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「薄倖の星の下に」
赤星直也:作
第8話 知られたアルバイト
それから数日が過ぎた日曜日に大友が訪れた。
「奥さん、回覧板です。よく読んで下さいね」
「はい、わかりました」渡された回覧板を開くと(そんな、付き合えだ何て…)挟ま
れたメモを引き抜いて、ゴミ箱に捨てた。
そして「大友さん、回覧板です」その回覧板を大友に届けた。
「ああ、大丈夫ですよね?」大友は妻を気にしながら言い「はい、大丈夫です…」そ
う返事して戻ってきた。
「あなた、買い物があるから行ってくる。遅くなるかもし知れないけど心配しない
でね」
「わかった。後は俺がやるよ」秀樹はどうにか杖を付いて歩けるようになっている。
「じゃ、お願いします」普段着を着たまま瑞穂は家を出ると、確認したかのように、
大友も「パチンコに行ってくるよ」と家を出た。
大友は瑞穂の後ろを追うように歩き(付いてきたわ。大友さんが…)2人は口を開
くことなく、黙ってバスに乗り駅に向かっていく。
駅で電車に乗ると、後を付いてきた大友がやっと声を掛けてきた。
「感謝しますよ。奥さん」
「大友さん、今回限りですよ」
「わかっていますよ、それより気づかれなかったでしょうね?」
「それは平気よ。うまく言っておいたから…」
「それなら安心です」大友は瑞穂の腰を撫でるが(イヤ、触らないで!)項垂れた
ままの瑞穂に(これなら、うまく行くぞ!)確信したのか大胆になっていく。
誰も知らないとは言え、スカートの中に手が伸びた。
(だめ、そこはいや!)手を押さえ、首を振ると(まあいいか。後でたっぷり楽しめ
るしな)素直に手を引く。
やがて、電車のブレーキが掛かり、スピードが落ちていく。
「行きましょう」「はい」停まった電車から降りた2人は見知らぬ人垣の中を歩き、
繁華街を歩いて裏通りに入ると、大友は瑞穂の腕に手を掛けてきた。
(イヤだけど、仕方ないわね)瑞穂も腕を組んで歩いていく。
寂れた裏通りはやたらと看板が目立ち、その看板に吊られるかのように「行きまし
ょう」腕が引かれた。
「いやです。夫を裏切りたくありません!」拒む瑞穂に「知られてもいいんですか?」
脅しを掛ける。
「それは、いやです!」
「だったら行きましょう。秘密は守りますから」
(私の体が目的だったんだ…)顔を震わせ「今回だけです。約束して下さい」承知し
て「約束します」引かれた腕に従い、ラブホテルの看板が掛かった中に入った。
フロントでは「いらっしゃいませ」女性から声を掛けられ「休憩したいんだが…」
「2時間5千円になります」大友が財布を取りだし金を支払うが、瑞穂は項垂れ「行
こう」キーを受け取った大友と一緒に部屋に入って行く。
「脱ぐんだ。素っ裸だぞ!」
「わかっています…」声を震わせながら服に手を掛け、ボタンを外すと裾を持って持
ち上げ、首から脱いだ。
「ほう、色っぽいですな。レースのブラだなんて!」大友がブラジャーの上から乳房
を撫で出す。
「待って。脱いでからにして!」大友の手を退け、背中のホックを外すと乳房が露
わになった。
「今度は、オ○ンコを見せてくれよ」
「わかっています…」両手を下げブラジャーを脱ぐと、スカートも脱いでパンティだ
けの姿になった。
(これを脱いだら、フルヌードになってしまう…)最後の布も脱ぎだし「いいです
ね。ツルツルのオ○ンコが…」足を上げてパンティから抜いていく。
「これで、フルヌードです!」顔を背けて立つと「脱がせろ。俺を裸にしないと…」
その言葉に渋々とズボンを引き下げていく。
パンツも引き下げると、そそり立った肉竿が目の前のあり「フェラしてくれ。わか
るだろう?」「やりたくありません。夫以外とは…」泣き声に変わった。
「やらなかったら、言っちゃうぞ!」そう言われればやるしかなく、勃起した肉竿を
手で掴み、口の中に含んでいく。
「上手だよ、今度は店でやってくれよ」
(バカにしないで。そんなの出来るわけないでしょう!)口を動かしていくと「もう
いいよ、やろうよ!」瑞穂はベッドに押し倒され(入れないで。お願いだから、入れ
ないで!)無毛の淫裂に乱暴に肉竿を押し込まれて「う、う、うー!」悲鳴を上げた。
「気持ちいいや。オ○ンコがキツくて、気持ちいい!」肉竿が根本まで入るとピス
トンを始めて(あなた、許して。あなた…)閉じた目からは涙が流れている。
大友はそんな事など気にもせずに、乳房を掴み淫裂を辱めて「ピシャ、ピシャ!」肉
同士のぶつかる音が響き、そして「うー!」と動きを停めた。
「イヤ、お腹の中はイヤです!」
