「波瀾のOL」   
                                 赤星直也:作
第7話 残業 

 翌日、晴美はいつものように事務所に入ったが、橋本の目が気になっている。
(ばらさなければいいけど…)気にしながら仕事をしていると「天野君、今日は残業
頼むね」珍しく課長から残業を指示された。
「はい、分かりました」引き受けたが(もしかしたら?)不安があった。

 それでも、昼休みには美紀に「すみません、今日は残業になりまして…」アルバイ
トを休む事にし、5時になると、同僚は帰るのに晴美がけが残っている。
そんな晴美に「残業だってな、俺も何だよ」橋本が入ってきた。

 「何か、用でもあるんですか?」(もしかしたら?)震えた声になっている。
「あるから、来たんだよ。ほら、これを見ろよ!」それは昨日、スタジオで撮った写
真で、晴美の乳房や絨毛に覆われた淫裂がハッキリ写っている。

 「これを、どうする気なの?」
「あなた次第さ。ここで、素っ裸になるなら何もしないよ」
「イヤよ。どうしてヌードなのよ!」

 「やらないなら、この写真が表沙汰になるだけだ。実家の両親が泣くだろうな、な
んせオ○ンコ丸見えなんだし…」
「やめて、そんな事やめて下さい!」
「それなら、俺の言う事を聞くんだ。早く素っ裸になるんだ!」晴美は顔を震わせな
がら(脱ぐしかない…。あれが、表沙汰になったら、死ぬしかない…)両手でボタン
を外しだした。

 「そうだ、それでいいんだ」橋本はニヤリと笑い、見つめているが(セックスも、
やる気だわ…)怯えながら、スーツを脱ぎ、スカートも脱いだ。
その後、シャツを脱いで下着姿になると「俺にもやらせろ!」正面からパンティを両
手で掴んだ。

 「自分でします!」脱がされまいと押さえて、もあっけなく引き下げられ、絨毛が
覗く。
「いいね、このオ○ンコは!」なおも引き下げ、足首から抜くと、晴美の下半身が丸
出しになった。
橋本は、絨毛に包まれた淫裂を撫でたが「触らないで!」手を払った。

 「立場が分かってないな。誰に言っているんだ?」絨毛を掴んで引き抜く。
「ヒ~!」悲鳴を上げるが「言い直すんだ。お詫びにオ○ンコして下さいって!」
「それは許して下さい。この通り謝ります!」ブラジャーを脱ぐと、正座して土下座
した。

 「オ○ンコ、したくないのか?」
「ここではイヤです。ですから、この通りです…」また土下座した。
「そこまで言うなら、オ○ンコは許すが、写真は撮って欲しいだろう?」
(また写真を撮る気だ。そして、脅す気だ…)暫く間をおいて「ヌードを撮って下さ
い…」そう言うしか道はない。

 「撮ってやるぞ、喜んでオ○ンコを撮ってやる!」橋本は笑顔になってポケットか
らカメラを取りだし、晴美の全裸を撮りだす。
橋本は注文付けて、机に座らせたり、横にさせたりと、色々なポーズで撮り、最後に
淫裂を集中的に撮った。

 「天野のオ○ンコを撮ってやったぞ。お礼に口でやれ!」ズボンとパンツを引き下
げ、肉竿を顔に押しつける。
「好きなんだろ、チンポが。言うんだ!」
(そんな事言いたくないわよ。でも言わないと…)「晴美はチンポが大好きです。で
すから、お口でやらせて下さい…」手で掴み、口に入れると「フグ、フグ!」唇で擦
っていく。

 「そうか、天野はチンポが好きか。いずれは、オ○ンコしような!」機嫌良く乳房
を握り締めた。
(悔しい。こんな事までさせるなんて…)屈辱を味わいながら、肉竿を口で擦ってい
くと
(射精だわ、射精が始まる!)爆発寸前に気付いた。

 逃れようとしたが「飲め、飲むんだ!」頭を掴まれて、逃れられない。
(イヤ、口の中はイヤ!)肉竿をくわえたまま、首を振るが「う~!」呻き声と同時
に喉奥に生臭い液体が漂いだす。
「スッキリしたぞ!」橋本は肉竿を抜きズボンを引き揚げるが、晴美は「おえ~!」
精液を吐き出し、口の周りを拭きだす。

 「今日はこれまでだが、いずれは、オ○ンコしてやるからな!」ズボンを直すと、
橋本は出て行くが(ヌードを見られたら、大変な事になる…)急いで服を着ていき、
最後にスーツを着て元の姿に戻った。
普段の姿の戻ると、書類に目を通してグラフにまとめ、9時近くに事務所を出た。

