「罠に落ちたOL」

                     赤星直也:作

第12話 出産の依頼

 翌日、麻衣は何事もなかったかのように家事をしていく。
「奥様、次は何をしましょうか?」
「もう、いいわよ。それより、お話ししたい事があるの」
「何でしょうか?」
「夫の事なんだけど、あなたに夫の子を産んで欲しいのよ」

 「イヤです。未婚の母だなんてイヤです!」
「だったら、私と入れ替わって、妻になればいいでしょう。私は離婚するから」
「その事は、旦那様はご存じですか?」
「言ってないから知らないと思う。どう、産んでくれる?」

 「そんな事を急に言われても困ります…」
「そうよね、暫く考えた方がいいわね」(時間が掛かるわ。何とかしないといけない
わ…)話が終わった。
咲代は織田と連絡を取り「もしもし、旦那様ですか、咲代です。実は…」咲代は事次
第を話していく。

 そして、夕方帰宅した織田は「行こう、今夜は3人で飲みに行こう」織田の運転で
町に出かけた。
車を駐車場に止め、クラブに入ると「これは織田様、ご案内します」ボーイに案内さ
れて席に座った。
座ると同時にアルコールが運ばれてきて「代行を後で頼むよ」「心得ております」安
心して飲む織田だ。

 麻衣や咲代も飲んでいき、やがて、店内が賑やかになっている。
「それでは、これよりショーを始めます」司会者が言い終わらない内に、3人の女性
が客の前に並んだ。
「それでは美代ちゃんから始めます」一旦、女性が引き下がって1人がスポットライ
トを浴びている。

 「何をするんですか?」
「ストリップだよ、素っ裸になるんだ!」
「ヘアまで出すんですか?」
「そうだ、見ていろ、面白いから」ホステスは音楽に合わせて踊りだし、そして、コ
スチュームを脱いでいく。

 勿論下着も脱いで「ホントだわ、ヘアまで丸出しだ!」女性は臆することなく、足
を広げ、淫裂を晒していく。
そして、バイブを淫裂に入れて「あ、あ、あ!」声を上げていく。
「いやらしいわ、あんな事までするなんて!」

 「そうかな。麻衣もやるんだよ」
「えっ、私もですか?」
「そうよ、あのビデオのようにやるのよ」笑顔の織田夫婦だが、麻衣は顔が青ざめて
震えて(イヤ。ヌードなんてイヤです!)口がパクパクしている。

 「あら、震えてどうしたの?」
「許して下さい。ここでヌードなんて、許して下さい…」
「だったら、私の言う事を聞いてくれる?」
「はい、聞きます」
「それだったら、昼間の件だけど、やってくれるわよね?」

 「う、う、う!」(もうヌードになんかなりたくない。まして、オナニーだなんて
イヤ。妻の方がましよ!)泣きながら首を縦に振った。
「そうよ、それでいいの。明日、やるからね。とにかく前祝いよ、泣かないで!」麻
衣の頬を手で押さえて、唇を重ねていく。
(イヤだけど、恥ずかしい思いはしたくないし…)麻衣も咲代の頬を押さえて唇を重
ねた。

 (うまくいったみたいだな。これで、麻衣は俺の女だぞ!)
(約束です、私を捨てないで下さい!)
(捨てはしないさ。これからは3人で暮らすんだから!)笑顔の織田だ。

 3人は11時まで飲んで、アルコールもかなり回っている。
「旦那様、大丈夫ですか?」「大丈夫だ、代行を頼むぞ」3人は代行車に乗り屋敷へ
と戻ってきた。
「咲代、もう寝るよ」「私も寝るわ。後は頼んだわ」2人は寝室に入っていく。
麻衣は後かたづけを任されたが「織田さんとの子を産むだなんて…」咲代との取り決
めに踏ん切りが付かないでいる。
 
 麻衣の悩みなど知るよしもなく「旦那様、ご褒美を下さい!」「ご免、今夜は飲み
過ぎて出来ないよ」「だったら、私のオッパイを吸いながらお休みになって下さい」
咲代は服を脱ぐとベッドに潜り込む。
「旦那様、何時までもお側に置いて下さい」乳房を掴んで織田に差し出し、それを口
に含んで吸っていく。
「あ、あ、あ!」声を上げる咲代は(何時までもこうしていたい…。でも、赤ちゃん
を作らないといけないし…)乳首を吸われながら、織田の頭を撫でていく。

 翌朝、咲代は早く起きていた。
「奥様、遅くなって申し訳有りません」
「いいのよ。今日は私が勝手に早く起きたから。食事の用意は出来ているから後は頼
んだわ」
「かしこまりました」咲代は織田の元に向かった。

 「今日は休んでいただけますよね?」
「勿論だ。それに、元気もいいよ。それより、準備はいいだろうね?」
「はい、用意しておきました」箱と真っ白なハンカチを差し出す。

 「咲代のが見たいな、見せてくれ!」
「恥ずかしいです。旦那様と初めての事でしたから」言われた通りに別な箱を開けた。
「黒ずんでいるな。血が固まってしまったか?」
「だって、もう何年もたっていますよ。でもこれを見る度、あの瞬間が忘れられませ
ん」
「俺もだ、咲代は痛いと言って、暴れたしな」
「言わないで下さい。今は、気持ち良くて仕方がないんですから」大事そうに箱に仕
舞い込んでいく。

 「それから旦那様、ぜひ、2人産んで下さい。1人は私が育てますから」
「それはダメだ。2人で育てて欲しい。そうでないと、偏った子になる!」
「わかりました」咲代は落胆しているが「俺を信用しろよ。3人でやるって言ったじ
ゃないか!」慰めて言う。

 暫く経って、織田夫婦がダイニングに現れた。
「麻衣さん、脱いで。たった今からはフルヌードですからね!」
「お許し下さい。お客様が来られたら困ります。ですからヌードはお許し下さい」
「お客の前に出る必要は無いの。あなたは私との約束を守って貰うだけですから」

 「奥様。それは、もう人に会うなと言う事ですか?」
「そうです。夫以外の人とは会わせません。それより、早く脱ぐのよ!」
「分かりました…」麻衣は言われた通りに脱ぎ、パンティ、ブラジャーも脱いで全裸
になった。
「隠さないで、性器も見せなさい!」
「は、はい!」股間を隠した手を退けた。

 「綺麗だわ、女の私が惚れちゃうんだから。旦那様、ご飯を先にお召しにならない
と」
「分かった、麻衣のオ○ンコをおかずに食べるか!」織田は食事を摂り「麻衣さん、
あなたも食べなさい。今日からは栄養をタップリ取って下さいね」
「はい、頂きます」3人は食事を摂った。

 食事を済ますとダイニングから歩いていく。
「ここでやるのよ。記録を残さないと行けないし」
「お許し下さい。撮られるのはいやです!」
「イヤでも記録を残すの。ほら立って!」麻衣が連れてこられたのは、写真を撮った
部屋で、十字架など色々な器具がおかれてあ