「ダメだ、出させろ!」逃げようとするが逃げられず、肉竿が淫裂に食い込んだまま
で「イヤー!」悲鳴と同時に淫裂から白い液体が流れ出し「う、う、う!」嗚咽を上
げる瑞穂は呆然としている。
大友はそれでも容赦はせず、淫裂から流れ出る様子をカメラで撮りだし「イヤ。撮
らないで、いや!」慌てて手で隠した。
「手を退けるんだ。もっと撮らせろ!」
「イヤ。ヌードを撮られるのは、イヤです!」泣きながら言う。
「知られてもいいんだな。お前がオ○ンコした事も!」
「言わないで下さい。お願いしますから…」
「だったら、お前の素っ裸を撮らせろ。ほら、そこに立つんだ!」泣きながら瑞穂は
大友の言う通りの事をしていく。
「手を後ろで組め。顔を上げろ!」
(イヤ、こんなのを撮られるなんて…)泣き顔の瑞穂だが、大友は淫裂から精液を流
し、乳房を晒した姿を飽きることなく撮っていく。
「よし、写真はこれでいい。一緒に風呂に入ってやり直しだ」
「許して。もう許して!」瑞穂は首を振って拒んだが「ダメだ、もっとやるんだ。行
こう!」無理に浴室に連れ込み、淫裂を洗うとドロドロの液体が流れ出てくる。
「これでいい。今度は奥さんがやってくれ。いつも、やっているようにな!」ニヤ
リと笑うとベッドに仰向けになった。
(知られていたんだ…)驚きながら馬乗りになり、腰を動かし出す。
「これで、終わりにしてください…」
「ダメだ、この後は四つん這いでやるんだ。ほら、やれよ」
(そんなの、いや。もうイヤです!)秀樹への裏切りに、罪悪感を感じながら腰を振
っていくと、揺れ動く乳房を掴み、揉んでいく。
この後、大友は言った通りに、四つん這いになった瑞穂を辱め、登りつめて2度目
の放出をし「う、う、う!」泣きながら、淫裂から流れ出る精液を手で押さえている。
汚された瑞穂は、再び体を洗ってから大友と一緒にホテルから出た。
「この事は、誰にも言うなよ!」
「写真は誰にも見せないで。それに、脅迫したら訴えてやるから!」
「それはないよ。その代わり、たまにはオ○ンコして貰うよ」
「もう許して。もう、夫を裏切りたくありません!」泣きそうな顔で言う。
「そうは行きませんね。奥さん!」人通りから外れた所で抱き付いた。
「ダメ。もうダメです!」
「そうだよな。金を払ってないしな…」
(そんな言い方しないで。好きでやっているのじゃないのよ!)黙ったまま別れた。
「酷いわ。あんな事をするなんて…」繁華街に出るとデパートに入り、秀樹への申
し訳なさに、金もないのに秀樹のための買い物をし、家に戻ると見せる。
「似合うかな?」
「似合うわよ。それを着て散歩しないと」瑞穂は気づかれないように振る舞っていた。
数日後、瑞穂はいつものように、乳房が飛び出す制服で客の接待をしていて「いら
っしゃいませ!」接待に回っていると大友の席だ。
「奥さん、この前はよかったよ」やはり、乳房を揉んでいく。
「あのことは忘れてください。もう、絶対にしませんから…」
「そうは行きませんよ、疼くんですよ。オ○ンコしたいって!」瑞穂のスカートの中
に手を入れ、淫裂を触りだし、指が膣の中に入ってきた。
「今度の日曜日にまたやらせて下さい。この前のホテルです」
「もう、しないと約束したはずよ。許して下さい」
「知られるのはイヤでしょう。それに、脅すつもりはありませんが、こんなに綺麗に
撮れていますし…」この前撮った写真だ。
専用プリンターで印刷してあり、画像も鮮明で「脅したら訴えると言ったはずよ!」
瑞穂の声が震えている。
「脅しじゃありません。見て貰いたくて。ほら、オ○ンコから精液も流れているし」
「わかったわ。セックスするから、今回限りと誓って。約束を破ったら、奥さんに
いいつけるわよ」
「今回限りでもいいよ」瑞穂は淫裂から手を退けて、次ぎの客の接待に回っていく。
そして、日曜日には大友と一緒にラブホテルで、全裸にされ抱かれていた。
しかし、それはすぐに発覚してしまった。
大友の妻が夫の浮気に気づき、持ち物を調べて瑞穂のヌード写真を見つけたからだ。
「実は、言いにくい事ですが…」妻は瑞穂の留守の時に秀樹を訪ねて見せた。
「間違いなく瑞穂です…」落胆する秀樹に「こんな事はしたくなかったんですが…」
言いにくそうだ。
「いいえ、助かります。後は私がしますから、絶対に誰にも言わないで下さい」
「わかっています。私も奥さんを傷つけたくありませんから」大友の妻は戻り、1人
残された秀樹は「俺がいけないんだ。俺がこんな体になったばかりに…」考え込んで
いる。
そんな秀樹なと知らない瑞穂は、買い物をして笑顔で戻ってきた。
「あなた、今夜も先に休んでいてね」話し掛け「わかったよ…」秀樹は考え巡らして
