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「波瀾のOL」
赤星直也:作
第20話 商品のお披露目
晴美達が手がけた下着販売は、新たな協力者が加わり、順調に売上を伸ばしている。
それに、晴美の借金も後わずかとなり、ヌードモデルはやめて、バーのアルバイトだ
けにした。
そんな中で、高橋だけは「大変な事になるぞ…」怯えていた。
それは「利息制限法」が施行されるからだ。
それが施行されると、決められた金利を越えた分を、返さなければならないから、事
業としては、やっていけない恐れがある。
「何とか、しないとな…」美紀や晴美達とも相談したが、結論は出ず、新しい事業
を始めた方がいい、というのは一致している。
「何か、いいのがないかしら?」皆で思案していた。
一方、晴美の会社でも、問題が起きていた。
順調に伸びていた下着も、競争相手ができたからだ。
それでも、英子を筆頭にして奮闘していたが、その英子が、妊娠してのがわかり「賭
に負けたわ。もう引退する…」子供が出来た事で、本田との婚姻を決意した。
「本当にやめるの?」皆が不安顔で言うと「これから、主婦業に専念したいの…」
未練はなさそうだ。
その数週間後に、英子は辞表を出して会社を去り、郁恵が責任者となって、指揮を執
る事になった。
その裏で、会社は事業の売却を考え、それには、高橋が手を挙げて応じている。
買収交渉は難航したが、30億でまとまり、高橋は会社を「ジュリー」と命名して、
ブランドを引き継いだ。
勿論、人材も一緒に移籍していている。
新会社発足の式典では、人事が発表され、郁恵が総括責任者で、晴美は営業部長の
肩書きを貰った。
その式典が終わった後、晴美のアパートでは高橋と美紀が話していた。
「もう、時間の問題だな。施行されたら、間違いなく潰れる…」
「それだったら、晴美に言って置いた方がいいわね。呼んでくるわ」晴美が呼ばれ
て実情を話した。
「それで、晴美の場合は300万は戻るんだ。直ぐに手続きしろよ」
「そんなに戻るんだ。嬉しくなっちゃうわ!」
「だから、こっちが倒産するんだ。それより楽しもうよ、姉さん」
「また、オ○ンコしたいの?」
「勿論だよ。一緒になりたかったし…」高橋は服を脱いで全裸になった。
「しょうがないわね。軽くよ、憲弘さんの子がいるんだから」美紀も裸になっていく
が「そんな、姉弟で、セックスだなんて!」晴美は驚きの声を上げた。
「あら、知らないんだ。姉弟でも、私は不倫相手の子なの。だから、秀夫とは血は
繋がってないのよ」
「知らなかった…。血が繋がっていないなんて…」
「本当だよ。だから、姉さんを、お嫁にしたかったけど、法律が許さないから、諦め
たんだ」
「ところで、美紀さん。その子は、憲弘さんに間違いないの?」
「あら、秀夫の子と思ってるんだ。私だって、そんなにバカじゃないわよ 」笑いなが
らパンティも脱いで全裸になり、高橋に抱かれていく。
「あ、あ、あ~!」喘ぎ声を上げる美紀を見ながら(勘違いしてたんだ。なんだか、
私がバカみたい…)やっと、笑顔になっている。
晴美の支えは取れたが、高橋は憂鬱だった。
「時間の問題だな…」恐れていた、利息制限法が施行され、会社には弁護士が過払い
請求に訪れ、対応に忙しい。
勿論、晴美も弁護士を通じて請求していて、借金は帳消しになり、200万が口座に
振り込まれた。
「戻ったのは嬉しいけど、高橋さんが大変では?」
心配しているが、その通りで、財政は破綻寸前になっている。
それでも「ジュリー」が利益を出していたから、グループとしては、やっていけた。
晴美も販売に努力していて「下着だけでなく、アクセサリーを扱ってみては?」提
案した。
「面白いわ。肌に着けるから、受けるかも」皆も乗り気になっている。
「それなら、当たってみるね」晴美と郁恵は東京交易を訪ねた。
「大部、出世されましたね。羨ましい限りです」前の課長が対応に出た。
「実は新しい商品を…」東京交易が、卸しになって欲しいと、願い出ると「それは、
無理でしょう。おいしい所ばかり摂るんだから!」
「そこを、お願いします」
「それなら、おいしい所を食べさせてください。あなた2人を!」思わぬ言葉に、顔
を見合わせた。
「私の体が欲しいんですか?」
「そうです、それに、天野さんの体も」
「そんな、体が欲しいなんて困ります…」
「イヤなら、それでも良いです。この話には乗りませんから!」
その言葉に、郁恵は迷った末「わかりました。体を差し上げますから、引き受けて
ください、約束ですよ」承知する。
「私も、体を差し上げますから、取引をお願いします…」晴美も承知した。
「そう来なくちゃ。来週にでも契約しましょう」話がまとまると、3人は事務所を出
て繁華街に出た。
昼間だというのに、人が行き交う中を歩き、裏通りにあるラブホテルに入っていく。
「約束ですよ、体を許すんですから…」
「男に、二言はありません!」部屋に入ると、3人は脱いで全裸になると抱き合う。
「やって下さい。わかりますよね?」郁恵が馬乗りになり、腰を振っていくと、晴
美は淫裂を顔に乗せて、指で弄られる。
