「背徳の淫行」

                     赤星直也:作
第12話 密約

 理事会で建設が決定すると、建設工事が始まり診療所周辺の慌ただしくなっている。
工事関係の車が行き交い、騒音も診療所の中まで聞こえていた。
「先生、もう少しの我慢ですね」苛立つ峰子に峰子が話し掛けると「そうね、我慢よね」
自分に言い聞かせている。

 「ところで、人事はどうなってるんですか?」本郷に体を許した康子は、気になって
いる。
「私も聞いてないの。どうなっているんだろうね…」峰子も気がかりで「真一なら知っ
てるかも…」診察室を出て事務室へ向かうと、真一1人しかいない。

 「あら、今日は1人なんだ!」
「親戚に不幸があったから、午後から出勤さ」
「それなら、都合がいいわ。ねえ、院長は誰になるか知ってる?」
「残念だけど、僕も知らないんだ」
「本当かしら。知らない振りをしてるんじゃないの?」峰子は真一に抱きつき股間を撫
でだす。

 「峰子さん、そんな事されたら、やりたくなっちゃいます!」股間が膨らんでいく。
「教えてくれたら、今夜、やらせてあげるわよ」
「やりたいけど、本当に知らないんです…」そう言うと手が退けられ「無駄だったようね」
峰子は事務室から出て行く。
「俺だって、知りたいのに…」やはり、人事が気になっている。

 峰子や真一達は人事でモヤモヤしていたが、工事の方は着々と進んで、骨格が露わ
になっている。
それに、吉川が宿舎に住み込み、役所との交渉や人材の引き抜きもやり「もしかした
ら、吉川さんが?」峰子はいつもの癖が出てしまった。
 
 峰子は、宿舎に吉川しかいないのを確かめると「吉川さん。聞きたい事があるの」部
屋に入っていく。
「何を、聞きたいんですか?」
「人事よ。今野の院長は誰か教えて欲しいの」
「それは絶対に言えません。口が裂けても言えません!」当然拒む。

 それでも、峰子は「教えてくれたら、いい事してあげる」粘る峰子は服を脱ぎだした。
「まさか、色仕掛けで…」唖然とする吉川に「そうよ、何なら、セックスしていいわよ」
次々と脱いで乳房を露わにしていく。
「ほ、本当に、やってもいいんですよね?」股間を押さえながら言うと「いいわよ。教
えてくれるなら」パンティも引き下げ出す。

 「言います。だから、やらせてください!」堅い吉川も色気に負けてしまい、服を脱
ぎ出し、峰子は笑顔になっている。
吉川、全裸になると峰子に抱きつくが、焦っているのか、心なしに体が震えている。
「吉川さん、焦らなくていいわよ、じっくり入れて!」

 「わかっているけど、こんな事初めてだし…」どうにか、淫裂に肉竿を押し込むと、
ゆっくりと抜き差しを始めた。
(下手だわね。あまりセックスしてないんだ)不満だが、吉川に会わせて「オッパイに
も…」乳房を吸わせるとあえなく、噴射してしまった。

 それには「峰子さん、責任取りますから妻になって下さい!」言い出す。
「待って。一回だけセックスしたからって、大袈裟よ!」
「でも、峰子さんが好きになったんです!」また乳房に抱きつくと吸い出し(仕方ない
わ、好きにやっていいわよ)身を任すと、吉川の肉竿が膨らみ、二度目の挿入が始ま
った。

 二度目は前とは違って、峰子の急所を攻め続け「いいわ、凄くいい!」淫裂が濡れ、
淫汁が大量に流れている。
吉川も気分がいいのか「峰子さん、出しますよ!」その言葉通りに二度目の噴射をして、
淫裂からは白い液体が流れ、横になって黙り込んでいる。

 暫く静まりかえっていたが「人事だけど…」峰子は起き上がり服を着出す。
「院長は、隣町の病院から引き抜くみたいです」
「それじゃ、私はどうなるの?」
「副院長のポストが用意されてます」
「イヤよ、院長じゃないとイヤ!」本郷との約束が守られず泣き出すと「わかりました。
私も手伝いますから僕の妻になって下さい」吉川が言う。

 「本気なの、吉川さん?」
「本気です。前から峰子さんが好きだったんです。それに、セックスまでしましたし」
服を着終えるとまた抱きついた。

 「わかったわ、院長になったら一緒になってもいいわ」峰子は承知したが(本郷さん
が約束を破るなんて…)裏切られたショックが残っている。
「それでしたら、早速動かないと。峰子さん、産んでもいいですからそのままですよ」
峰子は服を着終えると部屋から出て「悪い人ではないけど…」自室に戻った。