いる。
夕方、家事を済ますと家を出て、いつものように客席を回り、乳房を揉ませ淫裂も
触られていく。
こうして、時間が経って、外は真っ暗になっており「いらっしゃいませ」瑞穂は美鈴
に言われテーブルに向かったが、客を見るなり「!」声が出せない。
「瑞穂。こんな事していたのか?」
「あなた。許して、こうしないと…」唇がブルブルと震えている。
「わかっているよ。確かめたかっただけだ」隣に座った瑞穂の乳房を揉んでいく。
「許して、あなた。体は絶対に売っていないから許して!」
「触らせるだけか。教えろ!」
「はい、性器とオッパイを触らさせています」泣き声に変わり「こうか?」淫裂を触
られている。
「指も入れさせています」
「こうだな?」秀樹の指が淫裂の中を動いていく。
「そ、そうです。そうされると、声も出しています…」
「どんなふうにだ?」
「あ、あ、あ!」秀樹の股間を撫でながら、喘ぎ声を出している。
「そうか。毎日、こうやっているのか?」
「仕方ないんです。生きていくために…」
「俺がだらしないばっかりに、こんな恥ずかしい事をしていたのか…」力無く言う。
「あなた、気にしないで。そんな事より、今日はお客として遊んで!」
「そうだよな。客だもんな」瑞穂の乳房を揉みながら乳首を吸うと「いいわ、凄く良
いの…」小刻みに体が震えて(許して。あなた、許して下さい…)閉じた目から涙が
流れている。
秀樹は瑞穂の体を撫でてから酒を飲んでいく。
「もういいよ。次の席に行かないとダメなんだろう?」
「帰ってから、詳しい事をお話しします…」涙を拭いて次のテーブルに向かった。
「瑞穂、こんな事させてご免な…」乳房を揉まれる妻の瑞穂を見つめていたが「そ
ろそろ、帰るか」杖を付いて立ち上がり、フラフラしながら店から出た。
そんな事とは知らない瑞穂は、客席を回っている。
店を出た秀樹は、不自由な足で当てもなく歩いている。
繁華街を歩き、閑静な商店街まで来ており「どうしたらいいものか…」歩きながら考
えていると、目の前には大きな川があり秀樹は立ち止まって考えた。
「俺がいなければ、瑞穂はあんな恥ずかしい事を、しなくてもいいんだ!」思い詰
めたのか靴を脱いでいく。
そして、靴を脱ぎ終えると手すりを乗り越え「バシャーン!」大きな水しぶきがあっ
たが、誰も気づく者は誰もおらず「バシャーン!」水音が暫く続いた。
仕事を終えた瑞穂は秀樹が待つ自宅に戻った。
「あら、戻っていないわ」家の鍵を開けて中に入ると誰もいない。
「怒っているんだ。あんな事をしていたから」泣きながら秀樹の帰りを待っているが
「う、う、う!」止めどもなく、涙が流れている。
だが、時間が過ぎていく。
夜が明けたが、秀樹は戻ってこず、さすがに瑞穂は不安になり「もしかして?」急に
胸騒ぎを覚え「警察に知らせた方がいいかも知れない…」手が電話を掴んだ。
その瞬間に「プルプルプル!」電話が鳴り「瑞穂よ。あなたなのね?」話し掛けると「いいえ、○○警察署です。秀樹さんはご在宅ですか?」警察からだ。
「それが、昨夜から戻っていないんです。警察に捜索願いを出そうと思っていた所で
す…」
「そうですか。でしたら、こちらにおいでいただけませんか?」
「わかりました。メモを書いたらすぐ行きます」
「メモは不要です。すぐに来てください」
「わかりました」電話を切ると瑞穂は自転車に乗って警察署に向かう。
警察までは、そんなに時間が掛からなかった。
「諸星ですが、すぐに来てくれと言われまして…」
「諸星さんですか、こちらへ」瑞穂は不安な思いをしながら後を追い、ドアを開けて
中に入った。
途端に「あ、あなた、あなたー!」悲鳴を上げて走っていくと、そこには冷たくな
った秀樹が横たわっている。
「奥さん、驚かないでください」警官は動揺する瑞穂を抱きかかえて言い「そんな、
死ぬなんて信じられない!」泣き声が響いていく。
瑞穂は警官から事情を聞いて、自宅に戻ってきた。
そして、唯一の親戚と連絡を取り、翌日、親戚も現れて、告別式の準備が行われた。
「これからどうなさるの。それにお墓は?」
「行く当てがありません。でも、ここには居たくありません…」
「だったら、お墓は実家にしたら。無縁仏になってしまうよりはいいでしょう?」
「お願いできますか?」
「いいわよ。お墓は守っておくわよ」親戚と話がまとまった。
告別式も済み、わずかな保険料を親戚に渡して遺骨を埋葬して貰い「一体、何のた
めに、こんな事をしていたのかしら?」秀樹の死で空しさを味わっている。
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