「あ、あ、あ~!」声を上げながら郁恵は淫汁を流し、晴美も指によって淫汁を流し
ていた。
郁恵と晴美は馬乗りを交代して、今度は晴美が腰を振っていく。
「あ、あ、あ~!」声を上げていると「ダメ、お腹はダメ!」悲鳴に近い声を上げて
降りようとしたが、押さえられて降りられない。
「出したぞ、全部出し切った!」降ろされると、淫裂からはポタポタと、白い液体が
流れ出てくる。
「できちゃいます…」泣き声で言うと「薬を飲めばいいだろう?」素っ気なく言って、
服を着だす。
郁恵と晴美も服を着終えると、ラブホテルからを出て「郁恵、薬あるの?」「ない
わ、これから見て貰う…」当てもなく歩いて行くと病院があった。
「見て貰いなさいよ。できたら、大変よ。私も万が一に備えたいし」
「郁恵さんと一緒なら良いわ」2人は病院で診察を受けた。
医師からは「昼間からとは、お盛んね」嫌みを言われる。
「彼氏が交代勤務ですから…」嘘を言いながら、膣の中を消毒して貰い、薬を処方し
て貰った。
「これで安心だわ」妊娠の恐れがなくなり、笑顔で歩いている。
それから数日後に、東京交易から連絡があった。
「契約日が決まったわ。来週の月曜よ」
「よかった、これで道筋ができたわ」喜ぶ佳子や朋美だが(もっと体を求められる…。
妊娠だけは避けないと…)郁恵と晴美は気を引き締めていた。
不幸にも、その予感が当たってしまった。
契約を済ますと、懇親会という名目で、4人はモデルをすることになった。
「これが商品です」金色のネックレスやチェーンが並べられていく。
「綺麗だわ、これを付けるんだ!」手に取り、付けようとすると「それじゃ引き立た
ないです。ヌードになって、着けないと…」注意された。
「ヌードですか?」驚いて声を出すと「そうです。素っ裸になって、着けて下さい」
威圧した顔になっている。
「イヤです、こんな大勢の前でヌードはイヤです!」泣き声で言うと「レイプされて、
写真撮られるよりは、いいでしょう」意味ありげに言う。
(知ってる、レイプされて写真撮られたのを…)4人の顔が蒼白になっている。
「やりますよね?」
それには、暫く間をおいて「秘密にして下さい…。写真も撮らないで下さい…」承知
した。
「当然です。必ず守りますから、お願いします」約束すると、4人は服を脱ぎだし
(こんな所で脱ぐなんて…)スーツ、スカートと次々と脱いで、下着だけになってい
く。
「それ、いいですね。内の家内にも、着せたいですよ」
「是非、着させて下さい…」嫌みを良いながら、下着を脱ぎ全裸になった。
「ヘアが邪魔ですが、今日は良いでしょう。この次は剃って貰いますよ」
「この次って、またヌードですか?」
「ええ、お得意さまにも見せないと」
「今回限りにして貰えませんか?」
「売上伸ばしたいんでしょう。お得意さまだから、我慢して下さい!」
(言っても無駄だわ。また、ヌードになるしかない…)諦めて、準備されたネックレ
ス、ウェストチェーンと次々と着けていく。
「良いですね。写真に撮りたいくらいだ」
「イヤ、写真は絶対イヤです!」
「わかってます。ついでに、これも付けましょう」4人の乳首に鈴がぶら下がった、
ニップルリングを着けた。
「準備が出来ましたね。それでは、行きますか!」ドアを開けると、賑やかな声が聞
こえてくる。
(イヤよ。ヌードを見られるのは、イヤ!)体を震わせながら、懇親会の会場へと
歩いた。
「これより、商品のお披露目を行います!」その言葉に、体を震わせながら、晴美達
が会場に入ると、その瞬間「素っ裸だ!」「ヘアヌードだ!」驚きの声が上がる。
「みなさま、今日のモデルは「ジュリー」の社員の皆さんです」
「まじかよ。ヌードモデルじゃないんだ!」また、驚きの声が上がり(そんな事、言
わなくていいわよ…)体を震わせながら会場に入り、参加者を前に並んだ。
「この輝きを、ご覧下さい」だが、皆が乳房や絨毛を見ていて、アクセサリーなど
見てはおらず、晴美達にもそれはわかっている。
(オッパイと、性器を見てる…。アクセサリーなんて、見てやしない…)体を震わせ
ながら、ポーズを作っている。
「それでは、商品を紹介します」司会者は1つずつ、アクセサリーの名前を言うが
(速くして、ヌードはイヤなのよ)時間が長く感じられる。
「これは、ニップルリングといいまして…」乳房を掴んで揺すると「チリン、チリン
!」音が出ていく。
「それいいね、鈴も可愛いし」見ていた参加者も、乳房を掴んで揺すっていく。
(オッパイは触らないでよ)拒みたいが、拒めず、笑顔でいるしかない。
それをいい事に、次ぐ次と乳房を掴んで、揺すった。
4人は、全裸姿を30分以上晒してから戻ってきた。
「悔しい、何でヌードにならないといけないのよ!」郁恵は泣き出した。
「私だって悔しいわよ。でも、泣いたってどうしようもないのよ」そう言う、晴美も
泣いていた。
4人は泣きながら、アクセサリーを外して服を着ていく。
次々と着て、着終える頃には涙も枯れていた。
「泣いたってしょうがないわ。笑顔で行きましょう」鏡を覗き、服の乱れを直すと、
また会場へと戻って説明していく。
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