「淫らな病院」
 
                                赤星直也:作

第9話 避妊治療


 真紀子は、未姫を撮っていたが「次は私よ。綺麗にして!」カメラを置くと栗林が慣
れた手つきで、汚れた淫裂を拭きだした。
その間に、真紀子は股間へペニスバンドを取り付けていく。

 「どう。あなたのより、立派でしょう?」そそり立った樹脂のペニスが異様に思える。
「そっちは、作り物じゃないか。俺は生だぞ。やれば、違いがわかるさ」
「それはそうね。本物が一番いいし…」

 「そう言う事。こっちの準備は出来たぞ!」
「それじゃ、私がやるわ!」今度は真紀子が未姫に覆い被さって、樹脂のペニスを掴ん
で、淫裂に押し込んだ。

 「あら、反応してるわよ。意識があるんだ!」
「薬は効いているはずだ。本能で反応してるだけだ」
「本能ね。女はこれが弱いしね…」そう言いながら、真紀子は腰を動かし出した。
樹脂のペニスが淫裂に入り込むと「ヌチャ、ヌチャ!」と音が出て、乳房も掴んで腰を
動かし続ける。

 始めは、おとなしく見ていた栗林だが「真紀子。撮らせて貰うぞ!」カメラを構えた。
「構わないけど、どうせなら、綺麗に撮って!」
「わかっている。それにしても、うまくできているな…」結合部を撮り出しすが、真紀
子は平然とピストンを繰り返している。

 暫く、繰り返していると「真紀子。いいだろう?」カメラを置いて、抱きついた。
「ダメよ。さっき、やったばかりだから、立たないはずよ!」
「そんな事ないよ。2人のを見ていたら、こんなに堅くなってなってしまった!」そそ
り立った肉竿を見せた。

 「仕方ないわね。これ、外すから後からして!」巻き付けたペニスバンドを外して、
下半身を隠した布地の全てを脱いだ。
「真紀子。いいよ。凄くいい!」栗林は興奮しながら抱きつくが「まだよ、まだ入れな
いで!」そう言うと、未姫の股間に顔を埋めて尻を突き出す。

 「これでして。私もやりたいし…」真希子の指が未姫の淫裂に入り込み、動き出すと
「う、う~!」呻き声を上げながらも腰が浮いていく。
「見て、気持ちよさそうよ。私の指もまんざらじゃないわね」
「指だけじゃないよ。オ○ンコもいいよ」栗林は真紀子の腰を押さえて、肉竿を淫裂に
押し込んだ。

 「ダメ…。ゆっくりして…」真紀子も未姫と同じように声をあげ、腰を動かしだした。
「そんな事言われても、抑えが効かないし…」栗林は、なおも肉竿を押し込むと、ピス
トンを始め「ピシャ、ピシャ!」股間と尻のぶつかる音が仮眠室の中に響いている。

 真紀子は、未姫の淫裂を舌と指で触りながら、栗林の肉竿で膣を突き刺されると、膣
の中も湿りだして濡れてきた。
「真紀子、気持ちいいのか。濡れだしたぞ!」それには首を振って否定したが、溢れた
淫汁が肉竿を濡らしている。

 「嘘言ったって、こんなに濡れているし。今度は2回出せそうだ!」肉竿の動きが速
まり「ヌチャ、ヌチャ!」と音も変わっている。
「本当に出せるの。出来ても知らないからね!」
「出来たら産めよ。俺もこの年だし、そろそろ身を固めないと…」そう言いながら、ピ
ストンを続けて、突然動きを停めた。

 「暖かいわ。本当に出したのね…」満足顔の真紀子だが、淫裂からは白い液体が流れ
ていく。
「言ったろう。2回出すって!」息を弾ませなら肉竿を抜くと、溜まっていた液体が一
気に流れ、太股を伝わっていく。

 「気持ちよかったわ。こんなの久しぶりよ。お口でしてあげるね」満足したのか、真
紀子は汚れている肉竿を口に入れてなめていく。
「俺も久しぶりによかったな。こんな事なら、もっとしたいな…」真紀子の頭を撫でな
がら思案していた。

 2人は満足したのか、未姫をベッドに寝かせ、仮眠室から出ると、入れ違いに「院長、
いますか?」内藤が入ってきた。
内藤は部屋に入るなり、ベッドで横になった未姫を見つけた。

 内藤は、未姫の毛布を退けると「素っ裸じゃないか。一体どうしたんだろう…」全裸
に驚きながらも、手が乳房、淫裂へと伸びていく。
「何だ、院長にやられたんだ!」淫裂に付いた血を見つけ「この際だ。俺もやらせて貰
うぞ…」ズボンを脱ぎ、パンツも脱ぐと未姫に覆い被さり、肉竿を押し込んだ。

