「欲に満ちた白い天使」

                     赤星直也:作

第4話 有里の破瓜

 有里が仕事の合間を縫って母の病室に入ると「丁度よかった。話があって!」担当
医から診察室に連れ込まれ「驚かないでくれ、君の母さんはガンなんだ!」レントゲ
ン写真を見せて説明していく。

 「細胞検査ではCの悪性で、ステージ2レベルになっていたんだ!」
「どうして今まで気付かなかったの?」
「ここの肺が邪魔していて見つけられなかったんだ。前の病院で細胞検査をやってい
れば、もっと早く対応できたんだけど…」

 担当する医師の言葉に「治る見込みはありますか?」尋ねると「薬次第で治るよ。
ただし、べらぼうに高いけど…」
「どれくらいでしょう?」
「最低で300万はかかるな」
「保健は効かないんですか?」
「これは保健を使っての値段だ。使わなかったら1千万は越すよ」医師の言葉に有里
は落胆し(ガンの治療費が貰えるならセックスしてもいいかも…)次第に茉莉の思う
通りになっていく。

 数日後、有里は茉莉に呼ばれ「決心した?」聞かれると「条件次第ではセックスし
ます…」と返事した。
「どんな条件なの?」
「薬代も欲しいんです…」
「薬代なら帳消しするって言ったでしょう?」
「違うんです、ガンの治療薬です…」

 その言葉に「お母さん、ガンだったんだ!」茉莉も驚いた。
「そうなんです。前の病院で検査すれば、こんなにならなかったそうです」悔やまれ
るのか涙が落ちていく。
(そうか、それなら都合がいいわ。それだったら…)「それも出してあげる。その代
わり、あなたに夫の子を産んでもらうわ」

 それには「私に院長の子を産めというんですか?」驚いた顔になっている。
「そうよ。私が産めれば産むんだけど、有里にお願いしたいの」
「でも、院長が何て言うか…」
「それは心配ないわ。産んだらあなたを家族と認めて一緒に暮らすの」

 「と、言う事は妾になれとでも?」
「早い話がそうなの。でも、妾じゃなくて家族よ。一緒に暮らすのよ、そこをわかっ
て欲しいの」
「考えさせて下さい。もっと時間が必要です…」
「でも、早く薬を使わないとダメなんでしょう?」
「明日返事します…」そう言うが(お妾さんになるしかない…)道は残されていない。

 翌日、有里は茉莉に「昨日の事、承知します…」告げた。
「それは良かった。それなら、治療薬も使っていいわよ」笑顔になって事務員を呼び
寄せ書類を書かせる。
(お母さんが治るなら我慢するしかない…)一途の望みを託して記入していく。
「これで良いんですね?」書類を渡すと「大丈夫です。先生に伝えます」事務員は戻
って行く。

 「有里さん、早速だけど今夜は大丈夫よね?」
「夜勤がないですから、平気です」
「それなら、今夜やるわよ」茉莉は笑顔になっている。

 その夜、有里が白いシーツの敷かれたベッドに全裸のまま仰向けに寝ると、茉莉が
ビデオで撮り出す。
「終わったらいいですが、セックス中は撮らないで下さい…」
「ダメよ、全部撮るの」茉莉は有里の全裸を撮ってから「あなた、始めて!」催促し
「わかっている、行くぞ!」太一は有里に覆い被さると乳房を撫でながら乳首を吸い
出す。

 「うっ!」呻き声を上げたが、乳房を吸いながら淫裂を撫でられると(可愛いな。
震えるなんて…)体が震えだし太一にも伝わっていく。
暫く淫裂を触っていたが、手に代わって肉竿が押し当てられた。

 (いよいよ、処女とのオ○ンコだ!)有里を抱き締め腰を押し付け(入った、膣に
オチンチンが!)痛みが有里を襲うが、なおも肉竿が入ると「う~!」呻き声をあげ、
淫裂から血が流れ出ていく。
(戻れない…。傷物になってしまった…)有里の目からは涙が落ちるが(処女とやる
のはいい気分だな)太一は肉竿のピストンを始めた。

 太一は、淫裂が濡れてないのに動きを速め「痛い。もっとやさしく!」顔を歪める
有里に「我慢しろ、もうすぐ終わる!」乳房を握って腰を振り続け「でる!」ピタリ
と動きを停めた。
(射精だわ、膣に射精された!)膣の中に暖かい液体が漂いだし「出したぞ!」肉竿
が抜かれると血と混ざって流れ出ていく。
「これで有里も女になったわよ」ビデオに撮りながら茉莉が言うが「う、う、う」有
里は泣き出した。

 そんな有里に「お風呂入って来なさいよ。あなたもよ」茉莉が急かし、2人は浴室
で体を洗い出す。
「院長、薬代約束ですよ」淫裂を洗いながら有里が言うと「わかってる。バージンを
貰ったし、産んでもらうしな」肉竿を洗いながら答えた。

 2人が汚れを落として戻ると茉莉も全裸になっていた。
「茉莉、オ○ンコしたいのか?」
「当然よ。私だってやりたいわよ」茉莉は太一の前で膝を付け肉竿を口で擦りだす。

 「気持ちいい。有里はオッパイを貸せ!」乳房を撫でながら肉竿を口でなめられ、
元気を取り戻すと「後からして!」四つん這いになっていく。
太一は膝を付き「行くよ!」肉竿で淫裂を突いていくが(セックスしてしまった…)
まだ有里に後悔の念がある。

 そして、太一が二度目の射精を終えると「あなた。有里とやる時は、必ず着けてよ」
念を押す。
「わかっている。お前の卵子で産んで貰うから安心しろ」
「有里もそうして。私の卵子で妊娠して貰わないと意味がないし…」
「わかってます。避妊に注意します」こうして、有里が太一とセックスする時はコン
ドームを着け、茉莉の立ち会いでやっていた。

 それから数ヶ月後、茉莉は医師の後藤と相談しながら体外受精の機会を狙い、その
日を迎え太一も神妙になっている。
第一段階の茉莉からの卵子は順調に採取できたが、太一からの精子採取がうまく行か
ない。

 「有里、悪いが裸になってくれ!」
「恥ずかしいです、見られてます…」
「だったら2人きりでやる。それなら良いだろう?」そう言われれば拒めず、2人き
りになると有里は服を脱いで全裸になった。
「オ○ンコ見せてくれ!」言われるまま淫裂を手で広げると、太一は肉竿を擦りだす。

 「気持ちいな、オ○ンコ見ながら出すのも…」次第に登り詰めて「でる!」容器を
肉竿に押し当てて噴射した。
「取れたぞ、呼んでくれ!」
「まだダメ、裸です!」慌ててパンティを履くとブラジャーを着け、次々と着て看護
婦姿に戻ると後藤と看護婦を呼んだが(白い目で見てる…)態度が違っていた。