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「淫らな病院」
赤星直也:作
第10話 秘密の代償
里奈のアパートは、歩いて5分程度の所で、寮とは違って高級感が溢れている。
「凄いわ。里奈さん、こんな立派な所に住んでいるんだ…」
「立派かどうかは、わからないわよ。とにかく入って!」言われるまま、未姫は里奈の
後を追って中に入った。
中は洋風の家具が置かれて綺麗になっている。
「未姫、治療するから脱いで。全部脱ぐのよ!」
「全部ですか?」
「そう、全部よ。何なら、私も脱ぐわ」躊躇した未姫に合わせるかのように、里奈は服
を脱ぎだした。
「里奈さん。何も脱がなくてもいいです…」
「そうは行かないの。未姫が脱がないから、私から脱がないと」服を脱ぐと、下着姿に
なった。
「あまり、自信ないけど、未姫だから見せるのよ!」両手を背中に回して、ホックを外
した。
「感想はどうかしら?」肩から紐を外して、乳房を露わにした。
「綺麗です。それに乳首も綺麗です」
「褒めてくれて、ありがとう。ここはどうかしら?」腕に絡んだブラジャーを脱ぐと、
パンティのゴムを掴んで引き下げた。
里奈は膝まで引き下げると、背中を丸めて、足を上げていく。
当然、絨毛の中の淫裂が見えている。
「見えたでしょう。この年になっても、あまり使ってないの」恥ずかしがることなく、
もう片足も脱いで全裸になった。
「これで全部脱いだわ。次は未姫の番よ」
「わかりました。脱ぎます…」里奈が全裸になったからには、未姫も全裸になるしかな
く、服に手を掛け、次ぎ次ぎと脱いで下着姿になった。
(さっき、見られたし…)パンティから引き下げ、淫裂を露わにして、その後にブラジ
ャーも脱いで、里奈と同じく、全裸になった。
「これで、いいでしょうか?」恥ずかしいのか、手で淫裂と乳房を押さえている。
「手を退けないと!」その言葉に、手を退けて、乳房と淫裂を露わにすると「いい形し
てるわね。大きさも手頃で、女の私も惚れ惚れするわ」乳房を撫でだした。
「褒めていただき、ありがとうございます。それより、治療を…」
「そうだったわ。ここに、寝てもらえるかしら?」未姫は言われるまま、ベッドに横に
なった。
「足を広げて!」横に足を開くが「もっと広げるのよ!」里奈は強引に足を開かせる。
「やめて、そんなにされたら、痛いです!」里奈を突き放そうとした。
「それじゃ、治療にならないわ。痛くても我慢しないとダメよ。こうなったら、縛るし
かないわね…」部屋の中を探し回って、紐を見つけた。
「悪く思わないで。こうして治療するからね」手首に巻き付け、ベッドの柱に縛った。
「足もそうさせて。痛いから、暴れそうだし…」足首にも巻き付けて、未姫は大の字に
される。
「これで暴れられないわ。まずは診察からよ」未姫の腰を持ち上げ、クッションを当
てて、淫裂を突き出させた。
「恥ずかしいです。こんなポーズは…」
「我慢よ。痛いのはイヤでしょう?」そう言いながら、淫裂を広げて覗き込む。
「あら、処女膜の片割れが残っているわ。未姫はバージンだったのね!」その言葉に
「うっ、うっ、うっ!」嗚咽を上げだした。
「ごめんね。そんなつもりで言ったんじゃないの。泣かなくていいわよ」泣き出した未
姫に慌てたようで、今度は頭を撫で、唇を重ねた。
それには未姫も驚いて(里奈さん、もしかしたらレズなのでは?)不安になった。
それを見透かしたのか「驚かなくていいわよ。未姫が泣いたからよ」笑顔で、また淫裂
を覗き込み「いい薬があるから、塗るわね」引き出しからチューブを取り出して、指に
絞り出す。
「ちょっと、痛いかもよ」その指を膣の中に押し込むと「うっ!」一瞬だが、体が痙
攣した。
「大丈夫よ、治療してるんだから」入った指が膣の中を動き出した。
未姫は恥ずかしさに、目を閉じされるがままにしていると「もう少し塗らないと…」指
が一旦抜かれ、また入れられた。
それが繰り返され(一体、どういうつもりかしら?)不安になってきた。
それでも、我慢していると「これで治療は終わりよ。後は2人のお遊びね」笑顔で里
奈は言う。
「お遊びって、何ですか?」
「知りたいなら、教えてあげる!」里奈は笑顔で未姫の隣に横になり、乳房を撫で出す。
