「罠の闇金融」

                     赤星直也:作
第9話 SMクラブ 

 翌日から康子と美沙は、井上の事務所で働いていた。
(こんなにお金が欲しい人がいるんだ。私も欲しいけど…)2人は客と割り切って接待
し、5時になるとバーに向かった。

 ミニスカポリス制服を着込み、客の間を回り乳房や淫裂を触られていたが、その間に
も時間が過ぎていた。
「本日は特別ショーをやらせて頂きます。『婦警さん、レイプしちゃうぞ』ショーです」
支配人の声に歓声が上がっていく。

 支配人が手を振ると「イヤ、やめて~!」悲鳴が聞こえた。
(何が起こるのかしら?)康子は声のする方を見つめると、婦警の服を着た女性が2人
の男に抱えられて現れた。
(あの子、見たことがあるような…)康子には思い出せないが、見覚えがある。

 思い出そうとする康子の前で、婦警は2人の男に服を脱がされていく。
「やめて、イヤー!」悲鳴を上げ、抵抗するが2人にはかなわず、あっけなく下着姿に
された。
「やめて、それはイヤ~!」悲鳴を上げてもパンティが引き下げられた。

 (ヘアがない。そうだ、もしかして美紀さんが。そうよ、あの時の子だ…)康子はや
っと思いだした。
婦警の服を着ていたのは、康子の後釜で、康子の乳房を掴み淫裂を触った子だ。
(可愛そうに、あの子も美紀さんに棄てられたんだ…)哀れみの目で見ている。

 その子は全裸にされると、男達に犯されていく。
「抜いて。イヤー!」犯されている間、悲鳴を上げ続けたが、2人に犯され淫裂からド
ロリとした液体を流している。
男は犯し終えると、フラフラしている女を抱きかかえて戻り、華やかに客が騒ぎ出す。

 そして「それでは、只今から『逮捕しちゃうぞ』タイムです!」支配人が言うと、ホ
ステス達が手錠を掛けられ、裸にされ淫裂にバイブが押し込まれていく。

 それから暫く経った休日にアパートに車が停まり、嫌がる女性を乗せようとしている。
「ここがいいです。こに置いて下さい!」
「金が払えないから仕方ないだろう。もっと効率いい稼ぎをするんだ」

 「何でもします。売春だけは許して下さい!」
「俺に言っても無駄だ。とにかく乗るんだ!」
「イヤ、イヤ~!」叫び声は康子や美沙にも聞こえている。

 「売られたんだ。あの人は売春させられるんだ…」怯えて見送った。
車が去ると住人も時部の部屋に戻っていく。
「私はもう少しで返済だけど、この後はどうなるのかしら?」怯えているが、美沙に裏
切られ、こんな事態になったから尚更だ。

 康子が部屋でくつろいでいると、また車が停まった。
「何かしら?」部屋を出ると車から女性が降りてくる。
「新人だ。面倒見るんだぞ!」井上もいた。
女性はこの前のショーで犯された女性で「う、う、う!」嗚咽を上げながら部屋に入っ
ていく。

 「美紀さんに裏切られたのかしら。確かめたいわ…」康子は勇気を出して、その女性
のドアを叩く。
「どちらで…」女性が泣き顔でドアを開けると「私、伊藤康子というの。あなた、岡江
美紀さんに棄てられたんでしょう?」顔をあわせるなり言う。

 「どうして、それを?」怪訝な顔をしている。
「実は、私も美紀さんの相手をしていたの。レズをね!」康子もバツが悪いのか下を向
いている。
「あなたも、棄てられたんだ!」

 「そうよ。あなたは忘れたかも知れないけど、私のオッパイを揉んだのよ、バーで…」
顔が赤くなった。
「思い出した。確かにオッパイを掴んだ時の事を。柔らかくて形がよかったわ…」

 「そんな、恥ずかしいわよ。ところでお名前は?」
「中村通子です…」2人は話に華が咲き2時間も話し合い、夕方、康子と美沙は、あの
バーに向かうが、通子は康子が前に働いていたバーに向かう。

 康子と美沙は昼夜働いていた為、返済も順調で残金がほとんど無くなった。
しかし、井上がすんなり許す訳がない。
「奴には大部儲けさせて貰ったが、これが最後の儲けだな…」黒田から取り上げたビデ
オと印刷された写真を眺めている。

 そして、最後の支払を終えると、井上から思いも寄らぬ事を言われた。
「これを見てくれ」康子と美沙にビデオを見せ、見た2人は「消して、消して下さい!」
大声で泣き叫んでいる。

