「欲に満ちた白い天使」

                     赤星直也:作

第9話 母との同居

 そんな有里だが、腹の膨らみと比例して(産んだら追い出されるかも。そうなった
ら、母さんみたいく苦労の連続だわ。そうならないようにするには、どうすればいい
のかしら?)そんな事ばかり考えている。
心配はそればかりではなく、母の恵子は薬が効いて快方に向かい「普通の生活でいい
ですよ」内科医の坂口から言われた。

 「退院してもいいんですか?」
「そうだよ。癌も消えたことだし通うだけでいいでよ」坂口は言うが(住む当てもな
いのにどうしたらいいのよ)頭を抱えている。

 有里は悩んだ末に「院長、お願いがあります…」太一に恵子の退院を告げて一緒に
暮らすのを願い出た。
「あの部屋だけでかまいませんから、一緒に住まわせて下さい」頭を上げると「仕方
ない、有里と一緒にいたいし。その代わり家事をお願いしまよ。それに育児も!」条
件を付けて承知した。

 そして、恵子が退院すると有里と一緒に住むが、暇を持て余して家事の手伝うよう
になっている。
「そんなに急がなくてもいいのよ」茉莉は注意するが「貧乏性でして!」恵子はやめ
ようとはしない。

 それを見て「そんなに元気なら、有里さんの代わりに恵子さんが太一さんの世話を
お願いできませんか?」茉莉が頼んだ。
「私が院長の世話するって、もしかして抱かれろとでも?」驚く恵子に「そうです。
私だけでは満足できないんです。2人でやりましょう」茉莉の言葉に恵子は黙り込ん
でしまった。

 「あら、夫に抱かれるのはいやなんだ。あれだけ世話になったのに…」きつい言葉
に「恩は忘れません。ですが、娘がなんて言うか…」言葉が濁っている。
「有里さんなら心配ないと思う。今まで私とやっていたから平気よ」

 「有里がそんな事をしていたなんて!」泣き出す恵子だが「お母さんのためだと言
ってやってくれてたのよ。今度は娘さんのために恵子さんがやる番でしょう」茉莉は
恵子の逃げ道を塞いでしまい、恵子は暫く考え「わかりました。院長に抱かれます…」
俯いたまま承知した。

 その夜、恵子はいつもより丁寧に体を洗うと下着を着ずにバスタオルを巻き付けて
浴室から出てきた。
「母さん、ホントにいいのね。射精もされるのよ」
「それは心配ないわ、女は卒業したし…」そう言うと一緒に太一の元へと向かう。

 寝室では、太一と茉莉はすでに裸になっていて「待ってましたよ」笑顔で恵子を見
つめている。
「恥ずかしいです、こんな体ですし…」恥ずかしそうにバスタオルを解くと乳房と股
間の絨毛が露わになった。
「オッパイ、こんなに垂れてまして…」そう言うが年の割には張りがあり、乳首もま
だ黒ずんではおらず股間の絨毛もびっしりと生えている。

 全裸を晒した恵子は太一の股間に顔を埋めて「ウグ、ウグ!」肉竿を口で擦り出す。
すると「私も仲間に入れて」茉莉も加わり、恵子の後ろから乳房を揉み出し(いや、
そんな事したくない!)首を振っても「ここもいいでしょう?」淫裂を撫でていく。

 「有里、お前は服を着たままでいいから、茉莉のオ○ンコを弄くれ!」太一に言わ
れ、茉莉の淫裂を触っていくと「そうよ、それでいいの。オッパイにもして!」催促
され(こんなのいやだけど…)乳房を揉み、淫裂の中に指を入れていく。

 その側では恵子が仰向けになり、乳房を揉まれながら淫裂を突かれて「あ、あ、あ
~!」声を上げていく。
「恵子さん、気持ちいいのか。久しぶりだし…」肉竿を動かしながら聞くと「恥ずか
しいけど、凄くいい…」淫汁が溢れ出ていく。
「それならよかった。これからも頼むよ」太一は恵子を抱き起こして馬乗りにさせ腰
を振らせていく。

