「OL哀歌~加奈子編」

                               赤星直也:作

第33話 約束


 下着ショーは、その後仙台、東京、横浜と全国の主要都市で行われた。
最初は嫌がっていた女子社員だが、ヌードに慣れて堂々と振る舞っている。
(ここでヌードになるのね)笑顔を作り、パンティ、ブラジャーと脱いでハンガーに
掛けていく。
女子社員達は、皆が股間の絨毛の大半を剃って、恥丘の上部に少し残すだけだから、
淫裂が丸見えになっている。

 その淫裂には化粧が施され、2枚の肉襞の先端にもファンデーションが塗られて綺
麗なピンク色をしている。
さらに乳房、お尻なども綺麗に化粧していて、まるでプロのヌードモデルのようだ。
ただ、プロと違うのはまだ恥じらいがある点だ。
パンティを脱いで淫裂を晒す時は、皆が恥ずかしそうに顔を赤め、太股が小刻みに震
えていた。

 下着ショーが終わると、生まれたままの姿でステージに並び挨拶していくと、招待
客は、女子社員を使うかどうかを話っている。
それはどの会場でもそうだった。
さらに、楽屋まで訪れ、カタログを求めたり、社員の名前を聞いていく招待客もいた。

 そればかりでなく、狙いを定めた女子社員を追い続けた、名前の知れた女性達も訪
れた。
「今度もして欲しいの」「私も欲しいのよ」全裸姿の女子社員に甘えるように、衣服
を脱いでいく。
そして、「いいわ、いいわよ」「そ、そこよ。もっとしてー!」楽屋に悶え声が上が
っていた。

 こうして、有美が提案した下着ショーは大成功に終わったが、それを喜ばない人物
が2人いる。
「大泉、あいつらいい気になっているぞ!」
「そうですよ。懲らしめてやらないと…」それは課長の大泉と部長の中原だ。

 三友商事は、有美の協力を得て、下着の売り上げを順調に伸ばしていた。
それに、女子社員の皆に雑誌社などのマスコミから、モデルの依頼があった。
プロとしてではなく、アマチュアとしてで、ファッションや家具、ヘアスタイルなど、
まともな物ばかりだ。
社長は「いいよ、モデルをしても!」モデルの内容を確認してから許可を出し、女子
社員達は笑顔でモデルのアルバイトをしていた。

 そんな女子社員の乗った雑誌が次々と販売されていく。
「これ私よ」「ほら、私よ」自分の写真を見せ合って喜んでいる。
しかし、加奈子だけは有美との約束があったから、憂鬱だった。
「誰と、セックスさせられるのかしら?」不安げに思いこんでいる。

 そんな時に有美から電話が入った。
「有美よ。約束の日は今晩よ」
「わかりました…」
「車をそちらに差し向けるからね」有美が言った通りに、勤務が終わる5時には、真
っ黒な高級車が三友商事に横付けされた。

 「申しわけありません。西川加奈子様はおられますでしょうか?」丁寧な言葉使い
だ。
「はい。私が西川加奈子ですが…」
「高島様からの言い付けで、お迎えに参りました」
「乗ればいいのね?」
「はい。私が案内いたします」車に乗り込む加奈子に「内の社長よりも、いい車に乗
ってる!」男子社員達は高級車に乗る加奈子に驚いている。

 そんな社員を尻目に車が走っていく。
「どこへ行くんですか?」
「自宅です。横浜の自宅です」車は首都高速、東名と乗り継ぎ、横浜の閑静な住宅街
を走っていく。
やがて、格段に大きな邸宅が正面に現れた。

 「ここでお待ちです」車は邸宅に入ると玄関で止まり、ドアが開けられた。
「こちらでお待ちです」メードが現れ、加奈子を有美の待つ部屋へと案内していく。
「こちらです」ドアが開けられ「待ってたわ、加奈子さん!」有美がソファに座って
おり、側に車椅子に乗った男性がいる。

 「紹介するわ。私の弟の健三よ」
「始めまして、高島健三です」「西川加奈子です」挨拶をしていく。
「早速だけど、約束守って貰えるわね、相手は健三なの。ピル、飲んでいるわよね?」
「はい、飲んでます。約束は守りますから、せめて、お風呂で体を洗わせて下さい」
「それなら、健三と一緒に入ったらほうがいいわ。健三の体も汚れているし」