 一方、吉川は宿舎を出ると、電車を乗り継ぎ本郷夫婦と会って説得していた。
「あなた。仕方ないから、条件付きで認めたらどうかしら?」
「どんな条件だ?」
「独身ではダメだから、夫婦になるという条件よ」それには本郷がいい顔をしない。

 「だって、浮気の相手を消さないとね。吉川さんもそう思うでしょう?」真理の言葉
に本郷は黙ったままだ。
「事務長。それでしたら、私が峰子さんの夫になっても、いいですか?」吉川の言葉に
「あなたが、夫に?」真理と本郷は驚いて口を開けたままだ。

 「実は、約束したんです。院長になったら夫婦になるって…」照れる吉川だが「オ○
ンコもやったのか?」質すと「やりました。それに、2回中で射精しました」と応えた。
それには「仕方ないわね。峰子を院長にするしかないないわね」真理は落胆する本郷を
尻目に、笑顔になっている。

 「お前はいいかもしれないが、他の理事が何というか…」
「それなら、任せて。それとも、峰子を愛人にしたいの?」
「バカ言うな。俺はそんな気はない!」吉川の手前そう言うが(いい女だったのにな…)
まだ名残惜しそうだ。

 吉川は、2人が承知すると帰ったが「真理、お前はいいが、俺はどうするんだ。お前
が相手する気か?」機嫌が悪い。
「あなた、峰子とはこれでお終いよ」笑顔で言うと「わかっている。その代わり、康子
ならいいよな?」言い返すと「また、愛人なの?」驚き顔だ。

 「そうだ。お前には真一がいるんだから、俺にいても、いいだろう?」それには返す
言葉がなく「康子がウンと言えばいいわ」認めるしかなく「仕方ないわね。それから、
今夜だけは、私が相手してあげる」本郷のズボンを引き下げ肉竿を掴む。

 「それだけか?」
「やるわよ。オ○ンコしたいんでしょう。まずは。これからよ」掴んだ肉竿を口に入れ
て「フグ、フグ!」擦り出す。
「気持ちいいや。真理にやって貰うのは久しぶりだぞ」満足そうに真理の頭を撫でて、
その後、2人は全裸になると抱き合い、真理の膣奥に射精した。

 翌日、本郷は真理と一緒に診療所を訪れ「康子。ちょっと付き合ってくれ!」本郷夫
婦は真一の運転で温泉旅館に向かった。
康子は落ち着かない様子だが、温泉に着くと「はっきり言おう。婦長にするから愛人
になってくれ!」本郷は経緯を打ち明けたが「そんな、私が男に抱かれるなんて…」驚
き顔だ。

 それでも、真理が言うと「わかりました。その代わり、秘密にして下さい」承知する。
「よかった。これで。全てが収まった!」安心の真理だが「僕はどうなるんですか?」
真一は不満顔だ。
「仕方ない。真理、オ○ンコしてあげなさい」本郷はそう言うと康子の服を脱がし出す。

 「恥ずかしい。見られています!」
「気にするな、真理だって裸になるんだから」次々と脱がして全裸にすると自分も脱い
でいく。
それに倣い、真理と真一も脱ぎだし全裸になると「やらせて!」真理を寝かせて抱き
付いた。

 同じように、康子も寝かされ淫裂を肉竿で突かれて「あ、あ、あ~!」声を上げて
いる。
それに刺激されたか、真理は四つん這いにされ「いいわ、奥までいいわ!」淫汁を流し
出ていく。
本郷夫婦は翌日に帰り、康子と峰子は満足顔だが「何で、俺だけが…」溜息をつく真一
で「何か、あったのかしら?」道子が心配そうに見つめている。

 その夜、宿舎では峰子と康子が抱き合っていた。
ただ、康子はいつもと違う様子で、峰子を求めはせずに、されるがままにしており「康
子、どうかしたの?」峰子も気づいた。

 「理事長から、愛人になったら婦長にすると言われて…」今日の出来事を打ち明ける
と「そうなんだ。仕方ないわね」あっさりと言う。
峰子は本郷から院長の条件を告げられているから都合がよく(これで、康子とは縁が
切れるんだ!)内心、喜んでいた。

 翌日、宿舎では吉川が峰子が抱き合っていた。
「いいわ、もっとして!」喘ぐ峰子に応え、吉川も動きを早め「あ、あ、あ~!」悶え
声が真一の部屋まで響いている。

 真一も「俺だってやりたいのに…」エロビデオを見なてるが「どうせなら…」峰子と康
子の縛られた写真を見て肉竿を擦りだした。
「気持ちいい。どうせなら、道子さんのヌードも欲しいな」新たな欲望が生まれ思案し
ている。