 「う!」意識のない未姫だが、淫裂を突き刺す肉竿に、顔を歪めて呻き声を上げた。
「きついな。こんなに締まりがあるとは驚きだ!」締め付けられる肉竿をピストンしな
がら乳房を揉んでいくと、絶頂が間近になってきた。

 「でそうだ。我慢できない…」慣れた内藤だが、締め付けのいい淫裂に興奮して胎内
で噴射した。
「フ~。気持ちよかった。目が覚めたら驚くぞ」肉竿を抜くと、ズボンを履いて何もな
かった顔で、出ていった。

 そんな事など、知らずに眠り続ける未姫だが、次第に意識が戻ってきた。
「痛い…。膣が痛い…」無意識のうちに、淫裂を撫でている。

 やがて、意識もハッキリと戻り「そんな~!」淫裂を直に触った感触に、驚いて起き
あがった。
「どうして、私が裸なのよ…」顔が真っ青になり、ブルブル震えている。

 それでも、気を取り直して見回すと、ベッドが血で汚れていた。
「そんな…。知らない間にレイプだなんて…」淫裂の痛みと、ベッドの鮮血で状況が理
解できる。

 「射精されたはずだわ…。綺麗に洗わないと…」フラフラしながらも、脱がされた下
着を着込み、白衣も着込むと診察室を出て、廊下を歩いていると「先生、もう大丈夫な
んですか?」典子と出会う。

 「もう、大丈夫みたい。それより、診察はどうなってるの?」
「内藤先生がしています」
「そう、内藤さんがやっているんだ。礼を言わないと」未姫は夜間診察室に向かった。

 「内藤先生、申し訳ありません…」
「気にしなくて言い。後は俺がやるから、帰っていいぞ。無理しちゃダメだからな」
「ありがとうございます。そうさせていただきます」内藤に礼を言うと、病院を出て寮
へ戻った。

 寮に戻ると、真っ先に服を脱ぎ、シャワーを浴びた。
「誰よ。誰がこんな事をしたのよ…」泣きながら淫裂に当てると、固まっていた血が溶
けて流れ「もう処女じゃないんだ。傷物になったんだ…」流れる涙も多くなっている。

 それでも、妊娠だけは避けようと、指で膣を広げ洗い出す。
「きっと、射精もしたはずよ。妊娠したらどうしよう。薬も飲んだ方がいいけど、どう
やって手に入れたらいいのかしら?」淫裂を洗いながら考えを巡らした。
「そうだ。偽名を使って手に入れればいいんだ!」未姫は悪いことを思い付いた。
「まずは、婦人科に行って…」明日のことを考えている。

 翌日、未姫は思いついた通り、婦人科の診察室に向かった。
「あら、内科の先生が来るなんて、珍しいわね」
「そうなの。実は、困ったことが出来たの…」

 「どんな事かしら?」
「担当の患者さんだけど、セックスしちゃって、射精されたんだって!」
「それだったら、洗浄か、ホルモン剤で大丈夫よ」
「それが、診察はイヤだって聞かないの」

 「どうしてかしらね?」
「その人、ヘアがないんだって。だから見せたくないそうなの。だから、頼まれて…」
未姫は嘘を並べていく。
「そうなんだ、困ったわね。朝倉先生の顔も立てないと行けないし…。ホルモン剤だっ
たら、副作用はないからいいけど…」医師は処方箋を書いた。

 「これで、いいわよ!」
「ありがとう。助かったわ」
「その変わり、今夜は付き合って貰うわよ」
「いいわよ。付き合う!」未姫はしてやったりの顔で、薬局に行き薬を手に入れ飲み込
んだ。
(これで、妊娠の心配はなくなった!)重荷が取れてホッとする未姫だ。

 未姫は、避妊薬を飲んだ事で、気が軽くなりいつものように診察して診療を終えた。
診察を終え、一休みしていると「朝倉先生、約束は大丈夫よね?」婦人科医の鈴木里奈
が現れた。

 「勿論です。これから着替えようと思いまして…」
「そう。それなら一緒に行こうか!」2人が更衣室に向かうと「何か変だわ。いつもと
違うみたい…。それに、どうして里奈がここに来たのかしら?」残された淳子は考え込
んでいるが、更衣室に入った2人は着替えていく。

 「里奈さん。どこか、当てがあるんですか?」
「あるわよ。いい店知ってるの。しかも、安いの」里奈は下着姿になって私服を着込ん
でいく。
未姫も白衣を脱いで私服になり「それじゃ、行こうか」2人は病院から街に向かった。