 それから数日後に、会社が糸川を刑事告訴する事を決めたから、マスコミが押し寄
せた。
新聞社、テレビ、週刊誌と押し寄せ、大騒ぎになって仕事どころではない。

 同僚の間でも「会社が糸川さんを告訴したんだって。なんでも、横領と顧客リスト
を持ち出した罪らしいわよ」話し合われ晴美の耳にも入っている。
(顧客リストは私で、糸川さんじゃないわ。でも、借金を押しつけたし…)罪悪感を
感じながらも正当化しようとしている。

 晴美が仕事を終え、いつものように美紀の店に行くと「新しい商売をする事になっ
たの、そっちで働かない?」転職を勧める。
「新しい商売って、何ですか?」
「そうね、体験した方がいいわね」美紀と一緒に店を出た。

 2人が繁華街を歩いて行くと、やたらネオンが目立つ店があり「ここよ、ここを買
収したの」一緒に入ると、薄暗い店内には男性と女性が話しながら酒を飲んでいた。
「バーですか?」

 「そうなの、ここも私の店なの」2人が話していると「いらっしゃいませ」短いス
カートを履いたホステスが現れ「ビールが欲しいわ」美紀は注文する。
「かしこまりました」暫くして、ホステスがビールを運んできた。

 それを、飲みながら話を聞いていくと、喫茶店は他人に任せるという。
「それじゃ、真美さんはどうなります?」
「ここで働くそうよ。時給も上がるから喜んでいた」それを聞いて(そうよ、今まで
の倍になるんだわ。そうしたら借金も減るし)晴美もその気になって「真美さんが一
緒ならここで働きたいです」承知した。

 「よかった。晴美さんが来てくれるなら安心だし」笑顔になる美紀だ。
2人が、話しながらビールを飲んでいると「姉さん、いいかな?」高橋が現れた。
「珍しいわね。何かあったの?」
「ちっと困った事ができてね。ここじゃ何だから」3人は店を出て晴美はアパートに
戻ったが、2人は喫茶店の隣のビルに入って行く。

 「ここなら、気兼ねが要らないし…」高橋は美紀の服を脱がしだす。
「秀夫、オ○ンコしたいの?」
「したいさ。やってから話そうよ」
「分かった、暫くやってなかったしね」2人は服を脱ぎ、全裸になると抱き合う。
高橋は乳房を握りながら、淫裂を肉竿で突き、美紀も「あ、あ、あ~!」声を上げな
がら淫汁を流している。

 「出したい、姉さんに出したい…」
「いいわよ。秀夫なら、オ○ンコに出してもいい…」
「ありがとう。どうせなら、姉さんにやって欲しい」

 「わかった、馬乗りね」体を入れ替え、美紀が上になって腰を振りだした。
「姉さんのオッパイも好きだ!」乳房を揉みながら、高橋は絶頂を迎えた。
「暖かいわ。秀樹のエキスが温かい…」余韻を楽しもうと、結合したまま抱き合う。

 2人は暫く黙っていたが「秀樹、困った事って何なの?」美紀が口を開いた。
「兄さんが、戻ってくるらしいんだ」
「えっ、憲弘が出てくるんだ!」
「そうらしい、仮出所らしいんだ」

 「困ったわね。今更、来られても困るし…」
「俺も困るよ。姉さんの亭主が前科者とあっては、仕事も差し支えるし…。信用第一
の世界だからな…」
「そうよね。秀樹には近寄らせないようにする」
「そうして貰えれば助かるよ。姉さんとのオ○ンコはこれが最後かもね」また、乳房
に顔を埋めて、乳房を吸い出す。
「そうよね、最後になるかも」2人は、名残惜しそうにまた抱き合った。

 それから数日が過ぎ、会社を終えた晴美は、喫茶店ではなくバーへと向かった。
「待ってたわよ、こっちで着替えて!」美紀に案内され、奥の部屋で着替えていく。
服を脱ぎ下着になると「それもいいわね、清純で!」ピンクのパンティとブラジャー
に美紀は目を輝かせている。

 「恥ずかしいわ、そんなに見られると」用意された制服を着込むが「女同士よ。そ
れに、エッチした仲じゃないのよ」馴れ馴れしく胸を撫でている。
「今は無理です。いずれ後で!」
「そうね、今は仕事優先にしないとね」素直に手を退け、着終えると2人は店に出た。

 「新人の天野晴美さんよ。晴美と呼んで。10時まで働くの」美紀は居並ぶホステ
スの前で、晴美を紹介した。
「初めての世界ですのでよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね」皆が笑顔で話しかけ準備を始めた。

 だが「佐藤が出て来たら、どうしたらいいのよ…」美紀は悩んでいたが、刑務所か
ら夫の佐藤が仮出所するとの通知が届いた。
「行くしかないわね」美紀は1人で刑務所に出向いて、佐藤と一緒に戻ってきた。