよ。すごくいい!」瑞穂も丈二
の服を脱がせていく。

 そんな2人の営みを福島はカメラで見ていた。
「始まったか。しかし、いい考えだな。今夜欲しいから剃ったとはな…」画面では全
裸になった丈二が瑞穂を抱きかかえ、俗に駅弁での結合で太股を振っている。

 『いいわ、あなた。凄く気持ちいいの。オ○ンコが気持ちいい!』
『俺も気持ちいいよ。もうすぐ出すよ』
『一杯頂戴。あなたのエキスで、オ○ンコをグジュグジュにして』2人は野獣のごと
く抱き合っていた。

 「見てられないや!」福島はスイッチを切り「休みの日に、瑞穂にもやらせるか。
4人勢揃いだな…」考え巡らせている。

 いよいよ、日曜日が来て、福島を先頭に4人の女性が歩いていく。
(どうして、この人達がいるのよ…)ヌードは、福島だけと思っていたから、綾子は
不満で、まさか、住人の前でヌードを見られるとは思ってもいなかった。

 5人は電車に乗り込んだが、日曜の早朝と言う事で、乗客はまばらだ。
「並んで座って!」綾子達4人は並んで座らされた。
「4人とも、シャツを捲ってオッパイを出して!」それには「えっ!」驚きの声と共
に、4人は顔を見合う。

 「オッパイをですか?」
「そうだ、4人ともオッパイを出せ!」
(私だけじゃないんだ。皆でヌードになるんだ!)綾子はホッとしたのか、シャツを
捲ったが、ブラジャーを着けていないから、乳房が露わになっている。

 それに倣い、瑞穂や美紀、知代もシャツを捲って乳房を露わにし「いい眺めだ。ど
れ、撮るか!」またカメラで撮っていく。
「もういいでしょう。見られたら困ります!」
「平気さ、誰も来ないよ。いいというまで、オッパイを隠すなよ」
「そんな~!」悲鳴に近い声だ。

 やがて、電車のスピードが落ちてきた。
「駅です、もうすぐ駅です!」悲鳴に近い声で綾子が言う。
「まだ、まだだ!」皆泣き出しそうな顔で、乳房を露わにしているが(いいよ、その
顔が…)相変わらず撮りまくっていた。

 「キ、キ、キー!」ブレーキが掛かった。
「来ます、人が!」悲鳴に近い声に「いいぞ、隠せ!」その言葉で、一斉にシャツが
下ろされ、裾が仕舞い込まれる。
それと同時に、電車が停まってドアが開き、数人乗り込んで来て(危なかったわ、見
られるところだった!)一息つく4人だ。

 電車は、綾子が勤務する会社に近づき「降りるぞ!」福島が立ち上がると、それに
倣って4人も立ち上がり、電車から降りて改札口から歩いてい行くと正面にビルが見
える。
「いよいよだな。綾子さん!」お尻を撫でられ「わかっています…」項垂れて歩く綾
子だ。

 やがて、ビルの前に来た。
「休日は、こっちからはいるの」横の小さなドアがあり、綾子は鍵を差し込みドアを
押し開けた。
「普通は開かないけど、許可を貰ったあるの」皆が入ると鍵を掛け(これで、誰も入
れないし…)綾子を先頭にして中に入って行く。

 「ここで、待ってて!」カウンターの前迄来ると、綾子はドアの中に入り、5分ほ
どして制服を着込んで現れ「あら、素敵じゃないの」瑞穂や美智が褒める。
「準備が出来たから、始めるぞ!」
「待って。ここより、会議室がいいわ」綾子は皆を会議室に連れ込むと(ここなら、
安心だし…)中はゆったりした広さだ。

 「準備は、いいよね?」
「はい、覚悟はできてます…」
「それを聞いて、安心したよ」福島はカメラを取りだし、カメラを構えると「そこに
腰掛けて!」ポーズを取らせていく。

 最初は普通だったが「ボタンを外して!」次第に本性を現し(人前でヌードだなん
て…。しかも、私はヘアがないのよ…)約束したからには、やらなければならず、ボ
タンを外していく。
「お、オッパイが!」「ホントだ、オッパイが見える!」(言わないで。黙って見て
てよ)綾子の顔が真っ赤になった。