「まさか、レズでは?」
「そうとも言うわ。治療をしてあげたし、薬のことも言わないから、いいわよね?」そ
う言われれば、返す言葉が見あたらない。
それをいいことに、里奈が乳房を吸いだすと「ダメ、そんな事ダメです!」手が効か
ないから首を振るだけだ。
「オッパイはダメなんだ。それなら、あれでするか…」ベッドからおりて、何やら取り
出した。
「これは、初めて使うのよ」そう言いながら、腰にベルトを巻き付けていく。
すると、樹脂の肉竿がそそり立っていく。
「イヤよ、そんなの入れないで。余計に痛くなっちゃう!」
「それは大丈夫よ。女性の性器は、あなたより詳しいのよ」そう言いながら、ベルトを
固定すると、また未姫に抱きついた。
「やめて、入れないで。裂けちゃう!」
「大丈夫と言ったはずよ。ここは私に任せて!」唇を重ねたまま、腰を押し付けてきた。
(入ってきた。変なのが膣に入ってきた…)確かに痛みは感じないが、異様な感じが
する。
「もう、処女じゃないの。割り切って楽しまないとね」里奈はなおも押し込み、腰を動
かすと「ヌチャ、ヌチャ!」淫裂から音が出ていく。
「痛くないでしょう。薬が効いているのよ」唇を重ね、乳房を平たくつぶし合って、
腰を動かしていく。
(こんなのイヤよ。痛くないけど、気持ちもよくない…)そう思いながらも、何も出来
ずされるがままにしていたが「解いて、何もしないから解いて下さい!」叫んだ。
「本当に、逃げたりしないわよね?」
「逃げません。それに、言いつけ通りにします…」
「約束できる?」
「はい、約束します」
「それなら、信用する」里奈は縛った手足の紐を解いていく。
「こんな事、したくはなかったけど、未姫が逃げると思って」言い訳がましく、紐を解
くと、また抱きつき、未姫は拒まず受け入れた。
「やっと、わかってくれたのね。今度は未姫がするの」ベルトを外して未姫の腰に巻
き付けていく。
それが済むと、未姫を寝かせて馬乗りになった。
「わかっているわよね。こうやるのよ」里奈は未姫の乳房を握りながら、腰を上下に動
かし出した。
(本当は、やりたくないけど…)里奈がやるからには逃れられず、未姫も里奈の乳房
を揉んでいく。
「そうよ、それでいいの。乳首も掴むの…」未姫の乳首を指で摘んだ。
「うっ!」呻くような声をあげたが、未姫も指先で里奈の乳首を摘む。
「いいわ。もっと強くして!」里奈の指先に力が入って痛みを感じたが、同じように
していくと「あ、あ、あ~!」声を上げて、背中を反らし出した。
(こんな事して、気持ちいいのかしら?)そう思いながらも、股間を見ると里奈の淫裂
からは淫汁が漏れている。
里奈はそれでも腰を動かし続けて「行く、行く~!」そう叫ぶと、バッタリ倒れて未
姫に抱きつき「ハア、ハア!」荒い息づかいが伝わっている。
里奈は息を弾ませながらも「良かったわ。久しぶりに良かった…」樹脂を淫裂に入れた
まま、唇を重ね、時が停まったかのように動かず、沈黙したままいた。
その沈黙を破って「未姫。淳子と付き合っちゃダメよ!」突然言い出した。
「どうしてなの。里奈さん、教えて下さい」
「理由は言えないけど、付き合ったら、酷い目に遭うわ。それに…」言葉が停まった。
(何かあるわ。淳子さんと里奈さんの間で、何かがあったんだ!)雰囲気でわかった。
「でも、一緒に仕事をしているのよ。付き合うなと言われても無理です…」
「仕事は仕方ないけど、こんな事に付き合っちゃダメなの!」乳房を握り、乳首を吸い
出し「ダメ。そこはダメ…」未姫は急所を攻められ、声を上げた。
それでも里奈は乳首を吸い続け、淫裂の上にあるピンクの突起も撫でだす。
「やめて…。変になっちゃう…」敏感なクリトリスを触られ、淫裂から淫汁が流れ出て
行く。
それを感じたのか「これがダメなの。わかったわよね?」素直に手を退けた。
(レズは、私だってしたくないわよ。でも、写真を撮られたし…)自分が望まなくても
淳子が、脅迫まがいに求めるのを心配しいている。
翌日、2人は一緒にアパートを出て、病院で着替えをしていると「珍しいわね、里奈
さんと一緒だなんて!」淳子が入ってきた。
「たまには、そう言うこともあるわ。同じ所で働いているし」里奈は素っ気なく話し、
