「母と姉と妹と」

                     赤星直也:作

第5話 ライバル意識


 由里と美智との同居を始めてから一月が過ぎた頃、真一は由里を「姉さん」と呼び、
美智は真一を兄さんと呼んでいた。
「姉さんはどこを受験するの?」
「明和が本命なんだけど無理かも…」自信なさそうに言うと「姉さんなら大丈夫だよ、
僕も明和に行くよ」「真ちゃんもそうなら、頑張らないとね」笑顔になっていく。

 2人が本気で受験に取り組むと、真弓は勉強部屋として4畳半の部屋を2人に使わ
せたが「私だって、高校受験なのに…」美智には不満だ。
美智は自分が除け者にされたと思い、事あるごとに由里には辛く当たっているが、そ
んな思いなど知らず、真一と由里は夜遅くまで受験勉強している。

 2人がいつものように勉強に取り組んでいると夜中の1時を回っている。
「もうこんな時間か、姉さんここまでにしようよ」「そうね、もう遅いしね」由里が
参考書を閉じると真一が抱きしめた。
「ダメ、もうダメと言ったでしょう?」拒んで突き放すが「我慢できないんだ、胸だ
けでいいから見せてよ」シャツのボタンを外しだした。

 (誰かに見られたら困るけど、真ちゃんが見たがっているし…)由里は「胸だけよ。
下は絶対ダメだからね!」承知した。
「わかっている、オッパイだけでいいよ」ボタンが外し、白いブラジャーを捲り上げ
て乳房を露わにすると顔を埋めて乳首を吸い出す。

 (気持ちいいわ。久しぶりに感じる…)真一の頭を抱きしめ、乳房を撫でさせてい
ると(2人であんな事している!)覗いていた美智は声を出す寸前だ。
(もしかしたら、セックスも?)目をこらして見ていると(オチンチン舐めてる!)
由里がフェラを始めた。
(姉さんが、真ちゃんとやるなんて許せない。それなら私だって…)嫉妬が芽生えて
いる。

 美智は機会を狙っていたが、意外にも早くチャンスが訪れた。
真一は部活が取りやめになったから帰宅すると「あれ、美智だけなんだ!」由里は帰
ってない。
「そうよ、だからいい事しようよ」美智は真一に抱き付いて唇を押しつけた。

 それには驚く真一だが「オッパイ吸ってもいいわよ、姉さんにしたように…」美智
はボタンを外し、ブラジャーを捲り上げていく。
「本当にいいのか、触っても?」
「兄さんだけだよ、こんな事させるのは…」なおも捲り上げると膨らみ始めた乳房が
現れた。

 「わかった、吸うよ」真一が乳房を撫でながら乳首を吸うと「変な感じよ、凄くい
い気持ち…」目を閉じて快感に酔っている。
真一は乳房を吸いながら、美智の股間を撫でだすと「その前に、美智にさせて!」美
智が真一の股間を撫で出す。

 そして、真一の前で膝を着き、チャックを下げると肉竿を取り出した。
「美智、本当にやるのか?」
「姉さんには負けたくないの、いいでしょう?」そう言うと口を押しつけて「フグ、
フグ!」唇で擦りだす。
(中学だと思ったけど、姉さんと同じなんだ…)目を閉じ、美智の頭を撫でていると
快感が襲って絶頂が迫っている。

 「ダメだ、出ちゃう!」叫ぶと同時に噴射が始まり、美智の口の中に漂っていく。
「ごめんな、出ちゃった!」詫びを入れると「気にしないで、兄さんのなら平気よ」
そう言って「ゴクン!」と飲み込んだ。

 精液を飲み込んだ美智は「私にもしていいよ」自らスカートとパンティを引き下げ
下半身を露わにして行く。
「オ○ンコしていいのか?」
「それはダメ、見るだけにして」そう言うと、仰向けになって両足を開いて淫裂を露
わにした。

 「これが、美智のオ○ンコか…」ジッと眺め、クリトリスを撫でだすと「あっ!」
声を上げ腰を動かした。
「美智、俺もやるよ」指で触っていたクリトリスを舌でなめだし、指で肉襞を撫でて
いくと「いいわ、凄くいい…」声を上げ、膣からネバネバした液体が流れ出てくる。

 真一は舌と指を使っていたが、肉竿が元気を取り戻し、割れ目に押し当てると「ダ
メ、兄さんでも絶対ダメ!」手で淫裂を押さえ侵入を防いでいる。
「わかった、入れないから写真ならいいだろう?」立ち上がると部屋に戻ってカメラ
を持って来た。

 「写真はイヤ、見られたら困る…」小さな声で言うが「誰にも見せないよ、それに
顔は撮らないから」宥めるように言うと「それなら我慢する…」承知した。
「ありがとう、もっと足を開いて欲しいな」美智は言う通りに足を開いて、膣穴が見
えている。

 真一は(あの穴に入れるんだ…)肉竿を膨らませながら、美智の淫裂を撮っていく
と(性器を撮られている…)両手で顔を覆い体が震えていた。
それでも真一は向きを変え、色々な角度から美智の淫裂を撮りまくった。

 「もういいよ、これくらいにしよう」部屋に戻り再生していくと、ピンクの肉襞や
膣穴まで鮮明に写っており「これがオ○ンコなんだ…」興奮しながら次々と確認して
いく。
「でも、オ○ンコだけではつまらないな。どうせなら素っ裸を撮らないと…」思い出
したのか、由里のヌードを再生していくと美智が入ってきて「姉さんのヌードだ!」
声を上げた。

 (見られてしまった!)慌てるがどうする事も出来ず「そうだよ、綺麗だろう?」
開き直って言う。
「姉さん、自分からヌードになったの?」
「そうだよ、ぼくのオナニー用に撮らせたんだ。美智もヌードを撮らせて欲しいな」
旨く切り返して言えた。
 
 (姉さんがヌードを撮らせたら、私だって撮らせないと…)美智は暫く考えて「わ
かった、ヌードを撮ってもいいけど、秘密にしてよ」承知した。
「ありがとう。でも、今は無理だから2人だけになったら撮ろうな」唇を押しつける
と美智も拒まない。
(うまく誤魔化せたぞ。それに、美智のヌードも撮れるしな)真一は内心では高笑い
している。

  2人が居間で話し合っていると「ただいま!」由里が帰ってきた。
「姉さん、お帰り。一緒にやろうね!」美智は今迄とは違って愛想よく振る舞い「助
かるわ、2人でやると早く終わるし」機嫌のよい美智に戸惑いながらも2人で夕食の
準備を始めた。

 食事の支度が終わる頃、真弓も帰って来て一緒に食事を摂るが、美智の変化に気付
いた。
後片付けを済ませ、真一が部屋に入ると「真一、美智に何かあったの?」尋ねてきた
が「何もないよ。機嫌が直ったんじゃないの?」写真の事は黙っている。
「それならいいんだけどね、年頃だし気掛かりなのよ」そう言うと部屋から出て行く
が「気付かれずに済んだぞ」一安心した。

 真一は美智と2人だけになる機会を待ったが、時が過ぎ行くだけで全然チャンスが
来ない。
「もうダメかな?」諦めていたが、日曜日に進学の面談で真弓と由里が学校に行く事
になった。
「これを逃す手はないぞ!」美智に言って準備をし「思い切りやれるぞ!」笑顔にな
っている。