「狙われた令嬢」

                             赤星直也:作

第9話 上京前日

 薫達が軽井沢に来てから数日が経ち、明日が帰る日になっている。
「見ろよ、ヌードコンテストだってよ!」健太の携帯にメールが入った。
「面白いや、参加しようよ」健二は薫と恵理にヌードコンテストのことを告げたが
「イヤよ、人前でヌードはイヤです!」泣きだしてしまった。

 それには、奥の手を使うしかなく「やらないなら、あの写真がどうなってもいいん
だな?」そう言われれば逆らえず、渋々承知するしかない。
「やってくれるか。それなら、早速準備してくれ。それに、あの2人にも出て貰うか
らな!」
「美紀と由香もですか?」

 「そうだ、裸は多い程いいだろう」笑顔になっていると、百合が現れ「ヌードコン
テストがあるんですってね。私も見たいな」と言い出す。
「見るんじゃなくて、参加しろよ。お前の裸も綺麗だぞ」
「イヤよ、裸を人に見せるなんて、できない」断った。
「仕方ないか。4人で参加だな」

 「兄ちゃん。参加するんだったら、ヘアの手入れをしないと…」
「そうだよな、そこに並べ!」全裸の2人を並ばせたが、あれ以来何もしていないか
ら、絨毛がゴマ塩のように点々と生えている。
「全部はイヤです。少しでも残してください…」
「わかっているよ、お嬢さん!」恥丘に少し残して、他は剃りあげ、恵理も剃りあげ
た。

 絨毛を剃り終えると、5人は車に乗って会場のゴルフ場を目指して走り、10分程
で着いたが、すでに車が溢れている。
「こんな大勢の前でヌードになるんだ…」見知らぬ男性の多さに顔が強ばっている。
そこに、美紀達が現れたが2人とも緊張している。

 「行こう!」会場と思われる場所は、男性が大勢陣取り隙間がない。
それを横目で見ながら役員室に向かった。
役員室で4人は受付し、ワッペンを貰うと更衣室に入った。
そこで服を脱ぐが、下着を着けていないから、アッという間に生まれたままの姿にな
っている。
全裸になると、お互い体を確かめ控え室に入ったが「見て、フルヌードよ!」中から
声が上がった。

 中にいる参加者達は、乳房を出しているが股間は小さな布で隠しており、そこに全
裸の4人が現れたから驚いている。
「ヘアを剃っているわね。性器を晒す気なのかしら?」
「恥ずかしくなのかしらね。性器まで見せるなんてね…」ヒソヒソ話されている。
(好きで剃ったんじゃないわよ。それに、ヌードだって好きでやっているんじゃない
し…)叫びたいが、黙ったまま手で股間を隠している。

 そして、コンテストが始まり、ワッペンの順番に会場を一回りしていく。
出場者は、順に乳房を揺らせて一回りしてから舞台に並び、いよいよ薫の番が来た。
「フルヌードだけど、大丈夫なの?」全裸姿が心配なのか、係員が声を掛けてくる。
(人前でのヌードだなんて、本当はやりたくない…)「ヌードですから、全部脱がな
いと…」そう言うしかない。

 「その覚悟ならいいわ。出番よ」真っ先に薫が出た。
薫が会場に出ると「素っ裸だ!」「パイパンオ○ンコ丸出しだ!」全裸で現れた薫に、
大歓声が上がっていく。
(性器までも見られている…)膝がガクガク震えているが、冷静を装って、乳房を揺
らせながら歩いていく。
そんな薫を、舞台の下から男達が無毛の淫裂を食い入るように見ている。
(見ないで…。性器は見ないで…)強ばった顔をしたまま一周して舞台に並んだ。

 その次に恵理が出ていくと「また、素っ裸だ!」また大歓声があがった。
恵理も恥ずかしさに震えながら一回りして並び、その後、次々と全裸で出て行き、一
回りして舞台に並んだ。

 会場は4人の全裸姿に盛り上がっている。
「あんた、恥ずかしくないの。性器まで剃って!」
「そうよ。いくらヌードでも、性器を見せるなんて女の恥よ!」出場した相手から嫌
味を言われる。
(だって、仕方な一です。やらないとセックス写真が…)言葉がでなかった。

 4人が全裸で舞台に並ぶと、会場から「素っ裸、素っ裸!」と他の女性に全裸にな
るよう催促の声が上がり、その声に「イヤよ、ヘアヌードだなんて…」困惑した顔に
なっている。
会場からの声に主催者側も「ヌードコンテストにふさわしく、全部脱いで貰えません
か?」と説得が始まった。