 (母さんが、悦んでいる!)声を上げ体を反らす恵子に有里は驚きを隠せずにいる
と「こっちもやろうよ」茉莉はディルドを握らせる。
(やるしかない…)茉莉の淫裂に押し込んでゆっくりと抜き差しすると「あ、あ、あ
~!」背中を浮かせ声を上げ、乳房を揉み乳首も吸うと淫汁が流れてくる。

 同じように恵子も乳房を揉まれながら腰を振っているが「出る~!」太一は登り詰
めて噴射した。
「恵子さんよかったよ」太一は馬乗りになった恵子を結合したまま抱きしめ「私もよ
かった…」余韻に浸っているが(母さんが射精された…)有里は射精はされてないか
ら複雑な思いで見ている。

 恵子は膣へ射精されると有里と一緒に戻るが「母さん、気持ちよかったの?」尋ね
られる。
「凄くよかった…。何年ぶりのセックスかしら…」淫裂を拭きながら答えて「でも、
好きでやってるんじゃないからね。恩返しだから勘違いしないで」言い訳する。
有里は「わかってる。この子を産んだら母さんには迷惑を掛けないようにする…」俯
いて言う。

 「それはかまわないけど、前にも言ったように私の二の舞は踏まないで。何として
でも残るのよ」
「わかっている。この子が生まれても追い出されないようにする」太一夫婦との約束
が心配になっている。
「旦那様はいいとして奥様が問題よ。有里の実の子なら問題ないんだけどね。奥様が
いなくなればいいんだけど…」

 「何言ってるのよ。私にとっては恩人よ。そんな事考えちゃダメ!」
「わかっているわよ。想像しただけよ」恵子は言ったが(確かにそうだわ。事務長が
いなくなれば私が後釜だし)よからぬ考えが有里の脳裏をかすめている。

 4人の関係はその後も行われ「有里は恵子さんと抱き合え!」太一から言われる。
「お願い、母さんとは許して。奥様とならしますから」
「ダメだ。今夜は茉莉とやるんだ。始めろ!」そう言われれば断れず「母さん、やる
わよ」有里は恵子の乳房を撫で手から淫裂を撫でていく。

 「始まったわよ。私たちもやりましょうよ」茉莉は立ったまま後ろから淫裂を肉竿
で突かれていく。
(こんなの見ないでもいいのに…)有里は恵子の乳首を吸いながら淫裂に指を入れて
動かして行くと「あ、あ、あ~!」声を上げ、腰を動かし出す。
(濡れてきた。母さんが欲しがってる!)なおも指を動かして行くと淫汁が流れ出て
シーツを濡らしていく。

 「見て、あんなに感じているわよ!」茉莉は見ながら言うが、茉莉の淫裂からも淫
汁が流れ出ている。
「そのようだな、今日は茉莉に出すぞ!」太一が肉竿の動きを早めると「いいわ、凄
くいい!」茉莉も声を上げて膣奥に射精された。
それと同時に「行く~!」恵子も声を上げ、浮かんだ腰が沈み「ハア、ハア!」荒い
息遣いに変わっていた。

 そんな事が繰り返されているが、有里の腹も膨らみだして仕事に支障が出ている。
太一は「院長、有里さんですが…」婦長の富子から言われ「そうだよな、無理だから
休ませるよ」有里は出産準備に入った。

 休暇に入った有里は恵子と一緒に家事をしていくが「私みたいにならないで」事あ
るごとに言われて「そんな心配しないでよ」そう返言い返すが(この子を産んだら追
い出されるかも…)不安もある。

 有里は思い切って定期診察の際に「戸籍はどうなるのかしら?」後藤に尋ねた。
「法律では出産した人が母親だよ」と言われ(そうか、生まれた子の母は私なんだ!)
改めて知り不安も薄らいでいる。