「背徳の淫行」

                     赤星直也:作
第11話 告げ口

 本郷夫婦は、峰子や真一を相手にして楽しむと、視察を終えて帰り「峰子さん、わか
っていますよね?」真一は診察室の中で胸を撫でだす。
「わかっているわよ。でも、今日は許して。ちょっと、張り切りすぎて、あそこが痛い
のよ…」
「仕方ないな。後でさせて貰うからね」不満そうな顔で事務室に戻った。

 真一が戻るなり「真一さん、私見ちゃったのよ!」道子が興奮気味に告げる。
「見たって、何を見たんだ?」
「理事長と峰子さんがセックスしてたのよ。それに、康子さんもやっていたのよ!」
(まずいな、何とか口封じしないと…)思案して「ここじゃまずいから、別なところで
話してくれないかな」真一は診療所が終わってから話を聞く事にした。

 そして、診療所が閉められると、道子と一緒に親戚の別荘へと向かうが、寂しい道
を走るので道子は不安顔だ。
「道子さん、心配しなくていいよ。何もしないから」真一が話し掛けると「わかってい
る。真一さんが変な事する訳ないしね」少し笑顔になっている。

 程なく、別荘に着くと「ここは僕の秘密の場所だよ」自慢げに中に案内し「早速だけ
ど、詳しく聞きたいな」話し掛けると、その言葉で「峰子さんったら、理事長に跨がっ
て…」長々と話し出した。
聞いている真一は「道子さん、それだったら峰子さんと同じように、僕にやってくれ
ないかな?」それには驚き顔だ。

 「恥ずかしいわ、裸よ。それに、あれもするなんて」道子の顔が赤らんでいく。
「やらないと、理解できないしね」真一は躊躇する道子の前で服を脱ぎだした。
「脱がないで。真一さんの裸なんか見なくていい!」顔を背けるが真一は全てを脱いで
「見て、道子さん!」全裸を晒した。

 「そんな、裸になって…」一糸まとわぬ姿に(あれが膣に入るんだ!)喉が渇いてい
く。
「道子さんも脱がないと!」真一が道子の服に手を掛けると「セックスは許して。それ
以外ならするから」真剣なまなざしで言う。
「わかった。セックスはまねごとでいいから、峰子さんの通りにやって!」真一が言う
と服を脱ぎだした。

 道子はスーツ、シャツを脱いで下着姿になったが、恥ずかしいのか「真一さん、どう
しても裸でやるの?」真っ赤な顔で言う。
「当然です。僕だって、裸なんですからね」そう言うが(どうやって、口止めしたらい
いんだろう?)まだ考えが纏まっておらず、股間の肉竿も萎縮したままだ。

 そんな考えとも知らず「恥ずかしいから、笑わないでね」道子はブラジャーを脱いで
乳房を露わにした。
「綺麗だ。道子さん!」乳房を見るなり真一の肉竿が一気に膨らみだし「せ、セックス
はなしよ。約束して!」両手で胸を隠す。
「約束する、絶対にしない。だから、早く峰子さんがやったようにして!」催促すると、
背中を向けてパンティを引き下げて全裸になった。

 道子が脱ぎ終えると「理事長はどうしましたか?」尋ね「お、オッパイを吸っていま
した…」「こうですか?」真一は乳房を撫でながら乳首を吸う。
すかさず「あ、あ、あ~!」道子が声を上げ、体が硬直し「そ、そうです。それに、あ
そこも…」気持ちよさそうな顔になっていく。

 「わかりました。ここにもですね?」体を下げ、道子の淫裂を舌でなめだした。
「ダメ、そんな事されたら変になっちゃう!」真一の頭を押さえるが、舌が膣の中を撫
でて「いいわ、凄く気持ちいい…」処女にもかかわらず淫汁が流れ出す。
「その後どうしましたか?」真一は聞きながら言われたとおりにし、仰向けに寝た。

 「お、おチンチンを口でしてました…」恥ずかしそうに言うと、肉竿を掴んで口に入
れる。
「理事長はこうしませんでしたか?」乳房を揉み出すと、道子は口を動かしながら頷く。
「そうでしたか。それにしても、気持ちいい…」上擦った声で言いながら揉み続け「その
後は?」そう言うと「許して、セックスはしたくない!」泣き声に変わる。

 「何も、チンポを入れろとは言ってません。あそこで擦るだけでいいです」道子を馬
乗りにさせると腰を掴んで揺すっていく。
「ダメ、あそこが擦られる~!」敏感なクリトリスが肉竿で擦られ「あ、あ、あ~!」
声を上げ体を反らし出す。
「峰子さんも、そうでしたか?」
「そう、気持ちよさそうに声を出していたわ…」道子も快感に酔っている。
その後、2人はいろいろな体位で抱き合うが、決して膣穴に肉竿を挿入しなかった。

