「罠に落ちたOL」

                     赤星直也:作

第8話 ショーのプロレス

 やがて、ショーが始まると、店の中央に小さなリングが作られたが、リングといっ
ても、ロープが一本しかなく狭いリングだ。
支配人が対戦する名前を読み上げ、それに応えて2人がリングに上がると、水着以外
は何も着けていない。

 「カーン!」ゴングが鳴ると2人は腕を組み合い、やがて、マットに倒れる。
マットの上で2人は体を擦りあい、当然水着も捲れ上がってセパレートを着た女性の
乳房が飛び出した。
「いいぞ。オッパイだ!」その声に乳房を出している女性が反撃に出た。

 「何するのよ!」背中を取るとファスナーを引き下げ、水着を脱がせに掛かった。
「やめて、やめて!」脱がされていく女性も、乳房を揺らせながら下半身を覆うパン
ツを引き下げた。
「キャー!」股間を覆う手も押さえられ、絨毛に覆われた股間が剥き出しだ。
「オ○ンコだ。オ○ンコだ!」店内に歓声が上がっていく。

 それを見ている麻衣は体が震えだし「出来ない、こんな事出来ない…」それだけし
か言えない。
それでも試合は行われて「いや、いやー!」パンツも脱がされ、下半身が剥き出しだ。
だが、女性は臆することなく、淫裂を晒しながら向かって行き、相手の水着を脱がし
てしまった。

 2人は全裸になっても戦い続けて「やめて!」今度は乳房を握り合う。
爪がお互いの乳房に食い込んで「ヒー!」「イヤー!」悲鳴を上げながらお客に淫裂
を晒している。
やがて、決着が付き、セパレートの女性が負けてしまい、決着が付いたから、2人は
剥ぎ取られた水着を持ってリングから降りていく。

 「麻衣、次はお前だからな!」「いや、いやです!」怯えている。
「約束を忘れたか。素っ裸で客の接待だぞ。オッパイとオ○ンコを触られ放題だが、
それでいいのか?」
「イヤ、それはイヤです!」
「だったら、戦え。勝つかもしれないし…」
「そうよ、勝てばヌードを見られずに済むんだわ」やる気が出てきた。
「そうだよ、やってみないとわからないよ」

 2人が話し合っている間に第二試合に開始が告げられ、それに名前が読み上げられ
る。
「行くわよ!」気合いを入れてリングに登ると「あら、新人さんね。残念だけど、私
には勝てないからね」相手は余裕たっぷりだ。
「わからないわよ、やってみないと!」「そうかしら?」麻衣は手玉に取られている。

 「カーン!」ゴングが鳴り、麻衣は腕を取ろうとしている。
所詮、素人だからうまく行く訳などはなく「あっ!」一瞬でその手を掴まれた。
そしてマットに押し倒され(俯せは危ないわ、仰向けにならないと!)体を起こそう
としていく。
「あら、わかっているんだ。だったらこうよ!」手を太股にやり、裏返しにしていく。

 「いや。いやー!」体力のない麻衣はあっけなく俯せだ。
「悪く思わないで。ここのしきたりなんだから、裸になりたくないなら、勝つしかな
いの。私みたくね」背中のファスナーが引き下げられた。
「やめて、いやー!」叫ぶが水着が脱がされて、乳房の膨らみが見えてきた。

 (イヤ、人前でヌードなんてイヤよ。それにヘアも剃ったのよ!)必死に腕を組み、
脱がされまいとするが無駄だった。
「いやー!」腕が持ち上げられて、水着から抜かれて乳房が飛び出ている。
「オッパイだ、美乳だよ!」「オ○ンコも見たいよ、綺麗だろうな!」客達は麻衣の
脱がされるのを楽しみに見ている。

 「戦うんだ、麻衣!」織田が叫んでも無駄で、麻衣は足首から水着を脱がされ全裸
にされた。
「う、う、う!」手で胸と股間を押さえ泣いている。
「泣いたってダメよ、しきたりだから!」麻衣の腕が掴まれ、脇の下から手を入れら
れ頭を押さえていく。
俗に、羽交い締めという技だ。
「いや、いや!」腕が押さえられて、乳房と淫裂を隠せず、それに頭も押さえられて
横も向けない。

 「パイパンオ○ンコだ!」「なに~。こっちを向け!」お客は歓声を上げだす。
麻衣は「いや。もういやです!」大粒の涙を流しながら向きを変えさせられ、皆に全
裸姿を見られていく。

 羽交い締めをしていた女性は、今度は麻衣をマットに寝かせた。
「あなた、もしかしてレズの趣味なの?」パイパンオ○ンコと言われ、相手も淫裂を
見た。
「違います。ただ、剃っただけです、水着からはみ出さないように…」

 「でも、もっとやる気を出しなさいよ。せめて、私のオッパイぐらいは見せて上げ
ないとね」体を乗せながら乳房を掴んでいく。
「いや、いや!」麻衣も相手のホックをどうにか外し、乳房を露わにした。
「そうよ、それでいいのよ」露わになった乳房をわざと麻衣の口に押しつけていく。

 「イヤ、レズなんてイヤ!」
「あら、残念ね。だっら、こうよ!」足を持ち上げて、開脚させた。
「いや、いやです!」パックリと淫裂が口を開いて「オ○ンコが丸見えだ!」「こっ
ちも向いて!」客が声を上げる。

 だが、麻衣は客の前に口の開いた淫裂を晒しても「う、う、う!」泣き続けるしか
出来ない。
「わかったでしょう、実力が。これからは仕上げよ」麻衣がマットに押さえられ、麻
衣の負けが決まった。

 試合が終わると、脱がされた水着で前を隠してロッカー室に戻っていく。
「泣いてどうする。後2試合の持っているだろう?」
「もういやです、やりません!」
「なんだ、約束を忘れたのか。素っ裸になって客の接待をするんだぞ。それに触られ
たりも!」
「それもいやです」泣き続ける麻衣だ。

 それは、まだ男に抱かれた事のない女が、全裸を大勢に見られたのだから無理もな
い事だ。
しかも、女性の一番恥ずかしい性器まで見られてしまったから、尚更だ。
「泣いたって、もう戻れないぞ。行くしかないんだ!」
「わかりました」泣きながら返事し「それより、早く、オ○ンコを隠せ。俺の事を考
えろ!」慌てて水着を着込んでいく。

 「麻衣はどうせ、勝てないんだから、勝つとは思わないで、相手を裸にする事をし
た方がいいよ」
「と、言うと?」
「正面からでもいいから、ここに手を入れて捲るんだ。こういう風に!」麻衣の股間
を押さえた布の下に手を入れ捲った。

 無毛の淫裂が露わになって「いや、やめて!」慌てて手で押さえていく。
「ほら、簡単だろう。女性はオ○ンコを見られるのが一番イヤだから、こうしたらい
いかもよ。その後は一気に引き下げるんだ」
「なるほど。それならいいわね。性器を見られるのはイヤだからね」麻衣も感心して
いる。

 2人が作戦を練っている間にも時間が過ぎて、2回目もショーが始まろうとしてい
た。
「行こう」「はい」2人は店内に向かい、2回目のショーが始まった。
 相手は前と同じく、あのセパレートを着た女性だ。
(どうせ、フルヌードにされるんだからやり返さないと…)じっと相手を睨んでいる。