 「消してもいいが、黒田に400万払ったんだ。それなりの見返りがないとな」更に、
写真も見せた。
「ここで、働きます。ですから、消して下さい!」

 「人はいらないんだ。パートでやることにしたし。月5万でいいなら働いてもいいよ」
「そんな、アパート代にもなりません…」
「だったら、いい仕事があるんだ。そこで働け、住み込みだぞ!」

 「イヤ。売春させる気でしょう?」
「そんな事はしないよ。お前達はよく働いたから売春はしなくていい、保証する。とに
かく、行こう」強引に2人を連れだす。

 康子と美沙は井上の車に乗って郊外へと向かった。
走ってから1時間立つと、正面に塀に囲まれた屋敷が見えて、その屋敷の中に入ってい
く。
「着いたぞ!」車から降りて中に入ると「これは井上さん、お待ちしていました。どう
ぞ、こちらへ」正装した男性が中へ案内していく。

 鉄製のドアが開き中に入ると同時に「イヤ、私はイヤー!」悲鳴を上げる康子と美沙
だ。
中には両手を鎖で壁に繋がれた全裸の女性がいる。

 しかも、両足首も鎖で繋がれ、乳房は皮の紐で縛られ変形していた。
「いい眺めだね。いつ見ても気持ちいいよ」井上は変形した乳房を掴み揉んでいく。
だが、当の女性は潤んだ顔をして拒もうとはしない。

 「よくしつけたね」
「女は皆そうですよ。マゾの気がありまして。こちらだって、教育次第ではこうなりま
すよ」案内している男が言う。
(違うわ。私はこんなの絶対にいやよ。でも…)2人は黙ったままだ。

 案内している男は更に奥に入り「ギャー!」悲鳴が聞こえてくる。
「いや。こんなのいや!」怯えて2人の足が動かない。
「怖がらなくても大丈夫ですよ。怪我させるようなことはありませんし、傷も付けませ
んよ」安心させようとしている。

 4人はドアを開けて中に入ると、テーブルが並んでバーのように出来ていた。
勿論ホステスと思われる女性もいたが、両手首が30センチほどの鎖で繋がり、上半身
はコルセットだけで乳房が剥き出しだ。
それに、下半身は太股までの黒いストッキングだけを履いて、絨毛が剥き出しになって
いる。

 その中央に、空中ブランコのように垂れ下がった棒に、両腕を数カ所縛られた女性が
いた。
女性はストッキングを履いただけの姿で、乳房と股間を隠す物は何もない。
女性は「ピシャ!」ムチのようなもので打たれているが、打たれても跡が残ってない。

 「女は肌が命ですから、傷つけないように気を遣っていましてね」康子と美沙を見な
がら言う。
「でも、痛いんでしょう?」
「当然です。でも、見ての通りで女性の生殖器にはしませんよ。産めなくなった困りま
すから」

 案内人の言う通りで、乳房や尻、腹と叩いているが性器は叩いていない。
「許して。もう許して下さい…」催眠術に掛かったように潤んだ顔になっている。
「何だ、もうやりたいのか?」
「はい。どなたか、私とオ○ンコして下さい。このままやって下さい…」

 「仕方ないな。お客さんの中で、お相手できる方はいませんか?」
「俺がやってやるよ」井上が名乗り出た。
「それでしたら、こちらで」井上は中央に進み出てズボンを脱ぎだすが「して、私とオ
○ンコして…」呟くように言う。

 「待ってろ、すぐやるから!」パンツも脱いで肉竿を露わにした。
「行くぞ」肉竿が後ろから入っていく。
「いいわ。凄くいい。もっとして、もっとよ!」
「慌てるな。じっくりやってやる」腰を押さえ、ゆっくりとピストンしていくと「あん、
あん、あん!」肉竿が淫裂に入る度に声を上げている。

 (イヤだわ、あんなに濡れているなんて…)淫裂から淫汁が流れている。
井上も気持ちいいのか、ピストンが早まり、登りきった。
「気持ちいい。溶けそうよ、オ○ンコの中が溶けそう…」井上が出した体液が流れてき
た。

 放出が済むと、女性は両腕を解かれ、コルセットと鎖が手首に付けられた。
「オ○ンコ、ありがとうございました。お礼にさせて頂きます」不自由な手で肉竿を掴
んで口に入れてなめていく。
「俺も気持ちよかったな。また、やってやるからな!」肉竿を口で綺麗にされるとズボ
ンを履いて戻ってくる。