 「顔を隠せるなら、あの世格好になりますが…」1人が言いだした。
「いいですよ、準備します。他にはいませんか?」
「私も脱ぎます。ここまで脱いだら、全部脱ぎます…」次々と名乗り出て、薫に嫌味
を言った2人だけが辞退した。

 主催者は出場者が全裸になる為、審査をやり直す事を告げると、会場は大歓声があ
った。
「素っ裸が見られるぞ」「そうだよ、オ○ンコも見られるんだ」笑顔で話し合ってい
る。

 出場者は準備の為に舞台から降り「あなたのおかげで、オッパイ見せ損になったわ」
「おまけに賞金も無しになったわよ。全くよけいな事するからよ」辞退した2人は嫌
味を行って引き上げ(私だって、性器は見せたくないわよ。でも…)項垂れている4
人だ。

 その一方、出場者達は小さな布を外して全裸になった。
股間の絨毛は短く手入れされ、味海苔のように細長い。
「恥ずかしいわ。少し黒ずんでいるし」
「それくらい平気よ。私のは形がイマイチなの」露わになった淫裂を見せ合っている。

 そして、コンテストが再開された。
薫達以外の女性は仮面を付け、淫裂を露わにして会場を歩いていくが、薫達は勿論素
顔のままだ。
「いいね、あんな可愛い顔してオ○ンコ丸出しするなんて…」
「俺、あの子とやりたいよ。金ならいくら積んでもいい」4人の全裸を指差しながら
話していた。
(バカにしないで。売春婦じゃないのよ、セックスなんかしないわ。ただ、レイプさ
れて…)目頭が熱くなった。

 それでも、一回りしてから舞台に並び、発表を待っていると、主催者から「ヌード
女王は12番の女性です」と薫が選ばれた。
薫は賞金とネックレスを貰い、準優勝は恵理と美紀で、全裸を晒した由香にも賞金が
渡された。

 表彰式が済むと一行は軽井沢最後の日と言うことで観光巡りを始めた。
だが、どこも人が混んでいて観光巡りどころでない。
「仕方ないな。どうせだから、ここで記念写真を撮るか」何気なく言う健二に薫達の
顔が強ばった。
「そうだよな。どうせなら裸で撮らないと」

 「面白いな、それは面白いよ」健太や白石も笑顔になったが(イヤ、こんな大勢の
前でヌードなんてイヤです!)行き交う男女に怯えている。
「聞いての通りだ。ここで素っ裸の写真を撮るからな!」
「許して、こんな大勢の前でヌードはイヤです」
「ダメだ、脱ぐんだ。俺がやれと言ったらやるんだ」健太も強い口調で「わかりまし
た。そうします…」小さな声で返事をするとシャツを脱ぎだす。

 4人はシャツの下には何も着ていないから、直ぐに白い乳房が露わになった。
「オッパイよ。あの子達オッパイを出している!」上半身を露わにした4人に、通行
人が振り向き「ホントだ、オッパイだ!」揺れ動く乳房にたちまち人垣ができた。
「どうせなら、全部脱げばいいのにな」取り囲んだ男達は全裸を期待している。

 (性器を見たがっている…。ヘアのない性器は見られたくないのに…)体を震わせ
ながらスカートに手を掛けた。
「脱ぐぞ、素っ裸になるぞ!」歓声が上がり、その歓声の中でホックを外して引き下
げた。
「パイパンオ○ンコだ!」「ヘアがない、オ○ンコが丸見えだ!」また、大歓声が上
がった。
(見ないで、性器だけは見ないで…)項垂れて脱いだ服を折りたたみ、手に抱えた。

 「ここに並んで」記念碑を脇にして4人は全裸で並ぶ。
(こんな大勢に見られている…)ヌードコンテストとは違う雰囲気だ。
先程は限られた場所だが、ここは公の場所だから尚更で、膝がガクガク震え止まらな
い。

 「百合、服をお前が持てよ。服は邪魔だし…」手に持った服で淫裂が隠れている。
「いいわ、私が持つから貸して」強引に奪っていく。
(これでは性器が丸見えだわ…)泣き出しそうな顔に変わる。
「いいね、ヒラヒラがピンクだよ」
「あまり、オ○ンコやってないぞ。俺はあの子とやりたいな」剥き出しになった淫裂
に目が釘付けになっている。

 健太は泣きそうな顔をした4人の全裸をカメラに収め「今度はあっちで撮ろうよ」
4人は全裸のまま歩いていく。
当然人垣も付いて歩き「素っ裸だ、オ○ンコまで剃っているぞ!」「変態よ、ヘアを
剃るなんて変態に決まっているわ」人垣が人を呼び込み、大きくなっていく。