 街と言っても、所詮は田舎の小さな街で、直ぐに通り過ぎてしまうくらいだ。
そんな中で、ネオンが灯った店が目につく。
「ここなの」理紗は未姫と腕を組んで店に入った。

 店の中は、開店まもないせいか客はまばらだが、理紗は常連なのか「マスター、いつ
ものを頼むわよ」注文する。
「あいよ。今夜は予約無いから、奥を使っていいよ!」その言葉に2人は奥の和室に入
った。

 「ここが一番落ち着くのよ。未姫は何を飲むの?」
「とりあえず、ビールがいいわ。その後はウィスキーにする」
「それなら、私も同じにするわ」まず、2人はビールで乾杯し、その後はウィスキーを
飲みだし、料理を食べて機嫌良く飲むから、酔いも回っている。

 「未姫、あなたが羨ましいわ。私なんか、この年で誰も見向きもしないのよ」里奈も
酔っているのか、ろれつが回らない。
「そんな事ないわよ。私だって、声が掛かったこと無いわよ」

 「嘘はダメよ。避妊薬飲んだじゃないのよ!」
「そんなの飲んでないわよ。セックスだって、したことないし…」
「そうなんだ。セックスしたことないんだ」
「勿論よ。男だっていないのよ」

 里奈は、暫く間を置いて「だったら、レイプされたのかな…」何気なく言った。
(どうして、私がレイプされたのを、知っているのよ!)未姫は持っていたコップを落
とし、顔がブルブル震えだした。
「どうしたのよ、そんなに怖い顔して。もしかして…」里奈は言葉を停めて、濡れた畳
を拭きだした。

 それを見て「ご免なさい。里奈さんが変なことを言うから、つい手が滑って」慌てて、
未姫も拭きだした。
「未姫、気にしなくていいわ。それより、辛かったでしょう?」肩に手を乗せて言うと
「う、う、う!」堪えきれず、嗚咽を上げだした。

 「泣かなくていいわよ、誰にも言わないから。あそこ、痛くはないの?」
「少し痛い…」
「乱暴にされたからよ。膣の皮膜は弱いの。診てあげるから、脱いで!」

 「ここじゃイヤ。見られたら、恥ずかしいし…」
「ここは平気なの。病院はもっとイヤでしょう?」
(確かに、里奈さんの言う通りだわ。診られるのは恥ずかしいけど、万が一もあるし…)
「わかりました。脱ぎますから見て下さい」覚悟を決め、スカート、パンティと脱いで
下半身を剥き出しにした。

 「あら、ヘアを手入れしてるんだ!」生えかけの絨毛に覆われた淫裂に驚いたようだ。
「はい、訳がありまして…」それだけ言うと、里奈も察しが付いたのか「横になって足
を広げるの!」
指示され、言われるままに仰向けになって足を広げた。

 里奈は、指で淫裂を広げ、食い入るように調べていく。
「膣が腫れている…。1人じゃないわね。3人くらいでしたはずよ…」
「3人に、レイプされたんですか?」
「そうよ。相手を知らないの?」
「はい。眠っている間にやられましたから…」

 「もしかして、病院の中でされたんじゃないでしょうね?」
「そうです。夜勤の準備をしていたら、急に眠くなって…」
「そうか、病院か。相手の予想が付くわね」なおも覗き込み「それにしても、綺麗だわ。
こんなピンクだし…」指がクリトリスを撫でだした。

 「そこはダメです!」里奈の手を押さえた。
「確か、約束したわよね。今夜は、付き合うって!」
「しました。でも、これと関係ないはずです」
「それがあるのよ。今夜は私のアパートに泊まって貰うからね」

 「そんな、泊まれだなんて…」
「イヤならいいのよ。薬の不正使用が表沙汰になるけど。しかも、避妊薬だから、大騒
ぎになるわよ」
「それは、秘密にして下さい…」未姫は泣き出しそうな顔をしている。

 「だったら、付き合って貰えるわよね。それに、ここの痛みも直して上げるわよ」指
が膣に入った。
「抜いて…。ヒリヒリして痛いの…」
「だったら、尚更よ。泊まるわよね?」
「はい。そうします…」

 「それならいいわ。服を着てもいいわよ」未姫は脱いだ下着と服を着込んで、元の姿
に戻った。
「とりあえず、食べてからよ。わかったわね!」2人は用意された料理を食べた。
料理を食べた終えた2人は、里奈のアパートに向かうが(一体、どうする気かしら?)
機嫌良く腕を絡める里奈に、不安を隠せない。