 「これから、ここがお前達の職場だぞ!」
「でも、痛いのはイヤです。それに、セックスだなんて…」
「強制じゃない。やりたかったらやるんだ。ここにいたら、オ○ンコやりたくなるけど
な」意味ありげなことを言う。

 3人が話していると「井上さん、この子達ですね?」男性が現れた。
「そうです、草野さん。高くお願いしますよ」
「そうですね、確かめさせて下さいね」草野と言われた男は康子の体を触っていく。

 「いい乳だ。整形か?」
「生です。手術は一切してません」乳房を触られそう答える。
その後、美沙も触られ「500万で、どうです?」
「500万ですか。いいでしょう」こうして、2人は草野に売られた。

 仕事が決まると2人はアパートから越していく。
「いい所が見つかったんだってね。羨ましいわ」売春はなく、特定少数の客相手だから
今までよりはましで、それを知り、羨ましがっている。
(その変わり、痛い思いをするのよ)笑顔で黙ったままだ。

 住人と挨拶を済ますと車に乗り込み、新しい住まいへと向かう。
車から荷物を降ろして部屋で整理していると先輩達が現れた。
「あんた達、常識って知らないの?」
「常識とおっしゃいますと…」
「挨拶よ、先輩を何と思っているのよ!」

 「失礼しまた。この通りです、お許し下さい!」2人は畳に土下座した。
「順番が違うわよ。名主が先に決まっているでしょう」意地悪く2人の髪の毛を掴み振
り乱した。
「許して下さい。謝りますから、お許し下さい!」痛みに耐えきれず泣き声になってい
る。

 「やっとわかったようだね。許してやるから、ちゃんとやるのよ」髪の毛を掴んだ手
が退けられた。
「教えて下さい。挨拶はどういう風にやったらよろしいでしょうか?」美沙が尋ねると、
ニヤニヤしながら顔を見合わせている。

 「裸よ。素っ裸になって挨拶するのよ」
「裸だなんて…」康子と美沙は顔を見合わせた。
「あら、挨拶したくないんだ。それなら、こっちも考えさせて」
「やります、裸でやります!」先輩が見ている中で2人は服を脱いでいく。

 「あら、色気ないわね。白だなんて…」
「ダサいわね。そんなの着て…」下着が批判され(悔しいわ。あんた達に言われる筋合
いじゃないのに!)黙ったままブラジャーから脱いだ。

 「あら、いいオッパイね。これ、整形なの?」乳房が掴まれる。
「生よ、整形じゃないわ。あなたもなの?」先輩は2人の乳房を掴んでいく。
「下はどうかしら、オ○ンコが真っ黒だったりして…」
「あり得るわね。男とやりまくったりして…」パンティを脱いでいくのを見ていた。

 「見えないわね。足を広げるのよ!」
「こうですね?」先輩にいわれれば逆らえず、足を横に広げた。
「あら、ピンクよ。綺麗な割れ具合よ」
「こっちもよ。あんまりやっていないんだ…」淫裂を覗き込んだ2人はニヤニヤしてい
く。

 「もういいでしょうか。性器も確かめたでしょうし…」
「いいわよ。最初は名主からなの」
「わかりました」2人は教わった通りに、全裸で部屋から出た。

 そして、ドアをノックして入っていく。
「失礼します。これからお世話になります、今野美沙です」
「同じく、伊藤康子です」
「あら、新入りね、こっちへ来て!」

 「失礼します」名主と言われた女性はまだ若かった。
「いい体ね。楽しみだわ」美沙が気に入ったのか、美沙の胸を撫で乳房を掴んだ。
「恥ずかしいです。そんな事されたら…」下を向いたままだ。
「そうね、まだ回りきってないしね。とにかく、ここにさせて!」名主と言われた女性
は美沙の乳房を吸いだした。

 「ダメ。そんなにされたら、跡が残ります!」
「跡を残すのよ。これで、あなたは私の所有になったのよ」頭を上げると乳房に赤いア
ザが出来ている。
(恥ずかしいわ。キスマークが付いてしまったし…)名主に挨拶すると、次の部屋に入
っていく。

 「いいわね。それなら、あなたがいいわ」康子が気に入ったみたいで、康子の乳房を
揉み吸っていく。
「ダメ、そんな、恥ずかしいです!」
「平気よ、これでいいの」2人は意味がわからないまま、先輩達の部屋を回り挨拶して
いく。

 「あら、残念だわ。仕方ないわね」あきらめ顔で淫裂を見つめている。
(そんなに見ないで。あなたと同じだから!)両手を後ろにして顔を背けていた。