 「もう無理よ。お願い、ここまでにして下さい…」薫の目から涙が落ちた。
「そうだよな。こんなに多くなったら警察沙汰になるしな。その代わり、今夜は特別
パーティだからな」
「わかりました、やりますから服を着させて下さい」百合から奪うようにして服を着
込む。
「何だ、もう終わりかよ。もっと見たかったのに…」服を着込むと、蜘蛛の巣を散ら
すように人垣も消えた。
(良かった、警察沙汰にならなくて…)ホッとした顔で服を着込んだ。

 服を着込むと一行は繁華街の売店で買い物をして別荘に戻ってきた。
「お嬢さん。まだ時間があるから、泳ぎましょうよ」健太は薫の服を脱がそうと手を
掛けた。
「自分で脱ぎます!」薫はその手を振り払い、自らスカートを脱ぐ。
同じように、恵理や美紀達も自分から脱いで、全裸になると外に出た。
「俺も泳ぐから、百合頼むよ」
「わかったわ、準備は任せて」健太達もプールに向かった。

 そして、夕方になるとパーティが始まった。
薫は白いストッキングとガーターベルトだけを身に着け、乳房と淫裂を剥き出しにし
ている。
同じように、色こそ違うが恵理や、美紀達も同じくストッキングとガーターベルトだ
けを身に着け、乳房と淫裂を剥き出しにしている。

 「まずは、これで景気を付けないと…」健太はマリファナに火を付け、それを吸う。
「気持ちいいや、お嬢さんも吸えよ」言われた通りにマリファナを吸って回した。
恵理もそれを吸い、皆が吸うと意識も朦朧としていく。

 「お嬢さん、我慢できないよ」健太は薫の乳房を掴み、吸いだす。
「気持ちいい。こんな快感始めてよ。もっとして!」幻覚が理性を失わせ、快感を覚
えさせている。
「やりたいよ、お嬢さんと」指が淫裂に入り「私もセックスがしたいの。一杯して!」
背中が反り返った。
「私もセックスしたい…」恵理は健二の肉竿を擦り出し、由香や美紀もそうで、マリ
ファナの幻覚で理性が消えている。

 4組のカップルは欲望を求めて抱き合っている。
「いいわ、凄くいい!」「もっと強くよ。奥まで入れて!」声を上げながら、淫裂か
ら淫汁を流していた。
勿論、その様子は百合がビデオで撮っているが(凄いわ、淫乱お嬢さんのパーティみ
たいだ)獣のように喘ぎ声を上げ、四つん這いになったり馬乗りになったりと結合し
ている。

 「健二、交代しようよ。そっちのお嬢さんとやりたいし…」
「いいよ、僕もそっちとやりたいし」相手を入れ替えてまた結合していく。
「佐藤、俺たちも交代しようよ」
「いいよ、たまには変えるのもいいよな」由香と美紀も相手が入れ替わり「ダメ、も
っとしてよ!」2人は馬乗りになって腰を振っていく。

 やがて、登り詰めると肉竿が噴射を始め「気持ちいいわ。とろけそうよ」射精され
て淫裂から液体が流れ出した。
その後、また入れ替わり、深夜まで「いいわ、気持ちいい!」と声を上げていた。

 翌朝、薫は気が付くと健太に抱かれていた。
「射精されたんだ、膣が濡れているし…」淫裂が気になっている。
「起きたのか、これから散歩に行こうよ、最後だし」
「お願いですから、もう、人前では恥ずかしい思いはさせない下さい…」健太に抱き
付く。

 「恥ずかしいのがイヤなら、俺の言うことは何でも聞け。それに、俺の女になるん
だ!」それには暫く考え「何でも聞きます。それに健太さんの女になります。ですか
ら、もう二度とさせないで下さい」肉竿を掴み擦っていく。
「わかった、それならもうさせないよ。もう一回いいだろう?」健太は覆い被さり、
薫は掴んだ肉竿を淫裂の入口へと導いた。

 「いくぞ!」ゆっくり肉竿を押し入れて行く「約束ですよ、お健太さんの女になり
ますから」健太の背中に爪を立てて抱きしめた。
「わかっているよ。安心しな」根本まで押し込むとピストンを早めていく。

 だが、健太は薫との約束など守る気は毛頭ない。
そんな事とは知らず、健太の肉竿に「あ、あ、あ~!」と悶え声を上げていた。
それは恵理も同じで、健二に「健二さんの物になります」と言いながら抱き合い、膣
奥に射精されていく。
そして、昼近くに3人は車に乗って東京を目指した。