着替えを済ますと出ていくが「つまらない女だ。だから嫌いよ…」淳子は呟くようにし
て着替えを始める。
(何か、2人にあるのかしら?)未姫も着替えを済ませて、診察室に向かった。
診察室に入ると「朝倉、今夜は夜勤だぞ!」内藤から言われた。
「夜勤ですか?」
「そうだ。俺は用事があるし、宮下はこの前やったばかりだ」
「わかりました。そうします…」夜勤と言われ、あの事を思い出し強ばった顔になって
いく。
それには「朝倉、そんな顔してどうした。夜勤は誰だってイヤだけど、仕事だからや
ってるんだぞ!」すかさず、罵声が飛んだ。
「イヤじゃありません。緊張してこうなっています…」
「そうだったな。この前は倒れたしな。とにかく頼むぞ」肩を叩き「はい、頑張ります」
返事すると、内藤は出て行き、未姫は診察の準備を始めた。
そこに「未姫さんには、世話になりましたね」真紀子が現れた。
真紀子はスーツを着て正装している。
「今日で、終わりですか?」
「そうなの。全部調べて貰ったら、異常ないと言われて」
「それは、良かったですね」
「それに、未姫さんのヌードも撮ったしね」
「それは、秘密にして下さいよ。それに、誰にも見せないって…」
「勿論、約束するわ。機会があったら、また頼むわね」真紀子はそれだけ言うと出てい
くが(ヌードなんて、もう絶対にならない…)自分に言い聞かせている。
未姫は、普段通りに診察を行い、夜勤前の休憩時間なった。
「先生、少し休んだ方がいいわよ。私が起こすから!」当番の典子から言われた。
「そうね。まだ時間があるし、少し休むか」仮眠室に入って横になった。
「でも、あの時は一体誰がレイプしたのかしら?」考えても、思いつかない。
それでも、横になっていると、ウトウトしてしまい、気が付けば夜間診察を始める時
間になっている。
「典子さん、起こすと言っていたのに…」愚痴を言いながら起きて、薄暗い廊下を歩い
て夜間病棟に向かうと「あ、あ、あ~!」喘ぐような声がした。
(何なのよ。あの声は?)耳を澄ますと診察室から聞こえてくる。
(ここだわ。誰かいるのかしら?)そっとドアを開けて、中を覗くと窓からの明かりで
人影が浮かび上がった。
「出して。お腹に出して…」甘えるような声を上げ、立ったまま後から抱きつかれてい
る。
(セックスだわ。こんな所でセックスしてる!)目を凝らしてみると、上半身が露わ
なっているのか、乳房の輪郭が浮き上がっている。
「出してもいいが、出来たらどうする?」
「産ませて、あなたの子を産みたい…」
「それは、まだ早いぞ。全てが決まってからだ。それよりも、うまく行っているんだ
ろうな?」
「それが、邪魔しそうなの。例の婦人科だけど…」
「あいつか。まだ懲りないな。もっと懲らしめないとダメだな」
「あの人にするなら、手伝わせて。何でもするわ」
「わかってる。とりあえず、新入りを…」言い終わらない内に「出た、出た!」腰を密
着したまま動かない。
「暖かいわ。久しぶりに膣が暖かい…」
「洗え、必ず洗えよ。産むのはまだ早いし」
「洗うけど、胸にもして。折角、脱いだのよ」
「わかってる。いつ見ても綺麗なオッパイだ!」乳房を吸い出すが(誰かしら、聞いた
ことのあるような、無いような声だし…)いつまでも、こんな所にいるわけにも行かず、
ドアを戻して歩き出した。
「でも、誰かしら。それに、産婦人科を懲らしめるとか言っていたけど…」ブツブツ
言いながら、夜間診察室に入った。
「あら、誰もいないわ。典子さん、どこに行ったのかしら?」誰もいないので、探し回
っていると「どうかしましたか?」婦長の直子と出くわす。
「当番の看護婦がいないので…」
「ああ、典子ね。用事を頼んだから、もうすぐ来ますよ」
「用事ですか?」
「入院患者が愚痴っていましたから。ほら、噂をすれば!」振り返ると典子がこちらに
向かっている。
「無理させて、悪かったわね。今夜は頼みましたよ」
「仕事ですから。それよりも、朝倉先生が心配で…」
「大丈夫よ。この通りピンピンよ」
「それじゃ、2人とも頑張ってね」直子に見送られて、夜間診察室に入った。
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