 「はい、ご一緒させてもらいます」加奈子は健三の車椅子を押しながら、健三の案
内で浴室に入っていく。
「脱げますか?」
「上半身は脱げるが、下半身は無理なんだ…」
「お手伝いします」
「先に加奈子さんが脱いで!」
「わかりました」言われるままに、加奈子は健三が見つめる前で服を脱ぎだす。

 (恥ずかしいわ。見られながら脱ぐなんて…)顔を赤らめスーツ、スカートと脱い
で下着姿だ。
「お願いですから、見ないで下さい」恥ずかしそうに背中を向けると「だめだ。見せ
ながら脱ぐんだ!」言われる。
「わかりました…」加奈子は向きを変え、健三の見ている前でブラジャーのホックを
外した。
狭いカップに押さえられていた乳房が飛び出し(見られている。オッパイを!)顔を
背けながら、ブラジャーを脱いでいく。

 「大きなオッパイなんですね、加奈子さん!」
「言わないで!」恥ずかしさを堪えて、パンティも下げていくと、生えかけの絨毛が
股間を覆っている。
「ヘアは手入れしているんですね!」
「はい…」パンティを脱いで全裸になった。

 「今度は、僕の番だね」健三は加奈子が見守る中、上半身の服を脱いでいく。
「これ以上無理なんだ、加奈子さん!」
「お手伝いします」加奈子は健三のズボンを脱がして行くが、体が硬直していて、な
かなか脱がせられない。
(仕方ないわ)加奈子は正面に座り、ズボンを脱がせていくと「オッパイが綺麗です
ね」健三は加奈子の乳房を撫でていく。

 それでも構わず、健三のズボンを脱がせて(今度はパンツね!)ズボンを脱がすと
簡単だった。
パンツが脱がされ健三も生まれたままの姿になっている。
「どうすればいいの…。だっこもできないし…」悩む加奈子に「これで入るんだ」健
三は車椅子で補助具を使い、体を車椅子から浮かせていく。

 「それじゃあ、大変よ。私におんぶして!」加奈子は背中を健三に向けた。
「いいのか、重いよ」
「いいわよ。健三さんくらいおんぶできるわよ」加奈子は健三を背中に乗せた。
(この人、今までと違う人だ…)そんな思いでいると知らず、浴室までおんぶして運
んでいく。

 「体をお洗いします」石鹸を泡立て、腰を下ろしたままの健三の体を洗い「ここも
洗います」肉竿も洗っていく。
「気持いい。感じるよ!」一瞬にして、小さな肉竿が膨らんでしまった。
(膨らんでいく…。オチンチンが…)顔を赤らめながら洗っていく。

 「今度は僕が洗ってあげるよ」
「恥ずかしいわ。自分でする!」
「ダメだ、洗わせて!」健三に言われ、健三の正面で膝を曲げると「丁寧に洗わない
とね!」石鹸を体に塗っていく。
健三は乳房、背中と洗って「立って!」言われるまま立つと、健三の正面に加奈子の
淫裂がある。

 「ここもだね」石鹸で淫裂も洗いだし「恥ずかしい、そこは軽くでいいです!」
「だめだよ。丁寧にしないと」指でクリトリスの包皮を捲り、丁寧に洗っていく。
「垢も取らないと…」「あ、あー!」喘ぎ声を上げてしまい、太股がブルブル震えて
いる。
(敏感なんだ…)健三は丁寧に加奈子を洗い、滑り台みたいな傾斜から両手で体を動
かしながら、浴槽に入って行く。

 加奈子は健三に寄り添って「お願いですから軽くして下さい、」「わかっているよ」
手が加奈子の肩に掛かっていく。
「暖かい。健三さん!」2人は体を温めてから浴槽から出て、濡れた体をタオルで拭
いた。
「加奈子さん、このまま行こう!」
「ヌードでですか?」
「そうです。行きましょう!」健三は補助具を使い、車椅子に乗っていく。