 全てが終わると「道子さん、峰子さんと理事長の事は口外無用ですよ」余韻を楽しむ
かのように乳房を吸いながら言う。
「わかった、真一さんが言うならそうする」
「助かります。それから、今夜の事も秘密ですからね」
「わかってます。誰にも言いません」美紀子は服を着出す。

 「できたら、道子さんとやりたかったな…」
「そんな事言わないで。お婿になるならセックスしてあげるけど」
「それは無理だよ。2人とも家の跡取りだし」真一も服を着ながら言い、着終えると道
子は真一に家まで送られた。

 それから数日後の日曜日、峰子と康子は町に出かけて真一だけが残されている。
暇を持て余す真一は、昼間からポルノビデオを眺めていたが「真一さん、こんなの見て」
まかない婦の律子が入ってきた。
「仕方ないよ。暇なんだし」
「そうよね、真一さんは勢力旺盛だしね。仕方ないわ、私が吸い取ってあげる」律子
は脱ぎだす。

 「律子さん、オ○ンコしていいんだね?」真一も脱ぎ出すと「オ○ンコじゃないわ、
セックスよ。セックス!」口を尖らせて言う。
「そうだね。セックスだよね。僕、やりたくてウズウズしてるんだ!」脱ぎ終えると律
子に抱きつく。
「それなら、私が吸い取ってあげる!」律子は肉竿を口に含むと「ウグ、ウグ!」と唇で
擦りだし、堅さが増している。

 「もう大丈夫ね、やってあげる!」真一を寝かせると馬乗りになって、淫裂に肉竿を
迎え入れた。
「あ、あ、あ~!」声を上げながら腰を使い、乳房が円を描いて揺れていく。
真一は、その乳房を掴んで撫でていくと「いいわ、凄くいい。一杯出して!」声を上げ
淫汁を流し出した。
同じように、真一も「出ます、出しますよ!」絶頂が迫って噴射した。
「出したのね、暖かいわ」律子は体を倒し、真一に抱きついていく。

 2人は余韻を楽しむかのように黙っていたが「真一さん、事務長さんとはセックスし
ちゃダメよ」律子が口を開く。
「どういうことなの、律子さん?」
「とぼけたってダメよ。この目で見たんだから」
「見られていたんだ。それじゃ、言い訳しないよ。その通り、セックスしたよ」
「相手を考えなさいよ。事務長よ、理事長が知ったら大事よ!」律子は真理の浮気が公
認とはまだ知らない。

 「わかった。もう事務長とはしないから、律子さんとやる!」今度は律子を四つん這
いにして、後ろから突き刺していく。
「約束よ。セックスしたかったら私に言ってね」律子はそう言うと服を着ていく。
真一も服を着ていくが(見られていたとはな。律子さんだからこれで済んだけど危な
かった…)思案している。

 その夜、真一は峰子に呼ばれて部屋に入ると康子もいた。
「何故だかわかるわよね。この前のお礼にしてあげる」2人は真一の前で服を脱ぎだし
「康子さんともいいよね、前からやりたかったし」真一も脱ぎだした。
「軽くよ、男は嫌いだし…」そう言いながら、下着も脱いで全裸になると両手を後ろで
組み、乳房と淫裂を露わにし、峰子も同じくしている。

 「2人とも綺麗でいいね。今回は僕の嗜好でやりたいんだ」
「嗜好って、どんなので?」
「早速だけど、2人はいつもでやってよ。後ろから僕がやるから」それには「3人でや
るんだ!」驚く2人だ。
「そうさ、早速やろうよ」真一も脱ぎ出すと「わかったわ、約束だしね」2人は抱き合
うと唇を重ね乳房を撫で合う。

 それを見ながら真一は服を脱いでいくが、律子とやったばかりなのに、肉竿がカチ
カチになっている。
そんな真一を尻目に「あ、あ、あ~!」喘ぎ声を上げ出す康子だが「まずは康子さんか
らだよ」背中から抱きついて淫裂を突き刺していく。
「深く入れてもいいけど、お願いだから、射精はしないで…」上擦った声で言うと「わ
かってる。絶対出さないよ」ゆっくり肉竿を動かして行く。
その後、峰子にも抱きついて、淫裂に噴射した。

 真一が峰子や律子と抱き合っている頃「理事長、これではいかがでしょうか?」総務
の吉川が計画書を持ってきた。
それを見た本郷が「介護は100人収容か…。病院は総合だけど人の手配はどうなする
気だ?」指摘すると「隣の町の病院が赤字で縮小するそうです。その穴埋めになれば
国と県から補助が出まして…」説明していく。

 それを聞いて「病院はわかった。介護の職員が問題だな」頭を捻ったが「予定地の近
くには福祉学校がありまして…」長々と説明した。
「そうか、地元採用なら親も安心だしな。早速、理事会に出してくれ!」こうして、介
護施設の設置と、診療所から総合病院への格上げが理事会で決定した。