 「いいね、もっと広げて」乳房が全貌を現し、福島はスイッチを押しまくり、それ
と同時に、次々とポーズを取らせて綾子はトップレスになってしまった。
「はい、スカートを脱いで!」
(これを脱いだら性器が丸見えよ。これだけは許して…)目の下が赤く腫れている。

 「ほら、脱いで!」(恥ずかしがっているな、それでいいんだ。その恥じらいがい
いよ)震える手で綾子はスカートのホックを外してファスナーを下げた。
スカートは一気に足下に落ちて、下半身を露わにし「そ、そんな~!」見ている瑞穂
達から声が上がった。
(見ないで、恥ずかしいから見ないで…)俯いて顔を上げられない。

 綾子は黒いストッキングと、黒のガーターベルトだけで立っている。
しかも、恥丘の絨毛は綺麗に消え失せ、ピンクの淫裂が露わになっており「ヘアを剃
ったんだ!」知代が呟くように言うと「そう、剃ったの。このほうが衛生的だし…」
作り笑いをしながら、福島に言われたポーズを作った。

 綾子の全裸を撮ると、福島は次の行動に出た。
「どれ、今度はお楽しみと行くか…」服を脱ぎだし(まさか、ここでセックスを?)
顔色が青ざめる綾子だ。
(そうだよ、ここでオ○ンコだ。見ている前で!)ニヤリと笑いながら、脱いでいく。

 「2人の時だけにしましょうよ!」声が上擦る綾子に「イヤ、ここでだ。知代、撮
ってくれ。うまく撮らなかったら、わかっているだろうな?」カメラを知代に渡す。
「わかっています…」申し訳なさそうな顔で受け取ると「綾子さん、やりましょう」
全裸になった福島は綾子の乳房を掴んで揉みだし、それを知代が撮り、瑞穂と美智が
見ている。

 「奥さんに、美智さん。やりたいんでしょう。あれ、やってもいいですよ」2人は
顔を見合わせた。
(レズをしろといっているわ、どうしましょう?)(やりましょうよ。やるしかない
わよ)弱みを持った以上は逆らえず「お、奥さん!」「美智さん!」2人は声を上げ
て抱き合い、唇を重ねシャツを捲っていく。
それには「お、お姉さん!」動揺する知代だ。
「知代、後でお前もやるんだ。とりあえず、撮るんだ!」知代は再びカメラを構えた。

 福島は、立ったままの綾子に背中から抱き付き、肉竿を淫裂に押し込んでいく。
「あ、あ、あ!」いきなりの挿入なので、かなりキツい。
「どうだ、綾子さん。オ○ンコの味は?」
「良くないわ。こんなやり方、嫌いよ!」目を閉じたままだ。

 「今にわかるさ、この良さが…」肉竿が根本まで入り(凄い。入ってしまった!)
知代はスイッチを押していく。
(イヤ、撮らないで、セックスを撮らないで!)だが、福島は腰を振りだし「あん、
あん、あん!」防音の聞いた会議室に、綾子の声が響いていく。

 声を上げているのは、綾子ばかりでない。
「いいわ、美智さん。そこがいい!」「私もいいわよ、奥さん!」瑞穂と美智も声を
出している。
2人はシックスナインの体位で、愛撫し合い(姉さん、私もしたい!)声を聞いてい
る知代も、顔が虚ろになっている。

(知代も、やりたそうだな。それでいいんだ)福島は腰の振りを早め、乳房を揉みだ
すと「いいわ、気持ちいいわ」遂に綾子が落ちた。
「綾子、オ○ンコがいいか?」
「気持ちいいです。福島さんのオチンチンでオ○ンコすると、気持ちいいです…」

 「だったら、やってくれるよな?」
「はい、やります」福島が仰向けになると、綾子が馬乗りになって腰を振っていく。
「いいわ、凄くいい!」淫裂からは淫汁が流れ(欲しい。私も欲しい…)知代はカメ
ラを持ちながら股間を撫でていく。

