「恥辱の舞踊家元」

                     赤星直也:作

第3話 狙われた佳子


 大原と徳田はこれからの計画を練りだした。
「まずは、どうやって素っ裸にさせるかだな。写真も使わないと無理だな」今回は慎
重に計画している。
「この写真だったら、逃げられないよな」桂子が膣にディルドーを入れた画像を指差
し「それならいいよ、これもいいぞ」ふたりは慎重に選んでいる。
「場所は俺に任せてくれ。それから縛ったのを撮るから女も必要だな」徳田の提案に
「女か、サドの玲子がいいと思うよ」大原も乗ってまとまった。

 大原はすぐに行動を起こし「お師匠さん、報知器ですが…」佳子を訪ねた。
「報知器ね、明日の午後でいいかしら?」珠代が戻るまでは家を空けられないからそ
う言うと、大原は「構いませんよ、お待ちしてます」玄関から出て行くが「うまく行
ったぞ。後はあの写真でやるだけだな」笑顔になっている。

 そして、夕方になると珠代も戻り「先生、寂しかったでしょう?」服を脱ぐと抱き
付いた。
「ビデオを見たら変な気分になって、我慢できないからやっちゃった!」珠代の胸を
撫でだし「それが普通ですよ」珠代も佳子の服を脱がし、下着も脱がして2人は全裸
になった。

 「先生、今夜はお口でしますね」珠代は佳子を寝かせると淫裂に顔を埋め、舌で敏
感な突起を舐めすと「あっ!」腰が浮いて動き出す。
それでも舌は突起から離れず、舐め続けて指も膣穴に入っていく。
「変な感じよ、あれと同じくらい気持ちいいわ…」指が動くとヌルヌルした液体が流
れてきた。

 2人は交代しながら膣と乳房を攻めていたが「よくやるね、男が一番なんだけどな」
大原はモニターを見ながらいい「ホントだね。2人に男のよさを教えてやらないとな」
徳田も食い入るように見つめている。
「ところで、写真はどうなった、明日会うんだけど…」
「この通りだよ、これならいいだろう」それは佳子がオナニーしている写真で膣穴に
はディルドーが入っている。

 佳子はそんな罠があるとも知らず、報知器の支払いのため大原の店を訪ねた。
「これでいいんですね?」請求書に書かれた金額を払うと「確かに受け取りました」
領収書を渡し、佳子が帰ろうとすると「まだ済んでませんよ」大原が引き留める。

 「これでは足りないんですか?」怪訝な顔になると「はい、これが残ってまして」
隠し取りした写真を見せた。
それを見るなる「そんな、どうしてこれが!」佳子は顔は青ざめ、体が震えだした。
「よく撮れてますよね。お師匠さんのオ○ンコがバッチリですし」そう言うと佳子の
首筋から手を入れて乳房を掴もうとしたが、佳子に振り払われる。

 「やめて、人を呼ぶわよ!」震える声でなおも言うと「呼んでも構いませんが、こ
の写真が表沙汰になりますよ」更に、数枚の写真をちらつかせた。
それには黙るしかなく「わかってますよね、僕も楽しみたいんです」また手を入れて
乳房を掴もうとするが、佳子は抵抗しない。

 大原は抵抗しないと知ると「そうです、それでいいんです」掴んだ乳房を揉み出す
が「痛いからやめて!」手を押さえられる。
「これくらい我慢しないと」なおも揉み、乳首を摘まむと「あっ!」一瞬だが声を上
げ体を震わせた。

 「ここは気持ちいいだろう?」摘まんで転がすと「やめて下さい、本当に痛いんで
す!」両手で押さえ退けさせた。
大原は諦めて「これ位にしておきますが、水曜日は付き合って貰いますよ」時間を指
定し「来なかったら、わかってますよね?」脅している。
「わかりました、必ずここに来ます…」項垂れて返事をすると店を出て自宅に向かっ
た。

 自宅に戻った佳子だが(どうしたらいいんだろう?)思案するがいい考えは浮かばず
「先生、どうかしましたか?」珠代から言われる始末だ。
「踊りの振り付けを考えていたの…」とっさに言ってその場は逃れたが(あれがある限
りはどうしようもないわ)溜息も出ていく。

 それでも佳子は冷静を装い、普段通りにしているが「先生、今日もいいでしょう?」
珠代が抱き付いてきた。
(覗かれているからやりたくないけど…)「やるけど、場所を変えて珠代さんの部屋で
しない?」監視から逃れるつもりだ。

 「私の部屋ですか…」戸惑うが「新鮮でいいかもしれませんね」承知して2人は珠
代の部屋に向かうと、モニターを見ている大原も「感づいたな。それなら別な手で行
くしかないな」諦めるしかない。

 佳子と珠代は監視ができない場所で抱き合い続けたが、大原から言われた日になり
「珠代さん、今日は遅くなるかもよ」元気なく言って家を出ると大原の店へと向かっ
た。
店の前に来ると「休みなんだ…」シャッターは降ろされているが「お待ちしてました
よ」大原が現れ「行きましょう」車に乗るように言い、佳子は乗り込んだ。

 2人が乗った車は商店街を走り抜けて工場街にある倉庫まで来た。
「何もしないで下さい!」大原の企みなど知らないから怯えた声で言うと「何もしま
せんよ。お師匠さんが望むなら別ですがね」笑いながら倉庫の前で来ると2台が停ま
っている。

 「着きました、行きましょう」停めて建物中に入ると得だと見知らぬ女性がいた。
女性は「意外と可愛い顔してるわね。やりがいがあるわ」佳子を見つめるが(イヤらし
い眼をしてる…)危険を感じている。
「大原、準備はいいぞ、こっちでやるからな」徳田を先頭に歩いて行くと薄緑の垂れ
幕があり、マットが敷かれてあった。

 「これなら、お師匠さんの素っ裸も引き立つな」大原の言葉に「私の裸ですか?」
驚いていると「そうよ、あなたがここで素っ裸になるの」女性は着ていたガウンを脱
ぐと黒いレザーのボディスーツを着ているが、胸がくり抜かれ乳房が飛び出ている。
「イヤよ、どうして裸よ!」叫ぶと「オ○ンコ写真がどうなってもいいの。あんな凄
いことをしたくせに!」女性は佳子の頰を打った。

 「玲子、乱暴はやめろよ。お師匠さん、わかっているよね、秘密は守るから素っ裸
になってよ」大原も説得に掛かり「これも見られたくないだろう?」徳田もビデオを
再生しだす。
「やめて、そんなの見なくていい!」慌てて画面を隠すと「素っ裸になりますよね?」
徳田も言う。

 (ヌードになるしかないわ。あれが表に出たら生きていけない…)佳子は覚悟を決め
て「ヌードになりますけど、秘密ですよ」そう言うと「わかってるわよ、誰にも見せ
ないわよ。私だって恥ずかしいんだから」女性を見るとボディスーツから飛び出た乳
房が揺れている。

 (あれって、ビデオと同じだわ)裏ビデを思い出し「乱暴はしないで。約束よ!」頼
むと「お師匠さん次第だな。言うことを聞くなら乱暴はしないよ」と答える。
(ヌードになるしかないわ、ヘア丸出しのヌードに…)佳子は覚悟を決めて帯に手を掛
けた。