 やがて「いく、いく~!」「俺も限界だ!」2人は胸と胸を重ね合い、動かない。
淫裂から精液が流れ出ている。
「私も、姉さんとやっても、いいでしょう?」
「いいよ、姉さんとやっても」知代はカメラを置くと服を急いで脱ぎ、美智に抱き付
いていく。
「お姉さん、欲しい!」「わかったわよ、知代!」シックスナインが崩れて、知代と
美智が抱き合う。

 「そんな、中途半端だなんて…」瑞穂は福島に抱き付いた。
「して、お願いして!」
「出したばかりだから、どうかな?」
「私がしてあげるから大丈夫よ。綾子さん、退けて!」綾子を降ろして肉竿を口に含
んだ。

 さすがに、なれているのか、肉竿が膨らんでいく。
「うぐ、うぐ、うぐ!」力強く口を動かしていくと(凄いわ。これが本当のフェラな
んだ!)綾子も見ている。
「もう堅くなっているわ、行くわよ」膨らんだ肉竿を淫裂に導き、腰を振っていくと
「あ、ああ、あ!」福島は声を上げた。

 (凄いや。さすがに人妻は、腰の振りがうまいや…)肉竿を絞めるように淫裂が上
下していき「いいわ。福島さん、凄くいい!」「俺もいいよ。瑞穂!」乳房を揉みな
がら喘いでいる。

 側では美智と知代も姉妹も「いく、行きそう」「私も行くわ、お姉さん」2人の淫
裂からも淫汁が流れている。
それに合わせるかのように「でる、でる!」福島も爆発してしまった。

 5人は暫く動かなかった。
「せっかく4人揃ったから、記念のヌードを撮ってやるよ」福島が言いだす。
「ヌードだなんて、恥ずかしいわ。ヘアもないのよ」
「そう言えば、みんな生えてないわ。私だけかと思って、不安だったのに…」やっと
綾子に明るさが戻った。

 「とにかく、並んで!」4人は並んでいく。
皆、乳房と淫裂を晒したままだが、綾子と瑞穂は精液を垂らしたまま撮られた。
(恥ずかしいわ。射精された性器を撮られるなんて)項垂れたままだ。

 「綾子さん、この屋上はどうなっているの?」
「どうなってるって、普通だけど…」
「だったら行こうよ、素っ裸で!」
「イヤ。見られたら、お終いよ。そればかりは許して!」

 「イヤでも、やって貰うよ。やらなかったら、責任取らないからね」
「わかったわ。いくわ!」泣き声になって、5人は全裸のまま、会議室を出て屋上へ
と向かっていく。
(誰にも、会いませんように…)祈る思いでエレベーターに乗り込み、屋上に出た。

 屋上は明るい日差しが、指している。
瑞穂、撮ってやるよ」今度は瑞穂の全裸が撮られて(撮らなくてもいいわよ。あのビ
デオで充分よ)顔色が曇っている。
同じように綾子も撮られて、美智も知代も屋上で全裸を撮られた。

 (つまんないな。何か迫力がないよな。そうだ、恥ずかしい顔が無いんだ。ここで
は無理だな…)場所を変えるつもりだ。
「戻ろうよ」その声に安心して、エレベーターに乗り込み会議室に戻ってきた。
「着てもいいよ」皆一斉に着込んでいくが、下着がないから簡単だ。

 「綾子さん、着替えて来たら?」
「はい、そうします!」綾子は私服に着替えに行く。
「終わったか。行こう」会議室を出て綾子を待っていると「終わりました」戻ってき
た。
「下着は着けてないだろうな?」スカートを捲って覗き込んでいく。

 「いいね。パイパンオ○ンコは、いつ見ても…」
「お願いだから、オ○ンコとは、言わないで貰えませんか?」
「だったら、何て言うんだ?」それには、皆が黙ってしまう。
「何だ、わからないのか。だったら、オ○ンコでいいじゃないか!」勝手に決め込む
福島だ。

 「ところで、これからどこへ?」
「行けばわかるさ」5人はビルから出て町に出た。
「少し遠いけど、いいだろう?」
「いいけど…」不安になっているが、福島達はまた電車に乗り込んだ。